bk_令和元年 司法試験合格者

合格者インタビュー

福澤寛人さん(男性,22歳)

勉強の方針としては、手を広げすぎず、アガルートの講座・ラウンジ指導を中心に勉強をしました。また、特に過去問の分析にも力をいれ、本試験というゴールを意識した勉強をするよう心掛けていました。

インタビュー映像・合格者体験記

合格体験記

瀬口 倖司さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義300
■ 労働法 論証集の「使い方」
■ 労働法 過去問解析講座
■ 司法試験 論文過去問解析講座

私は,アガルートアカデミー創設期に,工藤先生の授業でお世話になりました。
私は,家庭の経済的事情が悪く,アルバイトをしながら大学生活を過ごしていたので,司法試験の勉強をすることができませんでした。大学2年生の頃,アガルートアカデミー設立の話を伺いましたので,司法試験の勉強をするなら今しかない,と思ってアルバイトで貯めたお金を使い,総合講義300を受講しました。
総合講義を受講した理由として,30万円以内の値段だったので手に入りやすいということもありますが,1つの科目を3周勉強するという指導方法に魅力を感じたことにあります。私は,一つの物事をじっくり取り組む性格でありますが,時間が経つと最初に学んだことを忘れてしまうことがありました。そのため,1つの科目を3周回すという指導方法は,私にとって画期的なものであり,大変効率の良いものだと感じました。
総合講義で得た知識をものにするため,受講し終わってすぐに市販の問題集を繰り返し解いていました。問題集を解く際も,総合講義で学んだ3周回すという学習方法を活用し,効率良く何度も問題に触れることができました。
大学3年生の初期からこのような勉強を始めて,無事に慶應義塾大学法科大学院に進学することができました。アガルートアカデミーの指導方法も素晴らしいのですが,慶應義塾大学法科大学院では周りの学生が熱心に勉強しているので,とても刺激的な生活を送ることができました。周りの学生の優秀さに驚いて劣等感を感じたり,平成30年度司法試験予備試験では論文式試験で0.02点足りずに落ちてしまったこと,様々なことがありましたが,今では良い思い出だと思います。
このような思い出の源になったのは,工藤先生率いるアガルートアカデミーの学習方法だと実感しています。大学2年生の終盤に,アガルートアカデミーの授業を受講する,と決めたことが,私の人生のターニングポイントになりました。

岡田 悠基さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 倒産法 3講座パック

本格的に司法試験の学習を始めたのは,法科大学院に入ってからだった。
既修1年目の最初のうちは法科大学院の予習・復習を心がけていたが,予習復習だけで時間がかかるため,途中から最低限の条文と判例を想起するにとどめた。これによって,授業の現場で考える力を養った。他には,短答や短文事例問題を解き,基礎知識の確認やブラッシュアップを行っていた。
既修2年目は授業のレポートなどに追われていた。前期は予備試験の短答の勉強をした以外は,ほとんど何もできなかった。また,後期も単位を落としたら留年確定のため,期末のためだけの勉強をしていた。予備校講師のブログでAランクとされる過去問ぐらいは解き,解いた部分はアガルートの過去問解析講義を受け,知識確認として論証集の使い方講義を聴いたりしたが,それだけである。
卒業後初めての受験では,合格者数維持で,志願者が減少している以上,余裕に合格すると思っていた。実際は,直前期にはあまり勉強ができず,選択科目と短答のブラッシュアップが間に合わなかった結果,足元をすくわれた。もっとも,爆死した科目はなかったため,司法試験の合格自体はそこまでレベルは高くないと実感した。
結果発表時からは,しばらくショックから勉強が手につかなかったが,10月あたりから,敗因分析と今後の学習計画を立て,同期と自主ゼミを行うなどして,学習意欲を高めた。ゼミ以外では,基本7科目のうち,行政法を除く6科目については,旧司法試験の過去問と現行司法試験の過去問を何回も解いた。直前期も,なるべく過去問の問題と解答を読み,論証集の使い方で知識等の確認を行った。現行司法試験の問題をすべて検討できれば理想的であったが,時間的にも精神的にも難しかった。そのため,重要度の高い過去問を峻別し,重要度の低いと考えられるものについては,問題文を読み,答案構成して解答を読むなどにとどめた。2回目の受験のときも,論証集の使い方で知識の確認は怠らなかった。

佐野 和希さん(男性,30代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 論文答案の「書き方」
■ 重要問題習得講座
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 司法試験型答練
■ 2000番台をさまよっていた私が3回目総合801位で合格するまでの勉強法と答案作成法
■ 合格答案の「作り方」
■ 刑事系科目から最年少合格者の思考プロセスを辿る

私は司法試験に5回目で合格しました。
1,2回目の試験では授業で作ったノートと,基本書のみで試験に挑み不合格になりました。
2回目の合格発表の後,今のままでは試験に歯がたたないと思い,アガルートの総合講義100を受講しました。
総合講義100では,重要な判例の掲載が長めに記載されており,解説で重要部分の指摘があること,そして,「判例を読み解く」でも解説が入るなど,判例に対する理解が深められるようになっていて,判例の重要な点の把握の仕方が身につきました。
また,動画にてテキストに書いていないコメントが答案作成や知識理解に重要な示唆を与えていたため,答案の書き方も変わっていきました。
そして,論証集には論証の理由が記載されており,解説とあわせることでどうしてその結論になるのかが分かるようになり,問題で論点にひねりを加えられても対応できるようになりました。
ただ,私はせっかくの知識を以下の2つのミスで生かすことができていませんでした。
1つは,講座以外の基本書の知識も押えようとして,記憶する範囲を広げ過ぎてしまったこと,もう1つは,テキストを何回も回そうとした結果,テキストを読み下すスピードが上がったことを,知識の定着と勘違いし,試験の時間制限の中,早く思い出し,相手に伝わる形で早く書けるように記憶を加工していなかったことでした。
上記のミスを修正した5回目の試験では,ようやく合格することができました。

福永 晃一さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 予備試験1年合格カリキュラム
■ 旧司法試験 論文過去問解析講座
■ 労働法 3講座パック

私は,大学3年次後期から司法試験受験を志し,アガルートアカデミーの講座を受講し始めました。
法科大学院入試に向けては,総合講義300を一通り受講したのち,重要問題習得講座で論文の書き方を学び,論証集の「使い方」講座を繰り返し聴くことで典型論証を理解しながら頭に刷り込みました。一度講義を聴いただけではなかなか理解できませんでしたが,繰り返しているうちに少しずつ理解が深まっていきました。
法科大学院進学後は,授業の予習復習のウエイトが増えましたが,その際に総合講義・重要問題習得講座等を存分に参照できたおかげで,予習・復習を必要最小限の時間で済ませ,その余の時間を司法試験の過去問演習に充てることができました。
法科大学院修了後の試験直前期はひたすら過去問演習をしつつ,新しく得た知識等を総合講義や論証集のテキストに加筆して,試験会場で最後に確認する事項を全て一元化しました。
このように,私は司法試験に向けての学習の序盤・中盤・終盤全てにおいてアガルートの講座を十二分に活用することで合格を勝ち取ることができました。

S.Tさん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」
■ 重要問題習得講座
■ 短答知識完成講座Ⅰ
■ 短答知識完成講座Ⅱ
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 知的財産法 3講座パック
■ 司法試験過去問答練ゼミ

私は大学在学中の学部2年次から,司法試験を目標に勉強を開始しました。勉強を開始した当初は,大学の課外講座を利用しつつ,市販されている予備校の教材を通読するという勉強をしていました。しかし,独学で勉強するのでは,司法試験の範囲について網羅的に習得することが困難で,そこで大学4年次の前半にアガルートの講座を受講することに決めました。当時,アガルートの講座を選択したのは,他の予備校の講座に比べて金額が著しく安かったためです。
大学4年次6月から「総合講義100」を聴き始めました。これまでの独学による勉強では,試験範囲を網羅できず穴がある状態でしたが,同講座で短期間に範囲全体を見渡すことができました。
大学4年次9月ごろには法科大学院入試が控えていたため,次に「重要問題習得講座」を聴き始めました。入試時点までに,全ての科目を終わらせるのは困難であると考えたため,入試までに民法のみを1周しました。難易度の高い法科大学院ではありませんでしたが,目標通り学費全額免除を取得して入試に合格することができました。
大学院入試終了後からは,予備試験の短答に力を入れたいと考え,基本7科目の短答過去問を進め始めました。しかし,今考えるとこの段階では,基本7科目の基礎力を上げるため,「重要問題習得講座」を全科目終わらせるべきだったと思います。
その後「重要問題習得講座」を進め始めたのは,大学院入学後しばらく経ってからでした。大学院の勉強,司法試験の過去問演習と並行し,合間の時間を縫って問題を解き進めていきました。同講座による演習は,司法試験直前まで継続して行っていました。
法科大学院既修3年次10月頃に,渡辺講師の「司法試験過去問答練ゼミ」を受講しました。私の司法試験合格に直結したのは,同ゼミで学んだことによることが大きいと感じています。
司法試験に向けた短答対策としては受験する年の4月から開始しました。

田端 孝司さん(男性,40代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」
■ 重要問題習得講座
■ 短答知識完成講座Ⅰ
■ 労働法 総合講義
■ 問題文の「読み方」と答案構成の「やり方」
■ 「憲法 事例問題起案の基礎」解析講座

私は,夜間開講の法科大学院(未修)入学から合格まで,昼間は会社員として働いていました。専業の受験生に比べて可処分時間が少ないこともあり,法科大学院時代は,授業の課題をこなすのに精一杯で,十分な受験対策をとれていませんでした。
3年生の秋から受けた答練の点数が悪く,その原因が,正確な基本知識のインプット・アウトプットの不足にあると考えました。すでに3年生の1月で本試験まで時間があまりなかったため,効率良くインプット・アウトプットができる講座として,100時間で7科目がインプットできる総合講義100と論点を漏れなく網羅している重要問題習得講座を受講することにしました。
結局4回目の受験でようやく合格できましたが,合格まで選択科目以外の7科目は総合講義100と重要問題習得講座を何度もまわし,答練を受けることの繰り返しでした。社会人受験生の場合,可処分時間が少ないため,短い時間でも効果が大きく上がるよう効率を重視して受験勉強をすべきです。その点,総合講義100は慣れてくれば2倍速で聴くことができるため約50時間で全科目をまわすことができますし,重要問題習得講座で主要論点はほぼ全て演習ができるため,おすすめです。

近藤 暢哉さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義300
■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」
■ 司法試験型答練

基礎知識については,法科大学院在学中から教科書等は必要最低限しか読まず,合格に必要な知識はアガルートの総合講義のテキストや論証集から得ていた。特に,論証集については,学校の定期試験や司法試験の過去問を解く際には,何度も見直して徹底的に覚えるようにした。これにより,判例の正確な知識が身に着いたと思う。
短答式試験の対策としては,本試験の半年前くらいから毎日1時間は過去問を解くようにし,その肢の答えの理由をしっかり覚えるようにした。
論文試験の対策としては,新司法試験の過去問題を1回はすべて答案を書いてみて,一度目でできなかったものについては繰り返して演習した。直前期にはできなかった問題の答案構成のみをやるという方法をとった。出題趣旨や採点実感も熟読することで答案の書き方や問題の読み方についても身に着けることができたと思う。
また,直前期にはアガルートの司法試験型答練を同じ講座をとっている友人と時間を計って解いた。答練ではペース配分を気にしながら問題を解くことに慣れることができた。そして,司法試験本番でも受ける科目の直前にその科目の答練の解説を確認するようにしたこところ山が当たっているところもあり,自信をもって答案を書くことができた。
以上の通り,アガルートの論証集を覚え,過去問演習をし,答練をしっかりこなすことで合格できたと考える。

宮原 玄さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 重要問題習得講座
■ 司法試験型答練

自分は既修者としてロースクールに進学したが,学部時代に講義を真面目に聴いていなかったので基礎知識が十分でなく,ロースクールでの講義もついていくのが精一杯で,最初の1年は試験のための勉強はほとんどできなかった。
先輩からは基本書や判例百選のまとめノートを作ったらどうかとアドバイスを受けたが,基本書のどの部分が重要かも分からなかったし,1からノートを作る時間的余裕もなく自分には合わないと思った。そこで,進級するにあたり基礎知識は予備校の論証などに頼ることにし,自分はその論証等を使いこなすべく可及的に多くの問題を解くことに専念した。結果的にはそれによって時間短縮になりその分過去問や答練に十分な時間を割くことができたので,合否を分けた決断だったと考える。
自作の論証パターンにこだわる人もいるが,自作した結果が予備校の論証と近似するなら初めから市販のものを使った方が効率的であるし,不十分な部分は市販のものでも付箋で加筆修正を加えることで対応可能である。
秋以降は,ロースクールの講義と並行して毎日2通は起案をした。択一対策は専ら択一六法と過去問をひたすら回して対応した。択一六法の百選掲載判例の記載されている部分をマーカーで引くことで,空いた時間にその部分を見て判例の文言を覚えた。
いわゆるゼミは組んでいなかったが,基本的にゼミを組まないことで学力面での不安は感じなかった。もっとも直前期に友人と2人で答練を解き,それが精神衛生上プラスな面にはなったと思う。
勉強方法として特別なことはしていないが,私は周囲より遅れている分とにかく効率性を意識して間断なく勉強した。いかなる勉強方法を取るにしても,勉強をするときは,(数日したら忘れるとしても)その場では絶対に理解するつもりで臨むべきだと考える。

K.Mさん(男性,20代,予備試験合格)

■ 予備試験1年合格カリキュラム
■ 判例百選スピード攻略講座

【法曹を目指すきっかけ】
大学1年生の終わりごろに弁護士の先生が執筆されたとある本に感銘を受けて法律及び法曹に興味を持ち,法曹になるうえで必要不可欠かつ当面の目標として適当だと感じた司法試験対策を始めようと思いました。
【勉強の方針とどのように勉強を進めていたか】
予備試験・司法試験合格においては論文式試験対策が肝要であると感じ,まず論文式試験で問われることの多い知識からインプットを進めつつ,定期的に答案を書いてできるだけ早く法的思考・文章作成能力を養うようにしていました。私は予備試験受験時にマネージメントオプション(ラウンジ指導)も取っていたため,予備試験合格までは勉強の方針及び進捗に関しては絶えず講師と相談しつつ決定するようにしていました。この時の経験から,マネージメントオプション終了後の司法試験対策においても効率よく勉強を進めていくことができました。
【アガルート並びにアガルートアカデミー講師との出会いやきっかけ】
司法試験受験を決意し,その対策のための情報をインターネットで調べていたところ,偶然アガルートのことを知りました。1年間での予備試験合格を前提に設計されたカリキュラムと,当時発表されたばかりのマネージメントオプションの内容に惹かれ,アガルートを受験機関として選択することとしました。その後,無事予備試験に合格し,司法試験対策においてもアガルートアカデミーの講座を最重要勉強材料に据え,司法試験対策を進めていきました。

Y.Tさん(男性,30代,法科大学院卒業)

■ 司法試験インプットカリキュラム
■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」
■ 重要問題習得講座
■ 司法試験型答練
■ 旧司法試験 論文過去問解析講座
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 予備試験 論文過去問解析講座
■ 法律実務基礎科目対策講座
■ 司法試験過去問答練ゼミ
■ 問題文の「読み方」と答案構成の「やり方」
■ 判例百選スピード攻略講座
■ 「刑法事例演習教材」解析講座
■ 知的財産法 3講座パック

私はまず最初に総合講義100を7科目一通り聴くことで基礎知識(制度,論点,学説,判例)のインプットを行いました。受験勉強を進める中で判例百選や演習書,過去問の検討も行いましたが,最後まで総合講義100や付属の論証集で身に付けた知識が全ての基礎であったと思います。問題演習をするには気分が乗らない日も多かったため,そのようなときは割り切って総合講義100や論証集の使い方講義を倍速で聴講していました。それにより結果的に盤石な基礎を身に付けることができました。
また,過去問演習が重要だと言われますが,私はあまり時間がなかったためほとんど答案を書くことはしませんでした。問題文を読み答案構成を行った後は,過去問解析講座を受講し解答筋を確認して知識が足りなかった部分については総合講義テキストに戻って確認しました。あとは,テキスト記載の模範答案を読みながら実際に自分で書ける分量を前提として,どの部分を削ることができるか,自分ならどのように書くかについて検討しました。講義解説は出題趣旨,採点実感,関連判例などを網羅したものであり,これを利用することで大幅な時間短縮につながったと思います。
他方,そのような演習量不足であったにもかかわらず,試験当日に合格答案を書くことができたのは一重に司法試験過去問答練ゼミにおける渡辺先生のご指導あってのことと考えます。私は通信で受講させていただいたのですが,事前に時間を図って書いた答案について渡辺先生が添削してくださり,その添削答案を手元に置きながら先生による解説講義を受講しました。先生は内容についてだけでなく日本語の文章表現についてまで細かく指摘してくださり,きちんと論じられていない答案に対してははっきりと,ときに辛辣にコメントしてくださったので,それを受けて自分の答案が劇的に改善されました。また,講義では問題に対する解答筋だけでなく,その科目ひいては法律一般に共通するものの考え方,問題の解き方にも言及されており,非常に有益でした。
さらに選択科目の知的財産法についても対策するための時間が限られていたため,総合講義,論証集の使い方講座,過去問解説講座を受講しました。これにより理解及び暗記のインプットと過去問演習のアウトプットを一気にまとめて行うことができました。

M.Kさん(男性,20代,予備試験合格)

■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」
■ 重要問題習得講座
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 司法試験過去問答練ゼミ
■ 倒産法 3講座パック

私は,去年の不合格時からアガルートアカデミーを利用し始めました。まずは,それまでの経緯を説明いたします。去年2度目の司法試験に不合格となり,内心かなり焦りだしました。そのため,まずは情報収集をしようと考え,親しい友人に相談しました。すると,ある友人がアガルートアカデミーを教えてくれました。新しい予備校ということもあり,半分怪しいなと思いながらも,司法試験過去問答練ゼミの受講相談を渡辺先生に電話でしました。その受講相談において,私が不合格となった理由が明らかとなり,来年の司法試験は渡辺先生にかけてみようと思い,アガルートアカデミーの利用を始めました。
次に,私のアガルートアカデミーの利用方法について説明いたします。まず,基礎知識が磐石でないと考えたため,総合講義100の受講を始めました。総合講義100は予備試験に合格している私にとっても,かなり高度な内容になっていました。しかし,説明は明快で,かなり理解が進みました。結局,司法試験受験までに全科目5回は繰り返し聴きました。
また,11月からは司法試験過去問答練ゼミを受講しました。渡辺先生はかなりスパルタで,凹むことも多かったですが,翌年の3月まで,何とか食らいつきました。渡辺先生のおかげで,法律家にとって必要なものの考え方をマスターできたと思っています。
結局,基礎知識は総合講義で,法的思考力はゼミによる過去問学習で身につけたと考えております。
次に,9か月間の全体の勉強方法について説明いたします。まず,朝は6時には起きていました。なぜなら,司法試験受験時と同じ時間には起きていようと考えたからです。そして8時には家を出て,自習室に向かいました。自習室では,必ず1日1通2時間で答案を書いていました。友達も知り合いもいない自習室で,ただひたすら10時間から13時間は勉強していました。そして,毎週土曜日だけ,司法試験過去問ゼミに出席するために,電車に乗りました。その日だけは,ゼミの友人と食事をしたりしてリラックスしていました。ただ,ずっと勉強をしていると,たまにはどうしても勉強できない日があります。しんどすぎて,自然と涙が出てくることもありました。そんな時は,無理して勉強するのではなく,さっさと家に帰って寝ていました。
最後に司法試験受験のことを述べます。司法試験を受け終えての感想としては,6科目は今までで一番できたと思いました。これで落ちたらもう対策できないと思うくらい,出し切ったと思いました。そのため,どんな結果であろうと悔いはないと考え,今年の合格発表は法務省の掲示板に直接見に行きました。合格発表の瞬間は,いままでで一番緊張しました。幕が剥がされ,掲示板を確認したところ,番号が見つかりガッツポーズしたのを覚えています。
総括として,今年の司法試験受験までの9か月間はかなりしんどかったですが,受かった今となっては良い思い出となりました。司法試験合格によって,様々な選択肢が目の前に現れ,活動範囲,交友関係も格段に広がりました。最後までアガルートアカデミーを信じてよかったと思っております。

A.Kさん(女性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義300
■ 論文答案の「書き方」
■ 重要問題習得講座
■ 国際私法 3講座パック
■ 国際私法改正法(平成31年4月施行分)対策講座

合格のために有効だったと思う勉強法は,やはり過去問学習です。これは,多くの合格者の方が共通しておっしゃっていることだと思いますが,本当にこれにつきると合格してさらに実感します。
もっとも,過去問の学習の仕方は様々であると思います。私の場合は,どのような問題でも6枚程度で答案を書ききることができる,文章力には自信があるという強みがある一方,他の受験生よりも知識面で劣ってしまうことと,事実の評価の仕方などで迷ってしまうことがあるなど弱点がありました。
この弱点を克服するため,答案を2時間で書く勉強よりも,多くの問題に触れ,試験までに事前に準備できることを徹底的にすることを優先する勉強方法をとりました。
具体的に言うと,まずは時間を計って答案構成をして講義を視聴していました。構成時間は,実際の試験でも自分でリミットとしていた30分を目処にしていました。講義を視聴した後は,答案で実際に使える形にポイントをまとめる作業を行っていました。
上記のような方法で,過去問を解くのを全年度1回,他に構成のみで2~3回解きました。また,筆力が鈍らないようにより重要と思われる年度の問題は,2時間で答案を作成する方法も行いました。
さらに,上述のように私は他の受験生よりも知識面に不安があったため,過去問以外に重要問題習得講座を累計10回以上繰り返しました。重問を繰り返すことで,多くの受験生が書ける問題を準備することができ,試験時に論点が拾えない,書き負けるという状態をなくすことができたと思います。
以上のような勉強方法は,上記の私の弱点を補う方法として非常に有効であり,合格する上で必要不可欠だったと思います。

K.Mさん【総合96位・公法系25位】(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義300
■ 論証集の「使い方」
■ 論文答案の「書き方」
■ 個人別マネージメントオプション
■ 労働法 3講座パック
■ 3時間で学ぶ合格答案の「作り方」
■ 問題文の「読み方」と答案構成の「やり方」
■ 司法試験型答練

私は法科大学院未修コースを修了後,3回司法試験に不合格となっています。1回目は短答落ち,2回目3回目は3000番台半ばといった成績でした。
半ば諦めかけていましたが,昨年(2018年)8月に受講相談を受け,9月から個別マネージメントオプション(以下「マネオプ」)を受講することにしました。まず初回には,来年(2019年)の司法試験に向けた勉強計画を立てました。具体的には,①年内に重要問題習得講座を一通り消化する,②翌年2月のTKC模試まで予備試験の過去問をまわす,③3月から司法試験の過去問にチャレンジする,という計画でした。そして,2月末のTKC模試でA判定をとることを目標にしました。
①では,重問を3科目並行して進め,2通は宿題にし,1通は指導開始の1時間30分前に来校してその場で書きました。②でも同様でした。③では,1週間で1科目を6年分ほど解き,指導開始の3時間前に来校してその場で1年分を書きました。なお,指導開始前に問題を解く際には,事前に問題を指定されていないので何が出題されるかわからず,緊張感がありました。
また,月に一度マンスリーゼミが行われ,勉強の進み具合を確認するうえでとても役立ちました。重問からランダムに1題出題されるうえ,添削のみならず採点もされるため,模試と言っていいと思います。とくに,東先生のゼミでは,重問の問題が改変されて出題されるので,非常に勉強になりました。
正直かなりハードな計画でしたが,もう後がなかったため,先生方のご指導に一切身を委ねることにして臨みました。ただ,勉強の姿勢としては,自分をとことん追い込んでストイックに取り組むというよりは,課題を淡々とこなし続けるというスタイルでした。
かなり自信をなくしていたので,どんなに勉強しても自分の実力を信じることはできなかったのですが,先生方は,できていないところのみならず,できているところも指摘してくださるので,実力を客観的に把握することができました。とくに①の時期はかなりつらかったのですが,週1回先生に励ましていただいたことで何とか乗り切ることができました。
そうして迎えた2月末のTKC模試では,上位3.0%という好成績を修めることができ,当初の目標を達成することができました。正直自分でも信じられませんでしたが,淡々と先生方のご指導に従うことの大切さを痛感しました。この時点では,司法試験の過去問は本格的に取り組んでいたわけではありません。予備試験の過去問をこなすだけで司法試験合格レベルに到達することを実感しました。
TKC模試後はひたすら司法試験の過去問をまわしました。1日1通から2通,多い時には3通書きました。模試を受験してみて,法律の基本的な考え方は身についたと実感できたので,司法試験型の出題に慣れることにひたすら集中しました。そして4月から,個別マネオプを追加で受講し,週2回の指導に増やしました。超直前期は,過去問演習を並行しつつ,重問や論証の復習もしました。個人的には,論証集よりも確認テスト(一問一答シリーズとして市販されている教材です)のほうが重宝しました。なお,短答については落ちなければいいという程度の意識で,片手間に頻出問題のみを解きました。
こうして本番には,いつも通りやれば合格できるという自信をもって臨むことができました。過去3回の司法試験の中で,一番リラックスしていたと思います。試験初日に試験場まで応援に来てくださった丸野先生の「試験を楽しみましょう」とのアドバイス通り,楽しむことができました。もちろん,民事訴訟法での管轄の出題や,刑法の学説問題,刑事訴訟法の複雑な事案等,いくつものハードルを越えなければなりませんでしたが,普段通りにやれば,ある程度のことは書けました。
結果としては,短答は1100位台であったものの,総合ではギリギリ二桁という成績で,ようやく合格することができました。
これほどまでに成績が上がった理由は,先生方のおっしゃることを確実に身に着けようという姿勢にあったのではないかと思っています。マネオプを受講する前は,ロースクールで身につけた勉強方法にこだわり,大きな修正をせず表面的な敗因分析(知識や演習の不足)に基づいて同じような勉強を繰り返していました。それらをすべて白紙にする勇気を持てたことが大切であったと考えています。
そして,指導を通じて条文を「読む」という意識を持てたことも重要であったと思います。ロースクールの講義でも条文をチェックすることは相当求められましたが,意識としては条文を「眺める」という儀式的なものにとどまっていました。しかし,先生方が「それは条文のどこに書いてありますか?」と何度も問うてくださるおかげで,条文を「読む」という意識が芽生え,論点も条文の解釈から出てくるという当たり前のことを実感することができました。
司法試験界隈では様々な「ねばならない」が流布しています。例えば「司法試験の過去問は年内(試験の前年)までに3周させねばならない」といったものです。このような俗説に従えば,試験前年の9月から本格的な勉強を始めたとしても合格は難しいということになるでしょう。
しかし,アガルートの先生方は,そうした「ねばならない」には縛られず,個々の受講生に何が必要かを冷静に見極めアドバイスしてくださいます。オーダーメイドの指導は,様々な俗説が飛び交う司法試験においては非常に効果的です。
先生方には感謝してもしきれません。悩まれている受験生の方は,自分のスタイルをいったん白紙にして,ぜひアガルートの先生方に身を委ねてみてください。

H.Hさん【公法系27位】(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 重要問題習得講座
■ 司法試験型答練
■ 国際私法 3講座パック
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 短答知識完成講座Ⅰ

私は,3回目の受験で合格することができました。
1回目の受験に際しては,ロースクールの修了がかかった試験の予習や復習,また,体系的な理解に不安を抱いていたことから,インプット中心の勉強をしていました。その結果,合格には遠く及ばず不合格となってしまいました。
2回目の受験を迎えるに際して先輩から,「敗因分析こそが1年間の勉強の指針となり,合格を左右する。」とのアドバイスを頂きました。そこで,成績通知表が到着してから,徹底的に敗因分析を行いました。私は,答案の枚数は多く書けるタイプでしたが,それと同時にポイントに絞ったメリハリのある答案を書くことが苦手でした。また,体系的理解の不安に伴い,出来る問題と出来ない問題の差が歴然としており,苦手分野に穴がありました。さらに,アウトプット不足から,点を取る意識や,配点表を意識した答案を作成するというところに弱点がありました。これらの弱点を克服するために,私はアガルートの重要問題習得講座と司法試験型答練を受講しました。

K.Kさん【民事系38位】(男性,20代,法科大学院卒業・予備試験合格双方)

■ 総合講義300
■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」
■ 重要問題習得講座
■ 旧司法試験 論文過去問解析講座
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 短答知識完成講座Ⅰ/憲法・民法・刑法
■ 判例百選スピード攻略講座
■ 国際私法 3講座パック
■ 「刑法事例演習教材」解析講座

私は,ロースクール未修に入学し,3か月を過ぎた頃から,アガルートの講座を使用して勉強を始めました。その理由はロースクールの授業をメインに基本書を読んで勉強するスタイルでは受験生の相場観を全く知ることできず不安に思ったことや,予備試験の合格を目指したいと考えたからです。
総合講義300を聴き終わった科目から順次重要問題習得講座を解いていました。色々な進め方があると思いますが,私は最初は問題を見てすぐに解説・答案例を読んでいきました。知識がない段階でする答案構成など長い目で見たら意味のないものだと考えていたからです。
また,勉強で進んできた段階でも,答案構成は頭の中で行うにとどめて,とにかく早く回すことを意識していました。未修者はとにかく基礎知識が足りていないということを自覚していたので,論文で表現できるものを少しでも早く自分の中に確実に蓄積させる必要があると考えていました。また,2年後期以降は定評のある演習書を解いたり過去問を解いたりすることで,自分が勉強してきた論点について理解を深めたり,答案での表現の仕方を学んできました。
以上のように私は演習を繰り返すことで自分の基礎を固めることができたと考えております。一方で,私は体系を意識して勉強することも重要視しておりました。そのため,問題を解く際は,その分野の総合講義テキストを確認してどういう文脈で出てくる論点であるかを把握したり,総合講義テキストを最初から最後まで読み込む時間を作ることも大事にしておりました。
以上を繰り返している過程で予備試験にも合格でき,司法試験にも1回で合格することができたのだと考えております。

M.Yさん(男性,20代,予備試験合格)

■ 総合講義100
■ 短答知識完成講座Ⅰ
■ 問題文の「読み方」と答案構成の「やり方」
■ 民法(家族法)重点攻略講座(新版)
■ 倒産法 3講座パック
■ 司法試験過去問答練ゼミ
■ 判例百選スピード攻略講座
■ 民法(債権法)改正対策講座
■ 短答過去問解析講座

私は,他予備校の基礎講座を利用してインプットを学習していました。予備試験段階までは,当該予備校の指導により,論点を暗記して詰め込む学習法で,運よく大学3年時に合格することができました。もっとも,司法試験では,より自らの頭で考えて答案をまとめ上げる力が要求されているようで,司法試験に不合格となりました。
そこで,私は,自分の力で問題と向き合う底力を養うと同時に,自分の学習の不足点を修正してもらうメンターのような存在が必要であると考えました。
まず,学習の底力については,アガルートの論証集をもとに,自らの論証集を作成し,これを一元化教材として利用することとしました。学習した判例のまとめや,理解のコツ,関連論点などをすべてこの一元化教材に落とし込み,直前に見ることのできるワードファイルを作成しました。このまとめノートをゼロベースで作成する作業によって,各科目の全体像を俯瞰することとなり,合格に大きく近づきました。
つぎに,メンターに指導して頂く場として,私は渡辺悠人講師の過去問答練ゼミを受講しました。ゼミ指導は,直接講師の添削を受け,質問を受けることができるのみならず,周囲のゼミ生の答案もチェックして比較でき,学習の方向性の良し悪しを見る目を養うことができました。
このように,私はインプットとアウトプットの両輪の方向修正をすることによって,合格を手にすることができました。

R.Mさん【公法系16位】(女性,30代,予備試験合格)

■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」
■ 予備試験 論文過去問解析講座
■ 予備試験 論文過去問セレクト答練
■ 論文答案の「書き方」
■ 重要問題習得講座
■ 労働法 3講座パック
■ 短答知識完成講座Ⅰ
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 旧司法試験 論文過去問解析講座
■ 民法(債権法)改正対策講座

私は法科大学院修了の受験資格喪失後にアガルートの受講を開始し,予備試験ルートで司法試験に合格しました。五振した最も大きな要因は,「法律の勉強」はしていても「試験対策」の仕方が分からないままだったことです。抽象的にこだわる傾向が強く,法科大学院では周囲が当然のように合格していく中,試験合格という目的に適合しない不毛な概念操作に時間を費やしていました。もっとも,自覚は大いにあり,大手予備校の講義,問題集,テキストに手を出したこともありました。しかし,それはそれで私には基本書・論点のつぎはぎや羅列にしか思われず,やはり行間の読み込みが足りないと自己判断し,基本書の抽象論に戻るという負のループに陥っていたのです。
状況が好転したのは,市販されている『実況論文講義』を手にしてからでした。論点の一般的な内容よりも,その論点が導かれる思考過程に重点を置いた解説で,本を1周した時点で明らかに壁をひとつ越えた感覚がありました。論点解説が列挙された他の分厚い問題集に不足していたもの,すなわち,論点の中身一般論ではなく個別の問題と論点の結び付き方を見る姿勢ができ始めていた実感があったのです。その後,『合格論証集』にも目を通し,諳んじるためではなく理解のための構成となっており文章のコピーペーストが極端に苦手な自分に合っていると感じ,工藤先生について行くことを決意しました。
具体的な学習方法としては,論文対策は「重要問題習得講座」に勉強時間の大半を割き,平均して10回以上答案構成をしました。「論文過去問解析講座」以外はほとんどこれだけといっても良いほどです。定義が甘いもの,論点の理解不足,特殊事例の処理,論理のつなぎ方,暗黙知に含まれるもの等細かく分類し習熟度に応じて付箋で色分けしながらやりこみました。また,「総合講義論証集」は常に手元に置いて参照しながら,隙間時間には講義を聴き込みました。判例も論証集をフックにして常に答案に書くことを意識して読むようにしていました。基本書は深みにはまる危険があるので辞書的使用にとどめました。短答対策は市販の分野別過去問集をひたすら回して解説の熟読をしました。
予備試験と司法試験とで特別に異なる対策はしませんでした。ただ,一度目の予備試験の教養科目で想定外の大事故を起こして短答落ちしたことや,口述対策を全くせずしどろもどろだったことは反省点です。総じて予備試験の個別対策はきちんとしておくべきでした。司法試験に関しても他校の模試を1回受けた他は,5年分の過去問を2周しか回せず受験生の態度としてどうかと後悔しきりですが(修了生時代も過去問練習「らしき」行為はしましたが本筋を外れた問題意識の下ではほとんど無意味でしたし,実際記憶が全くありません),自分なりに1回1回の負荷をかなり上げて勉強しました。また,「論文過去問解析講座」の解析密度の高さと明晰ぶりが尋常ではなかったことも,起案不足にもかかわわらず合格できた要因であったと思います。
論文式に関しては「分かっていても書けない」とよく言われますが,私は「分かれば書ける」と思っていたので手を動かした時間はかなり少ない方だと思います。その分,「記憶のみに頼った解答を絶対しない」「論証集で押さえたキーワードを踏まえつつ借り物ではない自分の言葉で論じる」という信念の下,答案構成の回数に注力しました。
勉強時間に関しては,アルバイトを行っていたこともあり平均すると1日5~6時間程度で,自分のコンディションを確認するため勉強時間の記録をつけました。限界は1日9時間で,何より体調管理と体型維持のため基本的に毎日1時間の高負荷トレーニングを習慣とするようにしました。この運動習慣は定着しており,今後の生活を考えても良かったと思っています。
最後に,私は勉強のやり方に関しては自他共に認める融通の利かなさと癖の強さがある人間です。受験生に人気の書籍や教材を使っても文章のちょっとした部分や矛盾が気になってすぐに深みにはまり,一時期はどうしていいのか分からず絶望的な日々を過ごしていたこともあります。そんな私が諦めずに勉強し続けられたのは,アガルートの教材や講義に,深みにはまりそうな曖昧さや誤魔化しをほとんど感じなかった,あるいは曖昧等と感じることに対する説明がきちんとされていたおかげだと思います。教材の量がコンパクトであることも明解さに寄与していると思います。頭の良い受験生であれば,大量の教材を上手く捌いて効率的に論点を網羅することも有効な手段でしょうが,私のような重鈍かつ記憶力の弱いタイプだと物量の中で身動きが取れなくなってしまいます。コンパクトかつ明解で行間という名の誤魔化しがないアガルートの教材の下であったからこそ,掘り下げがちという思考パターンを払拭できないままでも有効な試験対策ができたと思っています。

T.Mさん【刑事系59位】(男性,20代,予備試験合格)

■ 司法試験インプットカリキュラム
■ 重要問題習得講座
■ 旧司法試験 論文過去問解析講座
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 予備試験 論文過去問解析講座
■ 倒産法 総合講義
■ 倒産法 過去問解析講座
■ 旧司法試験・予備試験型答練
■ 問題文の「読み方」と答案構成の「やり方」

勉強を始めたばかりの頃はひたすら本を読んでいました。
しかし,たいして法律が好きでもなかった自分にはなかなか苦痛で,ほぼ頭に入らず,ただ目を通しているだけになることがほとんどでした。
その結果,予備試験にはなかなか苦戦し,数回不合格になりました。
このままではいけないと思い,勉強方法を見直すところから再スタートし,周りの合格者に話を伺います。
恥ずかしながらこの時初めてアウトプットの重要性を知り,以降アウトプット中心の勉強に切り替えました。
これで楽に合格できると思っていたのですが,実際にやってみると以前より遥かに勉強が辛くなりました。
考えてみれば当然なのですが,今までは目を通して勉強したつもりになっていただけだからです。
これが司法試験の勉強かと感じ,今までのは勉強ではなかったのかと思うと非常に虚しく,心が折れそうになったことも何度もあります。
ここで支えてくれたのは,友人はもちろん,講座内容の相談等に乗ってくれるスタッフの方々でした。
こうして勉強を継続し,ようやく合格することができました。

K.Wさん(男性,40代,予備試験合格)

■ 司法試験インプットカリキュラム
■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」
■ 重要問題習得講座
■ 論文答案の「書き方」
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 旧司法試験 論文過去問解析講座
■ 判例百選スピード攻略講座
■ 労働法 3講座パック

私は社会人かつ二児の父親の立場での受験生活だったため,勉強時間の確保には苦労しました。そのため,通勤時間はもちろんのこと,昼休み,就寝前などの細切れの時間をうまく使うことで,勉強時間を確保することを意識しました。また,勉強時間が多く取れなったというところもありますが,勉強の範囲を無駄に広げることなく,過去問及び重要問題習得講座の問題を繰り返し繰り返し解き,不明な点をアガルートの総合講義テキストに戻って確認し,情報をテキストに一元化することで試験当日に持参していくものを完成させました。さらに,試験場では条文が自分を助けてくれる唯一のものであると1回目の受験の時に強く感じたため(特に会社法),問題を解くたびに条文をきちんと引くことを意識しました。そして,今年の合格に一番影響を与えたであろうことは,必ず合格するという強い気持ちであったと思います。就寝前には毎晩,自宅から試験会場に行き問題を解いている自分の姿をイメージし,いろいろなパターンをシミュレーションしていました。そのため,試験当日はイメージどおりに行動することができました。

A.Eさん【公法系85位・刑事系99位】(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 重要問題習得講座
■ 旧司法試験 論文過去問解析講座

私はアガルートの講座をメインで勉強していたというわけではなく,補助的にアガルートの講座を受講するというスタイルで勉強していました。ロースクール入試までは基本書・演習書をメインに据えて勉強してはいたものの,第一志望のロースクールに合格することができず,敗因分析の中で,基本から叩き直したい不安な科目や分野が出てきました。そこで,ロースクール入学後というタイミングから,アガルートの講座を活用させていただきました。そのため,アガルートでは入門講座やインプット講義(総合講義)ではなく,旧司法試験解析講座や,重要問題習得講座を使って,基本的な問題を徹底的に反復しました。その結果,基本的な論点についてはほとんど落とさなくなり,早い段階で過去問に取り組むことができ,司法試験特有の応用問題や現場思考問題の対策についてもある程度対策の時間を割くことができました。こうして早めに過去問対策に入ることができたのは,ロースクール入試の失敗を踏まえ,アガルートで基本を見直すことができたからだと思います。私のようにアガルートで基礎を固め,スムーズに司法試験過去問の演習・分析に移行することができれば,合格可能性はかなり高まると思います。

S.Mさん(女性,40代,法科大学院卒業)

■ 総合講義300
■ 重要問題習得講座
■ 論証集の「使い方」

私は,5年目3回目の受験で合格しました。法科大学院を修了した年に出産し,育児をしながらの受験となりました。
とにかく,1日の勉強できる時間は限られていました。そこで,アガルートの重要問題習得講座と短答式の過去問を繰り返すだけという勉強方法をとりました。
1日に論文のために勉強できたのは4時間から5時間でした。また,土日は育児のため勉強はしませんでした。アガルートの重要問題習得講座を毎日答案構成するという日々をひたすら繰り返しました。最新の判例や重要な学説は,参考答案や解説から習得できましたので,他に判例集や基本書を読むことなく勉強できました。
このような絞った勉強方法でも,答練の点数はどんどん伸びていきました。また,論文ができるようになると短答式も点数が伸びてきます。
私は情報の一元化もしませんでした。繰り返し繰り返し重要問題習得講座を答案構成しました。
時に苦痛でしたが,必ず大丈夫,受かると信じて取り組みました。
近年出題傾向に少しの変化が見られましたが,アガルートでは出題の形式にこだわりすぎることなく問題が作られているので,今後出題傾向がさらに変わったとしても対応可能だと思います。
いかに効率よく,いかに絞って勉強するかを考えた時,アガルートの重要問題習得講座が絶対におすすめです。
私のように時間のない方は,勇気をもって勉強を絞っていくか,睡眠を削って勉強を広げていくしかありませんが,アガルートを信じて勉強を絞っていくべきです。
とりわけ最後の受験は精神状態の安定が不可欠です。解説講義がありますから,聴きながらくすりと笑ったりするような講師のコメントもあり,そんな時は追い詰められた気持ちが少しだけ楽になります。
私の合格体験記は若くて,時間がたくさんある方,上位合格を目指す方には向けていません。時間がなく,また自らの意思によらず時間を他のことにも割かなければならない方向けです。
それでも確実に合格します。大丈夫。

R.Gさん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義300
■ 法律実務基礎科目対策講座
■ 国際私法 論証集の「使い方」
■ 重要問題習得講座
■ 司法試験 論文過去問解析講座

私は平成30年の司法試験に不合格となり,同年の10月から勉強を再開して令和元年の司法試験に無事合格することができました。ここでは,それぞれの時期に行っていた勉強の内容を書いていきます。

1.10月~12月
(1) 基礎固め
1回目の司法試験を受験した後,合格発表までほとんど勉強をしておらず,2度目の司法試験に臨むにあたり基礎力に不安がありました。そのため,以前受講していた「総合講義100」を聴きなおすとともに,テキストを繰り返し復習して基礎的な知識の習得に努めました。
(2) 問題演習
「総合講義100」の復習を終えた範囲から順に,「重要問題習得講座」に取り組み始めました。この講座のテキストは問題数が非常に多いため,確実にテキストを「回す」ことを重視し,「問題文を読む→10分ほどで簡単に答案構成→解答を読み講義を聴く」という形で講義を利用していました。
(3) 答練
本番に近い環境で答案を書くことに慣れておきたかったため,会場受験ができる他校の答練を受講していました。この時期は上記の「総合講義100」と「重要問題習得講座」の消化で手いっぱいだったため,返却された答案を十分に復習することができていませんでした。

2.1月~3月
(1) 答練
1月ごろには「総合講義100」及び「重要問題習得講座」を一通り回し,基礎固めができてきたと感じたため,答練の復習をより丁寧に行うようになりました。具体的には,添削コメントを熟読して自分が犯しやすいミスや知識が不足している分野を洗い出し,ノートにまとめるとともに「総合講義」や「重要問題習得講座」のテキストを見直して知識や当てはめ方を確認していました。
(2) 過去問演習
「司法試験論文過去問解析講座」を利用し,過去7年分の論文過去問に取り組みました。この時期には,答練や模試がない日は毎日必ず1回は時間を計って過去問の答案を実際に書いていました。この習慣のおかげで答案を書くことに慣れることができ,答案構成や答案用紙に文字を書く速さを大きく上げることができました。
過去問研究は出題の傾向や考査委員による評価のポイントを学ぶために行うものです。そのため,いたずらに量を追い求めるよりも質を重視する必要があります。無理に全ての過去問を解こうとせず,自分が十分に消化できる分量に絞って丁寧な勉強をする必要があると思います。
(3) 短答対策
この時期は,1日30問ほど短答過去問を解いていました。10月から12月ごろにかけて総合講義テキストを十分に復習していたことから,短答プロパーの分野の問題以外はあまり間違えることなく順調に学習を進めることができていました。

3.4月~試験直前期
(1) 知識の総復習
総合講義テキスト及び論証集を何度も見直し,基礎的な知識の確認を行いました。
(2) 答練・模試の総復習
それまでに受験した答練や模試の全ての答案を読み直し,自分の弱点になっている分野をひとつひとつ潰していったほか,思うように点が取れなかった部分の記述を模範解答や優秀答案と見比べ,どのように改善すればいいかを考えていきました。
(3) 短答対策
1月から3月ごろにかけて解いてきた短答過去問のうち,間違えたことがあるものを繰り返し説きなおして知識を定着させていきました。
また,5月の直前期になってからは,市販の参考書(憲法は「択一六法」,民法及び刑法は「逐条テキスト」)を利用して短答プロパーの知識を頭に詰め込んでいきました。

4.まとめ
以上を読んでいただければお分かりのように,私は何も特別な勉強はしていません。
①基本知識の習得
②答案を書く練習
③模試や答練を通じてわかった自分の弱点の補強
というプロセスを地道に積み重ねていけば,司法試験は必ず合格することができる試験だと思います。皆様の合格を心より祈念しております。頑張ってください!

H.Kさん(男性,30代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」
■ 論文答案の「書き方」
■ 司法試験型答練
■ 知的財産法 論証集の「使い方」
■ 短答知識完成講座Ⅱ
■ 問題文の「読み方」と答案構成の「やり方」

私は,他の予備校の入門講座を受講しましたが,判例ベースの講義ではなく,解説もイマイチで思うような学習効果を上げることができませんでした。
しかし,友人の勧めでアガルートの総合講義100を受講し,繰り返し講義を聴いた結果,法律の力がめきめきと伸び,ロースクールにおいても,常に上位の成績を収めることができるようになりました。今思うと,アガルートの総合講義を勧めてくれた友人の存在と総合講義100がなければ,司法試験合格のために必要な知識を身に着けることができなかったように思います。
ただ,限られた時間で一定の答案を作成するためには,知識を持っているだけでは足りず,いわゆる判例ベースの論証例を事前に準備しておく必要があると思います。その準備に論証集の使い方という講座が非常に役に立ちました。この講座を受講し,論証例をただ覚えるのではなく理解することに徹した結果,自分の言葉で判例の枠組みを書くことができるようになりました。少なくともこの2講座の受講をし,徹底理解することが司法試験合格につながったように思います。

K.Iさん(男性,40代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 問題文の「読み方」と答案構成の「やり方」
■ 旧司法試験 論文過去問解析講座/全6科目
■ 短答知識完成講座Ⅰ
■ 重要問題習得講座
■ 論証集の「使い方」
■ 予備試験 論文過去問解析講座
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 国際私法 3講座パック
■ 司法試験型答練
■ 国際私法改正法(平成31年4月施行分)対策講座

ロースクールに入学するまでは,市販の本を用いて勉強していましたが,ロースクール在学中にアガルートの総合講義100,重要問題習講座を用いて,基礎知識の定着を図りました。ロースクールの授業だけでは穴ができてしまう可能性を認識し,その穴をなくすためには上記講座が最適だと思ったからです。その上で,基本書,判例百選,学者演習本を用いて,その理解を深めていきました。また,別途ゼミを行い,議論を深めていきました。その際には基本書に書いてある事項を正確に把握するように努めました。なぜなら,昨年度の司法試験は,知識の穴をなくした上で,さらに基本書を読んでいるかについて確認するような出題がなされていたからです(民訴,刑法等)。また,再現答案を作成し,自分の答案のどこに問題があるのかを多くの合格者に確認してもらいました。自分では見つけにくい弱点の発覚は第三者の目を通すことで明確になる場合があると思ったからです。上記のような学習方法により,合格を果たすことができました。

K.Hさん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 重要問題習得講座
■ 短答知識完成講座Ⅰ
■ 旧司法試験 論文過去問解析講座/全6科目
■ 法律実務基礎科目対策講座
■ 知的財産法 論証集の「使い方」
■ 知的財産法 過去問解析講座
■ 判例百選スピード攻略講座

私が司法試験に無事合格できたのはアガルートの教材を学習の中心に据えて勉強したからです。具体的に,私が用いた教材は総合講義100と重要問題習得講座,旧司法試験解析講座です。総合講義で7法の基本知識及び理解を得て,重要問題習得講座でひたすら基本問題の演習をするということを日々の学習の中心にしておりました。そして,これらと並行しながら旧司法試験解析講座で司法試験で問われる法的な思考力を養成しました。
司法試験は,基本的な問題と応用的な問題が混じって出題されます。そこで,総合講義と重要問題習得講座で確実に基本を押さえることで司法試験の基本問題を瞬時に解くことができ,本番で基本問題に割く時間を短縮することができました。また,合否を分ける標準から応用的な問題に対しては,旧司法試験論文過去問解析講座で身に着けた事案分析力,法的な議論を構築する力を総動員して,何とか食らいついていくことを意識していました。
もっとも,このような戦略をとれたのも重要問題習得講座で基本問題を素早く処理できるようになり,難しい部分に多く時間をとれるようになったからに他なりません。実際,私は重要問題習得講座の問題について,多いもので10回,少ないものでも5回は解きました。これにより,本番の時点では重問の問題を見た瞬間に何を書けばいいのかをスラスラと想起できるようになっていました。
司法試験の問題はこれという完全な正解がないような難しい問題が含まれているので,その部分にどう対処するべきかに頭を悩ます受験生が多いと思います。しかし,難所で出題趣旨に沿ったことを書くことは非常に難しいですから,現実的にはこのような難所で合否が決するのではなく,基本~標準的な部分の問題を丁寧に書けているかで合否が決すると思います。そして,私が合格できたのも基本的な問題については必ず出題趣旨に沿ったことを書けるようにすることを意識して勉強できたからであると思います。

S.Yさん(男性,20代,法科大学院卒業・予備試験合格双方)

■ 総合講義100
■ 重要問題習得講座
■ 論証集の「使い方」/全7科目
■ 短答知識完成講座Ⅰ
■ 旧司法試験・予備試験型答練
■ 司法試験 論文過去問解析講座

学習初期から司法試験の直前期まで,勉強法を変えることなく,インプットとアウトプットをひたすらに繰り返しました。インプットは,特に総合講義100のテキストの受講及びテキストの読み込みをしました。アウトプットも,アガルートの重要問題習得講座に掲載されている問題を何度も解いていました。これらの反復学習のお陰で,盤石な基盤,瞬発力がつき,自分の力を最大限発揮できたように思います。
一般的に,反復学習は,新しい刺激が少なく継続することが簡単ではありません。しかし,少なくとも私にとって,総合講義100と重要問題習得講座の復習は,常に新しい刺激,発見がありました。特に,総合講義100は,コンパクトな講義時間に加えて,情報量も他の予備校と比較して抑えてありますが,何回復習しても新しい発見があります。そのため,反復学習が苦ではありませんでした。
基本書,判例集及び演習書を使った勉強をしながらも,必ず総合講義100や重要問題習得講座のテキストに情報を一元化し,最後まで,学習初期から使用していた総合講義100や重要問題習得講座のテキストを使い倒したことが合格に大きく寄与したのではないかと考えています。

Y.Mさん(男性,30代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」
■ 重要問題習得講座
■ 旧司法試験 論文過去問解析講座
■ 旧司法試験・予備試験型答練
■ 司法試験型答練
■ 問題文の「読み方」と答案構成の「やり方」
■ 労働法 総合講義
■ 労働法 論証集の「使い方」

予備試験は合格できなかったものの,アガルートアカデミーの講義のおかげで,未修卒業後1回目の受験で司法試験を合格することができました。
未修でも1回で合格できたのは,法科大学院に入学前に総合講義100を何度も聴いたため法科大学院の予習に耐えられる実力をつけることができ,法科大学院の授業以外での自習の時間を確保することができたのが大きいと思います。
講座は,他校に比べて,薄い教材であるにもかかわらず,応用的な話までカバーされ,その内容の質も高く,司法試験の合格には十分すぎる内容でした。
短期で合格できたのは,総合講義100でインプットをしっかりして,重問という質の良い答案に触れながらアウトプットを何回も繰り返したからです。

S.Wさん(男性,20代,予備試験合格)

■ 総合講義300
■ 重要問題習得講座
■ 労働法 論証集の「使い方」

私は,まず予備試験を目指して勉強し,合格後に司法試験用の勉強を始めました。予備試験と司法試験は答案の分量や科目数が異なるものの,求められる知識や論理力には大差はありませんでした。そのため,予備試験に向けた勉強で得られた知識で司法試験にも概ね対応することができ,非常に効率の良い勉強ができたと感じています。このことから,司法試験合格を目指して勉強されている方で,予備試験は視野に入れていないという方も,予備試験の勉強をしておくことによってタイトな時間での答案作成の訓練もでき,他の司法試験受験生よりも効率的に勉強をすることができると思います。
そして,アガルートの総合講義と重要問題習得講座は非常に網羅性に優れているため,この2つの教材を完璧にやりこむだけで,司法試験は突破できると感じました。
司法試験は1科目あたりで問われる論点が多いため,各論点の内容を完璧にするよりも,網羅的に論点を勉強してある程度のことは書ける実力をつければ合格に近づくと感じました。

G.Kさん【総合35位・民事系53位・刑事系59位】(男性,20代,予備試験合格)

■ 国際私法 3講座パック

私は学習開始から1年でロースクール入試に合格し,その翌年には予備試験,そして今回の司法試験に合格することができました。
私が法律の学習をする際に意識していたことは,決して丸暗記をせず,理解することです。そして,論文を書く時は,自分の言葉で,自分の理解をしっかりと示すことを意識していました。そのような姿勢が,比較的短期間での合格につながったのではと思っています。
知識をインプットするときには,自分が納得するまでじっくり考え,時にはいろいろな基本書を読み漁ることも大事だと思います。論文を書くときは,全ての文を自分が理解していることだけで書くことが大切です。適当に覚えていることを書くのでは,採点者には見透かされてしまうように思います。
ともかく,司法試験の学習では,自分が納得いくまで理解したことを,自分の言葉で答案上に表現することが大切だと思いました。
これから受験される皆さんも,(人により合う合わないはあるかと思いますが,)理解することを大切にして勉強をして頂けると,早く合格できると思います(早期合格が必ずしも良いものとは限りませんが)。

K.Mさん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 司法試験型答練

私は,法律学習の初期,インプット用テキストだけで勉強を進めており,しかも,いわゆる「まわす」スピードが非常に遅かった(10か月ほどで全科目1周)ため,非常に効率の悪い勉強をしておりました。このときは,まったく,自分の頭に法律知識が入っているように感じられませんでした。非常に辛い時期でした。
これではいけない,と感じ,一気に問題演習中心の学習に切り替えました。このとき,問題演習は,論文(旧司法試験過去問題中心。ときどき予備試験過去問)も択一(司法試験・予備試験の過去問全部)も同時に進行し,択一の問題を解きながら,知識のインプットも行いました。この方法で全科目1周するのに半年弱かかりましたが,問題演習では範囲横断的に問われるため,問われた範囲やそれに関係することを一緒に学び深めていったので,仕方ないなと感じております。これにより,どこの知識がどのような形で問われ,どのように答えればよいのか,法律知識,なによりも法律の全体像・考え方を身に染み込ませることができました。
このように,基礎を固めておいたおかげで,ロースクールでの学習は大変ではあったものの,発展的な内容も(司法試験対応科目のみならず,司法試験に直接的には関わってこない科目も)吸収することができました。
ロースクールでは,司法試験の過去問を入学後半年くらい経過してから解き始めました。ただ,これでは遅すぎます。必ず,学習初期に,最低各科目1問ずつ,司法試験の過去問を眺めるだけでも読むべきです。これにより学習の方向性がしっかりすると考えられます。私は,旧司法試験の過去問を学習初期に解いておりましたが,今考えると,新司法試験の過去問をもう少し読んでおけば,気持ち的にもう少し安心して,学習を進められたと考えております。
ロースクールの予習・復習はかなりしっかり行い,1科目につき予習は3時間ほど,復習も1時間強行っておりました。ロースクールでの学習以外にはあまり手を出さず,ロースクールの授業で扱った関連部分について,その都度自習(約10時間/週)しておりました。
新司法試験直前期について,以下記します。
まず,半年ほど前から,択一知識の復習を始めました。細かい知識については,超直前期に詰め込めばよいので,択一知識だけど非常に重要な知識について漏れがないかの確認を,各科目行いました。
論文については,新司法試験・予備試験の過去問は出題されたもの全てについて検討し終わっていたので,平成30年・平成29年についてはもう一度検討し直して,感覚を調整し,他の論文対策としては,判例集(民事・刑事は百選。憲法はプラクティス。行政法はケースブック行政法)を解説含め全科目インプットし直すことを行いました。解説のインプットは非常に難しいため,解説のうちここだけは覚えておこうということを絞り込んで,理解に努めました。
このようなことをしていると,3月に入り,模試を受け,以上の百選まわし,過去問の検討による感覚の調整(答案は週に2通書くくらいでした),択一知識の確認を5月上旬まで繰り返し行っておりました。
5月上旬は,夜ふかしせず,きちんと試験の時間で頭が動くように,体調と記憶を調整し,(手がなまることは私はなかったので)答案はほぼ書かず,メンタル面を落ち着かせることに努めました。
試験本番では,これまでの自分の努力を信じた結果,あまり緊張せず,ミスしたなと思ってもすぐに気持ちを流して,次の科目へと移っていきました。
一合格者がアドバイスさせていただくのはおこがましいのですが,個人的には,勉強法について人に聞いて効率性をすぐに求めるのではなく,いろいろ自分なりに試して,自分の勉強法をブラッシュアップしていく方が,結果的に近道になると思われます。

笠井 菜穂子さん(女性,20代,法科大学院卒業)

■ 短答知識完成講座Ⅰ
■ 倒産法 論証集の「使い方」
■ 倒産法 総合講義

司法試験の勉強にあたっては,今までに蓄積された出題趣旨,採点実感を軸として求められている基礎的な知識をいかに論理的に簡潔に答案に落とし込めるかを常に意識していました。
新司法試験だけでも,出題趣旨採点実感の量は相当なものなので,まずこれらを答案として再現できる程度まで理解し尽くすことが合格への最短ルートだと思います。
そのため,ロースクールでの予習復習の際にも,六法とセットで出題趣旨,採点実感を置いておき,学習分野がそれらと重なった時には逐一確認し,司法試験の現場で答案化する際に心がけなくてはならないことを自分なりの形で論証集に書き込んでいました。
過去問で出題された分野や,その関連分野は周りの受験生も高い水準で理解しているため,いかにその穴をなくし,難問とされる分野でいかに守りの答案を書けるかが合格の鍵だと思います。難しい学説や高度な議論の学習をする前に,今一度基礎的な理解に問題がないかについて振り返ることが必須だと考えています。

T.Mさん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 司法試験アウトプットカリキュラム

1回目の受験で不合格となった後,一から学習をやり直すためにアガルートを受講しました。
まずは9月中に終えることを目標に,総合講義100を聴き始めました。主な目的は知識の掘り起こしであり,新たに知るべき知識は少なかったこと,のんびり受講していると全て聴き終えるまでにモチベーションが保てないと予想されたことから,基本的には2倍速で受講し,理解があやしいところだけ再生速度を遅めて取り組みました。
総合講義100を一通り回した10月以降は,重要問題習得講座を使っての演習と,友人との過去問ゼミを並行して始めました。
重要問題習得講座での演習の目的は,問題文から正確に論点等を抽出できるようにすることです。各問題について答案構成のみ行い,解答解説と照らし合わせて抜けている点がないかをチェックしました。各科目最低2周は取り組み,2周してもつまずく問題だけ3周目に取り組みました。
過去問ゼミは毎回3問程度を扱うこととし,週に1度答案を作成してお互いに読み合い,法的におかしいところはもちろん,日本語としてもおかしいところはないか,という点を議論しました。初めは調べるのに時間がかかったり,うまい書き方がわからず重要問題習得講座の解答例を参照して参考にしたりとかなり時間がかかっていましたが,全科目3~4年分を消化した頃から少しずつ答案作成時間が短くなっていったのを覚えています。
重要問題習得講座が終わった11月末からは旧試の過去問に取り組み始め,並行して肢別で短答の対策を始めました。旧試は重要問題習得講座の問題と被っている問題が多かったこともあり,比較的時間はかからなかったため,この期間は短答対策が中心でした。
肢別を3科目とも1~2周し,12月末のTKC短答テストで140点を取ることができたので,これ以降は短答プロパーの対策はほとんどとっていません。
年明けからは,自主ゼミと並行して苦手な科目から優先的に演習書に取り組んだり,自分なりの論パをワードでまとめたりしていました。論パはアガルートの論証集をベースにしつつ,各科目基本書を流し読みして加筆修正する形で作りました。単純にアガルートの論証集に書き足すだけでもよいとは思うのですが,自分なりに一から構成することで理解を体系化させることができ,これによって答案のレベルも1段階上げられたように思います。
直前期は司法試験型答練を解き,時間の使い方などの最終チェックを行いました。

J.Oさん(男性,20代,法科大学院卒業・予備試験合格双方)

■ 「刑法事例演習教材」解析講座

インプットは予備校の講座で行いました。
テキストを繰り返し読むという比較的オーソドックスな方法でした。
これと並行して,早い時期からアウトプットをする訓練をすることを心がけました。多くの合格者がこれを推奨していたからです。
最初は,問題を読んだあと,考えても全くわからかったので,すぐに答えを見ました。答えを暗記しているような勉強になってしまっていることには少し抵抗がありました(問題数にも限りがあると考えていましたので)が,覚えていないと,現場で書けるものではないと割り切って勉強を続けました。
私は刑法は型が分かりやすかったこともあり,一番最初に答案を書けるようになりましたが,一番伸び悩む科目でもありました。
そこで,アガルートの刑法事例演習教材 解析講座を受講しました。
ここでは,講師が答案例を用いた解説,教材の重要部分の指摘,答案を書く際の注意点などを端的に講義するため,短時間でパワーアップできたと考えています。

M.Yさん(男性,30代,予備試験合格)

■ 重要判例解説解析講座

時間との勝負でした。私は短答式を大変苦手としている一方,論文は比較的得意で,普通と逆のタイプです。
とにかく短答式で成績をどう上げるかについては最後まで腐心しました。択一式の問題を何度も繰り返し解きましたが,記憶に定着しなかったので,調査官解説などを読みながら理解して記憶していましたが,キリがありません。最後まで短答式は苦手としていました。
短答式を通れば論文は多分通るだろうと思ってましたので,比較的気楽にやっていました。論文は百選と調査官解説を多く読み込んでおけばいいのではないかと思います。百選は憲法や刑法はあまり役に立たないという評判もあったので敬遠していましたが,読むとなかなか良くできていると思います。特に刑法総論は良いと思います。

S.Eさん(男性,30代,予備試験合格)

■ 旧司法試験・予備試験型答練

私が司法試験合格に重要と考える点は,答案の型をつくることと,事実の評価を重視することです。
合格するためには,まず,スムーズに採点者の方に答案を読んでもらうことが必要と考えます。
司法試験の答案とは,この事案には,このような法的問題点があって,そのような場合,このような法が適用され,本事案の事実からは,このような結論が導かれる,といった内容を書くことが求められていると思います。
そこで,採点者の方に,今自分が,何について書いているのかを,理解してもらう必要があります。
今何を書いているのかが,わかりやすくなる方法として,各科目や,論点ごとに,答案の型を作っておくことが有用と考えます。自分自身でも,今何を書いているのかが,把握できるし,この点がしっかりしていれば,書き方に戸惑うことなく,次に述べる事実の評価に集中できます。
また,司法試験でアピールするべき点は,論点をわかっていることは前提として,いかに自分がこの法的問題に対し,多角的に,事案にそって考えているか,という点だと思います。
これが表れるのが,事実の評価です。
自分の実感としては,問題文中の事実は,法的にはこのような意味を持つ,ということを,自分で考えて示すことができれば,高得点を得られる傾向にあると思います。
論点を知ってるかという点で,他者と差をつけるのは,なかなか難しいですが,この事実の評価というところでは,それが可能だと思います。
自分について振り返ると,論点についての規範を書いて安心するのではなく,勝負はその先のあてはめ段階にあると考えて,起案の練習をしたことが,合格につながったと思います。

桑原 周大さん【総合20位・公法系88位・刑事系20位】(男性,20代,予備試験合格)

■ 重要問題習得講座

「 学習のはじめ」
法律の学習を始めたのは大学3年の時からです。はじめはどのように勉強するか何も考えずに,各科目の基本書を3周読みました。この勉強方法が合格の最短ルートとは今では思いませんが,法律的思考能力の基礎を十分に養うことができたと思います。
「論文」
基本的知識が身についたところで,論文の問題演習を繰り返し,答案構成の精度とスピードを上げ,説得的な論証をするように心がけました。一人で答案を書くだけでは,自分がどれだけ書けているのか見えてこないので,ゼミを組みお互いの答案の良し悪しを評価するようにしていました。これにより,よくできる友人の書き方を真似たりすることができ大変有意義でした。
「短答」
次に,短答については肢別ごとの問題集を解き,誤った問題は基本書を読み直し知識を修正していきました。問題を解くだけでなく,基本書や予備校本を読み込むという作業が重要だと思っています。
「過去問」
短答の過去問は旧試の問題から最新のものまで全て解きました。
論文の過去問は新司法試験の問題全て,予備試験の問題全てを直前期に解きました。予備試験に出た問題が司法試験に出題される可能性があったため,穴をなくす目的でやりました。
以上のような学習を経て,司法試験に合格しました。

T.Sさん【公法系32位】(男性,20代,予備試験合格)

■ 倒産法 過去問解析講座
■ 倒産法 論証集の「使い方」

7法の論文対策としては2011年以降の過去問をひたすら解き続け,間違えたところを論証集で確認するという勉強法を採っていました。2011年以降の過去問の蓄積だけでかなりのボリュームがあるので,これだけでも答案を書く十分な練習になったと思っています。
選択科目は基礎をある程度学んだ上で,アガルートの論証講義及び過去問対策講義を受講しました。選択科目は予備試験受験を終えるまで一切触れていなかったので,答案を書く練習を7法よりも重点的に行うために,2010年以前の新司法試験も解くようにしました。
短答は予備試験時同様,過去問の繰り返しを行いました。

K.Kさん(女性,30代,予備試験合格)

■ 古江頼隆「事例演習刑事訴訟法」解析講座

予備試験,司法試験を受験した2年間は本当に辛く不安な道のりでした。最後まであきらめないことをモットーに孤独な勉強を続け,合格した今はこれまでの努力が報われたことで嬉しい気持ちでいっぱいです。役に立った勉強は,自分の実力に合った教材を1つ又は2つ見つけ,それをやりきることです。私の場合は民事系,公法系は司法試験の過去問と百選,刑事系は市販の演習書と過去問でした。不安になり手を広げそうになりたい気持ちになることもありましたが,短期で合格できたコツは他の教材に浮気をせず限られた教材をやりきることにあると思います。また,司法試験当日は5日間と長丁場で,手応えをもって書けた科目は一つもなく本当に心が折れそうになりました。また最後の2日はほぼ徹夜をしており,疲労の極みにありました。しかし,最後まで集中力を欠かさないことを心にとどめ,1科目終わるごとに気を取り直しそれぞれの科目で自分なりのベストを尽くし,退席しなかったことが合格にもつながったと思います。これから司法試験を受ける皆様は,最後まであきらめないこと,あきらめず継続していけば失敗などないことを心にとどめ是非頑張ってください。

飯嶋 太郎さん(男性,20代,予備試験合格)

■ 司法試験型答練

具体的勉強方法について記載します。

(1) 短答式
ひたすら過去問を解くに限る。有名な判例や条文は当然,有限であるのだから,過去問をこなすことで類似問題に対応することができる。ここで,過去問を解く際に私が注意していたこととしては,解いた回数によって答え合わせの仕方を変えるということである。1回目~3回目くらいは丁寧に解説を読んで理解するというより,とにかく次に進むという意識をもった。私自身,細かいところまで理解しないと気が済まない性格であるため,性格どおりにすすめると1科目を1周するのに最大で2~3か月かかってしまうこともある(逐一知らない条文や判例を調べ,ノートにまとめていくなどをするから)。それでは2周目に入っても1周目に解いた問題をまるで覚えておらず,結局再度1周目と同じ作業を繰り返し1年かけても最高で3~4周できればよいという感じになってしまう。たしかに,1周目で丁寧に理解していれば2周目以降が楽になるのでは?と思うかもしれない。しかし,一度で全てを理解することなど,私のような凡人には到底できず,1周目で理解した(と思っていた)内容を3か月後に思い出すことは困難である。そのため,はじめのうちは1つひとつを「こういうものだ」という程度の理解にとどめ,なるべく短期間で多くこなせるようにしていた。4周目以降になってくると,自分の中でもある程度同一の問題について「こういうものだ」というイメージができてくるため,そこで初めて理解できていない条文や判例を調べてみるという作業を行う(ただ,この時点まで来ると,同時並行的に論文の勉強もしているため,以前に間違えていた,あるいは理解できていなかった問題について理解できていることが多い)。最終的には10~15周こなせば,大体の問題に対応できる力がついているし,その時点で対応できないものは他の受験生も解けない可能性が高いため問題とならない。こうした勉強の結果,短答式試験では9割近い正答率を上げることができた。

(2) 論文式
まずは,過去問演習(新司法試験)が有効である。私の場合,過去問を初見で時間を計って実際に解き,答案例をみて確認するというオーソドックス(?)な方法をとっていた。合格者の再現答案と自分の作成した答案の比較をするといったことはせず,論点の確認をして終わるということが多かった。過去問演習は合計で2周行い,2周目を行った司法試験直前期にようやく出題趣旨と採点実感を熟読するようになった。2周目では,ある程度論点についての理解はできているため(直前期だったこともあり,押さえていない論点があったときには特に注意して復習した),事例と設問,出題趣旨,採点実感を参考に,確実に落とせないところ(論点や表現)を中心にまとめて,試験直前に見返すことができるようにした。
次に,旧司法試験の過去問演習である。旧司法試験の問題は論点を拾い,論証を組み立てる練習として非常に有効であると思う。私は民法,民事訴訟法,刑事訴訟法,労働法の基礎固めとして旧司法試験の過去問演習を徹底的に行った。旧司法試験だけあって,かなりの良問がそろっており,一通りこなせば相当の力はつく(主要論点は当然に網羅できる)。
最後に,演習書や判例,学説について簡単に触れる。まず,演習書についてであるが,あまり広く手を出すべきではないと思っている。たしかに,演習書は学者や法曹実務家の先生方が執筆されており,大変良質なものである。しかし,著者により見解のばらつきがあったり,演習書の数が膨大すぎてどこからどこまでやればよいのかわからなくなる。そして,判例についてであるが,主要なものは事案と判旨を押さえておくべきであることはたしかである。他方,あくまで司法試験「受験生」であることをわきまえれば,判例を探求することは時間と労力の無駄でしかなく,控えるべきと思う。また,学説については判例以上に深入り厳禁である。主要な争点については簡単に押さえておくべきかもしれないが,基本的には判例の理解があれば十分で,あとは条文の趣旨等から推測していけばよい。

吉川 この実さん(女性,20代,予備試験合格)

■ 国際私法 3講座パック

短答については,過去問のすべての肢を理由付きで答えられるように何回も何回も繰り返しました。疑問に思った部分はコンメンタールまで遡って徹底的に疑問をつぶすようにしていました。
論文については,アウトプットを重視した勉強をしました。司法試験は問題文の量が多く,時間が足りなくなることも多かったため,本番と同じように解くことで自分が答案作成する際の弱点を見つけ,改善していきました。また,自主ゼミを組んでお互いの答案を読むことで,自分の文章の癖や読みにくい点を発見することができました。

平澤 遼大さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 民法(債権法)改正対策講座

司法試験の受験に関して,インプットとアウトプットの双方を意識して勉強していました。
インプットは,なるべくコンパクトな教材1つにまとめて,それをひたすら繰り返し復習していました。論文に関しては,特に論文に出そうな判例の理解が重要だと思います。直前期では,細かい知識を追わず,重要部分の理解だけに努めていました。
そして,アウトプットは,徹底的に過去問を繰り返し解くようにしていました。細かい知識を追わずと言いましたが,過去問に1回でも出た知識は,本番までには全て完璧に理解するよう努めました。その際,過去問解説講座が自分にとって非常に役立ちました。あらゆる筋の解答が掲載され,解説してくださるので,過去問の理解がスムーズに行えました。解答も非常に丁寧にまとめられており,講師の説明も非常に分かりやすかったので,とても感謝しています。
以上のインプットとアウトプットの繰り返しに尽きると思います。実際,私は,このように勉強して合格を勝ち取ったので,特に過去問優先という意識で大丈夫だと考えています。

前田 大樹さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 短答知識完成講座Ⅰ

私は,3回目の受験で合格しました。1回目の受験前は,全国模試の択一で足切りの点数をとるなど,本試験に向けて択一を安定的にとることに追われていた時期がありました。そこで,まずは択一で8割を安定的にとれるようになろうという目標を立て,肢別の問題集などを用いて勉強しました。
また,論文式・択一式どちらにも言えることですが,基本書を読み込むといったインプット中心の勉強スタイルから,問題を実際に解いて間違った箇所・わからなかった箇所を抽出し対策するというアウトプット中心の勉強スタイルに切り替えました。
3回目の受験の年は,新しいことに手を広げず,論証集を何回も繰り返し覚えて,基本的なことだけを中心に学習しました。加えて,文章力にも力を注ぎました。私は,一文が長く読み手に伝わりにくい文章を書く悪癖があったため,単純明快な文章作成,イメージとしては,「中学生が読んでもわかる文章」作りを意識して論文を書くようにしました。

K.Tさん(男性,30代,法科大学院卒業)

■ 司法試験型答練

不合格を知った昨年9月から12月までは,再現答案を,出題趣旨,採点実感及び合格者の再現答案と照らし合わせて,自分に何が足りなかったかをあぶりだす作業をしました。合格者に見てもらい,コメントをもらいました。なお,再現答案は,5月下旬に全て作り終えていました。
もらったコメントを見て,これでは受かるはずがないと確信しました。不合格発表直後は,「あんなに完璧にできたのに何故合格しなかったんだろう」「来年受けても受かる気がしない」と思っていました。しかし,それは全くの思いこみでした。全国模試で上位8%を取りましたが,それは偶然でした。現実に向かい合うことができました。
それと同時並行で,ゼミで過去問の起案をしました。内容面には立ち入らず,形式面を重点的に検討しました。形式面には論理を含むものとして検討しました。司法試験では,未知の問題に対して,論理的に解答することが強く求められているように思います。令和元年はその傾向が顕著でした。

坂井 聡子さん(女性,20代,法科大学院卒業)

■ 司法試験型答練

私は,法科大学院に進学しましたが,法科大学院のためのみの勉強はほとんどしませんでした。
司法試験合格のために必要と思われる勉強と重複する部分の勉強をこなすことにより,ロースクールでの成績を維持し,かつ一発合格を手にすることができました。
例えば,ロースクールの予習においては,判例を丸々読み込むことを求められることが多々ありました。しかし,長い判例を最後まで読むことだけを念頭に置いてただベッタリ読むだけでは,時間と労力の無駄だと考えました。そこで,まずはアガルートの論証集の該当する判例の論証をサラっと読み,その判例の結論をキーワードだけでも理解できるようにしました。その上で,その結論・キーワードを念頭に,どのような理論でその結論に至ったのかを考えながら読み流す,という手法を用いました。
こうすることで,時間と労力の省エネとなるのみならず,最初からベタ読みするよりも遥かに理解が深まりました。
他にも,予備校の教材を適宜利用するなどして自分なりのさまざまな勉強法を励行することにより,がむしゃらにロースクールの課題をこなそうとしていた頃より,時間や労力をかけずにより深い学習ができるようになりました。

K.Kさん【総合62位・民事系97位・刑事系32位】(男性,20代,法科大学院卒業・予備試験合格双方)

■ 「刑法事例演習教材」解析講座

(1) 短答式試験
短答式試験は,新司法試験,予備試験の過去問を繰り返し解きました。私は予備試験を3回受験したのですが,毎年予備試験短答式試験の直前に過去問を2周ほどやったので,司法試験の直前期に2周したのを含めると全部で8周はしたと思います。過去問を解く際には,間違えたところや自信がなかった問題に付箋を貼り,2周目に解く際には付箋を貼ったところだけを解くようにしていました。このように,短答式試験については予備試験受験を通してかなり早い段階から対策をしていたため,司法試験直前は短答式試験の対策に時間をかけすぎることなく,論文式試験の対策に集中することができました。
司法試験の直前に予備校の模試等で短答式試験の成績が悪いと,かなり焦ると思います。また,短答式試験は3科目合計で論文式試験1科目分の配点であり,意外と配点が高いです。そのため,短答式試験の対策は早めにやっておいたほうがいいと思います。

(2) 論文式試験
論文式試験については,旧司法試験,予備試験,新司法試験の過去問を中心にやりました。基本書の通読はあまりせず,上記の過去問を解いて復習をする際に関係する項目を読むというような使い方をすることが多かったです。
論証集については,『合格論証集』に上記の過去問演習を通じて気づいた点などをメモして繰り返し読みなおしました。
直前期は,旧司法試験,新司法試験の過去問の答案構成をひたすらやりました。これは,問題文を正確に読んで,できる限り早く答案構成をするということに慣れるためです。この対策を行ったおかげで,司法試験本番は1科目も時間切れになることなく解き切ることができました。

赤瀬 柚紀さん【刑事系2位】(女性,20代,法科大学院卒業)

■ 重要問題習得講座

試験勉強では「絶対に落ちない」ことを目標に取り組みました。具体的には,第1に典型論点や基本知識などの誰もが書ける部分を落とさないこと,第2にどれだけ難しい問題が出ても1点でも多く積み重ねられるような文章を書くこと,第3に自分の得意な部分を伸ばして他での失点をカバーできるようにすることです。
これらを達成するために主要な予備校のいわゆる論証集や基礎講座テキストに載っている内容をきちんと押さえるようにしました。そのうえで,過去問演習を通して,過去に出題され受験生の共通認識となっている部分を押さえるとともに,分からないときにどう対応するかという技術を磨くようにしました。そして,得意な科目や,特定の科目のうち繰り返し出題される典型部分(例えば,伝聞法則や会社法の任務懈怠責任など)については,表面的ではなく正確に理解するよう努めました。
予備校教材を使うことのメリットは,受験生が扱うことの多い主要な基本書等の知識があらかじめまとまっていることです。確かに全ての科目について基本書などから徹底的に学ぶことは理想ですが,自分の場合は十分な時間がなかったため,せめて予備校教材にあるものは把握しておく,そうすれば受験者平均との差が開くことはない,と信じて取り組みました。

M.Tさん(男性,20代,予備試験合格)

■ 論証集の「使い方」/全7科目

私は大学2年生の時から勉強を本格的に開始しました。最初は他の予備校の受講生でしたが,一通りの受講を終えた後,同予備校の論証集では正確性・網羅性に欠けると感じ,アガルートの論証集の使い方を大学3年生から受講しました。3年生の時の予備試験では短答の勉強に全振りしたのにもかかわらず,短答式試験に2点足らず落ちてしまい,短答の知識と論文の知識の連結,そして短答における論文知識の重要性を痛感しました。それ以降,論証集の暗記理解を中心に勉強をしました。答練や自主ゼミにおける答案作成の機会をアウトプットとして,そのアウトプットの機会に合わせて論証集のインプットを適時行っていきました。その結果,大学4年生の時には予備試験の論文式試験で2桁で合格することができ,また翌年の司法試験に合格することができました。1人での勉強が一番効率がいいと思いますが,自主ゼミの勉強も新たな発見そしてモチベーションの維持という点で,私の司法試験合格にとって非常に重要な要素であったと感じます。

K.Kさん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 司法試験型答練

私は,大学時代あまり法律の勉強をしていなかったので,未修者としてロースクールに入学しました。ロースクールでは,授業についていくのが精一杯でなかなか司法試験に向けた対策ができませんでした。しかし,2Lの時から少しずつ司法試験の論文,短答の過去問を解くようにして,常に司法試験のための勉強を心がけていました。3Lの夏休みあたりから,毎日2通論文過去問を書いた上で,答案を見せあうというゼミをしました。このゼミでは,答案の内容よりも,問いに対して答えているか,読めない字はあるか,三段論法はしっかりしているか,事実をしっかり拾えているか,など形式的な部分に着目して指摘しあっていました。内容については,出題趣旨,採点実感,再現答案などをもとに自分で理解して,次に同じ論点,同じ聞かれ方の問題が出た場合にある程度の論述ができるように復習をしていました。司法試験では,勉強してきた論点がやや修正して聞かれたり,原則論では処理できない問題が出ることが多いので,とにかくそのような場合に備えて,守りの答案を書けるように心がけました。

佐々木 尊子さん(女性,30代,法科大学院卒業)

■ 短答知識完成講座Ⅰ/民法

1 はじめに
私は大学卒業後,社会人経験を経て純粋未修として明治大学の法務研究科へと進みました。2015年に未修者コースを卒業し,5回目の司法試験でなんとか合格をすることができました。やってきたことをすべて書けばきりがないので,大学院在学時の勉強・卒業後の勉強の中で合格につながったなと感じた勉強方法と仕事との両立をするために工夫したポイントを共有しようと思います。大切なのは復習をおろそかにしないことと限られた時間を有効に使うための計画を立てることです。
以下の体験記が皆さんの参考になれば幸いです。

2 択一
私は一度目の司法試験で基礎知識不足で択一で不合格でした。
そのため,肢別もパーフェクトも何周回したかわからないほど回しました。その中で重複して間違えている問題や苦手と思う分野に関しては基本書に立ち返り,ノートに必要部分を手書きするなどして記憶の定着に努めました。択一は反復と暗記がものをいうのではないかと思います。
大学院在学時は肢別をメインに解いていましたが,択一プロパーの勉強をする時間はなかなか作れていませんでした。
大学院卒業後は,各科目の分野ごとに解くことと過去問を通しで解くことを繰り返していました。また,苦手な民法だけは肢別を使って一つひとつの問題を解き,間違えたら択一六法などで見直すことを繰り返していました。また,過去問の成績は逐一データとして残し苦手分野の改善を試みました。

3 論文
(1)ゼミ
法科大学院在学中は主に授業と,友人と一緒に自主ゼミを組んで勉強をしていました。
ゼミのやり方としては,大学院在学時は自主ゼミの他に教授や補助講師の方にお願いして定期的にゼミを開催し答案を添削してもらいました。
様々なゼミのやり方はあると思いますが,答案が書けるようにならないと意味がないと考えていたので,演習書やオリジナル問題の答案を決めた時間内に作成し添削してもらうという形で行っていました。
純粋未修ということもあり,基礎知識がゼロからのスタートでしたのでゼミを通じて基礎知識と答案の書き方を学びました。そして友人同士のゼミで書いた答案の添削をしあうことで他の受験生のレベル感を確認し,自分の至らない部分を見つけ,基本書に立ち返って勉強しなおすという作業の繰り返しでした。判例百選は在学中にすべての科目において全頁読み,また,ゼミで使った問題に必要な判例やよく出てくる箇所,気になる言い回しなどはチェックしていました。このようにして基礎知識をある程度身につけていくことができたのが在学中だったと思います。
また大学院卒業後は,既にやったことのある演習書であっても答案作成時間を短縮して書いて添削するゼミなどを行いました。ある程度の知識を習得できた後であっても答案の書き方や,読みやすさ,他者への伝わり方など,1人では気づかない部分を指摘し合える場なのでゼミは有効だと思います。
ゼミを行う上で大切なのは復習です。自分が納得できるまで復習を絶対にしてください。復習ができたなと思うのは,「もう1回やれば書けるな」と実感できるまでです。
(2) ひとり演習
これは主に大学院卒業後に行っていましたが,自分の苦手だと感じる箇所を初学者向きといわれている『えんしゅう本』や伊藤塾・辰巳の教材・『事例で考える…』シリーズ・事例演習など様々使い,論証を形にしました。いずれの演習書も有効だと思いますが,大切なのは自分の実力レベルに合わせたものを選ぶ点だと思います。もちろん添削し,ゼミができれば尚良いのかと思いますが,卒業後は仕事を並行していたため,ゼミの時間を確保することが難しく,ひとり演習をしていました。
(3) 過去問
私は大学院2年次後期か3年次に開始しましたが,可能な限り早く始めることをお勧めします。過去問が解けなくて合格するということは可能性として高くありませんので,過去問を時間を図って何も見ないで本番さながら解くことを繰り返す必要があると思います。
もっとも,基礎知識やある程度の感覚がなければ解けないと思いますので,ご自身の勉強レベルに合わせて,いち早く過去問を制限時間内に解くことを通常の演習レベルの起案と思って解けるようになることが大切だと思います。
大学院在学中は,起案したものを自主ゼミで添削し合っていました。
卒業後は,特別指導や知り合いの弁護士仲間などに協力をお願いし,合格者からの客観的な指摘をもらっていました。また,予備校等の過去問解説講義は過去問を解いたら必ず聴く(二度目でも三度目でも)ようにしていました。合格に近づいた要因は過去問の復習に重点を置いた点にあると考えています。

4 仕事との両立
私は民間企業で週に5日フルタイムで働いていました。そのため平日の勉強時間は朝始業前,昼休み,帰宅後で合計4~5時間ほどでした(本当はもう少し少ない日が多かったのですが,目標5時間としていました)。そのためまず,試験当日までに確保できる勉強時間を算出しました(年末年始や休日を含め)。そしてその限られた時間を使って合格するために足りないものは何か,行うべき勉強は何かを一つひとつスケジュールとして落とし込んでいきました。
具体的には,平日の起案は諦め,平日の朝と昼は択一と論文の復習時間に充てていました。夜は論文対策の時間と決めていました。そして休日は起案を1日に平均3本書いていました。ゼミを組む時間もとれなかったので,ゼミは特別指導で弁護士の先生に見ていただくことと,弁護士の知り合いにメールで送って添削してもらっていました。心がけたのは必ず添削してもらうことで復習を怠らないようにすることです。そのために起案のペースを落としたりもしましたが,1週間で全科目1年分を目標としていました。
また,Webで視聴できる予備校も活用し,行き帰りの電車は講義を聴いていました。

齋木 進太朗さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100

私は,他学部未修という立場から1回目の司法試験で合格することができました。
1年次から共通していたのは学習の基本方針は答案を書くこと,そして覚えるべきことを理解しておくことです。
具体的には,演習書の問題を,自主ゼミも利用しつつ,解説や教科書の記載,場合によっては調査官解説等も参照しながらほぼ全て答案化しました。その際,意識していたことは解説等を参照していいからとにかく法的三段論法で整え,かつ深く調べた内容を答案の形で書き起こすことでした。
こうした勉強を,法科大学院の授業をペースメーカーに主に1年次~3年次前期まで続けました。
以上の勉強方法の目的はとにかく法的三段論法の文章を作れるようになること,それに加えてインプットと理解の手助けをすることでした。
次に「覚えるべきことを理解しておく」ことの意味ですが,私は基本的に普段から多くのことを暗記しておくために論証を回すというようなことはしませんでした。主に定期テスト,答練,模試に合わせて一通り論証を総ざらいし,硬く覚えるのではなく,ある程度覚えておいていざ現場で使うときに柔軟に使えるようにしていました。なお要件などはきっちり覚えるようにしていました。
以上の2つのやり方は司法試験の対策をした3年間に基本的に共通したものです。
また,過去問については,3年次の9月から4人の自主ゼミで18~30年まで全て書き,検討しました。「過去問で問われている」ということから,全て検討するに値すると考えたためです。これは直前期の4月までかかりましたが,詰めて議論するという機会を直前まで持っていたことは思考力を鍛えるという面で非常に良かったと思います。
3年間を振り返ると,答案を書く,調べる,議論する,という時間が非常に多かったと思います。
暗記というものは最低限は必要ですが,暗記にリソースを割き,現場で頭を働かすことができないということがないようにするのが肝要だと思います。

R.Iさん【刑事系44位】(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 倒産法 3講座パック

[論文について]
私は大学2年生の頃に予備校の講座を用いて,司法試験の勉強を始めました。もっとも,日々必修7科目の講座を受講し,知識をインプットするだけで,アウトプットを意識した勉強はしていませんでした。もっとも,ここで1周,網羅的に勉強できたおかげで,後に全体を意識して勉強することができたと思います。
その後,大学3年生の夏頃から1年間海外に留学することになりました。留学先では司法試験の勉強はほとんどせず,現地の法律についての授業を履修していました。
1年後の夏に帰国した後,次の年のロースクール入試の勉強を開始しました。入試まで1年間しかなかったですが,司法試験にも繋がるように,7科目を網羅的に勉強するようにしました。この時は受験生に定評のある演習書や論証集を用いて,アウトプットを意識した勉強を重点的に行いました。
無事に合格し,ロースクールに入学しました。授業では司法試験の合否に直結しないような細かい論点を扱うことも多く,アガルートをはじめとした予備校を使い,どの論点が頻出か,どのような順序で論じるかなどを知ることが役に立ちました。また,友人らと自主ゼミを組み司法試験を18年まで遡って解いたことは大きな力となりました。
選択科目である倒産法では,アガルートの講座を使い過去問を中心に勉強した結果,倒産法を得意科目にすることができました。

[短答について]
 短答は軽視する人が多いですが,しっかりやれば確実に点が取れる科目なので,合格する上で大きな武器となると思います。私の場合は,司法試験1年前から,毎日朝起きて1時間だけ(ただし必ず!)肢別本を用いて何周もしました。よく間違える肢のページには付箋をつけ,直前に見直せるようにしました。

G.Sさん【総合77位・公法系77位・刑事系27位】(男性,20代,予備試験合格)

■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 国際私法改正法(平成31年4月施行分)対策講座

私は予備試験が終わるまで,司法試験の問題を解いたことがほとんどありませんでした。
そのため,どのような出題がなされるのか,そしてどのような答案を書けばいいのか全く見当がつかず,しばらくはやみくもに過去問を解いたり,「論証パターン」を回したりするなど,無計画な勉強をしておりました。
しばらくして,これではいけないと思い,とりあえずアガルートの「司法試験論文過去問解析講座」を受講しました。
そこで,講義の解説を拝聴し,初めて自分が司法試験の過去問に対しての向き合い方を知らなかったと痛感いたしました。
まず,司法試験はロースクール入試や予備試験とは違って,完全解に近しい起案をすることが非常に難しく,合格水準は完全解よりかなり下回っていることを知りました。司法試験の問題は難易度が高く,予備試験の難易度とのギャップに半ば絶望感を抱いておりましたが,完全解を理想とすべきでないことを実感しますと,「みんなが点数を取れる範囲で取る,そしてその部分は絶対に逃さない」という目標を立てることができました。
そして,講師は再現答案を研究することを推奨しておられました。私も自分なりに研究してみたのですが,確かに合格者は典型論点を落とさず,そして,事案を可能な限り拾おうという姿勢を見ることができました。
このようにして,私は司法試験5カ月前ごろに基礎を盤石にしつつ,事案を拾うなどの現場思考に慣れようという指針を立てることができ,むやみに教材を増やすことなく,なんとか司法試験に合格することができました。

稲垣 雄哉さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 倒産法 総合講義

朝は7時くらいに学校に着けるように,起きたらすぐ家を出られる体制を作った。
具体的には朝ごはん,朝シャワーをやめ,顔を洗って,寝癖直しだけして起きて5分で出られるようにしていた。
7時に着いたらカフェイン剤を飲んで12時まで一気に集中してやった。
毎日8科目と短答を回せるように論文問題を1問やったら次の科目をやるようにし,同じ科目を連続してやらないようにしていた。
夜は集中力が切れるのでバイトをしてリフレッシュをした。
寝る前に携帯をいじらないように大学院のロッカーに携帯を置いて毎回帰っていた。
睡眠時間は8時間を切らないように厳守した。
家の中ではテレビも排除してラジオだけの生活にした。
基本的に勉強に飽きたら次の科目に移るかすぐ休憩を取るようにした。
休憩中は携帯をいじると長時間にわたってしまうので,触らないようにロッカーに封印し,漫画や,小説などを読むようにした。
食事は朝飯を抜くようにした。朝食べると頭が回らなくなるので。
試験本番でも朝飯を食べないで臨んだ。
昼飯は腹八分目に押さえた。
アイマスクと耳栓をして,カフェイン剤を飲み30分毎日昼寝をする時間を設けた。
自分は既修者としてロースクールに進学したが,学部時代に講義を真面目に聴いていなかったので基礎知識が十分でなく,ロースクールでの講義もついていくのが精一杯で,最初の1年は試験のための勉強はほとんどできなかった。
先輩からは基本書や判例百選のまとめノートを作ったらどうかとアドバイスを受けたが,基本書のどの部分が重要かも分からなかったし,1からノートを作る時間的余裕もなく自分には合わないと思った。そこで,進級するにあたり基礎知識は予備校の論証などに頼ることにし,自分はその論証等を使いこなすべく可及的に多くの問題を解くことに専念した。結果的にはそれによって時間短縮になりその分過去問や答練に十分な時間を割くことができたので,合否を分けた決断だったと考える。
自作の論証パターンにこだわる人もいるが,自作した結果が予備校の論証と近似するなら初めから市販のものを使った方が効率的であるし,不十分な部分は市販のものでも付箋で加筆修正を加えることで対応可能である。
秋以降は,ロースクールの講義と並行して毎日2通は起案をした。択一対策は専ら択一六法と過去問をひたすら回して対応した。択一六法の百選掲載判例の記載されている部分をマーカーで引くことで,空いた時間にその部分を見て判例の文言を覚えた。
いわゆるゼミは組んでいなかったが,基本的にゼミを組まないことで学力面での不安は感じなかった。もっとも直前期に友人と2人で答練を解き,それが精神衛生上プラスな面にはなったと思う。
勉強方法として特別なことはしていないが,私は周囲より遅れている分とにかく効率性を意識して間断なく勉強した。いかなる勉強方法を取るにしても,勉強をするときは,(数日したら忘れるとしても)その場では絶対に理解するつもりで臨むべきだと考える。

Y.Iさん【公法系44位・刑事系76位】(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 司法試験 論文過去問解析講座

令和元年司法試験に合格することができました。公法系科目及び刑事系科目では二桁の順位での成績を修めることができました。
不合格の年の学習方法を今思い返せば,過去問,演習書,基本書を単に読みながら自作の論証を作る作業と答案練習会(以下「答練」という。)をただ受けるという形の勉強しかしていなかったように思います。
このままではいけないと思い,大幅に学習方法を変えました。アガルートの司法試験過去問解析講座平成28年の解説をしっかり読みこんだのもこの時期です。インプット面では,自作論証作成の作業はやめ,過去問,条文及び百選と徹底的に向き合い,アウトプット面では,平易な文章を書くことを意識しました。普段の学習では,過去問や答練の事案と百選掲載の類似判例の事案とを比較するという学習方法を徹底しました。こうすることで,司法試験本番時も,緻密な事実関係の分析及び判例との距離を意識した答案作成が可能になったと思います。
司法試験合格に必要なことは,①問題文を読む際に,条文が想定する典型事例並びに判例の理論構成及びその前提となる事実関係を常に意識すること,②用意した論証集にとらわれず平易な言葉で答案を作成することの2点ではないでしょうか。

Y.Mさん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 重要問題習得講座
■ 論証集の「使い方」

大学時代,1,2年生の頃は大学の法曹志望向けの講座とアルバイトとサークル2つを掛け持ちしており,勉強にも遊びにも本当に忙しい日々を過ごしていました。そんな中で,3年生の春になって周りが法科大学院入試に向けた勉強に力を入れていることに焦りを感じて,本格的に法律の勉強を始めました。

最初は,まず勉強そのものを毎日コンスタントにやることに苦労しましたが,3年生の秋頃には,ある程度コンスタントに勉強することに慣れ始めました。ただ,この時点ではまだ模試や大学の定期試験での結果に勉強した成果が表れず,自分は頭が悪く法曹に向いていない人間だというネガティブな考えを持つようになりました。しかし,小学生の頃HEROというドラマを見て法曹に興味を持って1人で裁判傍聴に行き,絶対に法曹になると決めた夢を簡単に捨ててはいけないと思い,周囲に負けないように勉強を頑張ることにしました。法科大学院入試に向けた勉強の際には,周りに流されないことを意識していましたが,徐々に論証暗記中心の自分の勉強方法が通用しないことに気づき始めました。

結局,法科大学院の入試では第1志望の法科大学院に合格することができませんでしたが,その教訓を生かして,法科大学院入学後は論証暗記中心の勉強方法から脱却することを意識して,実際に試験本番に論文で書くことを意識して各論点や判例を学習するようになりました。大学時代から愛用した論証は,試験本番直前だけ読むために,授業や試験で出た論点についてメモを書くノートとして利用するようになりました。論証にメモをする際には,試験現場や大学院のソクラテスメソッドのやり取りで自分が間違えたり,上手く採点者や先生に趣旨が伝わらなかった部分を中心にして,典型論点についてはあまりメモをせずに,頭で覚えるように意識しました。法科大学院時代は,偶然優秀な人から入学してすぐの4月に自主ゼミに誘ってもらい,法科大学院を卒業した3月まで一緒にゼミをしていました。基本的には司法試験の過去問が中心でしたが,時折授業で分からない部分を相談したり,苦手科目について演習書を回したりしていました。答案を書いてお互いに指摘しあうことが中心でしたが,お互いにあまりに遠慮せずにはっきりと自分の思うことを指摘したことが,それぞれの成績向上に繋がったと思います。

法科大学院卒業後は,法科大学院の校舎には一切通わずに,地元の有料の自習室を借りて1人で勉強をしていました。最終的には自分で勉強したことを整理する時間が必要だったので,孤立無援なんじゃないかと多少不安になる時期もありましたが,1人で情報を整理する時間を設けてよかったと思います。正直本番は,初日の選択科目と公法系の3科目で力尽きてしまい,2日目の民事系が全然書けなかった印象でしたが,各科目直前期は多少無理して睡眠時間を削ってでも論証を読んで,本番も最後まで諦めずに書ききったことが合格に繋がったと思います。

柴田 弘通さん【総合70位・公法系11位・民事系72位】(男性,20代,予備試験合格)

■ 知的財産法 総合講義
■ 知的財産法 論証集の「使い方」

【短答について】
短答については苦手意識があったので,早くから対策を始めました。あれこれ手を広げず,市販の過去問集を1冊購入し,それを繰り返し解くということにこだわりました。過去問を解いてみると,類似の問題が複数年にわたって出題されていることが多く,改めて過去問の重要性を痛感しました。また,民法の家族法のような短答特有の問題は時間をかけて身につける以外に方法がないので,過去問と基礎テキストとを照らし合わせながら勉強していきました。直前期も,毎日一定時間短答の時間を作ってコツコツと学習するよう心がけました。
【論文について】
論文についても過去問は遡れるだけ遡りました。過去問を学習する際には,解答例はもちろんですが,出題趣旨や採点実感を注意深く読むようにしました。採点実感では受験生が到底書けないような高度な論点についても言及があるので,ある程度は割り切って,どの程度のことが書けていれば合格したのかを意識しながら自分の答案と比較する作業を行いました。採点実感を読めば,どのような答案が採点者に嫌われるのかというヒントが所々散りばめられているので,大変有用でした。

M.Mさん(男性,30代,予備試験合格)

■ 短答知識完成講座Ⅰ
■ 短答知識完成講座Ⅱ
■ 短答過去問解析講座
■ 労働法 3講座パック
■ 倒産法 総合講義
■ 判例百選スピード攻略講座

予備試験の合格発表は11月にあり,司法試験対策は合格発表から始めましたので,司法試験まで約半年しかありませんでした。そのため,司法試験に特化した対策を講じる時間は半年しかなく,「やったほうがいいこと」ではなく,「必ずやらなければいけないこと」を中心に据えて取り組むように心がけました。
まずは,予備試験では試験科目ではない選択科目対策です。選択科目については,それまで一切手をつけていない状態でしたし,どの科目を選ぶべきかという点からのスタートでした。そこで,私は,選択科目についての講義を実施しているアガルートのサンプル講義を受講してみて,自分がとっつきやすそうだなと思えた労働法を選択することにしました。労働法は,範囲が広いのですが,インプットと同時に,過去問演習でアウトプットを意識しながら取り組むことで,平均点を確保できるように心がけました。
次に,他の科目については,予備試験段階で論証等は押さえていたものの,司法試験特有の超長文形式の問題に対応できるようにするにはどうしたらよいか,試験時間の2時間をどのように使い切るかが大きな問題でした。そこで,過去問演習をする際には,上記の2点にこだわって,抜け漏れのない検討,途中答案にならない時間配分を体にしみこませるようひたすら練習しました。
もっとも,例年,論証を覚えているだけでは太刀打ちのできない問題(現場で考える問題)というものも出題されていますので,当日は緊張している中でもリラックスできるように,心身の状態も整えるように心がけました。
試験当日は,問題にうまく対応できなかったと感じ,ショックも受けましたが,最後まで頑張り続けることで,合格することができました。

中田 和輝さん【総合90位】(男性,20代,予備試験合格)

■ 倒産法 論証集の「使い方」

勉強の中心は過去問の起案でほぼ毎日1通以上過去問を2時間計って手書きでフルで書きました。個人的にはローの授業とかでインプットをしたロー生が新司過去問全年度フルで書いたら司法試験の合格ラインは超えると思って上記勉強法を採りました。
過去問は2時間で解く→出題趣旨・採点実感を読む→1000位くらいの答案何通かと1桁の超上位答案を見る(余裕があれば300位くらいも見る)→どうしてもよく分からない論点を1~2個に絞って基本書に帰って復習→身につけた知識をまとめノートに一元化っていう約4時間のセットでやるようにして回すスピードを重視しました。
1000位くらいの答案で現実的にここは書けないと受かりそうにないなってラインを分析して,1桁答案では上手い書き方やコンパクトな論証を真似しました。また,出題趣旨等に論点の書き方が書いてあるときがあるのでそういうのは真似して次に出たときに同じように書けるようにしました。
ロープラ等の定番の演習書で過去問で出ていない論点が出たら怖いなと思って,過去問に出ていない論点について目を通しました(ただ,目を通したからといって論文を書けるようになったかは分からない)。とにかく過去問に出ていない論点が出ても手が止まって何も書けないってのだけは防ごうと思ってやりました。

T.Rさん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」

論文対策としては,はじめにアガルートの論証集と解説音声を使用して,重要論点の規範を総ざらいしました。論証集には参照となる判例や信頼できる基本書の参照ページなどが記されていたので,それを手がかりに論点の理解を深めました。
あとは,様々な事例問題に当たりながら論証を必要に応じて,加筆修正しながら,自分仕様の論証集に仕上げていきました。論文全科目につき,一通りのインプットと論証確認ができた段階で,過去問分析に移行しました。過去問で問われている内容や問われ方を意識しながら,論点の補強や正解筋の研究に努めました。
過去問の答案構成を繰り返し,短文事例問題集(旧司や演習書)の問題も答案構成を繰り返し,穴がない勉強を心がけました。
本番では,現場思考問題も多かったですが,これらの論証を起点とした論点理解や,事例問題の答案構成を繰り返すことで培われた事案解決処理能力によって司法試験論文式試験を乗り切ることができました。
短答対策を疎かにしていたことは反省点です。なんとか足切りは逃れることができましたが,もっと早くから対策しておくべきだったと感じています。

松山 領さん(男性,20代,法科大学院卒業・予備試験合格双方)

■ 「刑法事例演習教材」解析講座

私は,法科大学院3年次(2年目)に予備試験に合格しました。なので,大学在学中や法科大学院2年次(1年目)に予備試験に合格し,その翌年司法試験に合格したような短期合格者の方に比べると,法科大学院の勉強が司法試験合格に寄与した割合が高いと考えられます。なので,主に法科大学院でどのような勉強をしたか以下時系列で書いていこうと思います。
まず,法科大学院入学年度(「以下1年目」といいます)の年の春は,主に予備試験短答式試験の勉強をしていました。ただ,その年の予備試験短答式試験は,あと1点足りず不合格になってしまったので,6月からは法科大学院の期末試験に向けた授業の復習を始めました。もっとも,法科大学院の期末試験に向けてどういう勉強をすればいいのかわからなかったので,あまり良い対策ができずに,期末試験でもひどい成績を取りました。
そして,1年目の夏休みは,司法試験の過去問1年分(2016年度),予備試験の過去問3年分の演習を,自主ゼミという形で取り組みました。
1年目の秋学期が始まると同時に100%法科大学院の授業の予習・復習(予習・復習の割合は2対8くらいで復習中心でした)に力を注ぎました。おそらくこの段階が人生で一番勉強したと思いますし,実力も付いたと思います。また,内容は法科大学院の授業の予習・復習ですが,常に司法試験・予備試験の問題を意識して取り組みました。その意識を持つために,夏休みに司法試験予備試験の過去問に取り組んだのです。そして,そのおかげで2年次の秋学期の成績は悪くない成績でした。
春休みに入ってからは,予備試験の論文過去問及び予備試験の短答式の勉強,及び短文事例問題(旧試験の過去問)を復習することに全力で取り組みました。また,2年目の春学期に入ってからも,授業の予習・復習の合間を縫って予備試験の過去問に取り組みました。そのおかげで,同年予備試験に合格することができました。
そして,2年目の夏休みは一旦休息期間とし,秋学期から本格的に司法試験の過去問・選択科目の勉強に取り組みました。また,まだ着手できていない演習書にも取り組み始めました。アガルートの刑法事例演習教材解析講座を受講したのもこの時期です。
そして,2年目秋学期が終了してから司法試験までは,司法試験論文試験の過去問,短答式試験の過去問,演習書,及び弱点の復習に通り組みました。
以上のような学習をした結果,司法試験に合格しました。

Y.Wさん(男性,30代,予備試験合格)

■ 論証集の「使い方」
■ 重要問題習得講座
■ 予備試験 論文過去問セレクト答練
■ 倒産法 3講座パック

まず,論文対策としては,論証例の記憶や基礎問題の処理手順の確認や過去問の合格者再現答案を使った分析などをしました。
具体的には,本をただ読むよりも記憶に残りやすいし勘違いを防いだり,重要なポイントを知るために,まず各解説講座を受講してから記憶していきました。
特に力を入れたのは,過去問の合格者再現答案を使った分析です。論文試験の採点基準を知るための一番の近道である,合格者再現答案をよく分析して,どのポイントを厚く書くべきか,どの事実を引用し評価すべきか,を分析していきました。この分析は,市販の合格者再現答案集等を利用しました。その後,論文試験本番でこの分析結果を答案上で示せるように自分の書き方を修正していきました。練習の場として,答練・全国模試を利用しました。
次に,短答対策としては,比較的得意だったので,5月に入ってから2週間程度で仕上げました。
具体的には,昨年の過去問と全国模試等の結果から,不得意な科目や分野を中心に過去問と条文判例本を潰していった。
司法試験対策としては,上記対策のみだったが,予備試験時代には,穴を作らないことを意識して基礎的知識を学習した後,2~3年分過去問を解いて合格に必要な割合(大体70~80%)との差が大きいものから集中的に潰していきました。作業は,過去問を解きながら,間違えた点,うろ覚えだった点,気になった点等を周辺知識も含めて確認することを繰り返していくことです。

S.Iさん(男性,30代,法科大学院卒業)

■ 問題文の「読み方」と答案構成の「やり方」
■ 知的財産法 3講座パック

法科大学院修了後,最初の司法試験では答案の書き方がまだ全く固まっていなかったので,散々な成績で不合格でした。そこで,その後の受験生活では法科大学院からは距離を置き,予備校を徹底的に活用することにしました。
その後の受験では答案の書き方が固まってきたので成績は向上しましたが,合格にはまだ遠いという年が続きました。毎年の成績表を並べて得点推移を分析したところ,初日の選択科目で毎年低い点数にとどまっており,また主観的にも全然できているという実感がなかったために初っ端から意気消沈してしまう結果,全体として点数が伸び悩んでいるのではないかと思うようになりました。
そこで,選択科目をインプットからやり直そうと思い,知的財産法総合講義・過去問解析講座・論証集の使い方の3講座パックを受講しました。
結果として,選択科目は上位とはいわずとも平均以上まで底上げすることができ(49点),全体順位も600番台で合格できました。

H.Mさん【総合75位】(男性,20代,法科大学院卒業・予備試験合格双方)

■ 知的財産法 過去問解析講座
■ 司法試験型答練

旧司法試験の過去問や合格論証集を覚えることで対応できるのはロースクール入試と運が良ければ予備試験という限度で,司法試験には太刀打ちできないなと感じました。司法試験対策に必要となる勉強とは,全ての事実を適切に評価しつくすことは前提として,理論面でも法的な感覚を自らの言葉で表現できるようになることだと思います。究極のところ,論証を忘れてしまっても,問題文の事実関係やその他の知識から,自己流の現場思考をした結果,判例と同じだったというようなことができる能力が大事だと考えます。そのような能力を身に着けるためには,過去問演習はもちろん,ペースメーカーの論文答練などを受講するとともに,自主ゼミ等で他人の答案を読み分析しあう経験を重ねることが大事だと考えます。
また,法科大学院での学習は,司法試験科目のみならず多くの選択科目や実務科目,教養科目などから構成されています。これらの授業での経験は,就職活動に向けては将来の業務分野のイメージが持てる点で有効だとしても,司法試験にとっては足かせになるのではないか懸念していました。しかし,法科大学院での学習は,一見関係ないように見えても,全く知らない法律の枠組み等を瞬間的かつ短期的に考えてつかむという思考経験をすることが,司法試験における現場思考につながる法的思考力を鍛える良い経験となりました。

吉野 海希さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 司法試験型答練

私は大学3年次にロースクール進学を意識し始めました。そして基礎事項はそのタイミングから,他の予備校の講座を通して,習得しました。しかしこの時点では論述も不十分なものであり,また知識としても繋がっていない状態でした。
そして基礎事項習得後は,ロースクールの授業と並行して過去問演習,アガルートの答練及びその分析を通して必要な知識のインプット,アウトプットをしてきました。また,特にこの時の復習を入念にし,次解く時にも覚えていられるように暗記に頼らず理解することを心がけました。この過程で得た知識や書き方のコツなどは自作の論証集などに書き込んでいき,一度やったことが無駄にならないように意識的にまとめていました。このまとめさえあれば,司法試験の直前に他の教材を確認しなくても済むような完成度になることを目標に作成してきました。
このような何度も知識や書くポイントを塗り直したことが,私自身の中での芯となり,成功につながったと考えております。

K.Mさん(男性,30代,予備試験合格)

■ 労働法 3講座パック

私はLSを受験することなく専ら予備試験一本に絞って受験勉強をしていました。当初は別の有名予備校の通信講座を受講していたものの,ゼミや個別指導を利用することはなく実質的な独学状態であったため,効率的な勉強方法を模索できず論文の実力が頭打ちになり,7回目の受験でようやくギリギリの成績で合格しました。
ところが,答案の書き方が分かっていないまま予備試験に合格してしまったためか,翌年の司法試験に落ちてしまいました。そこで,もはや自力での勉強で司法試験に合格するのは不可能と考え,谷山先生に9月末から毎週1回ずつ個別指導をお願いすることにしました。
個別指導では,扱う各問題について,どの論点が書けていれば相対的に合格レベルにあるのか,また,自分の答案はどれくらいのレベルなのかについて丁寧に解説していただけます。更に,少しでも疑問に思ったことがあればどんどん先生に質問できるため,以前の独学状態とは違い,勉強の方針について不安を抱くことはなくなりました。
また,インプット教材として「確認テスト」という教材をいただきました。これは,平成25年度の司法試験に4位で合格された渡辺先生が試験時に覚えていらっしゃった知識を薄い冊子に一問一答形式にまとめたもので,インプットの効率を飛躍的に向上させるのみならず,「この1冊を覚えればインプットは完璧」という安心感を与えてくれる素晴らしい教材です。私はこれによりインプットの勉強を早い段階でできたことから,試験直前期にはひたすらアウトプットに注力でき,アウトプット不足に起因する漠然とした不安を完全に払拭して試験本番に臨むことができました。
私は,優れた予備校とは,最短の時間で合格できるカリキュラムが確立されており,受験生が機械的にこれをこなすだけで合格できるような予備校であると考えていますが,アガルートはその条件をほぼ完璧に充たしていると思います。長きにわたって合格できず,泥沼にはまっていた私が最終合格できたのはひとえにこのような最高の環境が得られたからに他ありません。本当にありがとうございました。

青沼 貴之さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 知的財産法 3講座パック
■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 「事例演習刑事訴訟法」解析講座
■ 重要問題習得講座

論文の問題の模範解答を読み,基本書を何冊も読んで裏どりをし,論証に逐一まとめていった。
論文を実際に書くことはあまりなかった。
選択科目はアガルートの知的財産法講義を使った。

宮本 龍太朗さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 司法試験 論文過去問解析講座
■ 重要問題習得講座
■ 論証集の「使い方」

1 短答
予備試験の短答式試験に受かっていたこともあり,短答にはそれほど苦手意識はなかったため,年内はほとんど短答対策は行いませんでした。
翌年3月にTKC模試を受けた結果,民法の成績が非常に悪かったため,そこから危機感を感じて潮見先生の入門民法(全)を図書館で借りて通読し始めました。
3月以降は,辰巳の短答過去問パーフェクトを各科目1日10問程度はやるように心がけていました。
2  論文
インプットについては,後述するアウトプットの中で分からなかった定義や論証,判例をその都度参考書で復習して,知識の穴を埋めていく作業をこの1年間通して行いました。そのほか,苦手科目だった行政法・民事訴訟法や,学習が追い付いていなかった労働法には特に重点を置いて,基本書を通読していました。
アウトプットに関しては,とにかく答案を書きまくりました。素材は司法試験の過去問しか使用していません。ローの授業がある1月までは週1~2通,2月以降は週3~4通程度書いていました。外部で参加していた司法試験対策ゼミが終わった3月以降は,ゼミ生やロースクールの友人とそれぞれ自主ゼミを組み,上記に加えて毎週平日に1通,毎週日曜日に答案を2通書いていました。答練を繰り返す中で見つけた知識の穴を,出題趣旨・採点実感や予備校本を読んで埋めていきました。

T.Oさん【公法系77位・民事系48位】(男性,20代,予備試験合格)

■ 国際私法 3講座パック
■ 国際私法改正法(平成31年4月施行分)対策講座

予備校一筋でした。大学在学中に予備試験に合格し,ロースクールには進学しませんでした。判例集や基本書は,論証を自分なりにアレンジする際などに参照することはありましたが,ほとんど使用しなかったです。
予備校的な論証パターン,予備校的な紋切り型の答案では合格できないとの言説がありますが,全くの間違いです。私は予備校的な答案で無事に上位合格することができました。最小限の労力で合格するには,予備校で与えられた教材を中心に勉強すべきです。
総勉強時間は4500時間ほどでした。1日4時間程度の勉強でも3年余りで達成できますし,社会人の方でも十分に合格可能な試験です。
まず1年間ひたすらインプットを行い,その後はインプット→アウトプット→インプットとそれぞれ数日ずつ,司法試験当日までひたすら繰り返しました。アウトプットの際にも,法律知識や答案作成手法をインプットすることが目的であることを常に意識することが大切です。最終的には,一法につき1日足らずで網羅的にインプットすることが可能になります。
司法試験の勉強は膨大で途方のないものに思えます。しかし,根気よく勉強し続ければ必ず光が見えてきます。法曹になるという確固たる夢を持つならば必ずやり遂げることができるでしょう。

S.Tさん(女性,20代,法科大学院卒業)

■ 重要問題習得講座
■ 民法(債権法)改正対策講座

私は2回目の結果が出てすぐ社会人となり,3回目はフルタイムで働きながらの受験となりましたので,とにかく時間がありませんでした。そこで,私が3回目の年にやったのはアガルートの重要問題習得講座(それも昨年どちらもF評価で不合格の原因となってしまった商法及び民事訴訟法のみ)をひたすらやりこむということだけでした。択一は会社のお昼休みや移動時間にアプリでやっていました。予備校の答練も直前模試も受けられず,そもそも論文自体書いたのが,1年ぶり(2回目の司法試験時)でありましたが,それでも合格できたのはアガルートのおかげでしかないと断言できます。
自分の苦手・欠点を分析し,それを克服するために必要な手段を選別することがとても大事だと思います。私は2回目の受験を得て自分に足りない部分が民事系の網羅的な知識だと気づきましたので,網羅的でわかりやすく,かつ,これに載ってない問題は受験生は皆できない(この教材1つをやり込めば必ず合格ラインに達する)と自信を持って言える教材を探し,たどり着いたのがアガルートでした。
勉強時間よりも,どのような内容の勉強をするかが一番大事だと身をもって感じた3回目の受験でした。2回目までは様々な教材に手を出してしまい,直前期に復習すべきものが多すぎて,手に負えなくなってしまっていました。現代社会は様々な情報で溢れてますので,多くの教材が選択肢に並ぶと思いますが,これと思う1つを信じ他の選択肢を切り捨てる勇気も時には大事だと私は思いました。

T.Nさん【公法系32位】(男性,20代,予備試験合格)

■ 総合講義300
■ 重要問題習得講座

予備ルートでしたので予備試験口述合格後の勉強について説明します。
予備試験合格後は論証が記憶から抜け始めていたので,まず,重要問題習得講座とアガルートの論証集を使い,論証を思い出しました。
次に,司法試験の過去問を実際に時間を計りながら解き,解いたら科目ごとに出題趣旨,採点実感,合格者再現答案を読み込んで自分に何が足りていないかの分析をしました。その際に気がついた予備試験と司法試験の違いは①時間のタイトさ,②論証だけで対応できない問題の出題頻度でした。
①については,字の読みやすさを犠牲にしても早く書く練習と答案構成と答案1枚に割いていい時間を常に意識しながら問題を解く練習により対応をしました。私の場合は基本的には答案構成15分,1枚15分で6枚書けるよう意識し,残りの15分を上手く6枚の中で振り分けて使うようにしていました。
②については,みんなが知っている論証で自分が知らないものはなくすこと,初見の問題に落ち着いて取り組む練習により対応しました。論証の強化は各科目の百選に載っている論点で論証集にないものや,普及率の高い演習書にある論点で論証集に載っていないもの,その他答練で遭遇した論証などをアガルート論証集に一元化して暗記・理解しました。初見の問題への練習としては,答練を受けるとともに,過去問をサンプル問題まで解き演習を重ねました。
最後に短答対策はとても重視しました。論文科目で80点を取ることは難しいですが,短答でそれに相当する80%の得点率を実現することは不可能ではありません。そのため,短答で少しでも稼いで合格率を上げられるよう,年明けからは短答過去問に着手し,4周ほどやりました。

横山 拓哉さん(男性,20代,予備試験合格)

■ 重要問題習得講座

昨年予備試験に合格し,今年度の司法試験に合格することができた者です。
合格の要因は,学部4年次に学習方針を大きく転換したことにあると思っています。
それまでの勉強方法は大学の授業と並行して,市販の短答式問題集を解いて勉強をしていました。当時は,まず短答式試験に受かってからだという固定観念が頭から離れず,インプット中心の勉強ばかりしていたように思います。しかしながら,ただ漠然と基本書を読み,短答式問題を解いているだけでは実力がつくはずもなく,当然短答式試験には不合格という結果となりました。
その後,ロー入試が控えていたこともあり,論文対策のために重要問題習得講座を受講し始めました。講座を受講することで,基本書で得た知識を答案でどのように具体化するのかを学べたことで学習効率が大幅に上昇しました。
振り返ってみると,論文式試験をイメージして,答案を書くという勉強方針が自分には一番適していたように思います。適切な勉強法は人それぞれですが,その方法を探る時間を設けることは多少時間がかかったとしても有益なのではないでしょうか。

Y.Tさん(女性,30代,法科大学院卒業)

■ 司法試験型答練

私はロースクール卒業後,まさかの5年目にしてやっと合格できました。
そんな私が伝えたいのは,絶対に諦めてはいけない,諦めなければまだ可能性はある,ということです。
私は過去の4回の受験ではすべて,短答で足切りになっており,論文は採点すらしてもらえていない体たらくでした。どうしても短答が苦手だったのです。
そこで5年目は短答の過去問をしっかり潰すようにし,それに加えて論文の書き方も忘れないよう,論文答練を受けることにしました。
毎日,朝2時間ぐらいは短答の勉強をし,週2回ぐらいは論文の答案を書くようにしていました(もちろんできていない日もありました)
。残りの時間はひたすら論点を潰す,ということをしていました。
どんなに論文の書き方等を練習しても,論点を知らなければ書けないし,逆に論点を知っていれば何かしらは書ける,と考えたからです。
睡眠時間を削るようなことはしていません。人によるかもしれませんが,私個人的には,眠い状態でむりやり勉強してもほとんど頭に入らず,むしろ効率が悪いと感じました。
夜はしっかりと寝る,勉強するときはだらだらしないで集中してやる,というメリハリが大切だと思います。
このように,私は特に変わった勉強方法はしておらず,当たり前のことしかしていないかもしれませんが,その当たり前のことが,これまではできていなかったのだと痛感しました。
合格までに5年もかかってしまったぐらいですので,毎日全く自分自身の成長を感じられず不安にふるえながら勉強していました。
もう司法試験に受かる気がしない,と思っていましたが,かなりゆっくりなペースではありながらもじわじわと成長していたのだと感慨深く思いました。
司法試験は,諦めなければ受かる試験だと思います。

M.Tさん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義100
■ 論証集の「使い方」

司法試験は,基礎的な理解の差で合格が左右される試験だと言われているため,応用的な問題よりも基本的な論点の把握・知識の習得に主眼を置き学習しました。
中には応用力で差が付くと考え,数多くの文献にあたる方もいらっしゃると思います。これが間違った勉強方法だとは思いませんが,あくまで「受かる」ことを目標にするのであれば,基本的な論点について正確な理解に基づいて答案に反映させることが重要です。
そのために活用したツールが論証集でした。論証集には,司法試験で問われている重要かつ基本的な論点が全て集約されていると思います。そのため,ここに書かれている論点については落としてはならない問題であるし,正確な理解が求められていると考えていました。
他方,ここに書かれていない論点については,受験生も理解していないだろうし,現場思考問題であると割り切って解くことができました。基本的な問題なのか,応用的な問題なのかの分水嶺を見極めることができるのも特徴です。
私は,普段の学習からこの論証集をそばに置き,試験開始直前まで何回も何十回も見直しをし,合格を勝ち取ることができました。

K.Mさん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 労働法 3講座パック

私は,基本七法については他の予備校を利用していたため(恥ずかしながら,当時アガルートの存在を知りませんでした),アガルートにお世話になった労働法を中心に合格体験記を書かせていただきます。
私が在籍していたロースクールの労働法のカリキュラムは,3年後期で一通りのことを習い終わるというものでした。ロースクールの講義に沿って学習を進めていては,労働法を1周し終わるのが司法試験本番3か月前ということになってしまい,試験対策(過去問演習)が遅れてしまうことが懸念されました。そこで私は,ロースクール3年生になる前の春休みに予備校の講義を受講し,ロースクールの予習や課題を効率良く消化できる下地を作りつつ,できるだけ早く試験対策に取り組むことにしました。
結局,予定通りに講義を受講することはできませんでしたが,3年生の6月くらいには,労働法の総合講義を受講し終えました。それ以降は,ロースクールの定期試験や,司法試験模試などの直前に,労働法総合講義のテキストを見直し,条文知識や論証,判例を叩き込むということを繰り返しました。また,論証集の「使い方」講義の音声データを普段の移動中に何度も聴いて,暗記すべき規範を頭に染み込ませるようにもしていました。
ロースクールの夏休み期間中には,労働法の過去問解析講座を利用し,全年度の過去問を検討しました。他科目でもそうでしたが,インプットした知識を,過去問演習を通じてブラッシュアップしていくことを強く意識しました。
ロースクール卒業後の直前期には,論文の得点効率を意識し,試験範囲(と受験生側が考えている範囲)が狭い労働法,行政法,刑事系の学習に重点を置きました。3月ごろの司法試験模試では,成績をとることよりは,本番の予行演習であるという点を強く意識し,生活リズムや使用する文房具の最適化に努めました。
司法試験本番では,自分の学習してきたことに自信を持ち,「知らないことは知らないからその場で考えるんだ」という意識を持ち続けました。予期せぬ出題や形式の変化に直面しても,「驚いているのは全員同じ。致命的な差はつかないはず」とポジティブに考えていました。
結果,無事に合格することができました。労働法については,アガルートのテキストを中心に学習すれば,不足は全くないと思います。

R.Oさん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 総合講義300
■ 総合講義100

基本的には,①総合講義で基本的な知識を入れる,②実際に問題を解いて,インプットした知識がしっかりアウトプットできているか確認する,③思うようにアウトプットできていなければ,再度総合講義のテキストと基本書等を見直し論の流れを追う,というサイクルで勉強していました。問題は,なるべく初見の問題を多く解くようにしていました。勉強した論点が形を変えても対応できるようにするためです。ただ,過去問だけは何周もしました。過去問は不思議と何度勉強しても新たな発見があるような気がしました。

相崎 豪さん(男性,20代,法科大学院卒業)

■ 重要問題習得講座

過去問起案を中心に行った。時間を短く100分として,日常的に制限時間の切迫性を意識するようにした。刑訴,選択科目及びプレサンプル問題を除き全年度で起案した。年末までは週に2〜3問,年明けからは1日に1〜3問とハイスピードでこなし,3月に終えた。
刑訴は,合格者の方にゼミをお願いした。時間無制限の完全答案を作成し,添削や解説を受け,その答案を保存し読み込みこんだ。
また判例百選を,事案と判旨,解説を含めて読んだ。過去問分析により判例百選掲載の判例が直接問われ又は当然の前提とされていたこと,判例百選の解説に書いてある問題意識や関連判例が過去問で問われていたこと等の理由から百選を利用した。補助的に論証集などを用いて,短くコンパクトな表現・書き方を意識した。
基礎知識の復習に関しては,基本書やレジュメなど,自分の中の「これ一冊」を決めて読んだ。サブ的に,演習書の必要な部分,民訴の旧司過去問,予備過去問の答案構成をした。これは再度の出題に備えるためのインプットの位置づけであった。
短答については,去年9割近くとれたので,配点割合を考慮して,勉強時間を押さえた。結果,4月から復習を開始した。間違えた問題について,判例六法にマーキングをして集約していたので,これを読み込んでいた。制限時間に慣れるために,過去3年分ほどに限って時間を計って解いた。

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