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司法試験の難易度はどれくらいか?アガルート講師がお答えします

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これから司法試験を受験しようか悩んでいる方は,司法試験がどれくらい難しいのか,本当に自分でも合格できるのか不安だと思います。

本コラムでは皆さんの疑問に現役の予備校講師である富川純樹講師がお答えしていきます。


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司法試験の難易度は高い!

まず一般論として司法試験は難しいというイメージがあると思います。

『難しい』という言葉は多義的であるため,ひとつの指標で判断することは困難ですが,現在でも司法試験は難しい試験であると考えています。

直近5年(平成28年から令和2年)の合格率を見てみましょう。

試験年度合格率
平成28年22.9%
平成29年25.9%
平成30年29.1%
平成31年(令和元年)33.6%
令和2年39.2%

数字だけをみると,割と合格率が高いのでは?と感じるのではないでしょうか。しかし,これには現在の司法試験制度が関係しています。ここでのポイントは,司法試験が,誰でも受験できる試験ではないという点です。

現在の司法試験は,①か②いずれかの資格を得ないと受験することができません。

①法科大学院を卒業する
②予備試験に合格する

そのため,上記合格率は,①又は②の受験資格を得た一定の法的知識がある人でも20%~30%しか合格できないことを意味します。

このように考えると,実際の数字以上に司法試験の難易度は高いことが分かると思います。

司法試験の難易度については,いわゆる旧司法試験との比較で様々な議論がありますが,これから受験される方はそのような議論に振り回されず,現在の司法試験がどのような状況であるかを客観的に正しく捉えて欲しいと思います。

予備校講師から見た司法試験の難易度が高い理由

これまでは,合格率という観点から司法試験の難易度を分析してきました。

ここからは,自分自身の経験をもとに,司法試験がなぜ難しいのかを分析してみたいと思います。

1.科目数の多さ

司法試験が難しい一つ目の理由は,『科目数の多さ』です。

司法試験は,憲法,行政法,民法,商法,民事訴訟法,刑法,刑事訴訟法,選択科目(倒産法,租税法,経済法,知的財産法,労働法,環境法,国際関係法(公法系),国際関係法(私法系)からいずれか1科目選択)の8科目について学習する必要があります。

また,それぞれの科目についても,非常に広い範囲を学習しなければなりません。例えば,民法を細分化すると,総則,物権,担保物権,債権総論,債権各論,不法行為,親族,相続という複数の分野に分かれます。

加えては司法試験は,各科目について最低ラインが存在するため,全科目について合格レベルの知識をつける必要がある点も難しさの要因となっています。

2.論文式試験がある

司法試験が難しい二つ目の理由は,『論文式試験』があるところです。

司法試験の論文式試験は,問いに対しての解答を白紙の解答用紙に書く必要があります。以下論文式試験がなぜ難しいのかを説明したいと思います。

(1)書くべきことを自分で決める必要がある

択一式の試験は,選択肢の中から正しいものを選ぶため,正解が問題中に存在します。しかし,論文式試験は,何を書くのか,どの程度の分量を書くのかをすべて自分で決める必要があります。

このような試験は他にあまりないため,学習をはじめたばかりの方は,書いてと言われても『何をどう書けばいいの?』という状態になってしまいます。一定の知識を入れたとしても,論文を書くという段階になって躓いてしまう方は非常に多い印象です。

(2)法的な知識があるだけでは書けない

司法試験は,自分の書いた答案を採点者に読んでもらう必要があります。そのため,人に伝わる文章を書けなければなりません。しかし,多くの受験生は文章を書くことに慣れていないため,自分ではちゃんと書けているつもりでも,主語がない文章を書いてしまったり,主語と述語を対応していない文章を書いてしまったりと,人に伝えるには不十分な答案を書いてしまうことが多くあります。

さらに厄介なことに多くの受験生が,自分が分かりにくい文章を書いているということに無自覚であることが多いため,修正することが困難です。

3.答えがないことを学ぶ

司法試験が難しい三つ目の理由は,『答えがないことを学ぶ』という点です。

一般的に法律の勉強は,暗記が大事というイメージがあるように思います。これは一面では誤りではありません。実際,司法試験に合格するために覚えなければならない事項は沢山あります。 しかし,法律の勉強が難しい最大の理由は決まった答えがないところにあると思います。

例えば,ある問題点を解決するための考え方として,『判例はこう考えている』『学説はこう考えている』など複数の手段が存在することが多くあります。そのため,受験生としては『結局何が正しいの?』となってしまいます。

多くの受験生は正解のないことを勉強することに慣れていないため,司法試験の勉強を難しいと感じてしまうことが多いように思います。

司法試験を目指そうと思ったときにやるべきこと

ここからは,司法試験を目指すにあたってやっておくべきことを紹介していきます。

法律の学習との相性を確かめる

司法試験の合格を本気で目指そうと思うと,膨大な時間と労力を勉強に費やす必要があります。そのため,まずは法律の勉強が肌に合うかを確認してみることをお勧めします。

方法としては,各科目の入門書のような書籍を一読してみましょう。

受験資格の決定

先のとおり,司法試験の受験資格を得るためには,①法科大学院を卒業する又は,②予備試験に合格する必要があります。

これから勉強を始める方は自分がいずれの方法で受験資格を取得するのかを決めましょう。

費用,取得の容易性,取得までに必要な時間などを考慮して,慎重に判断する必要があります。

勉強時間が確保できるかを判断する

これは大学生の方でも社会人の方でも共通ですが,とにかく勉強する時間を確保する必要があります。

ご自身のおかれた状況の中で,1日どのくらい勉強時間を確保することが出来るのかを確認して頂きたいです。

概ねの目安ですが,最低でも1週間で30時間程度の勉強時間をコンスタントに1年以上確保する必要があると考えています。

予備校の利用を検討する

先程も書いたとおり,司法試験の勉強は,慣れない論文を書く必要があったり,答えのない勉強をする必要があったりと,独学で勉強を進めるには多くの不安要素があります。

その点,予備校を利用すると,『どのように論文を書けばよいのか』,『様々考え方はあるが試験対策としてはこの考え方を理解すれば良い』などを講師が教えてくれるため,勉強の道しるべになり,心強いと思います。

そのため,状況が許すのであれば予備校の利用を検討することをお勧めします。


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この記事の著者 富川 純樹 講師

富川 純樹 講師


関西学院大学法科大学院(未修)を卒業後,平成27年に司法試験に合格(69期)。


アガルートアカデミーでは,ラウンジ(個別指導)や受験生の受講相談も担当している。


Twitter:@dsx79079

 

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