本コラムでは、予備試験の受験を検討している方向けに、①予備試験の制度概要、②難易度、③合格のポイントなどについて現役の予備校講師が説明していきます。

まずは本コラムでざっくり予備試験のイメージを掴んでみましょう。

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アガルートアカデミー司法試験の富川純樹講師が、司法試験予備試験の難易度について解説します。

講師からみた難易度が高い理由、そして予備試験に合格するためのポイントを紹介していますので、ぜひご覧ください。

予備試験とは?

予備試験とは、簡単に説明すると司法試験の受験資格を取得するための試験です。正式名称は司法試験予備試験ですが、「予備試験」と略称で呼ばれることも多くなっています。

現在司法試験を受験するためには、法科大学院を卒業するor予備試験に合格するしかありません

予備試験はそのうちの一つということになります。

予備試験には、受験資格や受験回数制限がありません。そのため、誰でも何回でも受験することができます。

予備試験は、短答式試験、論文式試験、口述試験の3つの試験があり、順番に1つずつ合格しないと次の試験に進むことができません。

なお、予備試験には免除の制度がないため、論文式試験、口述試験で不合格となった場合でも、来年は短答式試験から受験しなければなりません。

関連コラム:予備試験とは?司法試験との違い・日程・配点等を解説

予備試験の難易度

予備試験の難易度は国家試験の中でも最難関の試験です。

予備試験を合格率や、司法試験の比較、他の試験との合格率や勉強時間の観点から比較して詳しく見ていきましょう。

予備試験の合格率

令和5年(2023年)予備試験の合格率は3.6%でした。

予備試験の合格者数は400人台で、合格率は例年4%前後で推移しています。

年度受験者数合格者数合格率
令和5年度13,372人479人3.6%
令和4年度13,004人472人3.6%
令和3年度11,717人467人4.0%
令和2年度10,608人442人4.2%
平成31年度(令和元年度)11,780人476人3.9%
平成30年度11,136人433人4.1%
平成29年度10,743人444人3.9%
平成28年度10,442人405人4.0%

予備試験開始以来、合格率に大きな変化はないため今後も4%前後で推移するのではないかと予想されます。

まとめると、予備試験の合格者は400人台、合格率は4%前後ということになり、予備試験は非常に難易度の高い試験と言えます。

ここまでは数字の観点から予備試験の難易度が高い理由を見てきました。
ここからは、実際に指導をしていて感じた、予備試験の難易度が高い理由について説明したいと思います。

司法試験と予備試験の難易度を比較

ここでは司法試験と予備試験の難易度を複数の視点から比較してみたいと思います。

ただ、予備試験が司法試験の受験資格を取得するための試験であるという関係上、両者は並列に比較する対象ではないと考えますのであくまでも参考程度にご覧ください。

司法試験と予備試験の合格率で難易度を比較

令和5年度の司法試験の合格率は45.3%、予備試験の合格率は3.6%です。

合格率を比較すると司法試験より予備試験の方が難しいように感じられると思います。

また、令和5年(2023年)のデータでは、予備試験ルートで司法試験を受験した人の合格率は92.6%でした。

予備試験と司法試験は合格率の観点では同等の難易度だと言えるでしょう。

ただ、予備試験には基本的に出願資格がありませんが、司法試験は予備試験に最終合格をするか、法科大学院を経由しないと受験できません。

関連コラム:司法試験の難易度・合格率をアガルート講師がお答えします

試験問題で難易度を比較

予備試験は司法試験の受験資格を得るための試験という位置づけです。

問題自体の難易度は最終的な到達点である司法試験の方が高いといえます。

実際に問題文の流れも司法試験の方が長く、また法務省から発表される出題趣旨を見ても司法試験の方がより高度な理解を求められています。

※出典:令和3年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨
※出典:匿名表現の自由の制約(規制①)

他の資格と予備試験の難易度を比較

試験科目となる法律や試験制度が異なるため単純な比較はできないですが、学習時間の観点から予備試験は難しいといえるでしょう。

以下は一般的に合格までに必要とされる学習時間の目安になります。

他資格に比べて予備試験合格までに必要な学習時間はかなり長いことが分かります。

資格勉強時間(目安)
司法試験・予備試験6,000時間~7,000時間
司法書士試験3,000時間
社労士試験約800~1,000時間
行政書士試験約600時間
宅建試験約300~400時間

予備試験の難易度を大学入試に例えると?

予備試験の難易度を大学入試に例えると、東京大学、京都大学と同様の偏差値だと考えられます。

大学入試と予備試験は科目も試験制度も何もかも全く異なります。また、大学入試も学部によって難易度が異なるため以下の表にある序列が妥当しない場合もあるでしょう。

あくまでも、具体的なイメージを持つための参考資料とお考えください。
なお、偏差値はあくまでも弊社で算出したものになります。

東京大学、京都大学68~司法試験・予備試験
慶應大学、早稲田大学、上智大学65~67不動産鑑定士・司法書士・弁理士
MARCH60~64土地家屋調査士・中小企業診断士・社労士
行政書士・技術士二次試験・通関士
マンション管理士・ケアマネジャー
日本大学、東洋大学
駒澤大学、専修大学
55~56技術士一次試験・宅建・測量士
管理業務主任者・社会福祉士・インテリアコーディネーター

講師からみた予備試験の難易度が高い理由

1 3つの試験すべて合格する必要がある

冒頭でも述べさせて頂いたとおり、予備試験に最終合格するためには、短答、論文、口述という3つの試験に合格する必要があります。

しかも一度口述試験まで到達したとしても、そこで不合格になるとまた短答から受験しなければいけません。

令和5年度の予備試験の合格率は下記のようになっています。

試験受験者数合格者数合格率
短答試験13,3722,68520.1%
論文試験2,56248719.0%
口述試験48747998.4%

短答と論文ともに合格率は20%前後ですが、短答はいわゆる記念受験が存在する可能性が高い関係で、短答と論文の比較では論文の方が厳しい試験であるといえるでしょう。

口述試験は数字どおりほとんどの受験者が合格する試験となっております。

2 科目数が多い

予備試験はとにかく科目数が多いです。

短答式試験は8科目になります。

  • 憲法
  • 行政法
  • 民法
  • 商法
  • 民事訴訟法
  • 刑法
  • 刑事訴訟法
  • 一般教養科目

論文式試験は、法律基本科目の7科目に加えて、法律実務基礎科目(民事)、法律実務基礎科目(刑事)、選択科目があり、合計10科目になります。

  • 憲法
  • 行政法
  • 民法
  • 商法
  • 民事訴訟法
  • 刑法
  • 刑事訴訟法
  • 法律実務基礎科目(民事)
  • 法律実務基礎科目(刑事)
  • 選択科目

各科目の分量もかなりあるため、効率よく学習を進めないと試験範囲の法律を一通り学ぶだけでも相当時間がかかってしまいます。

例えば民法という科目は大きく分けると総則、物権、担保物権、債権総論、債権各論、親族相続という分野に分けることができますが、それぞれの分野で1冊教科書が書けてしまうくらいのボリュームがあります。

アガルートでは大量の科目を効率よくインプットしてもらうために総合講義300という講座をご用意しております。

本講座は基本7科目(民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法、憲法、行政法)を7科目合計約300時間でインプットできる講座になっております。

1日3時間視聴すれば約3か月で基本7科目を一通り学習することが可能です。

関連コラム:司法試験・予備試験におすすめ基本書32冊【7科目・目的別】

3 論文式試験がある

予備試験最大の難関は論文式試験です。

論文式試験は、問題文を読んで、貸与される六法だけを手掛かりに自らの手で論文答案を書かないといけません。

ここでは、法律の知識だけでなく、文章を構成する能力や、時間内に答案を書きあげるための時間管理能力など様々な能力が求められるため、なかなか自学自習だけで実力を向上させることが困難です。

論文の学習はひとまず市販の問題集や過去問を素材に答案を書くことからはじまりますが、書いた答案がよく書けているのか、書けていないのかを自分で判断することが極めて難しいです。

なぜなら論文は特定の事項を「書いている」「書いていない」だけで評価が決まるものではないからです。

そのため、論文の学習を独学ですすめることは難しく、予備校などを利用して対策することが有用となります。

予備試験最短合格カリキュラムに付属しますマネージメントオプションでは週1回1時間、プロ講師が答案の書き方を1からしっかりと指導をさせて頂きますので、独学が難しい論文の対策にぴったりです。

以上のように予備試験はただでさえ科目数が多いため、沢山法律の勉強をする必要があるのに、それ以外の能力も求められるという点で、非常に難しい試験だといえるでしょう。

予備試験合格者の傾向

令和5年度予備試験最終合格者の平均年齢は、26.91歳であり、合格が多い年齢層は20~24歳となっております。

20~24歳の合格者が多いですが、これは大学生などの学生層が多く比較的学習時間を確保できていることが理由でしょう。

そのため、令和5年度予備試験に最終合格者の職種は大学生(286名)が最も多くなっています

最終合格者の最終学歴の多くは大学在学中(288名)となっております。

ここまで見てきたとおり、やはり予備試験はある程度学習時間を確保できる学生層に有利な試験であるといえるでしょう。

より具体的な合格者の傾向を知りたい方は、アガルートの講座を利用して予備試験に最終合格されました受講生の声をご参考ください。

合格までの具体的なイメージを持っていただけると思いますので、ぜひご覧ください。

※関連リンク:令和3年 予備試験合格者 | アガルートアカデミー

司法試験受験に予備試験ルートがオススメな理由

予備試験合格者の約9割が司法試験に合格している

令和5年度のデータによると、予備試験合格の約92.6%%が司法試験に合格しています。

全体の合格率が約45.3%であることとの比較でも相当高い水準であることが分かります。

予備試験に合格すれば司法試験に高い確立で合格できるという点は予備試験をお勧めできる理由の1つになります。

法科大学院ルートと比べてメリットが多い

合格率の点以外で、法科大学院ルートと比較した場合の予備試験ルートのメリットとしては、①司法試験予備試験の勉強に集中することができる②費用面で安く済む場合があるという点があげられると思います。

①司法試験予備試験の勉強に集中することができる

法科大学院に入学するためには入学試験を受ける必要がありますが、多くの法科大学院では学部時代のGPAが合否判定の資料になっています。

その比重は大学院によってことなりますが、一般論として法科大学院入試を突破するために学部のGPAを高い水準で保つ必要があります。

そのため、学部各年次での定期試験(レポートなどの授業への取り組みも含む)などにも力を入れる必要があります。

また、法科大学院に入学したあとも各年次の定期試験で単位を取得しなければ法科大学院を修了することができないため、ここでも定期試験に力を入れる必要があります。

このように法科大学院ルートでは各段階での定期試験で一定の成果を残す必要があり、数多くのハードルを超えなければならないことになります。

これに対して予備試験ルートでは予備試験の短答、論文、口述に合格すれば司法試験を受験することができます。

これは法科大学院ルートに比べて超えるハードルの数は少ないといえるでしょう。

以上のような違いがありますので、試験1発勝負が得意な人や試験勉強だけに集中したい人にとっては予備試験ルートはメリットになるでしょう。

関連コラム:法科大学院(ロースクール)とは?入るにはどうすれば良い?メリットも簡単に解説

②費用面で安く済む場合がある

予備試験ルートと法科大学院ルートの比較でよく出てくるのが費用面になります。

一般論としては法科大学院ルートの方が費用がかかり、予備試験ルートの方が費用がかからないと紹介されることが多いと思われます。

これは法科大学院ルールの場合は2年ないし3年分の学費を支払う必要がありますが、予備試験ルートではそれがかからないという点が最も大きな理由になっていると思われます。

これは一面そのとおりですが、法科大学院にも学費の免除制度があり、一方予備試験も完全独学では難しく、予備校を利用する方も多いので両者の費用面での比較はある程度相対的なものであるといえます。

予備試験に合格するためのポイント

1 進捗管理 長期間継続して勉強できる環境を整え

先のとおり、予備試験は大変科目数が多いため、一人で勉強していると、

「本当にこの勉強方法でいいのか」
「やってもやっても終わらない…」

などと思うようになり、次第にモチベーションが低下し、そのうち勉強自体をやめてしまうという人が多いと思います。

そのため、予備校に進捗管理をしてもらう、友達同士で勉強するなどモチベーションを維持する仕組みを作っておくなどの手段を講じることによって、ある程度長期間継続して勉強できる環境を整えましょう。

アガルートでは予備試験最短合格カリキュラムにマネージメントオプション、コーチングオプションという2種類のオプションが用意されております。

いずれのオプションも予備試験最短合格カリキュラムを最後まで消化できるように講師主導で進捗管理がなされます。

これによって、自ら計画を立てずとも講師の指示のもとカリキュラムを消化することが可能です。

講座の量が多いカリキュラムではカリキュラム内の講座を消化しきるだけでも難しいため、進捗管理を講師に任すことができるのは大きなメリットとなります。

また、マネージメントオプションでは1週間に1回、コーチングオプションでは2週間に1回講師との対面指導(コーチングオプションはビデオ通話のみ)がありますので、ペースメーカーとしても有用です。

また、定期的に指導を受けることができることはモチベーション維持との関係でも有用です。

2 わかる人に論文を見てもらう

論文式試験の形式は多くの人にとって初めての試験形式になると思います。

そのため、答案を書いたとしても、その答案ができているのか、できていないのであればどこが悪いのかが判断できないことが多いです。

この点は、合格者に答案を見てもらい具体的にアドバイスをもらうしかありません。

ここでも予備校の先生や、身近な合格者で自分の答案を見てくれる人を確保することが大切です。

繰り返しになりますが、予備試験最短合格カリキュラムに付属しますマネージメントオプションでは週1回1時間、プロ講師が答案の書き方を1からしっかりと指導をさせて頂きますので、独学が難しい論文の対策にぴったりです。

3 インプット・アウトプットを繰り返す

学習初期段階では、どうしても「講義で教えてもらったことを理解しないと次に進んではいけないのではないか」と思いがちです。

しかし、実際はいきなり講義の内容を理解することは難しく、またそれを目指すといつまでたってもインプットの時期を終えられません。

ざっとインプットを行ったあとはすぐに事例問題にあたり事例問題に取り組む中で分からない部分についてまたインプット講義に戻るという作業が重要となります。

詳細につきましては以下のコラムも合わせてご覧いただければと思います。

関連コラム:司法試験予備試験に1年(最短)で合格する勉強法

予備試験に合格するための対策

独学で対策する方法

予備試験の学習を独学で行うためには、①各科目のインプットテキスト、②各科目の問題集、③短答試験の過去問解説、④論文試験の過去問解説、⑤コンパクト六法あたりは最低限買いそろえる必要があるでしょう。

そのうえで、①を使用して知識を入れ、②④で事例問題を解く練習をすることになります。

また、それとは別に③で短答対策も講じる必要があります。

現在は分かりやすいテキストが市販されているとはいえ、多くの人にとって①を読んで内容を理解することは難しく、また上で述べたとおり論文は自分限りで出来不出来を判断することが難しいため、予備試験の学習を独学で行うことは難しいといえるでしょう。

関連コラム:司法試験・予備試験に独学で合格するのが難しい4つの理由

予備校に通学して対策する方法

予備校に通学して対策をする場合のメリットとしては、一緒に勉強をする仲間ができる可能性がある点と、決まった時間に予備校に行かないとライブ講義を受けられない場合はペースメーカーの役割を果たしてくれる点があげられます。

デメリットとしては、時間に融通がきかない点や、移動時間などが取られてしまうことがあげられます。

通信講座で対策する方法

通信講座を利用して対策する場合のメリットとしてはいつでもどこでも講義を受講できる勉強することが可能という点があげられます。
また、講義のスピードを早くしたり遅くしたり、戻したりと自身の状況にあった学習スタイルで効率よく勉強することができることもメリットの一つでしょう。

デメリットとしては勉強仲間が出来にくいことがあげられます。

予備試験に短い期間で合格するには、本当に効率的に勉強する必要があります。

そのため、独学で短期合格を目指すことは得策ではありません。

本コラムを読んでも予備試験について分からない点があると思いますので、少しでも疑問点がある人は予備校の受講相談などで不安を解消して勉強をはじめることをお勧めします。

さいごに

予備試験に短い期間で合格するには、本当に効率的に勉強する必要があります。

そのため、独学で短期合格を目指すことは得策ではありません。

本コラムを読んでも予備試験について分からない点があると思いますので、少しでも疑問点がある人は予備校の受講相談などで不安を解消して勉強をはじめることをお勧めします。

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この記事の著者 富川 純樹 講師

富川 純樹 講師


関西学院大学法科大学院(未修)を卒業後,平成27年に司法試験に合格(69期)。


アガルートアカデミーでは,ラウンジ(個別指導)や受験生の受講相談も担当している。


富川講師の紹介はこちら

Twitter:@dsx79079

 

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