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司法試験合格体験記|予備試験合格者が語る最短合格の秘訣

司法試験合格者インタビュー

ご自身のゼミ生や個別指導受講生から、既に100名程の予備試験・司法試験の合格者を輩出している谷山講師が聞き手となって、予備試験・司法試験の短期合格者である上田亮祐さんから学習方法や短期合格の秘訣を聞き出します。

谷山講師曰く、「短期合格者の学習方法には共通点が多い」とのことなので、大阪ラウンジの司法試験・予備試験イベントに来られなかった方は是非ご覧ください。

司法試験・予備試験イベントの収録動画へ

谷山政司講師のプロフィール

2003年 中央大学法学部法律学科卒
2010年 中央大学法科大学院既修者コース修了
2011年 新司法試験合格
2014年迄 伊藤塾にて,予備試験ゼミ・司法試験ゼミ(倒産法)・特進ゼミ等を担当
2015年 司法修習修了(68期)
2015年12月 弁護士登録、法律事務所ASCOPE所属

上田亮祐さんのプロフィール

2011年 神戸大学法学部に入学
2015年 神戸大学法科大学院既修コースに入学
2016年 論文式試験173位という成績で予備試験に最終合格
2017年 総合34位という上位の成績で司法試験にも合格

ロースクールで落ちこぼれるという危機感から,基礎の基礎からやり直そうと決心した

予備試験に向けて勉強を始めた理由

——上位成績で合格された上田さんですが、いつごろから勉強を始められましたか。
大学3年生からです。法学部の先輩から勧められたアガルートとは別の大手司法試験予備校で勉強を始めました。ただ当時は予備試験・司法試験に合格するために必要な勉強法というものを真面目に考えていませんでした。そのため,入門講座、論文講座の講義動画を聴くだけで、自分で答案を書いたこともないですし、予習復習もしていなかったので、とても勉強と言えるものではなかったですね。
——大学3年生から勉強を始めたとの事ですが、周囲の方で予備試験を受験する方,予備試験に向けて勉強を始めている方はいらっしゃいましたか。
予備試験を目指す方もそうですが、ロースクール入試も皆、頭にはあるので、大学3年生から勉強を始める方は多かったと思います。ですが,予備試験を受験している人も記念受験程度で,本気で合格を目指している人に囲まれているという環境ではありませんでした。
——本格的に予備試験・司法試験に向けた勉強をしようと思ったきっかけは何ですか。
ロースクールの入学が決まった2014年の年末に、このままではロースクールで確実に落ちこぼれるという危機感から基礎の基礎からやり直そうと決心しました。アガルートアカデミーを選んだ理由は,当時Twitterで話題になっていたからです。
アガルートアカデミーでは「総合講義300(入門講座・基礎講座)」が含まれているカリキュラムを購入しました。以前の大手司法試験予備校もセットで購入したのですが,アガルートアカデミーは半額程度の価格だったので,かなり安く感じました。

「問題を解けるようになるために必要なことは何か」を常に意識していた

入門(インプット)講義を受講中の学習法

——入門(インプット)講座は,いつごろ,どの科目から始められましたか。
アガルートアカデミーの「総合講義300(入門講座・基礎講座)」を受講したのはロースクール入学前の3月頃からで,「民法」から始めました。
——法律の勉強のイメージは初期の段階ではつかめましたか。
初期の段階ではそこまでつかめませんでした。なんとなく,「こういう論点があって,こういうことが問題になる」とうっすら頭に残る程度で,「どの論点が,どういう場面で問題になるのか」とか,「どういう利益調整が,どの条文で行われているか」などは入門講座の受講段階ではつかめていませんでした。
——入門段階では,講義(総合講義300)を聴く以外に、どのような勉強をしていましたか。予習・復習と、講義のバランスはいかがでしたでしょうか。
受講していたのが 総合講義300で初学者向けの講義であったため,予習は全くしていませんでした。また講義については復習も特にはしていませんでした。
そもそも,どういう論文式問題が出るのかとか,どういう答えを書くことが求められているかというのを自分の目で確かめていないのに,むやみに復習しようとしても,メリハリが付けられずに時間だけが過ぎていくというのは学部生の頃の無駄な勉強経験で思い知りましたから。
ただ「問題を解けるようにするために必要なこと」が何かは常に意識していたので,講義を聴き終えた科目から、「重要問題習得講座」、「論証集の『使い方』」、「論文答案の『書き方』」を受講して、論文答案を書くようにしていました。その時に総合講義300のテキストを見返すことはあったので、それが総合講義の復習になっていたとも言えますね。
——先ほどのお答えに、講義を聴き終えた科目からとありましたが、例えば、民法の総合講義消化→民法の重要問題習得講座、論証集の「使い方」、論文答案の「書き方」というのがワンセットで、これを7科目ずつ進めるという流れですか?総合講義で7科目全て消化してから、重要問題習得講座、論証集の「使い方」、論文答案の「書き方」に進むのではなく。
そうでうすね、総合講義を7科目全て消化してからアウトプットに進むのだと、7科目全て消化するのに、だいぶ時間がかかってしまってはじめに受講した内容を忘れたりしてしまうので効率的ではないと思います。
——1週間にどれくらい勉強時間をとっていましたか。
総合講義を消化する段階では、ロースクールの講義にプラスして1日約5~6時間,週に35時間程度は確保していました。総合講義が終わってからは、ひたすら問題を解いていたので、勉強時間で進捗を測ることをやめました。代わりに、1日に最低10問は重要問題習得講座の問題を解くようにするなど、問題数でスケジュールを管理していました。
——入門段階の時期に、アガルートのテキスト以外に、基本書や、演習書等をやっていましたか。
基本的には全く使っていなかったです。前の大手司法試験予備校ユーザー時代には色んな基本書や演習書に手を出したりしていましたが,そんなことやるよりも1冊の本を極めた方が遥かに効率の良いことに気づきました。アガルートの教材は入門総合講義のテキスト,論証集それぞれに他のテキストのリンクが示されているので、他の基本書や演習書を利用する必要性を感じませんでした。
——得意な科目、苦手な科目などは、この段階では出てきましたか。
特に出てこず,あえて言えば全科目何かしらの分野で苦手意識を持っていました。「得意」という意識を持っても大して良いことは無いと思っていましたので,「できて当たり前」「できなければ、それを一生懸命直さないとならない」ぐらいの心がけで勉強するようにしていました。
——法律実務基礎科目はいつから勉強を始められましたか。
法律実務基礎科目はロースクールの必修科目にあったので,平成27年の4月頃から勉強を始めました。予備試験を受験する1年ほど前から勉強を始めたことになります。
——もしロースクールの必修科目に,実務基礎科目がなかったら、いつから勉強を始めるのが望ましいと思いますか。
法律実務基礎科目は民事と刑事で少し時期が異なるかなと思います。民事実務については民法や民事訴訟法の入門講座を受講している段階で同時に勉強するのが望ましいと思います。刑事実務については,刑法,刑事訴訟法の入門講座の勉強が一通り終わって論文の問題演習に入る段階で学び始めるぐらいが良いのではないかと思います。刑訴の論文問題と刑事実務の論文問題はオーバーラップする部分があると思うので,そういうリンクや刑事裁判の手続の流れを意識できるように入門講座の受講が一通り終わった段階で刑事実務の学習を始めるのが良いと思います。
——今振り返ってみて、入門段階でやって良かったこと、あるいは、やっておけば良かったことなどを教えてください。
勉強方法の追究は入門講座を受講する段階でやっておくべきだと思います。どういう姿勢で入門講座を受けるのかで,理解度やその後の勉強方法(効率的な勉強方法を取れるか)にも大きく影響すると思います。講師によっては効率的でない勉強法を指示する方をいらっしゃるので、それに惑わされない為にもやって損はないと思います。
——独学でやることと、予備校の入門講義を受けることによって変わってくる部分があれば教えてください。
独学と入門講義を受けることで変わってくる部分は,やはり具体的な法律・論点のイメージの形成の難易だと思います。独学の場合は基本的にテキストを読んでも何が書いてあるのか分からない,イメージができない場合が多いと思いますが,入門講義を受講すれば,その辺りのイメージ形成が必要な部分は講師が口頭の説明で分かり易くカバーしてくれます。
ただ,入門講義が受験生に及ぼす影響は(特に学習初期段階では)かなり大きく,講師が指示・指導する勉強方法が大きく間違っている場合には,おかしな方向に突っ走りかねないと思います。ただしアガルートの場合,工藤先生はしきりに「受かればいい」ということを講義内で仰っていて,目的意識が薄れることも間違った勉強方法を受験生に広める危険性も低いように思いますね。

まず問題を解き、分からない問題だけ解説を聴くという姿勢を徹底させた

論文(アウトプット)講義の学習法

——論文講義は何を受講されていましたか。
重要問題習得講座です。
——重要問題習得講座の活用方法はさきほどお聞きしましたが、講義動画などは利用しましたか。
テキストは何度も繰り返し使用しました。テキストの解説や解答例を見れば、自分の直すべきところを理解できました。講義の動画や音声を使用したのは、当時苦手だった商法のみでした。
——勉強開始からカウントして、どのくらいの時期から、論文答案を書き始めましたか。
総合講義300を受講してから3ヶ月後くらい(民法を聴き終えた頃)から,論文答案を書く練習をするようになりました。
——論文答案を書く対象としては、何を書いていましたか。書くとき、時間は計られていましたか。
対象としては,重要問題習得講座のテキストに載っている問題の答案を書くようにしていました。時間は厳密には計っていませんが、答案構成をやるときは、長くても15分~30分以内という目安はありました。
——論文の勉強を開始されてから、週にどのくらいの通数論文を書いていましたか。
フルで論文答案を書くことはそんなに多くありませんでした。新司法試験の過去問を解くゼミをやっていたので,その関係で新司過去問の答案を1ヶ月に1回程度ですね。また重要問題習得講座の問題を解く時はルーズリーフ半頁〜1頁を埋め尽くすぐらいの答案構成を1日に5~10問以上やるようにしていました。
——論文講義と論文作成の学習バランスはいかがでしたか。講義はあまり聴かずに論文作成を重視しましたか。
実際に自分で答案を書けるようにならないと司法試験に合格しないという危機感があったことから,ほとんど論文作成にだけ時間を費やしていました(講義:作成=0.5:9.5くらい)。
——合格者に答案を見てもらったり、添削をしてもらったりをしていましたか。
先ほど話した新司法試験の過去問を解くゼミで、弁護士の先生に見てもらう場があったので,その人に見てもらい添削を受けていました。重要問題習得講座については,解答例や解説と自分の答案構成を比較しながら,「こう書いたほうが良い」というのを重要問題習得講座のテキストや論証集にメモをとるようにしていました。
——論文の勉強方法を具体的に教えてください。
(学習初期段階)問題を見て,5分だけ考えてみて,何をどう書くか全く分からなければすぐに答案例や解説を見て,条文にマークし,どの条文を使うか,どういう結論になるかだけをざっくりと覚えてしまいます。1時間後や次の日などに同じ問題に挑戦し,「使用する条文」という中継地点と「当該問題での結論」という到達地点が自分の頭にあることから,どうやってそれを答案上で使うか考えながら,答案みたいなものを書いてみます。実際に僕がやっていたのは,論証前の書き出し部分や論証の理由付け,当てはめで使う事情などまで全て書いた詳細な答案構成です。なんとなく答案や答案構成みたいなものが書けたら,解答と解説を読みながら自分のできていなかった部分に赤線を引いたり、メモをしながら答案の流れ,書き方を考えましょう。
(予備試験を受験した年の今(4月)の時期)答案の書き方は各科目なんとなく確立しつつあったので,重要問題の2周目や予備試験の過去問を解く。予備過去問は再現答案のうち,A答案とC答案それぞれと見比べてみて,C答案が書けていたのに自分が書けていなかったところを優先して押さえ直すようにしていました。あと,なぜそれが書けなかったのか,自分の思考過程のどこに誤りがあったのかを発見するために,自分が考えたことは基本的に全てルーズリーフに書いて後から見直せるようにしていました。「論点に気づけなかった」で終わらせず,「どういう視点があればその論点を拾うことができたのか」,「どういう感覚が自分の中に足りていなかったのか」という点を追究するようにしていました。
——今振り返ってみて、論文講義受講段階でやって良かったこと、あるいは、やっておけば良かったことなどを教えてください。
先に問題を解いておいて分からない問題だけ解説を聴くという姿勢を徹底させたこと。前の大手司法試験予備校時代は「論文講義を受講すれば論文答案の書き方が分かるようになるだろう」と甘いことを考えて問題を解かずに講義を受講していたが,自分で答案を「書こうとして」(大概は最初から答案なんて書けない)試行錯誤することが,論文答案が書けるようになる唯一の方法だと思うので,まずは問題を解こうとしてみることが一番大事なのだと思います。
——独学でやることと、論文講義を受けることによって変わってくる部分があれば教えてください。
独学でやる場合と講義を受ける場合で変わってくるのは,「他の解答筋を思いついた場合の対処」だと思います。基本的に論文講義は「こういう筋での解答もあるけれど,でも問題文はこうなっている(こういう事情がある)からこう解答した方がいい」というフォローがあるが,独学で市販の問題集をやる場合,こういう他の筋のケアまで行なって解説しているものは少ない。こういう場合は割り切って次々に勉強を進めた上で,後から立ち返ってみて「ああ,こういう事情があるから,こっちの筋はダメなのか」と解決させる必要があるが,独学だとそこで勉強がストップしてしまう場合が少なからずあると思います。

アガルートアカデミーの司法試験・予備試験カリキュラム

これから学習を開始し,約1年間の学習で司法試験予備試験(予備試験)を目指す方のためのカリキュラム

予備試験1年合格カリキュラム

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