法学部の大学生の方で「就活に向けてどんな対策をすればいいだろう」「何か資格をとってみようか」と迷っている方はいませんか。

この記事では、そんな法学部の大学生に取得をオススメする資格をまとめてご紹介します

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法学部の大学生におすすめの資格一覧

ここでは、法学部の大学生におすすめの資格を紹介していきます。

資格の説明や仕事の内容なども含めてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

行政書士

行政書士は、行政書士法に基づいて、官公庁に提出する書類を作成します。また、その内容について助言やフォローを行います。

企業でも様々なシーンで書類の作成が必要になるため、人材として即戦力として期待されると考えられるでしょう。

行政書士資格は、近年の合格率は約10%であることもあり、難関資格であると言われています。

取得のための勉強時間としては、おおよそ600時間程度の学習が必要とされています。

試験は、法律の科目が多いため、法律の知識の有無で、合格までに必要とする学習時間には差が大きく出るでしょう。

行政書士試験の科目としては、大きく分けて「法令科目」と「一般知識」の2分野があり、それぞれ46問(配点:244点)、14問(配点:56点)の合計60問(300点)が出題。

上記を見てもわかるように、法令科目(憲法や民法)の配点が80%以上となっており、法学について日々学ぶ法学部生に有利な資格であると言えるでしょう。

関連コラム:行政書士の難易度とは?合格率・他資格比較・偏差値で例えるとわかる行政書士試験の難しさ

宅建士

宅建士は、主に不動産の物件の売買や賃貸契約の締結など、不動産取引を公正に行なう仕事です。

宅建資格は宅地建物取引業法に基づき定められている国家資格。不動産取引を公正に行なうための資格であり、様々ある不動産関連の資格では最大規模の資格になります。

取得のための勉強時間としては、最低でも1日およそ2時間程度の学習を6ヶ月程度必要とすると言われています。

試験の出題内容としては、問題数は50問で、四社択一式で記述はありません。

「権利関係」という、主に民法の知識を擁する出題が50題中14題を占めます。

民法は「六法」の一種でありほとんどの法学部生が必修科目として習うため、法学部生にとっては断然有利な資格であると言えるでしょう。

さらに、宅建士試験には「宅建業法」の問題が20題出題されます。宅建業法に限らず「法律」を読み解くには基礎法学の知識が必要であり、それらを学ぶ機会の多い法学部生は日々の学習と紐づけた学習が可能。

また、大学の選択科目として宅建業法に関係する科目を履修すればより一層有利になると考えられます。

※関連コラム:宅建の難易度や合格率は?偏差値で例えると?ランキング形式で紹介

社会保険労務士

社会保険労務士は労働保険料の計算、賃金台帳作成や確定申告、労働契約や就業規則の策定など社内の実務的な部分を担います

労働安全衛生法など法律から賃金に関する事など出題の範囲が広いためコツコツと学習を積み重ねることが必要です。

資格取得の注意点として、受験資格があります。大卒以上または大学において「学士の学位を得るのに必要な一般教養科目の学習を終了した」や「62単位以上を修得した(卒業認定単位以外の単位を除く)」者となっています。

科目の配点は、労働法を中心とした、社会保険労務に関する「法律」の出題が大半となります。

労働法は司法試験・予備試験の選択科目の一つ。大学法学部では必ずしも必修ではありませんが、ほとんどの大学で少なくとも選択科目としては開講されており、そこでの学びを活かすことができる内容となります。

※関連コラム:社労士試験の難易度は?他の資格と比較しながら解説!

司法書士

司法書士は、法律事務の専門家。法律の知識に基づき、登記、供託、訴訟などの事務を担当します。

民法など11科目の試験があるため幅広い知識を必要とします

司法書士試験は、「筆記試験」と「口述試験」の2つで構成。民法、商法、不動産登記法、商業登記法が主要4科目。他に、憲法、刑法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法がマイナー科目とされています。

主要4科目の中では民法、商法、マイナー科目の中では憲法、刑法、民事訴訟法などは、法学部の科目としてメジャーなもの。大学での学びを活かすことができるでしょう。

また、その他の法律科目に関しても、大学によっては選択科目として開講されており、大学の学びと並行して対策ができます。

※関連コラム:司法書士の難易度とは?合格率・偏差値・試験内容を他資格と比べてわかる司法書士試験の難しさ

弁理士

弁理士は、知的財産全般を扱う専門家特許や意匠、商標などを特許庁に出願、登録するのが主な仕事です

弁理士が担当する知的財産のうち「特許」に関しては、科学技術知識を要することもあるため、理系出身の方が多数。しかし、知的財産のうち「商標」に関しては文系出身の弁理士も活躍しています。

弁理士試験では、短答→論文(必須科目及び選択科目)→口述試験と合格していく必要があります。口述合格後に、実務修習、登録を経て弁理士の資格を取得できます。

短答、論文の必須科目、口述ともに出題の中心は知的財産法(特許法、実用新案法、意匠法、商標法など)が中心であり、基礎法学の知識を有する法学部生に有利な試験であると言えるでしょう。また、大学の選択科目などで知的財産法を学べばより一層有利になります。

また、論文試験の選択科目6科目のうち5科目はいわゆる「理系科目」ですが、残りは「民法」であり、この中から1科目選べば良いので、ここでも法学部生が理系学生・出身者と比べて特段不利になることはないと考えられます。

※関連コラム:弁理士の難易度や合格率を紹介!8士業の難易度ランキングも掲載!

(司法試験の)予備試験

予備試験は、合格すると司法試験受験資格を取得できる、いわば司法試験の前段階の試験。司法試験法5条で定められた、「法科大学院修了者と同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務の基礎的素養を有するかどうかを判定する」試験です。

弁護士など法曹を目指す場合司法試験の合格が必要となります。

しかし、司法試験を受験するには、

  • 予備試験合格
  • 法科大学院修了

の「いずれか」が必要となります

大学生の1~3年生の時期は原則、法科大学院の院試の「勉強」はできますが、実際の受験はできません。

※2023年からは、大学法学部と法科大学院を最短5年で修了することができる「法曹コース」が認められ、法科大学院在学中に司法試験が受験できるようになる予定です。

一方、予備試験は大学生も受験可能であるため、最短合格を目指す場合原則的に予備試験の合格が必須になります。

また、法科大学院の院試と予備試験には被る内容も多く、法科大学院受験者のなかで予備試験の勉強を進めてきている人が多いというのも実情です。

関連コラム:司法試験の受験資格とは?高卒や中卒で受けるには?回数制限はある?

法学部の大学生におすすめの資格の難易度ランキング

法学部の大学生におすすめの資格の難易度ランキングを学習時間別で並べ、それぞれの勉強時間などについてまとめました

なお、ここでの勉強時間は原則「初学者」が「独学」で勉強した場合の目安です

今回紹介している資格は法学部生に有利な資格ですので、法学部生は一般に下記の勉強時間よりも少ない時間で取得可能と考えられるでしょう。

また、予備校を活用して効率よく学習した場合も一般に勉強時間を短縮できると言えます。

6位 宅建 300~400時間

宅建士の学習は、最低でも1日およそ2時間程度の学習を6ヶ月程度必要とすると言われています。

民法など法律も試験内容に入りますので、法律の知識がある方は少し学習時間も軽減されます

5位 行政書士 600時間

行政書士の合格については、勉強に必要な時間は500〜800時間といわれています。

 法律を勉強した経験がなく、独学で勉強する場合には800〜1000時間程度は見ておくのがいいでしょう

4位 社労士 800~1300時間

最低限の800時間をベースに1年間学習すると1ヶ月80時間の学習が必要となります。

労働安全衛生法など法律から賃金に関する事など出題の範囲が広いためコツコツと学習を積み重ねる必要があります。

3位 弁理士試験 3000時間

弁理士は短答試験、論文試験の必須科目と選択科目、口述試験と試験が多数あります。

その中で、合格に必要な勉強時間は3000時間程度とされています。

2位 司法書士 3000時間

司法書士は3000時間かかるとされています。

1日8時間程度、1. 2年の短期間で合格できる人もいますが、学習時間の確保ができない場合は3年以上かかる場合もあります。

1位 司法試験予備試験 3000~10000時間

法曹はイメージとしても難関と認識している人は多いのではないでしょうか。

予備試験であっても1週間に30時間程度学習時間を確保したいと考えられます。

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