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司法書士試験に受かるのに必要な勉強時間は?短期間で合格を目指す方法も解説

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勉強時間

司法書士試験は、数ある資格試験の中でも難関といわれる試験の一つです。

実際に司法書士試験に合格するためには、どのくらいの勉強時間と期間が必要となるのでしょうか?

また、司法書士試験を難しくしている理由はどこにあるのでしょうか?

本コラムは、筆者が経験をもとにつかんだ司法書士試験の実体について触れてみたいと思います。

その上で、これから司法書士を目指す方が、短期合格するために求められるものについて考察します。

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司法書士試験の合格に必要な勉強時間は計3000時間?

結論から言うと、司法書士試験の合格に必要な勉強時間は、3000時間が目安と言われています。

司法書士試験には、5肢択一の「択一式試験」実務の模擬体験といえる「記述式試験」があります。

それぞれの試験に基準点と呼ばれる合格するために最低限取らなければならない点数があり、かつ合計の点数が合格点に達してはじめて合格となる試験です。

具体的にいいますと、午前の択一式試験、午後の択一式試験、双方の基準点を超えた者のみを対象に記述式試験の採点が行なわれます。

そして、記述式試験の基準点も超え、全体として合格点に達した者を筆記試験の合格者として扱います。

司法書士試験の特徴は、何といっても科目の多さにあります。民法、不動産登記法、商法会社法、商業登記法(一般的に「主要4科目」と言います。)に加え、民事訴訟法、供託法などのその他7科目(一般的に「マイナー科目」と言います。)の計11科目を学ぶことになります。

これら11科目について、満遍なく知識を定着させ、合格点が取れるレベルになるために必要とされる時間は、目安として3,000時間(法律初学者の場合)と言われています。

しかし、3,000時間というのはあくまで目安、それも最短合格した場合の時間であって、実際にはそれ以上の時間がかかっている方が大半を占めます。

つまり、3,000時間学習すれば誰でも合格できるというわけではなく、誤った学習スタイルを続けた場合、倍以上の時間を費やしたとしても合格はできないのが現実なのです。

恐らく、ほとんどの方ができるだけ短期間で試験を突破し、いち早く実務で活用できるようになりたいとお考えのことでしょう。

では、どのようにしたら短期合格者になることができるのでしょうか?

逆に言えば、長期化してしまう危険はどこにあるのでしょうか?

司法書士試験の合格に必要な期間

司法書士試験に合格するためには、目安として3,000時間が必要となりますが、実際に合格者は合格までにどれくらいの期間を要しているのでしょうか?

司法書士を目指す方には、仕事を辞め、あるいは短時間のアルバイト等に切り替えた上で受験を志す、いわゆる「受験専念型」の方とフルタイムの仕事に就きながら学習をする「仕事両立型」の方がいらっしゃいます。

受験専念の方の場合、1日8時間以上の学習をし、1~2年という短期間で合格される方もいらっしゃいます。

仕事と両立の場合は、平日3時間、休日8時間程度の学習により、早い方で3年程度要しています。

一方で、受験専念であったとしても、合格まで5年以上を要することも珍しくありません。

普通に考えれば、仮に1年で1,500時間の学習時間を確保することができるのであれば、2年で3,000時間になりますから、2年間で合格レベルには達する計算になります。

それが、なぜ5年以上を要することになるのでしょうか?

これが3,000時間は「最短合格した場合の時間」であるとお話している理由です。

1年で合格するために必要な時間は3,000時間だとしても、2年になると4,000時間、3年になると4,500時間といった具合に、必要となる学習時間が増加していくものと考えられます。

つまり、長期化すればするほど、利息が膨らむが如く必要となる時間数も増大していき、何年経っても合格しないという状態に陥ってしまうということです。

これは、データに裏打ちされたものではなく、筆者が長年司法書士受験生を観察し、つかんだ感覚によるものです。

上記時間はあくまで一例ですが、ここでお伝えしたいことは、中途半端な努力を何年続けたとしても、司法書士試験においては報われないということです。

司法書士試験合格のためには、受験期間をいかに短期間にするかが鍵と考えて良いでしょう。

短期合格のために勉強時間を割くべき内容は?

では、司法書士試験に合格するためには、実際にどのようなことに時間を割いたら良いのでしょうか?

ここでは経験も交えて、考えられるものをいくつか挙げさせていただきます。

過去問は徹底的にやりこむ

司法書士試験は合格率3~5%の難関試験ですが、多くの受験者が最も苦労するのはその情報量です。

科目が11科目もあり、合格するためには択一式試験において8割以上の正答が求められることを考えますと、定着させなければならない知識量の膨大さが想像できるのではないでしょうか。

その押さえなければならない知識を集約しているものは何といっても「過去問」です。

過去問をやらずに合格した人は皆無といって良いでしょう。

過去問といいますと、「何年分やったら良いですか?」という質問を必ず受けます。

司法書士試験の過去問は、古いものは昭和50年代からあるため、少しでも量を減らしたくなる気持ちも分かります。

これについては、過去問は入手できるものはすべて解いた方が良いというのが筆者の考えです。

もう少し詳述しますと、年代が古い問題であるほど、近年の出題傾向とは異なる形式のものが多いため、優先順位は下がります。

しかし、どの範囲から出題されたのかは必ず確認していただきたいと考えています。

問題を解きはしないまでも、せめて読むことはしておいた方が良いでしょう。

具体的にいえば、平成以降の過去問はしっかりと解く、それより前の過去問は目は通しておく、といったイメージになります。

過去の記述式問題を解く

過去問に関して、よくお受けするもう一つの質問が、「記述の過去問も解いておいた方が良いか?」というものです。

これにつきましては、合格者でも意見が分かれます。

ほとんど記述の過去問はやらずに合格したという方もいらっしゃいますし、しっかりと解いたという方もいらっしゃいます。

記述式問題については、択一と異なり、過去に出題された問題と同じ問題は出題されません。

したがって、過去問を解いても仕方がないという考え方があるわけです。

しかし、この点につきましても、筆者は解くことをおすすめしています。

本試験の記述式問題は、予備校が作成する答練の問題と異なり、本試験問題特有の雰囲気があります。

その雰囲気は過去問を実際に解かなければ、つかむことができません。

予備校の問題に慣れ親しんだ受験者が、本試験問題を解いたときに違和感を感じることが多いのはそのためです。

記述式の過去問題につきましても、必ず一度は解いてみることをおすすめ致します。

答練、模試でプラスαの知識を補充する

司法書士試験において、過去問が最重要であることは上記のとおりですが、過去問だけで合格することができるのでしょうか?

検証者の主観にも左右されるため、断言するのは難しいところではありますが、過去問だけでは足りないというのが近年の司法書士試験の通説です。

恐らく、過去問を徹底的にやり込み、出題実績のある知識が問われれば完璧に正答できる状態に仕上げた場合、本試験の択一問題の5~6割程度は正答できるかと思います。

しかし、司法書士試験の択一式試験の基準点を突破し、さらに合格点を取るためには、6割では足りません。

通常、合格者は択一式試験で8割以上を取得します。

ここで役に立つのが、テキスト、答練、模試といった予備校が提供するツールです。

過去問だけではカバーできないプラスαの知識を、テキストや答練、模試を活用することによって、効率良く補うことができます。

もちろん独学であったとしても、未出分野の知識を補充することはできますが、決して効率は良くはありません。

例えば、不動産登記法の登記先例は膨大な数に上ります。

それを独力で読みこなし、その中から出題可能性が高いものを選定するというのは、簡単なことではありません。

予備校を利用すると費用はかかりますが、そのような時間を割く必要がなく、効率良く学習を進めることができるのです。

ただし、複数の予備校の答練等を受講する必要はありません。

司法書士試験は過去問だけで相当量があります。

過去問の知識を十分に定着させるだけで、かなりの労力と時間を要するはずです。

それに加えて、複数の予備校の講座を受講しても、結局消化不良に終わり、むしろ中途半端な状態に陥りがちです。

仮に、予備校の利用を検討されるのであれば、自分にとって適正な量であるかを吟味する必要があるでしょう。

少しでも勉強時間を短縮して短期合格を目指す方法

ここまでお読みいただいたことで、司法書士試験がどのくらいの難易度の試験であるのか、合格するためにどのようなことをする必要があるのか、といったことがある程度お分かりいただけたことと思います。

最後に、短期合格するために必要なもの、特にどのような発想で臨んだらよいのか、という点に触れさせていただきます。

合格までのイメージを持つこと

まず、合格までの大まかなイメージをつかむ必要があります。

スポーツ選手にとってイメージトレーニングは重要ですが、実は資格試験においても合格までの具体的なイメージが描けることは非常に重要なことなのです。

司法書士試験は択一式と記述式の試験があるわけですが、最初に目標とすべきは、択一式の基準点を突破する実力を身に着けることです。

択一式と記述式は形式こそ異なりますが、問われる知識は共通しています。

つまり、択一式において問われる知識を用いて解くのが記述式であるといえます。

択一式の知識が安定していないにも関わらず、記述式において高得点が取れる状態になるということは、まずありません。

一般的に「記述の点数は、択一の点数が高止まりしてから伸びる」と言われています。

まずは択一式試験の基準点を安定して超える実力を身に着けることを目標とし、その後に記述式の実力を伸ばし合格点に達する、一般的に短期合格者はこの過程を辿って合格しています。

短期合格することをとにかく意識する

先にも述べましたとおり、司法書士試験は受験期間が長期化するほど合格が難しくなる試験です。

そのため、短期合格することを当初から意識していただきたいと思います。

はじめから「5年越しで合格する」と決めたとすれば、恐らく10年かかります。

どれくらいの受験期間を設定するかについては個人差がありますが、いずれにせよ可能な限り短期間で合格すること(つまり、目安とされる3,000時間をなるべく短期間で消化すること)を目標としてください。

受験期間の長期化は百害あって一利なしです。

できるだけ早い段階からアウトプットに取り組む

短期間で司法書士試験に合格するためには、極力無駄を無くした学習が必要となります。

予備校を利用される場合、まずはインプット講義を視聴することになります。

しかし、インプット講義を聴くだけでは問題が解けるようにはなりません。

問題が解けるようになるためには、問題を解くしかありません。

ある合格体験記に、「講義を聴いている時間は勉強ではない」という言葉がありました。

ご自分で過去問に取り組んでいる時間と講義を視聴している時間を比べた場合、過去問に取り組んでいる時間の方が圧倒的に疲弊します。

自分の頭で考えながら問題を解く、その繰り返しによって、はじめて知識が自分のものになるのです。

短期合格するためには、なるべく早い段階からアウトプット学習に取り組んだ方が良いでしょう。

予備校を「正しく利用する」

最後に予備校を利用する場合のメリットと注意点について触れさせていただきます。

予備校を利用する最大のメリットは、時間短縮が可能になるということです。

予備校を利用するということは、登山においてガイドを付けるようなものです。

すでに登頂経験のあるガイドが、ルートからそれることがないように注意を促し、ペースメーカーの役割を果たします。

登山者は、その指示を守り、ペースに付いていくことで、無事に山頂まで辿り着くことができます。

受験も同様です。

講師は、合格するために必要最低限押さえなければならない知識を解説し、やるべきこととやるべきでないことをお伝えします。

それを素直に受け入れ、愚直に実行することが短期合格するための鍵と言えるでしょう。

ただし、一点注意するべきことがあります。

それは、実行することは自分にしかできないということです。

講師は、必要な情報を提供しますが、ご本人に代わって勉強することはできません。

ガイドを付けたとしても、自分の足で登らなければ、頂上には着かないのと同様に、過去問を解く、テキストを読み返すといった、最も苦しい学習は自分でやらなければなりません。

この点にぜひ留意していただきたいと思います。

全てを予備校任せにするというスタンスではなく、予備校はあくまで利用するものという感覚が短期合格するためには必要です。

以上、司法書士試験に合格するために必要な勉強時間と短期合格するための方法について解説させていただきました。

司法書士試験に挑戦することは決して簡単なことではありません。

人生を賭けて目指すことになる、と言っても大げさではないと思います。

しかし、合格した後に手にするもの、その広がりについて考えますと、目指してみるだけの価値は十分にあるのではないでしょうか。

本コラムが、少しでも短期合格を目指す皆様のお役に立てば幸いです。

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この記事の著者

竹田篤史講師


社会保険労務士事務所、司法書士法人勤務後、大手資格予備校にて受講相談、教材制作、講師を担当。

短期合格のノウハウをより多くの受講生に提供するため、株式会社アガルートへ入社。

これまで、ほぼ独学で行政書士試験、司法書士試験に合格し、社会保険労務士試験には一発で合格。

自らの受験経験で培った短期合格のノウハウを余すところなく提供する。

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