司法書士に興味があって、できれば独学で合格したい!と思っていませんか?独学はあまりコストがかからず、自分のペースで勉強できるのが魅力ですが、実際にはなかなかハードな現実があります。

このコラムでは、司法書士試験に独学で合格できるのか?どれくらい難しいのか?についてや、メリット、注意点などを解説します。

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目次

司法書士試験は独学で合格できる?独学のメリット3つ

司法書士試験はとても難易度が高い試験です。
合格率は3~5%で、日本の国家試験の中でも屈指の低い合格率です。
そのため、独学での合格はかなりハードルが高く、ほとんどの合格者が通信講座や予備校を利用しているのが実情です。

とはいえ、独学での合格が不可能というわけではありません。
数は少ないものの、独学で合格する人もいます。

独学には以下のようなメリットがあるため、検討する価値はあるでしょう。

1.費用が抑えられる

独学の場合、自分でテキストなどの教材を買いそろえるだけで、それ以外の費用がかかりません

司法書士試験は科目が11科目と多いため、予備校などを利用するとそれなりに費用がかかることが多く、独学の方が費用は安く済むでしょう。

そのため、あまり費用をかけたくない、かけられない人にとって独学は魅力的です。

自分の予算と相談しながら受験学習方法を検討しましょう。

2.講師や学校選びが必要ない

司法書士試験は人気資格のため、様々な予備校や通信講座のラインナップがあります。

そのため、どの講座や講師を選べばよいのか迷ってしまうかもしれません。

司法書士試験は最低1年以上の講義を受けることになるのが普通なので、相性の悪い講座や講師を選ぶと、時間も費用もとてももったいない結果になってしまいます。

独学の場合は、テキストと相性が悪ければ別のテキストを買い替えるだけなので、講師や学校選びで悩む必要はありません

3.働きながら・学生をしながらなど自分のペースで勉強できる

予備校などを利用する場合、通常はその講座のスケジュールが決まっているため、それに合わせて勉強を進めていくことになります。通学スタイルの場合は、当然予備校に通う必要があるため、時間・スケジュールを確保する必要があります。

一方、独学の場合は自分で学習のペースを決めてマイペースで進めていくことができます。

自分でしっかりとスケジュール管理ができて計画的に勉強できる人であれば、働きながら、あるいは学生をしながら自分のペースで自由に学習することができるというメリットがあります。

【司法書士試験】独学では難しい理由

ここで、試験の概要をおさらいしましょう。

司法書士試験は、法律系の国家資格試験で、受験資格は特にありません。(年齢、性別、国籍、学歴等は不問)

毎年1回7月に筆記試験が実施され、午前2時間、午後3時間の計5時間の試験を1日で受けなければなりません。
試験科目は11科目で、主要科目と呼ばれるのは民法、不動産登記法、会社法・商法、商業登記法の4科目です。
択一式問題は11科目すべてで出題され、不動産登記法、商業登記法は記述式問題もあります。記述式問題は、実際と同じように登記申請書を記述する形式です。
相対評価のため、年度によって合格点は異なりますが、8割程度正答するのが目安です。

関連コラム:司法書士試験の科目とは?主要・マイナー全11科目と勉強の順番を解説!

独学で臨むことの難しさについて、アガルートの竹田講師が動画で解説しています。ぜひ参考にしてください。

動画でも語られているように、司法書士書士試験は合格率は3~5%程度の難関試験であり、独学で合格するのはとても難しいのが実情です。理由としては主に以下のポイントがあります。

1.特殊な法律が多くイメージが掴みづらい

司法書士試験には、一般的にイメージがわきにくい試験科目があります。

不動産登記法、商業登記法、供託法などは、ほとんどの人にはなじみがなく、とっつきにくいと感じるでしょう。これらの科目を講師の解説なしで独学で勉強するのは難しいのではないでしょうか。

分かりにくい点を講師に質問したり、講師のかみ砕いた説明を受けたりすることができないため、理解ができないまま挫折してしまうリスクもあります。

何となくわかった気になったまま勉強を続けても、得点できるだけの実力をつけるのは難しいでしょう。一人で勉強していて分かりにくい内容に遭遇すると、どうしてもモチベーションは低下しやすく、それを励ましてくれる講師の存在もありません。

2.記述式問題の対策が難しい

記述式問題は、市販のテキストや問題集だけで対応するのは難しいでしょう。

記述式問題の基本的な解法をマスターするのが難しい

記述式問題は、ただ暗記すればよいのではなく、解き方を身に付けて、どのような問い方をされても対応できる力を身に付ける必要があります。

合格者は、まず基本となる解法の型を身に付け、その後問題演習を通して自分なりの解法に発展させていきます。

それを市販のテキストだけで独学で身に付けるのはとても大変です。

記述式問題の演習量の限界

記述式問題は量をこなして慣れていく必要がありますが、市販の記述式問題集は十分な量があるとは言えず、試験対策として十分な演習をこなすこともできません。

記述式問題は、過去問をマスターしても同じ問題が出ることはほぼないため、予想問題も含めて十分な演習量が必要です。

3.モチベーションの維持が難しい

合格するまでの勉強時間は、目安として最低でも3000時間は必要です。
期間としては、毎日6時間勉強したとしても、最低1年半程度はかかります。
実際にはもっとかかる人の方が圧倒的に多いのが実情です。

試験科目が11科目で学習範囲がとても広く、暗記しなければいけない知識も膨大です。

そのため、長期戦の学習計画が必要で、自分でスケジュール管理をしながらモチベーションを維持するのはとても大変です。

独学の場合、疑問点があっても質問ができないので自力で解決しなければならず、効率的な解法テクニックなどを口頭で習うこともできません

また、自己流の誤った学習方法を続けてしまう可能性もあるため、より長時間の勉強時間が必要となるでしょう。

試験本番までの時間には限りがあるので、適切なペース配分で勉強を行い、本番で実力をピークに持って行かなければなりません。それを自分一人で実践するのはとても難しいといえるでしょう。

メリハリのある適切な学習計画を立てて、それを一人でコツコツと実践していくことができる人は決して多くはありません

関連コラム:司法書士試験合格に必要な勉強時間はどれくらい?勉強スケジュールを解説!

司法書士独学が難しいタイプ/向いているタイプ

以上のことを踏まえると、下記に該当する人は独学が向いていないといえます。

独学が向いていない人

  • 市販の教材を自分で進めていく自信がない人
  • 自分で学習ペースを作るのが難しいと感じる人
  • 問題演習の量をこなしたい人
  • 時間がない人

逆に、これらの壁を超えられる自信のある人であれば、独学にチャレンジする価値は十分あります。

【司法書士試験】独学合格のためのポイント6つ

司法書士試験を独学で目指す場合、下記がポイント・注意点となります。

  1. 適切な教材を選ぶ
  2. 自分で勉強計画を立てる
  3. 法改正など最新情報を常に自分で収集する
  4. 模試は受験する
  5. 疑問点は自分で解決する
  6. モチベーションを維持する

1.適切な教材を選ぶ

独学の場合、自分の知識の源になるのは市販のテキストだけなので、自分にとって適切な教材を選ぶことが不可欠です。

テキストの質や、自分とテキストの相性次第で、勉強の効率やモチベーションの維持などにも大きく影響を受けます。

テキストは次々に新しいものに手を出すよりも、一つのテキストの知識を完ぺきに理解し、暗記することの方が大切です。中途半端な知識を次々に仕入れても得点にはつながりません。

とはいえ、相性の悪い、質の悪いテキストで間違った学習方法を続けても効果は上がりにくいでしょう。

市販のテキストは沢山販売されているため、選ぶのも大変ですが、口コミなどを参考にしつつ、実際にテキストを手に取って自分にとって分かりやすい解説がされているもの、必要な情報がカバーされていると思うものを選ぶとよいでしょう。

関連コラム:司法書士の独学におすすめのテキスト11選!必要な参考書・選び方とは?独学の注意点も解説

2.自分で勉強計画を立てる

司法書士試験は試験科目が多く、限られた時間の中でいかに効率的な学習計画を立て、ペース配分に気を付けて学習を続けられるかがポイントです。

いつ頃までにどこまで学習を進めればよいのか、どういうペース配分でどのような順序で勉強を進めていくべきかなど、合格者の口コミや市販テキストのガイダンスなども参考にしながら計画を立てましょう。

あまりにガチガチの計画を立てると、少しでも計画通りにいかなくなるとかえって挫折しやすいこともあるので、ある程度柔軟性を持ち、メリハリのある計画を立てるほうがよいでしょう。

個人でそれを実行するのは簡単なことではありませんが、不可能なわけではありません。

3.法改正など最新情報を常に自分で収集する

司法書士試験は試験科目が11科目あり、毎年のように何かしらの法改正や新しい判例・先例が出ることがあります。

改正点は試験でも問われる可能性があり、常に最新の情報にアップデートしておく必要があります

予備校や通信講座を利用する場合には、自動的にアップデートされた情報が提供されるので安心ですが、独学の場合は自分で情報収集をしなければなりません。

信頼できる情報源から常に最新の情報を入手するようにしましょう。

そして、テキスト等は必ず最新版を買う必要があります

4.模試は受験する

司法書士試験は、出題される問題の傾向が変わったり、今までに問われたことがない問題が出題されることも多く、過去問だけで対策しても限界があります。

そのため、独学の場合でも模試は受験して、予想問題を解いたり、見たことがない問題を解く訓練をする必要があります

模試を受験すると、他の受験生との成績の比較をすることにもなるため、客観的に自分の現在の立ち位置を知ることもできます。

自分の弱点がどこなのかを知ったり、試験の雰囲気を肌で感じるためにも、模試を何度か受けることをおすすめします。

関連コラム:現役講師に質問!司法書士試験の前に模試は必要か?

5.疑問点は自分で解決する(独学は質問ができない)

独学の注意点として、疑問点があったり、自分の理解があっているか不安があるときに質問することができません

分からないまま放置して学習を進めれば、いつまでも合格に必要な実力はつきません。そのため、自力で疑問点を解消しなければなりません。

インターネットの掲示板などで質問することはできますが、匿名の回答が信用できるものとは限らないため注意が必要です。

質問できないことに不安がある場合は、通信講座や予備校の利用を検討するのが賢明です。

6.モチベーションを維持する

モチベーションを保つことができるかはとても大切です。

絶対に合格する!という強い意志がなければ、合格率1桁の試験に合格することはできません。「いつか受かればいい」と思って勉強に取り組んでも永遠に合格できません。

とはいえ、がむしゃらに勉強を続けても、途中で息切れしてしまったり、挫折してしまいがちです。

時には休息を取り気分転換することも必要です。

また、自分がなぜ司法書士試験に合格したいのか、合格したらどんな人生設計を描いているのか、といったことを具体的に意識することもモチベーション維持に役立ちます。

独学者は孤独感を感じやすいため、合格者の体験談を読んだり、他の受験生と何かしらの形でつながることなどもおすすめです。

独学で合格した司法書士講師の合格体験Q&A

ご説明した通り非常に難易度の高い独学での司法書士試験。しかし中には、独学で合格する人もいます。アガルートの司法書士講座講師の竹田講師もその1人です。

今回は竹田講師に自身の体験にもとづきお話を伺いました。

Q.どうして司法書士試験を独学で受けようと思ったのですか?

私の場合、司法書士試験を受験する前に、行政書士と社労士の資格を取得した経験があります。

行政書士はほぼ独学、社労士は予備校を利用しました。

2つの資格を取得したことで分かったことは、予備校を利用したとしても、自習をしている時間の方が圧倒的に長いということです。

講義を受けている時間は、全体の学習時間からすれば、ほんの一部です。

つまり、独学であれ、予備校利用であれ、そこまで大きな差はないと考えました。

当時の私にとっては予備校の費用も馬鹿になりませんでしたから、独学での開始となりました(費用面がクリアできるのであれば、基本的に予備校を利用されることをお勧めします)。

Q.独学で司法書士試験を受けようと思い、最初にしたことを教えてください。

合格者の知人から話を聞きました

合格者はこれから自分がすることになる苦労を先に経験している人ですから、話を聞く意味は十分あるかと思います。

Q.合格するまでどれくらいかかりましたか?

フルタイムの仕事をしながらの受験でしたから、仕事の日は3~5時間、休日は8~10時間程度です。

これを3年半の間、1日も間を空けることなく続けました。

よく司法書士試験の学習時間は目安3000時間と言われますが、私の場合その倍は確保したかと思います。

Q.独学に使う教材は、どんな基準で選びましたか?

やはり自分との相性です。

自分にとって使いやすいか、続けていく上で苦にならないかということです。

先にお話ししたとおり、私は先に他の資格をいくつか取得しています。

その際、同じ予備校の教材を使用しました。

いずれも私には大変使いやすい教材であったため、司法書士の受験にあたっても、利用するならこの予備校の教材というのは予め決まっていました。

Q.実際に独学で受けてみて、いかがでしたか?

独学ではすべてを自分で決めることになります。

学習する科目の順番、全体のスケジュール、日々の学習の中でやるべきことの全てを自分一人で決めなければなりません

私の場合、それ自体は苦ではなかったのですが、後々振り返ってみると、これは無駄だった、もっと早くこれをやっておけば良かったというものがあります

間違った方向に進んでいる場合でも、アドバイスを求める相手がいないため、なかなか修正をすることができません。

そのあたりが独学の難点かと思います。

Q.独学で特に大変だったことがあれば教えてください。

独学の限界を思い知ったのは、記述式試験の対策です。

マニアックな話になりますが、記述式問題はいつくかの小問に分かれており、それぞれに部分点が設けられています。

私は受験3年目(合格した年)に初めて模試を受験したのですが、それまでこの配点について知りませんでした。

合格者は、配点が高いと思われる箇所から答案を埋めていきます

仮に時間が足りなく、すべてを解答することができないとしても、配点が高い箇所だけは確実に解答することで、トータルの点数を稼ぐわけです。

私は、各小問のうち、一箇所でも解答に誤りがあれば、その問題全体がゼロ点になると思っていた(部分点がもらえるということを知らなかった)ため、かなり不効率な解答の仕方をしていました。

難関試験では、こういった解法テクニックも重要となるわけですが、独学ではそのあたりにどうしても限界があります。

基本独学の方であっても、少なくとも記述式対策の講座は受講された方が良いと思いますね。

Q.独学と比べて、通信講座はどうですか?メリットとデメリットを教えてください。

通信講座のメリット

メリットはまず学習カリキュラムがあることです。

それに従って学習をしていけば、自然と合格レベルに引き上げられるわけですから、安心して学習することができます。

お話ししましたとおり、記述式試験は解法テクニックが必要とされます。

独学で解法を確立することは、かなり骨が折れるかと思います。

その点予備校には蓄積されたノウハウがありますから、有利であることは間違いありません。

また、長い受験期間の中で、学習の方法論に悩むことがしばしばあります。

独学の場合は、試行錯誤することになりますが、通信講座では、講師や有資格者に相談をすることができる質問制度がありますから、非常に大きいと思います。

関連コラム:司法書士試験の通信講座・予備校おすすめ10社を比較!費用や特徴は?

通信講座のデメリット

講座のカリキュラムは複数の講座から成り立っているわけですが、中にはこれは自分には必要がないと思うものもあるかと思います。

その場合は講座の受講がデメリットになるかもしれません。

また、人によっては提供されているカリキュラムよりも、学習の進行が早いというケースがあります。

その場合は、次の講座が届くまで待たなければなりませんから、やはりデメリットになる可能性があります。

Q.これから司法書士試験に挑もうとしている方へ向けて、メッセージをお願いします。

私は司法書士試験合格に必要な要素は3つあると思っています。

司法書士試験合格に必要な要素

  1. 意志:何が何でも合格するんだという強い意志
  2. 適正:司法書士試験との相性
  3. 環境:時間を確保することができるかどうか

この3つが揃っていなければ合格は難しいと思います。

司法書士試験に興味がある方には、まずはこの3つを考慮してほしいですね。

そして挑戦を決めたのであれば、次いで、独学でいくのか、講座を受講するのか、学習スタイルを考えます。

独学が良いのか、講座を受講するのが良いのかは、その方のタイプによりますから、一概には言えません。

多くの合格者は予備校を利用していますが、基本独学のスタンスで合格した方も少数ながらいらっしゃいます。

そのあたりは、ご自身の状況により決めていただければと思います。

最後に、独学であれ、予備校利用であれ、やるのは自分だということを忘れないでください

予備校を利用するのであれば、カリキュラムを組んでもらえるわけですが、それをやっていくのは自分です。

予備校がその人を合格させてくれるのではなく、その人が予備校を利用して合格をするのです。

このスタンスを持っている方は大丈夫、いつでも挑戦をはじめていただければと思います。

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この記事の監修者 竹田 篤史講師

竹田篤史講師


社会保険労務士事務所、司法書士法人勤務後、大手資格予備校にて受講相談、教材制作、講師を担当。

短期合格のノウハウをより多くの受講生に提供するため、株式会社アガルートへ入社。

これまで、ほぼ独学で行政書士試験、司法書士試験に合格し、社会保険労務士試験には一発で合格。

自らの受験経験で培った短期合格のノウハウを余すところなく提供する。

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