本コラムでは、国内MBAを取得する方法について説明し、国内でMBA取得が可能な代表的な大学院を紹介します。

そして、MBA取得の意義について筆者の見解を述べたいと思います。

最後に、MBA修了後に多くのMBAホルダーが歩んでいる代表的なMBAホルダーのキャリアについて説明します。

一橋大学MBAの卒業生が就職先について詳しく解説！

MBA取得後の就職先・キャリアは？

MBA取得後の就職先・キャリアとして、特に多いのは以下の業界です。

• コンサル業界
• IT業界

コンサル業界

MBAを取得した人の転職先として最も人気が高いのは、コンサルティング業界です。

コンサル人材は、以下のような背景から需要が高まっています。

• IT・AI普及によるDX推進
• コロナ禍でのリモートワークへの対応
• メンバーシップ型からジョブ型雇用への移行

このような課題は企業内部では解決が難しく、外部の専門知識を求める企業が増えています。

実際にアガルートで指導した受講生も、アクセンチュア、ボストン・コンサルティング・グループ、ローランドベルガー、デロイトトーマツコンサルティングといった有名ファームに転職実績があります。

経営について深く学んでいるMBA取得者は、コンサルティング会社で活躍できるでしょう。

IT業界

次に転職者が多い業界は、IT業界です。

特に外資系のIT企業で、プロダクトマネージャーなど、製品やサービスの責任者としてのポジションで転職している方が多い傾向にあります。

外資系企業では、大幅な権限移譲がなされた環境下で、任されたプロダクトの売上や利益を追求できることが多いです。

そのため、自身の裁量で仕事を進めたいと考えるMBA取得者に人気の就職先となっています。

実際にアガルートで指導した受講生も、GoogleやMicrosoft、Amazonといった企業に多くの方が転職しています。

MBAで学ぶ意義

では、MBAで学び修了することの意義について見解を述べます。

MBAで学ぶ意義1　個人ブランデイングができる

MBA取得の意義の1つ目は、個人のブランディングができることです。

日本においても終身雇用が崩れており、大企業でも副業が解禁となっています。

これからの時代は、会社に依存する生き方はリスクが伴います。個人として何ができるのかを明確にして、自立して生きていく時代になっています。

すなわち、個人のブランディングをして、様々な仕事の依頼が個人に来る状況を作る必要があります。

MBAでは、経営戦略、マーケティング、会計、ファイナンス、組織論、組織行動学、情報技術などについてケーススタディなどで学びますし、さらに修士論文作成が課せられていますので研究もおこないます。

これらの学びの成果を、論文の学会発表、学会誌掲載などで公開する機会があります。

また、本の執筆の機会もあります。学会発表、学会誌掲載、本の執筆などを通して、社会における自分ブランドが確立するのです。

自己ブランディングができれば、組織に依存せずに、自立して自由に生きていくことができます。

関連コラム：国内MBAの4つのメリット！これからの時代で活かせること

MBAで学ぶ意義2　人脈が手に入る

2つ目の意義は、仕事に生きる人脈が手に入ることです。

MBAを修了した方々は、自己ブランディングができていますので、自立して会社に依存せずに生きていく人が多いです。

そういった方々との人脈は、仕事にダイレクトに活かすことができます。

大企業に属している場合、MBAで知り合った友人の会社とコラボレーションして何か新たなことをしたいと考えたとしても、会社の稟議書などがあり実現するのは難しいです。

それが自立して個人で仕事をしている人がMBAで出会って、何か一緒に新たな価値創造のための事業を立ち上げたいと考えた場合は、個人間の話ですので、即実現します。

実際にアガルートの受講生でMBAで出会った友人と事業を立ち上げて成功している事例も多く見られます。

また、MBAの同級生が、ある企業の人事部の部長をしている場合などは、その部長からダイレクトにリクルートの話が来ることもありますし、ヘッドハンティングの話もMBAの在校生から来ることもあります。

さらには、MBAの教授の紹介で、ある企業に就職するといった話もよく聞きます。

という形で、MBAでは、実際に活きる人脈が得られます。

関連コラム：国内MBAに価値はある？自立して生きるための学びを得る最高の場所

国内MBAを取得できる大学院

日本では、慶應義塾大学大学院経営管理研究科（KBS）が1962年に創立された、最も歴史のあるビジネススクールです。

現在では、全国の大学院でMBAコースが開講されています。

国公立のMBA

国公立では、

• 京都大学
• 神戸大学
• 大阪大学
• 兵庫県立大学
• 筑波大学
• 東京都立大学
• 横浜国立大学
• 一橋大学
• 北海道大学
• 小樽商科大学
• 九州大学
• 東京工業大学（MOT）

などです。

私立の国内MBA

私立では、

• 慶應義塾大学
• 青山学院大学
• 明治大学
• 立教大学
• 中央大学
• 早稲田大学
• 法政大学
• 東洋大学
• 多摩大学
• 関西学院大学
• 同志社大学
• 立命館大学
• 名古屋商科大学
• 東京理科大学（MOT）
• グロービス経営大学院

などで開講されています。

オンラインMBA

また、上記の通学制の大学院だけでなく、近年ではオンラインだけで受講できるオンラインMBAも出てきています。

• SBI大学院大学
• ビジネスブレークスルー大学院
• グロービス経営大学院

オンラインMBAは通学することなくオンラインだけで修了することができるMBAとなっています。

MBA取得の魅力

MBA取得の最大の魅力は、何といっても自由を手にできることです。

結果を出していれば、嫌な上司に管理されることもなく、自分で自分をコントロールできるのです。

時間という貴重な資源を自分の考えで自由に使える機会を手にすることができるのです。

これがMBA取得の最大の収穫だと筆者は考えています。皆さんはいかが思われますでしょうか？