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法政大学ビジネススクール【入試対策】

MBA大学院の特長

法政ビジネススクールには、2つのコース(研究科)があります。一つは経営学研究科で、もう一つがイノベーション・マネジメント研究科です。
どちらも平日の夜間と土曜日の通学で修了でき、社会人が通いやすくなっています。

まず経営学研究科の特徴から説明します。
経営学研究科は、ビジネススクールでありながら修士論文を課しており、これは他のビジネスクールとの大きな違いになっています。
このアカデミックな研究に力を入れているという点で、筑波MBAや横浜国立MBAと同じだとお考えいただいて問題ないかと思います。

修士論文において、学生は、指導教員のきめ細かい指導の下で、問題意識に沿ったテーマについて主要な学術成果を学び、フィールド研究、データ収集、データ解析等を行って論考を深めます。
修士論文は、企業で普段書いているレポートや簡単なリサーチペーパーとは異なります。それは純然としたアカデミックな論文であり、過去の研究成果をくみ上げながらそこに新たな知見を付け加えようとするものです。経営学研究科の修士論文の水準は高く、少なからぬ修士論文が学会で報告されたり、学術雑誌に掲載されたり、論文集として出版されています。かなりアカデミックな論文指導に力を入れているMBAだとお考えください。

二つ目の特徴は、5つの専門コースを設けている点です。
「企業家養成コース」「国際経営コース」「人材・組織マネジメントコース」「マーケティングコース」「アカウンティング・ファイナンスコース」の5つのコースが設けられておりまして、自分が特に学びたいコースを選ぶ形になっています。
MBAというと、ゼネラリスト養成が目的ですから、特定の分野を重点的に学ぶというよりも、全体的な学びが奨励されていますが、法政ビジネススクールの経営学研究科では、より踏み込んだ勉強が可能なコースが提供されているのです。

次が、イノベーション・マネジメント研究科ですが、大きな特徴は、中小企業に精通し、起業を見据えたアジアの経営管理修士(MBA)を育てるMBAという点です。
同じ傾向の国内MBAとして明治大学ビジネススクールがあります。一般のビジネススクールは大企業志向が強い傾向がありますが、しかし現在、そしてこれからアジアに展開する多くの有力な中小企業が、日本にはあります。日本経済は極めて優れた中小企業の技術と方法で支えられているのです。そのためイノベーション・マネジメント研究科では、中小企業やベンチャー企業の経営者を育成するようなプログラムを用意しています。

二つ目の特徴は、日本人と留学生が同じ教室で学ぶことで、日本人が世界のどこでも働けるようになり、留学生が日本でその能力を発揮できるようになるよう、プログラムを作っている点です。
2015年9月に開設した1.5年制グローバルMBAプログラムは英語で授業を行いますが、日本語の授業も受講できるバイリンガルプログラムを行っています。そのため英語力を高めたいと考えているが、英語力が現状はそれほど高くない日本人の方には最適なMBAとなっています。

三つ目の特徴は、現実のビジネス課題を解決するイノベーティブなビジネス・モデルの構築をする「プロジェクト」の存在です。MBAに起業目的で進学しても実際に起業する学生は少ないです。
そこで本「プロジェクト」では、ビジネスプランの作成、資金調達、インキュベーション施設の貸与と起業時に必要となるすべてのリソースを獲得できる機会を与えているのです。現実のビジネスでは、課題や新規事業に対して革新的な構想を構築できる能力が求められます。この「プロジェクト」は、一般の大 学院における修士論文に相当するもので、担当教授の指導の下で、机上の空論ではなく、現実のビジネス課題を解決するイノベーティブなビジネス・モデルの構築を行います。
この「Project-based learning」を通じて、ビジネスにおける具体的な問題を複合的な視点で検討し、それを解決する革新的な事業の概念を構想し、それを実現する計画を立 案・構築する能力を養うことになるのです。

修了前に、アドバイザリーの客員教授もいれて、ビジネスプラン・コンテストを行い、上位入賞者には、奨学金の形で賞金が与えられます。
ビジネスを立ち上げたい成績優秀者には、修了後1年間、インキュベーションのための部屋を無償で貸与する制度もあるのです。起業志望の方には最適なMBAと言えると思います。

最後の特徴は、中小企業診断士の登録養成課程を受講できる点です。
イノベーション・マネジメント研究科は、中小企業診断士第1次試験合格等の有資格者に対し、指定した全科目を入学年度1年間で修得した方について中小企業庁の定めるガイドラインに沿った修得水準審査を行うことで、中小企業診断士登録に 必要な科目を修得したことを証する「修了証明書」を発行します。過去にアガルートの受講生も、この中小企業診断士の資格取得が目的で法政ビジネススクールに進学した方がおりました。

入試内容

経営学研究科(修士課程・夜間コース)の社会人入試は3回あり(10月、11月、2月)、研究計画書の提出と面接によって行われます。(以前は英語の筆記試験がありましたが、廃止されました)。
イノベーション・マネジメント研究科の入試は、「プロジェクト実施計画書」「職務経歴書」の提出と面接によって行われます。入試は年4回(9月、11月、1月、2月)に行われます。

入試対策

経営学研究科の入試対策ですが、こちらは研究計画書の作成が主な準備です。
経営学研究科はアカデミックな研究をおこなうMBAです。そのため、ある程度でいいのですが、アカデミックなテーマ設定をする必要があります。先行研究を読み込んだり、研究方法を調査したりして書く必要があります。
そのため出願の2か月前くらいから準備を開始するとゆとりをもって出願できると思います。面接は研究計画書に基づいて行われますので、研究計画書がしっかり書けていれば問題ないと思います。

イノベーション・マネジメント研究科の入試対策は、プロジェクト実施計画書を作成する必要がありますので、人によりますが、ビジネスプランなどの計画を持っていない場合は、かなりの時間を要すると思います。
逆に、ビジネスの内容が決まっている方は、3C分析や4Pで分析をした上で、事業計画を書くだけですから1か月もあれば作成できると思います。
経営学研究科の研究計画書、イノベーション・マネジメントのプロジェクト実施計画書、どちらも作成経験のない方は、アガルートのような予備校を利用して添削指導を受けてもいいかと思います。

● この記事の著者

飯野 一講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない,約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。
国内MBAに関する書籍を多数出版し,ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。
国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表,学会誌掲載の実績を持つ。

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