京都大学・コーネル大学国際連携コースの特徴・入試情報!学費や難易度について解説
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京都大学-コーネル大学国際連携コース(Kyoto-Cornell International Collaborative Degree Opportunity: KC-CDO)についてご存じでしょうか?(以下京都コーネル)
このコースは、京都大学経営管理大学院と米国コーネル大学 が連携して行う2年間の修士課程です。2019年4月よりスタートした比較的新しいプログラムです。
京都コーネルのコースでは、標準修学年数2年間のうち1年間を京都大学で、もう1年間をコーネル大学で過ごします。修了後は、京都大学よりMBA (Master of Business Administration)、コーネル大学よりMMH (Master of Management in Hospitality)と2つの学位が取得できます。
このコラムでは、京都コーネル(京大MBA+コーネルMMH)の難易度や学費、卒業後のキャリア等について詳しく解説していきます。
京都コーネルのMBA/MHHコースについて、下記のポイントがわかります。
- 特徴や学費
- 卒業後のキャリア
- 入試内容
- 難易度
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京都大学・コーネル大学MBAの特徴
京都コーネルではホスピタリティマインド(人間力)を持ったリーダーシップ人材の育成に力を入れています。
2年でMBAとMMHの2つが取得できる
京都コーネルの一番の特徴は、経営管理(MBA)とホスピタリティ(MMH)を同時に学べるカリキュラムなことです。
1つのコースで2つの大学の学位を2年間で取得できる国際的なプログラムです。
コースを修了すると、京都大学よりMBA 、コーネル大学よりMMH (Master of Management in Hospitality)の2つの学位が取得できます。
MMHとは、MBAに似たプログラムで、ホスピタリティに特化しています。
専門的な内容が学べるので、ホスピタリティ業界(ホテル、レストランなど飲食、カジノ、不動産開発など)でのキャリアアップに関心ある方にとっては、ベストなプログラムだと言えるでしょう。
日本とアメリカの2か国で学べる
京都コーネルの場合は2つの大学、しかも日本とアメリカの大学で学べる点に大きな特徴があります。
MBAではdual degreeといって、例えば北米においては、MBAとJD(Juris Doctor)のように2つの学位を目指すプログラムを提供している大学も少なくありません。
海外MBA留学と比較してコストパフォーマンスが良い
海外(アメリカ)のMBAのコストは学費(2400万円)と生活費で2年間で約3000万かかることになります。
京都コーネルでは、学費は約900万円のため、海外留学の中でも学費を抑えて留学することができます。
海外留学にチャレンジしやすい
京都コーネルは京都⇒コーネル⇒京都の順番で学べるので海外留学にチャレンジしやすいです。
京都コーネルでの学習期間は、アメリカなどのMBAと同じく基本2年間で、4つのセメスターに分かれています。
第1セメスターと第4セメスターは京都大学で、第2、第3セメスターはコーネル大学での授業です。
出典:京都大学経営管理大学院
第1セメスターでは働きながらMBAに通い、MBAと仕事の両立に慣れていきます。そして、第2、第3セメスターではコーネルで留学して学びます。
第4セメスターでは京都大学で再び働きながら学ぶことができ、仕事のギャップを埋めやすいコースとなっています。
海外留学の期間も1年で済むため、海外留学にチャレンジしやすいコースだと言えるでしょう。
京都大学・コーネル大学MBAで学ぶことでどのくらいキャリアアップに貢献してくれるのか
京都コーネル連携コースは、経済産業省のサービス経営人材育成事業の支援を受けています。
「京都」は日本でも有数の観光地で行われるMBAプログラムで、京大では観光業に強い観光経営科学コースも開講しています。
ホテル経営などホスピタリティ業界に特化したプログラムであるコーネルのMMHともあわせて、インバウンドやツーリズム、将来の観光サービス業界でのイノベーションを担う人材として京大コーネル卒業生には期待がかかるでしょう。
参考までにコーネルMMH卒業生の平均給与は、$87,678(2023/6のレートで約1200万円)です。
日本のサービス業業界の 平均年収は、500万円前後が相場です。
ホテル、ツーリズムといったホスピタリティ業界でのキャリアアップを目指す方に京都コーネルはおすすめです。
京都大学・コーネル大学MBAの入試内容
京都コーネルの入試に際して、まずご注意いただきたいことは、京都大学-コーネル大学国際連携コース(Kyoto-Cornell International Collaborative Degree Opportunity)受験者は、願書をそれぞれの大学(京都大学とコーネル大学)に別々に提出する必要があることです。
両方の大学に合格してはじめて、京都コーネルの連携コースに入学できます。
どちらか一校だけ合格の場合は入学不可となっています。
受験資格
応募者は、以下の条件を満たしている必要があります。
- 4年制大学の学位またはそれに相当する学位
- フルタイムの就労経験(必須ではないがあったほうが良い)
では、それぞれの大学について入試要件を概観していきましょう。
京都大学の入試要件
京大 MBA出願に必要な書類についてまとめました。
最新情報については京大の公式サイトを是非ご覧ください。
- アプリケーションフォーム(受験申込書ーオンエッセイライン申請)
- トランスクリプト(学業成績、GPA)
- 卒業証明
- 推薦状 (2個)
- エッセイ
- GMAT or GRE テスト結果 (任意)
- TOEFL or IELTS or Duolingo 英語テスト結果
- 履歴書
- 動画エッセイ
ここでは、日本の入試ではなじみが薄いトランスクリプト(GPA)、エッセイと推薦状について解説していきます。
テストスコアの難易度については後のセクションで詳しく説明しますので、そちらを参照してください。
●トランスクリプト
大学での成績(GPA)を提出します。海外MBAでは日本と異なり偏差値方式はありません。
GPAの計算方式はこちらで解説していますのでご参照ください。
●エッセイ
志望動機・自己アピールを記載するもので出願において主要な評価対象となっています。なぜ志望するのか?自分のキャリアにどう紐付けるか? 等、学校側は出願者が期待するレベルに見合うか、出願者がクラスで貢献できるかを判断します。しっかり自分の経歴の棚卸をここで行ってみてください。
何かをやりとげたストーリーを持っているか、またボランティアといった課題活動を行っていると書きやすいので、余裕のある方はそうした活動を行うのもプラスになるでしょう。
●推薦状
上司など会社関係からの推薦状が望ましいです。英語で作成する必要があります。
MBAの応募書類や受験資格についてはこちらのコラムでも解説していますのでご参照ください。
コーネル大学の入試要件
コーネルの入試要件をまとめました。最新の応募要領については必ずコーネルMMHの公式サイトを参照するようにしてください。
- トランスクリプト(学業成績、GPA)
- エッセイ
- GMAT or GRE テスト結果
- 推薦状 (2個提出)
- アプリケーションフォーム(受験申込書ーオンライン申請)
- 履歴書
- 動画エッセイ
- TOEFL or IELTS or Duolingo 英語テスト結果
京都大学・コーネル大学MBAの学費
京都コーネル大学MBAの学費は約900万円です。
授業料は、学期(セメスター)毎に履修する大学(京大かコーネル)に、その大学で定められた授業料を支払います。
すなわち、本コースの2つの学位取得に際しては、それぞれの大学に2学期づつ滞在するスケジュールのため、京都大学に2学期分、コーネル大学に2学期分の授業料をそれぞれの大学に納めることになります。
まとめると、学費総額は、京都大学の入学料に加えて、京都大学(2学期分)とコーネル大学(2学期分)の授業料を合計した金額になります。2020年度の概算を下記にあげました。この費用には、受験料、移動費、生活費等は含まれていません。
京都大学入学料(約28万円)+京都大学授業料(約54万円)+コーネル大学(約58,586米ドルー2023/6のレートで約846万円)=入学料・授業料の合計額(約928万円)
京都大学・コーネル大学MBAの難易度は?
GMAT/GREについては、コーネルではコーネル大学卒業生でGPAが3.3以上の志願者にはテスト免除としています。
日本の大学生の GPAの平均は、2.4〜2.8程度と言われていますので、アメリカのトップ校レベルとは言わないまでも、難易度はやや高めと考えてよいでしょう。
MBAのクラスは500人以上入学する学校もめずらしくない中、京都コーネルの入学者数は20名です。
倍率は公開されていませんが、少数精鋭は間違いないでしょう。
京大、コーネル共に、英語スコアの最低点をTOEFL 100、 IELTS 7、 Duolingo 130としています。
これは上位MBA校の英語要件としては平均的で、難易度としては英語の授業やディスカッションに支障なくついていけるレベルです。
まとめ|京都コーネルはユニークで国際的なダブルディグリー
京大MBAとコーネルMMHのデュアルディグリーの取得、日米2か国での履修、少数精鋭のクラスはユニークで国際的な環境だと言えます。
ホスピタリティ業界でキャリアアップを目指している方にとっては、第一候補のひとつに検討すべきです。
進学に興味が惹かれた方にとって、進学や受験にあたって全ての基礎になるのは英語です。
受験準備に際して、まずは英語の学習やGMATなどのスコアメークに注力されることをおすすめします。
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