国内最大規模のMBAであるグロービス経営大学院(ビジネススクール)の特徴と入試対策について、アガルートアカデミーの飯野講師が解説していきます。

進学を検討されている方は是非ご覧ください。

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グロービス経営大学院とは

2006年4月に、株式会社グロービスが「株式会社立大学」(学校法人ではなく営利企業としての株式会社が設置した大学)として創立したMBA大学院です。

2008年に株式会社立から学校法人グロービス経営大学院に変更し、通常の学校法人立の私立大学となりました。

【グロービス経営大学院の特徴①】日本最大規模のMBA

特徴の一つ目は、日本最大規模のMBAであるという点です。

2023年の入学者は1068人。
これは国内最大MBAコミュニティであり、日本で最も選ばれているMBAと言えます。

規模がどこのMBAよりも大きいということは、各業界で活躍する多彩なビジネスパーソンに出会うことができ、授業だけでなく、成長意欲の高い仲間の経験からも学びを得ることが可能になるというメリットがあります。

また、グロービスは、在校生・卒業生合わせて累計1万人を突破している日本最大のMBAコミュニティを有しています。
グロービスコミュニティは、20代の大手企業の若手のビジネスパーソンから大企業の役員層、スタートアップの経営者、デザイナー、エンジニア、フリーランス、弁護士や会計士、医師や看護師、NPOに所属する人たちなど、多様性に富んでおり、日夜学生たちは仲間とのつながりを広げています。

そのため、グロービスコミュニティは、社会の「創造と変革」の起点になりつつあるのです。

一方、規模が大きいということは、入学試験のハードルは低くなりますので、優秀とは言えない学生もいたり、問題意識の低い学生もいるというデメリットもあります。
実際に、筆者が指導した受講生の中には、グロービス経営大学院に通っていますが、問題意識の低い学生や基礎学力に劣る学生がいて、グループワークをしていて得るものが少ないという理由で退学し、他の国内MBAを受験し直して、そこに進学した方もいました。

規模が大きいということは長所短所があるということになります。

【グロービス経営大学院の特徴②】教員の評価制度

2つ目の特徴は、教員に関してです。

グロービスの教員は、ビジネスの第一線で活躍する現役のビジネスリーダー。
グロービス経営大学院のホームページに記載がありますが、「18時まで経営していた実務家が、19時から次代のリーダーを育成する。」という形で、実務家が教員となって指導に当たっています。

そして、その教員の教育技術を高めるための仕組みがしっかりできています。

日本の大学教授というと、授業の質よりも、卒業しやすさ(簡単に単位が取れる)が重視され、教育技術を高める努力をしている教授はあまりいません。

このような従来の大学教授の在り方を見直すべく、グロービス経営大学院では、学生からのアンケート評価において、5点満点中4.3点を下回ると登壇できない仕組みとなっています。
グロービス経営大学院では、学生の満足度と教育効果を引き上げるために、常にアンケート結果をチェックし、教員の能力開発手法のブラッシュアップを進めているのです。

このような取り組みをおこなっている大学院はあまりありませんので、グロービス経営大学院の試みは評価できると言えます。

一方で、この学生による教員の評価というモニタリング機能には問題点もあります。

MBA教育というと、日本人が頭に思い浮かべるのは「ケースメソッド」です。
ケースについて、学生同士でディスカッションをしながら学んでいく、このケースメソッドを実践的な教育だと思っている方が多いのです。

これは間違っているわけではありませんが、アカデミックな学術論文を書くことから得られる学びも、ケースメソッド同様、いやそれ以上に実践的な学びなのです。

アカデミックな学術論文を書くことから得られる学びが、どうしてケースメソッド以上に実践的な学びだと考えるのかについては、ここでは省略しますが、日本人の学生の一般的な思考基準だけで教員を評価するというのは、重要な学びを見落としてしまうという危険性を持っています。

グロービス経営大学院において、ケースメソッドで授業を行い、アカデミックな実証研究はおこなわない理由として、筆者が考えることは以下の通りです。

アカデミックな実証研究指導は、少人数制でなければ行うことはできないので、規模の大きなグロービス経営大学院においては、やりたくてもできないのではないかと推測しています。
教員一人に対して、アカデミックな論文指導は1学年10人がMAXだと推測します。
そうなると、1126人もの学生が入学するグロービス経営大学院では、教員が足りなくなるのです。

また、グロービス経営大学院では実務家が教員を務めることを売りにしていますので、アカデミックな実証研究や理論構築の指導ができる教員がいない可能性もあります。
アカデミックな論文指導は、やはり博士課程を修了し博士号を持った教員にしかできないと筆者は思っています。

実際、アカデミックな実証研究や理論構築を重視している筑波大学大学院、東京都立大学大学院、横浜国立大学大学院、一橋大学大学院(金融財務プログラム)などの国内MBAが非常に人気となっています。

この点に注意した上で、グロービス経営大学院に進学するかどうかを決定していただければと思います。

グロービス経営大学院の入試(試験)内容と対策

グロービス経営大学院の入試は、1次試験が提出した出願書類をもとに先行する書類審査があり、それに合格した方が2次試験の面接に進みます。
面接に合格すれば最終合格です。

一次試験(書類選考)

1次試験の書類選考は、事前に提出する課題エッセイにより合否が決まります。
課題エッセイの内容は、以下の4つの設問に答えるものです。

以下、4つの設問を見ていただければわかると思いますが、グロービス経営大学院の課題エッセイは、研究テーマの設定という専門知識を必要とするものはありません。
過去の実務経験、将来のキャリア計画など事前に知識のインプットが必要なものではありません。

ですから、特別な準備は不要です。
各設問ごとに、自身の考えを論理的に述べればそれで問題はないです。

なお、設問1~設問3に関しては、それぞれ1600 〜2000 文字程度という指示があります。
設問4は字数の指定はありません。

設問1
(可能であれば過去 3 年以内で)一番情熱を持って取り組んだ仕事※について述べてください。なぜその仕事に熱中できたのか、一緒にやったメンバー、自己の価値観、スキルなど、その理由についても分かるように具体的に述べてください。また、当該経験について、もし他者を巻き込んで何かを始める、立ち上げる、もしくは変えるなど、「創造と変革」の経験として特筆すべき要素があれば、それについても記述してください(結果や実績の大小は問いません)。
※仕事での実例がない場合には、学生時代や仕事以外の社会活動における経験でも構いません。

設問2
あなたがこれまでに直面した最大の失敗、もしくは困難な経験と、それに対して、どのように対応したかを述べてください。また、その経験から学んだことについて具体的に記述してください。

設問3
これまでの社会人経験、もしくはその他これまでの人生を振り返り、あなたが社会に対して成し遂げたいこと、また、そのためのキャリアプランも合わせて述べてください。そのような志やキャリアプランを持つに至った背景(きっかけとなった経験、人物や本との出会いなど)についても記述してください。さらに、成し遂げたい目的、キャリアプランにてらして、MBA(及びグロービス経営大学院)が、あなたにとって何の価値があるのかを述べてください。

設問4
今までどのような社会・地域活動(NPO 含む)、ボランティア活動、課外活動・サークル活動(大学・大院時代)などをしてきましたか。もしくは、現在していますか。参加団体・活動期間・活動内容/役割等を記述してください。また、学業あるいは業務分野の表彰があれば記述してください。

面接

上記の課題エッセイによる1次審査に合格しますと、最後に面接が行われます。

面接は、課題エッセイで書いたことをより深く質問されます
とは言っても、課題エッセイで書いたことが深堀されるだけですから、課題エッセイがしっかり書けていれば、特に対策は必要ありません。

例えば、設問3の「志やキャリアプランを持つに至った背景」の部分で、グーグル創業者ラリー・ペイジの言葉「そんな馬鹿なことはできないと誰もが思うなら、競争相手はほとんどいない」から自分のキャリアプランを考えたとします。

ちなみに上記の言葉は、母校・ミシガン大学の卒業式においてスピーチを頼まれたペイジは、「途方もない夢であっても、実現へと前進させるのは意外とたやすい」と発言しました。
その理由として述べたのが先の言葉でして、名言として語り継がれています。

このペイジの言葉が、自分のキャリア計画の根底にあると課題エッセイに書いたとすると、
「この言葉を初めて知ったのは、どういうキッカケですか?」
「この言葉を実現している人は、ペイジ以外に誰かいますか?」
「あなたのまわりで、このような考えで生きている人はいますか?」
といった質問が予想されます(あくまでも一例です)。

ただ、このような質問は、事前に準備などしていなくても、実際に自分が経験してきたことですので、自分の経験談を話せばいいだけです。
なので、特に問題はないでしょう。

課題エッセイがしっかり書けていれば、過去の自分のキャリアの棚卸や将来のキャリア計画、その計画を立てたキッカケなどはすでにしっかりまとまっていますので、2次の面接は自然体で臨めばいいのです

※参考:グロービス経営大学院

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この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

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