栃木県庁の公務員面接試験は、どのような雰囲気、流れで行われているのか気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、栃木県庁の公務員面接試験に合格した方の面接を再現します。
再現した面接内容を参考に面接対策をしましょう。

【栃木県庁】公務員試験の面接再現【2022年】

試験日・試験時間・面接官

試験日：令和4年7月27日(水)
試験時間：10：20～10：50
面接官： 3名

場所・雰囲気

高校までの教室を一回り広くした大きさ、5～10m程の距離

面接内容・再現

私：失礼します。

面接官A：受験番号と名前お願いいたします。

私：受験番号〇〇〇〇、〇〇〇〇です。本日はよろしくお願いいたします。

面接官A：着席してください。

私：失礼します。

面接官A：緊張されていますか？

私：はい、しています。

面接官A：1から5だとどのくらい緊張されていますか？

私：4くらいです。

面接官A：わかりました、あまり緊張しすぎないで臨んでくださいね。ちなみに、今日はここまで何で来られたのですか？

私：電車で東武宇都宮駅まで行き、そこから歩いてきました。

面接官A：そうですか。では、面接に入らさせていただきます。

私：よろしくお願いします。

面接官A：では、栃木県庁を受験した理由を教えてください。

私：はい。私は、県民の生活をより豊かにするために、困っている人を助けることと、栃木県の魅力を発信していきたいからです。また、これまでお世話になった栃木県民の方々や、未来の県民のために働きたいため、志望しました。

面接官A：なぜ、大学では工学部を専攻していたのに行政職を受験しようと思われたのですか？

私：はい。大学入学時は、父が工業系の仕事を長期間していたため、機械について幼い頃から興味を持っており、工学部を専攻しました。大学では4力と呼ばれる工業的知識や設計の技術を身につけたため、それを生かせる技術職に就くことも考えました。しかし、いざ就職を考えたとき、技術職員として機械設備の計画や工事管理をするよりも、県民の生の声を聞き、幅広い行政事務を通してより多くの人のために働くことが出来る行政職に就きたいと考えました。

面接官A：卒業研究では人体について研究したと書かれているのですが、具体的にどのような研究をされているのか、私たちにわかりやすいように1分程度で教えてください。

私：はい。卒業研究では人間の骨や筋肉などの生体について工学的視点で研究しました。私のゼミのテーマはその中でも、肩の内転運動に着目し、健常者の肩の内転角度によって上腕骨と肩甲骨の間にある肩甲上腕関節の軟骨部分の接触について、自治医科大学のMRIをお借りして研究しました。肩は人体の中で最も大きな自由度を持つため、関節炎や脱臼などけががしやすい部位なので、そのようなけがや病気をした患者さんの治療やリハビリに役立てる目的で研究をしています。

面接官A：自己PRと、栃木県職員になったときにどのような仕事に取り組んでいきたいか教えてください。

私：私は責任感に自信があります。大学の部活動では会計部長として部のお金の管理をしていました。そこでは、部のお金がなくならないように来月には一人いくら集金すべきか考えて集金していました。また、月々の会計報告書の提出や大会の際の他大学とのやりとりを部長や副部長と協力して行いました。更に、部のためにお金を使った部員がいるときは、部費からしっかりと返還し、お金に関するトラブルを防いでいました。これらの経験を活かし、貴庁でも強い責任感を持って、県民にとってより良い方法を考え、仕事をしていきたいです。

栃木県職員になったら、私は、栃木県に魅力を国内外に伝える観光系の仕事に取り組んでいきたいです。しかし今現在はコロナウイルス拡大防止のため、県民が県内の魅力を再確認できるようなことや、密になりにくい山やレジャー施設の誘致をしていきたいです。

面接官B：志望動機のところで、周りの人にお世話をかけていたと言っていましたが、どのように世話をかけていたのですか？

私：はい。小中学生の頃は目立ちたがりなガキ大将のような感じで、家族や学校の先生によく迷惑をかけていました。ですが、多くの人が厳しく叱ってくれて正しい方向に戻してくれたから今の自分があると強く思っています。なので、人のために働きたいと思う気持ちが強くなりました。

面接官B：栃木県職員になって観光系の仕事に就きたいとおっしゃっていましたが他に興味のある分野はありますか？

私：はい、他には福祉系と財政系に興味があります。福祉系については、近年外国人や障害を持った人、LGBTの方など様々な人が生活する世の中になっていて、困っている課題は人それぞれだと思います。そのような人のために様々な制度を用いてそれぞれの課題を解決に近づけるよう手助けしたいからです。財政系については、お金の額の規模は大きく違いますが、部活の会計で得た知識や経験を活かしたいと思うのと、計算には誰よりも自信があるため興味があります。

面接官C：さっきから人のために何かしたいって言うのはよくわかったけど、それって県庁である必要ないんじゃない？あなたは、県庁と市役所の違いは何だと思っているの？

私：はい。県庁は県全体のことを考えて施策や政策を考え、それぞれの市町村や関係機関との連絡調整をするところで、市役所はそのサービスを実際に県民に施すところという認識です。

面接官A：以上で面接を終わらせていただきます。

私：はい。本日はお忙しい中面接をしていただき、ありがとうございました。

私：失礼しました。

面接を終えての印象

完全に落ちたと思いました。なぜなら、面接官A、Bは難なく質問に答えられたのですが、面接官Cの人が口調も態度も質問内容も怖く、頭がこんがらがって上手く話せなかったからです。今でも面接の内容を思い出そうとしても、あまり覚えて無く、思い出したくもないです。笑

ですが、態度が悪いCさんに対して、物怖じするそぶりは見せずにA、Bさんと同じように落ち着いて回答が出来た点は良かったと思いました。なので、あのCさんの態度が素の場合は上手く答えられなかったので厳しいのか、それともあのCさんは演技でストレス耐性でも見ていて上手く出来たのではないか、という2パターンを考えていました。

模擬面接と比べて実際はどうだったか

模擬面接は新卒応援ハローワークで練習していたのですが、そこでは主に面接カードに沿っての質問に対する回答練習でした。

しかし本番はAさんのみが面接カードに沿った質問で、Bさんはそれを聞いて疑問に思ったことや職員になって不安なところを質問する形でした。

そして最後に本当に態度の悪いCさんがストレス耐性を見るためのよくわからない質問をしていたのではないかなと思いました。

他の受験生の印象

普通のそこら辺にいる大学生だなと思いました。

特に印象はありませんが、集団討論の際にものすごく気合いが入っている受験生がいて、こういう人が落ちるのかな、なんて思っていました。その人も合格しましたが。笑

受験生へのアドバイス

場所がわかりづらいので早めに行った方が良いと思います。坂を上るので疲れます。

集団討論の日は朝から全員集合してその場で何時からどのような人たちと討論をするか決まります。前の班がやっているときは残りの人は自由に過ごしていて良いので、2分PRを覚えたり、班で軽くコミュニケーションを取ると良いと思います。

もしトップバッターの班の場合は、終わって早く帰れますがその日に準備する時間やグループで軽く話し合う時間が無いので、もしそうなったときのために前日には準備を万全にしていきましょう。

個人面接は日にちも時間もそれぞれ決まっているためあっという間に終わってしまいます。悔いが無いよう事前に練習してください。