アガルートアカデミー講師紹介|一之瀬和彦

講師からのメッセージ
司法試験・予備試験を目指す方へ
私は複数回、受験に失敗しました。この試験に向いていないのではないかと何度も諦めかけました。
「短答には受かるけれど、論文で思うように点が伸びない。」このような悩みを抱えている受験生は多いことでしょう。私もそのような受験生の1人でした。
しかし、合格した今、断言できますが、短答に合格する知識さえ有しているのであれば、最終合格するか否かはまさに紙一重の差です。
この紙一重の差はどこにあるのか。その原因は種々考えられ、人によって異なります。
問題文の読み方が稚拙なのかもしれないし、答案構成に時間をかけすぎて点になることが答案に書けていないのかもしれません。はたまた、自分の思っていることをうまく表現できていないからなのかもしれません。ここまで読まれてお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、短答には受かるのに論文で躓く原因は、単なる知識不足というよりも、問題文への取り組み方に問題があることの方が多いのです。
私の指導では、受講生のお一人お一人がそれぞれ有する弱点(紙一重の差)を埋めていき、見たことのない問題が出ても、苦手な分野が出題されても、受験生平均点を越える答案を8科目揃えて合格して頂く、その方法論(問題文の読み方、答案構成の効率的なやり方、答案におけるナンバリングの重要性、メリハリの付け方 etc…)を伝授したいと考えています。
最終合格に必要な力は、(1)条文・趣旨・要件・判例規範・効果という基本知識と(2)答案の型(フォーマット)の事前準備及び(3)それに則った思考ルーティーンの確立です。
(1)は皆さんの努力にかかっていますが、(2)(3)については私がお手伝いします。
何度も挫折を味わってきた私だからこそ、多くの受験生がつまずくポイントを熟知しています。私の失敗を反面教師として皆様には是非とも合格を勝ち取っていただきたいです。
中小企業診断士試験を目指す方へ
【経営法務を得点源に──受験生の皆さんへ】
経営法務は1次試験のみの科目で、2次試験では直接問われません。しかし、1次試験全体の科目合格基準(総得点6割以上・各科目4割以上)を満たすには、経営法務の安定した得点が鍵となります。
経営法務は暗記ばかりでつまらない、とお思いの方もいるかもしれません。しかし、出題範囲が大きく変わらず、過去問を中心とした学習で対策がしやすいため、比較的得点が安定しやすい科目です。
特に近年は以下のテーマが頻出傾向にあります。
知的財産法(特許・実用新案・意匠・商標等)
→ 条文の理解と制度間の違いを意識すること。
会社法(設立・株式・機関・組織再編等)
→ 細かい知識も出るが繰り返し問われる知識で確実に得点すること。
不正競争防止法・景表法・下請法などの周辺法
→ 条文ベースの問題が多いので、ポイントを押さえておくこと。
対策としては、過去5年分の本試験問題を繰り返し解き、正誤問題の出題パターンに慣れることが鍵です。また、過去問の知識で正解を導けることが多いため、普段の勉強においてはあまり細かな知識にこだわりすぎずに、基本事項の確実な理解を優先することが大切です。
本番では、経営法務を“守り”ではなく“攻め”の科目にすることが合格への近道になります。難問に執着せず、確実に取れる問題をしっかり得点する意識を持ってください。
皆さんが最後まで粘り強く取り組んだ成果が、必ず試験当日に花開きます。
自信を持って、経営法務を得点源に。応援しています。