公務員試験の基礎能力試験とは?出題科目や対策について詳しく解説
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国家公務員試験などを受ける人のなかには、基礎能力試験でどんな科目が何題出るのか、SPIや教養試験とどう違うのか、どのように対策を進めればよいのかが分かりにくいと感じる人もいるでしょう。
基礎能力試験とは、国家公務員採用試験の第1次試験で課される、公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての多肢選択式の筆記試験です。
一般職試験(大卒程度)では30題・1時間50分で、文章理解・判断推理・数的推理・資料解釈の知能分野24題と、自然・人文・社会に関する時事、情報の知識分野6題が出題されます。
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出題数や科目は人事院の最新の受験案内に基づいているため、受験する年度の受験案内でも確かめてください。
※出典:「国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)受験案内」人事院
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基礎能力試験とは?

基礎能力試験とは、国家公務員採用試験の第1次試験で課される、公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての多肢選択式の筆記試験で、知能分野と知識分野から出題されます。
ここでは、試験の位置づけと、地方公務員の教養試験やSPIとの違いを順に見ていきましょう。
基礎能力試験は公務員試験のうち国家公務員採用試験で課される筆記試験
基礎能力試験は、国家公務員の総合職・一般職・専門職などの採用試験の第1次試験で、試験の区分にかかわらず共通して課される多肢選択式の筆記試験です。
人事院の受験案内では、内容が「公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験」と定められています。
なお、国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)の教養区分以外の区分では、第1次試験の合格者は基礎能力試験と専門試験(多肢選択式)の成績を総合して決まり、得点の扱いは後述の「得点は標準点に換算して他の試験種目と合計される」で解説します。
※出典:「国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)受験案内」人事院
※出典:「国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)合格者の決定方法」人事院
地方公務員の教養試験やSPIとの違い
国家公務員採用試験の基礎能力試験は人事院が実施する筆記試験で、地方公務員の採用試験では、特別区の教養試験や東京都ICT職のSPI3のように、各自治体が定める名称・出題構成の筆記試験が課されます。
たとえば、特別区のⅠ類採用試験には、【春試験】のように一般教養についての五肢択一式の教養試験を課す試験と、【早期SPI枠】があります。
一方、東京都のICT職のⅠ類B採用試験(新方式)の1次試験は適性検査(SPI3)で、SPIは人事院の基礎能力試験とは別に実施される適性検査です。
受験先の試験案内で、筆記試験の名称と方式(教養試験・SPIなど)を確認しておきましょう。
基礎能力試験の出題科目と問題数
基礎能力試験の出題科目と問題数は試験によって異なり、一般職・専門職(大卒程度)は30題・1時間50分、総合職(教養区分を除く)は30題・2時間20分、高卒程度は40題・1時間30分で、いずれも知能分野と知識分野から出題されます。
一般職・専門職(大卒程度)、総合職、高卒程度の順に紹介しましょう。
国家一般職・専門職(大卒程度)の基礎能力試験は30題・1時間50分
国家一般職(大卒程度)の基礎能力試験は30題・1時間50分で、知能分野24題と知識分野6題が出題されます。
また、専門職試験(大卒程度)の基礎能力試験も、国税専門官などの受験案内で、一般職試験(大卒程度)と同じ30題・1時間50分・同じ出題構成とされています。
出題科目と問題数は、次のとおりです。
| 分野 | 科目 | 出題数 |
| 知能分野 | 文章理解 | 10題 |
| 知能分野 | 判断推理 | 7題 |
| 知能分野 | 数的推理 | 4題 |
| 知能分野 | 資料解釈 | 3題 |
| 知識分野 | 自然・人文・社会に関する時事、情報 | 6題 |
なお、出題数は受験案内の「出題予定数」です。
※出典:「国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)受験案内」人事院
※出典:「基礎能力試験の見直し」人事院
国家総合職の基礎能力試験は30題・2時間20分
国家総合職(院卒者試験・大卒程度試験)の基礎能力試験は、教養区分を除き30題・2時間20分で、知能分野24題と知識分野6題が出題されます。
内訳は、次のとおりです。
- 知能分野:文章理解10題、判断・数的推理(資料解釈を含む)14題
- 知識分野:自然・人文・社会に関する時事、情報6題
ただし、総合職試験(大卒程度試験)の教養区分は、基礎能力試験がⅠ部(30題・2時間20分)とⅡ部(20題・1時間)に分かれ、Ⅱ部で自然・人文・社会の知識分野が出題されます。
※出典:「国家公務員採用総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)受験案内」人事院
高卒程度の基礎能力試験は40題・1時間30分
国家一般職(高卒者試験)などの高卒程度試験の基礎能力試験は40題・1時間30分で、知能分野20題と知識分野20題が出題されます。
内訳は、次のとおりです。
- 知能分野:文章理解7題、課題処理7題、数的処理4題、資料解釈2題
- 知識分野:自然科学5題、人文科学8題、社会科学6題、情報1題
このように、大卒程度と比べて知識分野の出題数が多く、自然科学・人文科学・社会科学の科目から出題される点が違います。
※出典:「国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)・国家公務員採用一般職試験(社会人試験(係員級))・税務職員採用試験 受験案内」人事院
※出典:「基礎能力試験の見直し」人事院
基礎能力試験の合格ライン
国家一般職(大卒程度)の基礎能力試験には基準点があり、多肢選択式試験の基準点は原則として満点の30%で、基準点を下回ると他の試験種目の成績にかかわらず不合格になります。
基準点と、標準点・配点比率の順に解説します。
基準点は原則として満点の30%
国家一般職(大卒程度)の合格者の決定方法では、多肢選択式試験の基準点は原則として満点の30%とされ、基準点を下回る試験種目が1つでもあると不合格になります。
30題の基礎能力試験に当てはめると、満点の30%にあたる9題分が計算上の目安です。
ただし、基礎能力試験の難易度を測る手がかりになる年度ごとの平均点や、試験全体の合格点は、人事院の「試験問題例」のページから案内されている「合格点及び平均点等の公表」で公表されているため、受験する年度の公表資料で確認してください。
※出典:「国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)合格者の決定方法」人事院
※出典:「試験問題例」人事院
得点は標準点に換算して他の試験種目と合計される
基礎能力試験の得点は、素点(正解数)をもとに、平均点と標準偏差を用いた標準点に換算され、配点比率に応じて他の試験種目と合計されます。
たとえば、一般職(大卒程度)の行政区分では、配点比率が基礎能力試験は9分の2、専門試験(多肢選択式)は9分の4です。
※出典:「国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)合格者の決定方法」人事院
基礎能力試験の対策
大卒程度の基礎能力試験の対策は、出題数の多い知能分野を中心に据え、人事院が公表する試験問題例(過去問)で出題の形式を確かめ、知識分野は時事と情報を押さえておくと進めやすいでしょう。
知能分野、過去問(試験問題例)、知識分野の順に見ていきます。
出題数の多い知能分野を中心に取り組む
大卒程度の基礎能力試験は出題の大半を知能分野が占めるため、文章理解・判断推理・数的推理・資料解釈を中心に取り組むと進めやすいでしょう。
知能分野の科目ごとの出題数は、前述の「国家一般職・専門職(大卒程度)の基礎能力試験は30題・1時間50分」の表で示しています。
※出典:「国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)受験案内」人事院
基礎能力試験の過去問は人事院の試験問題例で確認できる
基礎能力試験の過去問は、人事院が公表している試験問題例で、出題の形式を年度ごとに確かめられます。
人事院の「試験問題例」のページには、総合職・一般職・専門職・高卒程度などの試験ごとに、年度ごとの基礎能力試験の問題例がPDFで掲載されています。
そのため、受験する試験の問題例で問題の長さや選択肢の形式をつかんでおくと、問題演習に入りやすくなるでしょう。
※出典:「試験問題例」人事院
知識分野は時事と情報を押さえる
大卒程度の基礎能力試験の知識分野は自然・人文・社会に関する時事と情報から出題されるため、日ごろからニュースで社会情勢に触れ、情報は手順に沿って処理した結果を求める形式の問題に慣れておくと進めやすいでしょう。
人事院の見直し資料には、世界の動向等に関する時事の問題や、手順に沿って処理する情報の問題が例として掲載されているので、出題の形式を確かめておきましょう。
※出典:「基礎能力試験の見直し」人事院
まとめ
基礎能力試験は、国家公務員採用試験の第1次試験で課される知能及び知識についての多肢選択式の筆記試験で、地方公務員の教養試験やSPIとは名称や出題構成が異なります。
一般職・専門職(大卒程度)は30題・1時間50分、総合職(教養区分を除く)は30題・2時間20分、高卒程度は40題・1時間30分で、大卒程度の内訳は知能分野24題と、時事・情報の知識分野6題です。
また、国家一般職(大卒程度)では、多肢選択式試験の基準点は原則として満点の30%で、得点は標準点に換算されます。
大卒程度の対策は知能分野を中心に据え、人事院の試験問題例(過去問)で形式をつかみ、知識分野は時事と情報を押さえておくと進めやすいでしょう。
まずは受験する試験の受験案内と試験問題例を確かめ、基礎能力試験の対策を始めてください。
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