しらかわ検定を実施されている、福島県白河市まちづくり推進課にインタビューを行いました。

しらかわ検定の概要や取得のメリットなどについて、詳しくご回答いただいています。

しらかわ検定に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

しらかわ検定とはどのような検定なのでしょうか?

「しらかわ検定」は、福島県白河市の歴史と伝統を再発見するためのご当地検定です。

この検定を通じて、市民の郷土愛を育み、白河の魅力を広く発信することを目的としています。

「しらかわ検定」は、白河の歴史や文化、伝統に関する幅広い知識が問われます。

問題は、白河市が作成した「白河歴史の手引き『れきしら』」から出題されます。

古墳時代の遺跡、松平定信の藩政、戊辰戦争、そして現代まで続く伝統の祭りなど、内容は多岐にわたります。

この『れきしら』は、白河観光物産協会や白河市内の主要な観光施設、書店などで、入門編と上級編ともに1冊800円(税込)で購入できます。

どのような方が受験されることが多いのでしょうか?

「しらかわ検定」は、主に、自分の住む地域の歴史や文化を深く学びたいとお考えの白河市民の方々に受験いただいています。年齢は、小学生から80代まで幅広いです。

白河市以外にお住まいの受験者も年々増加しており、白河への観光や移住をご検討中の方、白河にゆかりのある方、あるいは歴史への関心から白河の歴史や文化を専門的に学びたい方など、様々な方が受験されています。

しらかわ検定試験を受けるメリットを教えてください

「しらかわ検定」の学習は、白河の歴史や文化について体系的な知識を身につける良い機会です。

街なかの史跡や名所が単なる風景ではなく、歴史的な背景を持つものとして見えてくるため、白河の散策がより一層楽しくなります。

合格者には、記念品として手元に残るオリジナルピンバッジ、ステッカー等が贈られます。

さらに、小峰城歴史館・翠楽苑・中山義秀記念文学館の入館無料券も受け取ることができます。

しらかわ検定の試験概要について教えてください

「しらかわ検定」は、年に一度、7月頃に無料で実施しています。

開催日や試験会場、申込期限などの詳細は、5月頃に白河市のホームページで発表しますので、ご確認ください。

【試験内容】

「しらかわ検定」は、3級、2級、1級の3段階に分かれており、試験時間は各50分です。

種別出題範囲出題形式合格基準受験資格
3級『れきしら』入門編より50問四者択一式35問以上正解なし
2級『れきしら』上級編より50問四者択一式40問以上正解3級合格者
1級『れきしら』入門編及び上級編より50問四者択一式と記述式40問以上正解2級合格者

白河市公式ホームページに過去問が掲載されていますので、ぜひ挑戦してみてください。

しらかわ検定は今後どうなる?

しらかわ検定は、令和8年度には10回目の開催を迎えます。

直近の検定の参加者の約45%は、白河市外にお住まいの方で、関東地方はもとより関西地方から受験のために、白河市を訪れていただきました。

検定を通じて白河の魅力を全国に発信し、交流人口をさらに増やしたいと考えています。

今後もさらに全国から白河に訪れる人数が増えるよう、歴史好きの方も白河に興味がある方も楽しめるような問題作成していきたいと思います。

福島県白河市まちづくり推進課様より一言

「しらかわ検定」は、単なる知識を問うだけでなく、白河に対する郷土愛を育むためのものです。

検定を通じて白河の様々な側面に触れることで、先人たちがこの地でどのように暮らし、どのような歴史を築いてきたのかを知ることは、自身のルーツを再確認する機会であり、「白河って面白いな」「もっと知りたいな」と感じ、白河への愛着を育むことが何より大切だと考えています。

この検定が、白河の過去と未来をつなぐ架け橋となり、白河に住む人々や白河を愛するすべての人々にとって、より豊かな暮らしを築く一助となることを願っています。