公務員の中途採用は厳しい?合格する人の特徴・よくある失敗についても紹介
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民間企業から公務員への転職を考える方にとって、中途採用の難易度や倍率は気になるポイントではないでしょうか。
本コラムでは、公務員中途採用試験の難易度・倍率、そして中途採用が厳しい理由について詳しく解説します。
また、公務員の中途採用試験の受験資格や年齢制限、合格する人の特徴も紹介。
さらに、公務員中途採用試験の試験科目と対策、中途採用で公務員になるメリット・デメリットについても考察します。
特に30〜40代で公務員の中途採用を目指す方で、迷いや不安のある方はぜひ参考にしてください。
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公務員中途採用の難易度
公務員の中途採用は確かに倍率が高く難易度は高いといえます。
民間企業での経験を活かせる部分はあるものの、求められる知識やスキルは高く、近年の受験者数は7万人を超えています。
確かに狭き門ですが、しっかりと対策をしたうえで、自分の経験を的確にアピールできれば、十分に合格は可能です。
過度に恐れすぎず、前向きな気持ちで試験準備を行うことで道は開けるでしょう。
次に公務員の中途採用試験の倍率を見ていきましょう。
公務員中途採用の倍率
総務省の『令和5年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果』によると、令和5年度の中途採用試験は、受験者数76,471人・採用者数11,131人で、倍率は約6.9倍でした。
また、都道府県では受験者数15,246人中1,822人が採用され、倍率は約8.4倍。
そして、指定都市では受験者数11,975人中1,219人が採用され、倍率は約9.8倍でした。
なお、市区町村では受験者数49,250人中、採用者数は8,090人で倍率は約6.1倍。
都市部ほどではないですが、高い倍率となりました。
一見すると公務員の中途採用試験は非常に競争率が高いですが、これはあくまで「受験者全体に対する倍率」。
実際には、筆記試験の段階で多くの受験者が絞られ、最終面接まで進む人は限られるため、最終倍率はここまで高くないケースも多いです。
公務員の中途採用が難しい理由
公務員の中途採用が難しいとされる理由は次のとおりです。
- 倍率が高い
- 採用予定数が少ない
- 年齢制限がある
それぞれについて解説します。
倍率が高い
不景気やコロナ禍の影響により、安定した職を求めて公務員を目指す人が急増した結果、試験倍率も高い傾向があります。
人事院の『経験者採用試験 実施状況』によると、2024年度の国家公務員「経験者採用試験(係長級・事務)」の倍率は6.7倍と狭き門でした。
また、総務省の『令和5年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果』によると、令和5年度の地方公務員の中途採用試験は、受験者数76,471人・採用者数11,131人で、倍率は約6.9倍です。
地方公務員の中途採用倍率も決して低くないことがわかります。
自治体によっては20倍以上になることもあり、非常に競争が厳しいといえるでしょう。
採用予定数が少ない
公務員の中途採用試験では、そもそも採用予定人数が少ないケースが多く、これも難易度を高める要因です。
新卒と比べて枠が限られており、「1〜2名のみ募集」「若干名募集」という自治体も少なくありません。
筆記試験を突破しても、人物試験でわずかな席を争うことになるため、相当の事前準備が求められます。
年齢制限がある
試験種別によっては年齢制限があります。
ご自身の年齢によっては出願自体ができないこともあるため、注意が必要です。
公務員の中途採用試験では、59歳まで受験可能な自治体も増えてはいるものの、出願希望の自治体がそうとは限りません。
出願前に必ず最新の募集要項を確認しましょう。
中途採用試験の受験資格
ここでは、年齢制限や職務経験など、受験資格に関する基本情報を網羅的に解説します。
ご自分が公務員中途採用試験の対象になるのかを判断する参考にしてください。
公務員中途採用の年齢制限
近年の傾向として、年齢制限の緩和が進んでおり、40代後半〜50代でも受験可能な自治体が増えています。
例えば、東京都特別区は62歳未満、横浜市では61歳まで応募可能な試験区分があります。
50代で合格した実例もあるため、これまで「もう遅い」とあきらめていた年齢層の方も、十分チャンスがあるといえるでしょう。
社会人としての職務経験年数
多くの中途採用試験では「通算5年以上」などの職務経験が必要とされています。
なお、職務経験には正社員だけでなく、自営業やパート・アルバイトなども対象になる場合があります。
実際に、令和7年度横浜市職員の中途採用試験では、週30時間以上かつ2年以上勤務していれば、雇用形態を問わず対象とされています。
職務経験年数計算の注意点
ただし、勤務形態や労働時間によっては、経験年数にカウントされないケースがあります。
例えば「週30時間未満」の短時間勤務や、1年未満で転々としている「契約が不安定」な職歴は除外されることがあるため、ご注意ください。
まずは各自治体の募集要項を確認し、「自分の職歴は勤務経験年数にカウントされるのか」を早めにチェックしましょう。
公務員の中途採用で合格する人の特徴
次に、中途採用で合格する人の共通する資質や行動習慣について紹介します。
以下の5つが代表的な特徴です。
- 勉強時間を確保できる計画性のある人
- 筆記試験で地道に点を稼げる人
- 論文や面接で自分の経験を活かして語れる人
- 公共性を理解し民間との違いを意識している人
- コミュニケーション能力が高く印象が良い人
それぞれについて詳しく解説しましょう。
勉強時間を確保できる計画性のある人
働きながらの受験は時間管理が重要であるため、計画的に勉強時間を確保できる人が有利です。
現職が忙しくなると、つい勉強があと回しになりがちですが、「時間ができたら勉強する」というスタンスでは合格は難しいでしょう。
あらかじめ1日のスケジュールに勉強時間を組み込んでしまうことをおすすめします。
例えば、出勤前に30分カフェで勉強する、昼休みに15分テキストを読む、通勤電車で暗記カードを使ってインプット・アウトプットを行うなど、隙間時間を最大限活用しましょう。
加えて、試験日から逆算して学習計画を立て、複数科目をバランスよく進める計画性も必要です。
学習スタート時に、いつまでに何をどこまで進めるかを明確にしておきましょう。
筆記試験で地道に点を稼げる人
教養試験は特に地道な積み重ねが重要です。
得意不得意を見極め、継続的に演習できるタイプが強いでしょう。
特に「一般知能」の数的処理と文章理解で確実に点が取れることが筆記試験合格のカギとなります。
問題演習を繰り返し、早めに苦手をつぶしておきましょう。
また、一般知識のような暗記科目は、短期集中で覚えたあと、しばらく時間を置いてから再確認すると、記憶が定着しやすくなります。
短時間で効率的に学習するために、インプット・アウトプットを並行して行うことをおすすめします。
論文や面接で自分の経験を活かして語れる人
中途採用試験では人物評価の比重が高いため、「これまでの経験をどう行政に活かすか」を論文や面接でアピールできる人が有利です。
そのため、自己分析とエピソード整理がしっかりできている人が評価されやすいでしょう。
論文は、何度も書いて人に読んでもらい、フィードバックを受けることが上達への近道です。
面接は、公務員としての適性を現在の業務と関連付けてアピールできるように準備します。
業務での課題解決やチームワークの経験などを具体的なエピソードとして整理しておきましょう。
公共性を理解し民間との違いを意識している人
利益追求ではなく公益のために働くという公務員の本質を理解し、民間との価値観の違いを受け入れているかが重要になります。
例えば、「市民の声を反映させたい」「地域に貢献したい」など、公的な使命感や社会貢献意識を自分の言葉で語れるようにしましょう。
また、「なぜ公務員を目指すのか」「なぜ今なのか」という問いに、納得感のある答えを準備しておくことも大切です。
コミュニケーション能力が高く印象が良い人
面接では「一緒に働きたいか」が見られるため、明るく簡潔に話せるコミュニケーション力が大切です。
発言内容の正確さだけではなく、表情や姿勢、声のトーンなど、印象形成も含めて評価されます。
第一印象の良さも合否を左右するため、面接練習を通して、自分の話し方や立ち居振る舞いを客観的に把握しておきましょう。
人に不快感を与えそうな口調、動きの癖がある場合は、第三者のアドバイスを聞きながら直すことをおすすめします。
公務員中途採用の試験科目と対策
中途採用試験の一般的な試験内容は次のとおりです。
「一次試験」
- 教養択一(筆記試験)
- 職務経歴論文(論文試験)
- 課題式論文(論文試験)
「二次試験」
- 面接(人物試験)
スケジュールは自治体により異なりますが、一般的には以下の流れとなります。
- 7月:出願
- 9月:一次面接(筆記・論文)
- 11月:二次試験(面接)
- 12月:最終合格発表
それでは、一次試験と二次試験の対策方法を具体的に紹介しましょう。
一次試験(筆記)対策
一次試験では、「教養択一試験」「職務経歴論文」「課題式論文」が実施されることが一般的です。
教養択一試験は、一般知能(数的処理・文章理解)と一般知識(社会・人文・自然科学)で構成され、数的処理と文章理解が得点のポイントとなります。
教養択一試験は演習中心の学習スタイルが効果的です。
過去問を中心とした反復演習に力を入れましょう。
問題傾向に慣れ、短時間で正答できる力を身につけることが合格への近道です。
職務経歴論文は、これまでの職務経験をもとに、自分がどう考え、行動してきたかを論じる問題が出題されます。
制限時間は1時間30分、文字数は1,200字以上1,500字程です。
あらかじめ職務経験を整理し、経験と成果を簡潔に書けるように準備しておきましょう。
課題式論文は、提示された社会問題や行政課題について、自分の考えを論じる形式です。
例えば「インターネットを活用した行政手続きに向けた取り組み」「持続可能な財政運営と区民サービス」などにテーマがあげられます。
課題式論文では、行政課題に対する理解や提案力が問われます。
過去問の確認を行い、良く出題されるテーマへの理解を深めておきましょう。
二次試験(人物試験)対策
二次試験では面接による人物評価が行われます。
中途採用枠は、筆記試験の難易度は高くないものの、人物評価の配点割合が高いことが多いため、十分な準備が必要です。
面接で特に重視されることは次の2点です。
- 現職・前職からあえて公務員を目指す理由(転職理由、志望理由)
- これまでの職務経験を公務員としてどう活かせるか
対策としては、模擬面接や想定問答の作成など、実践的な練習・準備を行います。
経験や志望動機を自分の言葉でわかりやすく説明できるよう、繰り返し練習しておきましょう。
中途採用で公務員になる際のメリット・デメリット
ここでは、中途採用で公務員になる際のメリット・デメリットを3つずつ挙げて、それぞれ解説します。
中途採用で公務員になる際のメリット
- 法的に身分が保障され、安定性が高い
- 将来設計が立てやすく、給与も安定している
- 民間での経験やスキルを活かせる環境がある
公務員は法律で身分が保障されており、基本的に解雇される心配がありません。
また、国や自治体が雇用主であるため、企業のように倒産のリスクがないことも大きなメリットです。
また、退職金制度や休暇制度などの福利厚生も充実しています。
給与は年次に応じて安定的に上昇していくため、10年後、20年後の生活設計がしやすいことも大きな魅力です。
なお、中途採用の場合でも、民間での勤務年数がある程度反映されるため、転職による収入の大幅な減少を心配する必要はありません。
加えて、公務員の中途採用では「民間での経験や専門知識」を活かせる場面が多くあります。
業務の中で即戦力としての活躍が期待されるため、スキルが評価されやすく、やりがいを感じながら働けることも魅力です。
中途採用で公務員になる際のデメリット
- 成果が給与に反映されにくく、年功序列が基本
- 異動や転勤が多く、勤務地が安定しないことも
- 出世や退職金の面で新卒入庁者と差が出る場合がある
公務員の給与制度は基本的に年功序列型で、民間企業のように成果に応じて報酬が大きく変動することが少ないです。
いくら成果をあげても、昇給や昇進に即反映されるとは限らないため、評価型報酬に慣れている方は不満を感じるかもしれません。
また、公務員には定期的な人事異動があります。
特に国家公務員の場合は全国規模で転勤があるため、勤務地が安定しないことをデメリットと感じる方もいるでしょう。
さらに、新卒から勤務している職員と比べると、出世のスピードに差が出る可能性もあります。
役職登用では、経験年数や内部評価が重視されやすいため、中途採用者が一定のポストに就くには時間がかかることも。
退職金も勤続年数に比例するため、40代で転職した場合、新卒入庁者よりも総額が少なくなる可能性があります。
公務員中途採用試験によくある質問
公務員中途採用試験を検討されている方からは「独学でも合格できる?」「資格やスキルが評価される場面はある?」という質問が多いです。
この2つの質問について、具体的に回答します。
独学でも合格できる?
公務員中途採用試験の筆記試験(教養択一試験)は高卒レベルの難易度とされており、独学でも合格は可能です。
ただ、独学は自分のペースで進められる一方で、「出題傾向や学習範囲の把握が難しい」というデメリットもあります。
また、論文・面接対策は、独学の場合、客観的な視点での添削が難しいです。
志望自治体に合わせた、無駄のない対策を行うなら、働きながらでも効率的に学べる通信講座の活用がおすすめです。
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資格やスキルが評価される場面はある?
社会人採用では、筆記や面接だけではなく、業務に直結する資格やスキルが評価される場面があります。
特に語学(TOEIC・英検・TECCなど)や情報処理技術者試験など、業務に直結する資格を持っている場合、評価されやすいです。
具体的にいうと、地域の国際化や外国人観光客への対応にかかわる部署や行政のデジタル化といった業務で重宝されます。
職務経歴書や面接で、これらのスキルを「どのように行政の仕事に活かすか」を具体的に説明できると、説得力が増し、評価にも繋がるでしょう。
まとめ
以上、公務員の中途採用試験の難易度や難しい理由、試験概要などについて解説しました。
公務員として即戦力を期待される中途採用では、社会人経験は強いアピールポイントになります。
総務省の『地方公共団体の中途採用について』によると、地方公務員の中途採用数は平成18年度から令和元年度にかけて約8倍に増加。
国家公務員においても、平成24年度にはわずか一人だった中途採用者が、令和元年度には283人となりました。
チャンスは確実に広がっています。
早めの試験実施スケジュールの把握・情報収集・試験対策を徹底することで、合格は十分に可能です。
特に働きながら合格を目指す人にとって、アガルートのような通信講座は非常に有効。
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独学では難しい二次試験対策も、専任講師による回数無制限の面接や丁寧な添削指導があるため安心。
年齢や経歴に不安を感じていても、それを強みに変えることができることが公務員中途採用試験の魅力です。
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