グリーンセイバー資格検定を実施されている、樹木・環境ネットワーク協会にインタビューを行いました。

グリーンセイバー資格検定の概要や取得のメリットなどについて、詳しくご回答いただいています。

グリーンセイバー資格に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

グリーンセイバー資格検定とはどのような検定なのでしょうか?

グリーンセイバー検定は、里山保全や自然環境にかかわる活動をする際に、植物や生態系の正しい知識を身に着けてもらうため、1998年に創設された検定制度です。

正しい知識があれば、希少な植物の生息環境を悪化させてしまったり、在来種より繁殖力の強い外来種を安易に増やしてしまうといった“間違った保全活動”を防ぐことができます。

検定に合格すると、自然に関する知識を体系的に身につけた人材としてグリーンセイバー資格が授与され、得た知識を森づくりや環境活動の場で活かすことができます。

こうした人材を増やし、持続可能な社会につなげていくことが、グリーンセイバー検定事業の大きな目標です。

どのような方が受験されることが多いのでしょうか?

自然が好きで、山登りやキャンプなどが趣味。自然の中で出会う植物や生きものの名前、地域ごとの特性などについてもっと知りたい。自然を守るための活動をしたいという方が多いという印象があります。

自然にかかわる仕事がしたい学生さん、子どもたちに自然の楽しさを教えたい子育て世代、リタイア後は環境保全活動に参加したいと思っている中高年など、幅広い世代の方が受検しています。

一方で、本格的に自然や植物について、専門的かつ広域な知識を身に付けて、自然や環境に関わる業務に役立てたいという方も受検しています。

グリーンセイバー資格検定を受けるメリットを教えてください

自然環境にかかわる仕事や活動をするうえで、基本的な知識が網羅的に学習できるので、その知識が広く活用できます。

また、主催する樹木・環境ネットワーク協会では、里山保全活動や自然観察活動の実践の場があるので、グリーンセイバー資格で得た知識を活かしていただくことができます。

また、そうした場で、一緒に活動するグリーンセイバーの仲間づくりもでき、実のある実践活動へとつながります。

グリーンセイバー資格検定の概要について教えてください

グリーンセイバー検定は、自然科学的な分野を扱う「ネイチャー」と、文化・植物育成の分野を扱う「カルチャー」という2科目があります。

これらはCBT方式での試験となり、8月前半に実施されます。申し込みは、CBT専用のサイトからのお申し込みとなります。

ネイチャーとカルチャーの両方に合格した後、さらにステップアップした「マスター」を受験することができます。これは記述式試験となり、2月初旬に実施されます。

マスターは環境省・文部科学省・農林水産省の環境教育指導者「人材認定」対象資格として、環境教育の講師などを依頼されることがあります。

グリーンセイバー資格検定は今後どうなる?

約30年間続いた検定試験で、その内容は自然を学ぶ上で普遍的で重要な内容だと考えています。

今後も多くの方がこの知識を学び、それぞれのフィールドで活用していただけるように、この資格検定をさらに多くの人に知ってもらい、広めていきたいと考えています。

実施団体様より一言

グリーンセイバー検定の強みは、植物をめぐる幅広い知識が勉強できること、それが今後の自然環境の活動や仕事に役立ち、自分なりの視点を持つ助けになるということです。

それと、当検定を主催している協会では、フィールド活動の実践の場があるということです。

<令和8年度のグリーンセイバー資格検定>

令和8年度のグリーンセイバー検定は、8月前半に試験期間を設定する予定です。

申込期間は、5月~7月の予定です。

受検申し込みは、CBTのサイトからですが、申込窓口を含め、検定に関する予定について樹木・環境ネットワーク協会のホームページに掲載します。