土地家屋調査士の資格を目指している人にとって、将来性は非常に気になるところではないでしょうか。

結論から言うと、土地家屋調査士は将来性のある資格です。

このコラムでは、土地家屋調査士の資格の将来性やリアルな現状、長く活躍し続けるためのポイントを解説します。

土地家屋調査士の資格の魅力を再確認できることでしょう。

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土地家屋調査士は将来性がある

土地家屋調査士は不動産登記に関する専門家で、不動産登記の中でも、不動産の大きさや形状など物理的現況を公示する「表示に関する登記」を担っています。

不動産は大きさや形状が非常に大切です。

価値に直結する部分ですので、ここに間違いがあると大きなトラブルが発生しかねないからです。

そして、土地家屋調査士はとても将来性のある資格と言えます。

関連コラム:土地家屋調査士とは?資格の基本情報と仕事内容

土地家屋調査士は将来性がある理由

では、なぜ土地家屋調査士は将来性があると言えるのでしょうか。

主な理由としては以下の5つが挙げられます。

  • 表示に関する登記は法律で義務づけられているため、仕事が無くなることはない
  • 表示に関する登記は調査士しか行えない独占業務である
  • AIで代替できない仕事である
  • 相続をきっかけにした分筆や売却が今後増加する
  • 世代交代が近づいている

以下でそれぞれの理由について詳しく見ていきます。

①表示に関する登記は法律で義務づけられているため、仕事が無くなることはない

前述の様に、不動産は大きさや形状が大切で、「表示に関する登記」は法律で義務付けられています。

よほどのことが無い限り仕事の需要が減ることはありません。

つまり、今の不動産に関する法体系が続く限り仕事が無くなることはないのです。

②表示に関する登記は調査士しか行えない独占業務である

不動産の登記には「大きさや形状」といった「表示に関する登記」の他に「権利に関する登記」があります。

「権利に関する登記」の部分は司法書士や弁護士も行うことが可能です。

しかし、「表示に関する登記」は土地家屋調査士にしか出来ない独占業務です。

土地や建物の大きさや形状を正確に調査するには高度な技術が必要であり、他の職種では代行が出来ないため、将来性が高いといえます。

③AIで代替できない仕事である

技術がいかに進んだとしても、AIで置き換えることが出来ない仕事はたくさんあります。

不動産の調査や測量にもテクノロジーは武器にはなるでしょうが、完全な代替は不可能です。

例えば、不動産の調査にはドローンなどの最新のアイテムが活用出来ますが、それから判断するのは「人の目」でしか出来ません。

つまり、人が入らなければならないのです。

そして、土地家屋調査士の業務の中で重要なものの一つに「境界立会い」があります。

この業務は、技術がいかに進歩してもAIでの代替は不可能で、やはり人を介さなければなりません。

この先もAIに代替できないという点においても、将来性があると言えます。

④相続をきっかけにした分筆や売却が今後増加する

世代が変われば相続が発生しますが、高齢化が進む昨今、その動きはますます増えて行くことでしょう。

特に2022年以降、団塊の世代が後期高齢者となり始めることから、今後多くの相続が発生し、それをきっかけに分筆や売却が増えることが予想されます。

そして、その手続きには土地家屋調査士が不可欠なので、土地家屋調査士の仕事は増加することが予測されるのです。

⑤世代交代が近づいている

土地家屋調査士の年代構成

土地家屋調査士業界においては、世代交代が徐々に始まっています。

土地家屋調査士は独立開業できる士業であるため、一般の会社員のような定年退職制度はありません。

元気であればいつまででも仕事を続けられるわけです。

しかし一方で、土地家屋調査士の業務は体力勝負の側面が多くあります。

やはり高齢になるほど、継続することは厳しくなってくるでしょう。

「日本土地家屋調査士会連合会」によると、土地家屋調査士で一番多い年齢層は60代で、全体の24.2%です。

そして70代は22.5%、80代以上も4.5%となっています(令和3年4月1日時点)。

つまり、60代以上が半数を占めているのです。

こうした方たちが、今後徐々に引退していくことは想像に難くありません。

仕事そのものはなくならないわけですから、新規に参入した人たちにも多くのチャンスがあるわけです。

土地家屋調査士の仕事内容は?

土地家屋調査士の仕事内容は、調査や測量・申請や手続きの代理が主な仕事となります。

一連の流れとしましては、まずは現場調査として、登記記録の情報と現地の共通点や差異などを確認します。

その後、登記する図面に必要な数値を測量し、境界の確認のための精密測量を行い境界を確定。

測量や調査が終ると、申請書や添付書類などの書類を作成し、登記申請の準備が整えば感覚の法務局へ提出し、完了した登記書類を依頼者へお渡しする流れとなります。

土地家屋調査士の年収は?

平均年収

土地家屋調査士の平均年収は600万円前後と言われております。

また、令和4年 民間給与実態統計調査では、サラリーマンの平均年収は約458万円と言われており、土地家屋調査士の平均年収はサラリーマンより高い傾向にあります。

年齢別年収

年令別の年収は、エリアにもより前後しますが、以下が目安となります。

年代年収
20代500万円前後
30代600万円前後
40代700万円前後
50代850万円前後

年令別の年収では、年齢が上がると共に年収も上がる傾向にあります。

エリア別年収

エリア別の年収は、どのエリアかにもより前後しますが、東京や大阪など人口が多い都市では年収が高い傾向にあります。

これは、人口が多いほど不動産の取引件数が増えるため、仕事も多くなることが要因と考えられます。

土地家屋調査士の年収について詳しく知りたい方は、以下も併せてご覧ください。

関連記事:土地家屋調査士の年収はどれくらい?年齢、働き方、エリア別に紹介

土地家屋調査士試験の合格率・難易度

土地家屋調査士試験の合格率は、例年8~9%となります。

また、令和5年の土地家屋調査士試験の合格率は9.66%、受験者数は4,429人、合格者数は428人でした。

土地家屋調査士と関連する司法書士の合格率は例年3~4%、行政書士は11~15%となります。

これらの資格との合格率で比較すると、難易度としては司法書士よりは低く、行政書士よりは高いと言えるでしょう。

とはいえ、土地家屋調査士試験の難易度は高いと言われていますが、その理由としては、試験に計算や作図が必要なことや、法律書学者には民法が難しいと感じる人が多いことが理由となります。

長く活躍する土地家屋調査士でいるために大事なポイント

次に、土地家屋調査士として長く活躍するためのポイントを挙げてみましょう。

①最新の測量に関する知識・技術を仕入れていく

技術の進歩とともに測量のやり方も変わりつつあります。

テクノロジーは不動産の世界にも大きな革新をもたらしました。

特に最近、ドローン測量が登場したことで、広範囲の土地の測量が早く正確に行えるようになりました。

最新の技術は測量の質をも変えていきます。

土地家屋調査士として長く活躍するためにも、最新の測量について知見を得て、その技術を学ぶことが大切です。

②地域の特性に精通する

土地家屋調査士が行う測量においては、行政が所有する道路との境が重要になります。

しかも、その道路の扱いは行政によって様々です。

備え付けられている書類も違いますし、確定するまでの手順も違います。

また、その地域に特有の歴史などから、特別な配慮が必要であったりもします。

よって、対象地の特性に精通することが大切となります。

③筆界特定やADRなど、新しい制度に対応できるようにしていく

土地の境界や判定に関して、筆界特定やADRなどの新しい制度が始まっています。(筆界特定はH17年から、ADRはH18年から新たに始まった制度)

先に述べた相続に伴う分筆や売却にあたり、境界紛争が多く発生することも予見されます。

よって、これらの制度に対応できる能力・資格を身に付けておくことで、ますます活躍の場が広がると考えられます。

④土地家屋調査士の業務に関連する資格の取得

土地家屋調査士の隣接資格として、「司法書士」や「測量士」等が挙げられます。

これらの資格を取得すると、業務上多くのメリットがあります。

例えば、司法書士の資格があれば、不動産登記の全てを取り扱うことができます。

表示に関する登記だけでなく、権利に関する登記までワンストップで提供できるので、業務の幅が圧倒的に広がります。

また、測量士の資格を取れば、測量に関する詳細な知見を得ることができるため、業務の質を向上させることができます。

また、測量業の登録をすれば、公共測量に従事することもできます。

関連資格も併せて取得することにより、事業の可能性は大きくなりますので、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。

土地家屋調査士と相性のいい資格や、独立開業に関しては、下記の記事をご参照ください。

関連コラム:土地家屋調査士とのダブルライセンスにおすすめの6資格を紹介

関連コラム:独立した土地家屋調査士の年収は?開業の流れや成功するためのポイントも解説

まとめ

土地家屋調査士は法的に見ても、高齢化などの社会情勢を見ても、将来性のある資格です。

確かに、将来も長く活躍するためには習得し続けなければいけないノウハウなども多いことでしょう。

しかし、先に挙げたポイントに気をつけていれば、遠い先を見越しても非常に有利な資格です。

しかも、仕事はますます増えることが予想されます。

土地家屋調査士は社会的にも非常に重要な仕事。

ぜひ資格を取得して、豊かな将来のために役立てましょう。

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令和5年度アガルート受講生の土地家屋調査士試験合格率は63.41%(全国平均の6.56倍)

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この記事の監修者 中里ユタカ講師

中里 ユタカ講師

宅建士試験・行政書士試験・測量士補、土地家屋調査士試験にすべてストレートで合格。

まったくの初学者から、中山講師の講義を受けて8ヶ月で土地家屋調査士試験に合格。(択一13位、総合29位)

自らの受験経験で培った短期合格のためのテクニックを提供している。

中里 ユタカ講師の紹介はこちら

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