アガルートアカデミー講師紹介 | 船戸久史

担当試験種

司法試験

学歴紹介

中央大学法学部法律学科 卒業
大宮法科大学院大学(夜間主コース)卒業

経歴紹介

一部上場からベンチャーまで、様々な業種(訪販、商社、不動産、エンタメ、IT等)の企業で、トータル20年弱、法務マンとして働いてきました。
また、弁護士としては、企業法務、環境・公害訴訟(アスベスト、沖縄基地騒音)、一般民事、刑事等、幅広く対応してきました。
今後は、最も得意な環境法(R1司法試験全国1位)の知見を活かして、脱炭素(カーボン・ニュートラル)の最新法規制に関する法律コンサルティングにも積極的に取り組む予定です。

保有資格・得意科目

法務マンとして働きながら、法律系の資格試験にも数多く合格してきました(難易度順に、予備試験、司法試験、ビジネス実務法務検定1級、行政書士、宅建士、ビジネスコンプライアンス検定上級、等)。
得意科目は、環境法(R1司法試験論文1位【得点75.74】)、民法(R1司法試験論文A・短答9割超、H29予備試験論文A)、刑事訴訟法(H30予備試験論文A)、行政法(H29予備試験論文A)。

指導歴

司法修習生時代、JELF(日本環境法律家連盟)の学習会で知りあった環境法選択のロー生を対象に、過去問を使用した自主ゼミを主宰しました。その中から、さっそくロー卒初回受験の合格者が誕生するなど、お役に立てることができました。
自主ゼミ等で計100通以上の答案を添削した結果、受験生が犯しやすいミスを把握することができました。今後の受験指導にも活かすことができると思います。

講師からのメッセージ

私は、企業の法務マンとして働きながら、夜間ローを卒業し、失権(三振)という苦渋を味わいながらも社会人受験生として勉強を続け、平成30年に予備試験に合格し(2回目)、翌年の令和元年に、司法試験に合格しました(環境法で全国1位)。
以下では、私が受験生時代に考えていたことや、今後の環境法講座の講師としての抱負等を述べさせていただきます。

「人生100年時代」を、「一生モノ」の資格で実り豊かに!

戦後の日本は、食料事情や医療の向上もあり、国民の平均寿命が世界トップレベルの国となりました。100歳くらいまで生きる方も決して珍しいことではなくなり、今後も遺伝子治療等の先端医療の発展・普及等で、さらに寿命が伸びる可能性は高いです。
もちろん、それ自体はとても喜ばしいことですが、問題もなくはありません。それは、人生後半の経済(家計)をどうするか、定年退職後の「長い余生」でも、やりがいの感じられる一生を過ごせるか、といった問題です。
いろいろな解答(解決策)があるとは思いますが、私は定年がなく、それまでの人脈や職務経験(人生経験)を活かせる、弁護士(法曹資格)という「一生モノ」の資格を持つことも、一つの有力な解答(解決策)ではないかと考えています。
もちろん、この資格を持つまでには、それなりの努力が必要です。しかし、逆に言えば、誰もがそうそう容易には入手できないからこそ、価値があるとも言えます。そのような「一生モノ」で、「誰もがそうそう容易には入手できない価値」のある法曹資格を、できるだけ最短コースでゲットしていただきたい(特に、かつての私と同様、社会人受験生の方に)という熱い思いから、私は弁護士実務も行いながら、司法試験(予備試験)の指導講師ともなりました

具体的にはどう行動すべきか

それでは、これから法曹を目指す方(特に社会人)は、具体的にどう行動すべきでしょうか。これにももちろん、複数の解答があるでしょう。ロースクールを卒業して、司法試験の受験資格を得るというのが、一番スタンダードなルートでしょう。
しかし、今は、「予備試験」というルートがあります。予備試験ルートであれば、社会人の方でも仕事をやめずに(つまりノーリスクで)、司法試験の受験資格を得られます。しかも、アガルートのネット配信講義を利用すれば、24時間いつでも予備試験・司法試験の勉強ができます(かつて私が通った夜間ローのように、学校側が指定した夜遅い授業に出席する必要もありません)。
そして、予備試験合格者の司法試験合格率は、今や9割に迫っています(対して、ロースクール卒業者の司法試験合格率は約3割)。つまり、予備試験に1年でも早く合格するための勉強をすることが、実質的には司法試験合格の最短ルートでもあるわけです
アガルートでは、その最短コースを歩むための講義・講座が豊富に用意されています。私が実施する環境法講座も、まさにその一環です。合格に必要な知識・ノウハウのみを取捨選択し、受講生の皆様に提供してまいります。

さらに具体的には、何をするべきか

これから法曹を目指す人(特に社会人)が、予備試験ルートを歩むべきなのは分かっていただけたと思います。では、勉強方法としては、さらに具体的には、何をすべきなのでしょうか。
それは、アガルートのような合格に必要な情報・ノウハウを豊富に持った受験指導校の講義・講座を使って、メリハリの利いた効率的な学習を(時間が許す限り)何度も反復することです。
私が担当する環境法の「総合講義」「過去問解析講座」「論証集の『使い方』」のテキストは、そのような「メリハリ」と「反復」の学習を強く意識して作成しています。すなわち、この3冊では、司法試験・予備試験の環境法において(最短で)合格ラインに到達するために必要となる「5大要素」(=【過去問】【重要条文】【重要判例】【解説(学説)】【論証】)を全てカバーし、さらには今後の出題可能性が高い箇所の解説は厚くする一方で、司法試験(予備試験)合格にとって必要性が低い(ない)情報・知識は、大胆に省略・削除しています(メリハリ重視)

「過去問」学習の重要性(=過去問を制する者は司法試験(予備試験)を制す!)

先ほど、合格ラインに到達するために必要となる「5大要素」をあげましたが、その中でも特に、私が重視しているのが「過去問」です。
確かに、新司法試験の実施から数年しか経っていないときには、(特に環境法のように新司法試験で新たに導入された科目は)、過去問の蓄積がほとんどないので、それだけでは十分な試験対策にならず、市販の演習書などでフォローする必要がありました。
しかし、新司法試験が実施されたのは2006年、すでに十分な量の過去問の蓄積があります。過去問は、複数の司法試験委員が練りに練って作成した問題ですから、もちろん質の点でも問題ありません
そして、過去問と参考答案、出題趣旨と採点実感を繰り返し読めば、司法試験委員が受験生に求めていることが把握でき、受験生各位は、それぞれの合格答案のイメージがつかめるようになります。そして、そういう「合格答案」のイメージを持った上で、総合講義テキストや論証テキストを読めば、さらに効率よく合格レベルの知識・理解に到達することが可能となります。

「民法」と「選択科目」の重要性

最後に、私が受験生時代に、特に重視していた「科目」について、ご説明します。
私が、司法試験(8科目)、予備試験(10科目)の中で、特に重視していたのは、「民法」と「選択科目(環境法)」でした。
その理由ですが、まず民法については、旧司法試験時代から、「民法を制するものは司法試験を制す」という格言(?)のとおり、条文、判例ともに数が多く、対策が大変なため、受験生間で最も差が付きやすい科目だからです。
また、新司法試験になって以降も、民法だけ短答の問題数が(憲法や刑法より)多いですし、弁護士実務に就いてからも一番よく使う法律は何かと問われたら、一般的な弁護士であればそのほとんどが、間違いなく「民法」をあげると思われるからです。
次に、私が選択科目(環境法)を重視したのは、司法試験の初日の一発目の科目であるため、万一これで失敗すると、それが尾を引いて、他の科目も実力を発揮できないまま(つまり不完全燃焼のまま)、試験が終わるおそれがあるからです(実際、私の修習同期の友人で、予備試験に合格しながら、その翌年の司法試験に不合格だった人(2名)に、その理由を訊ねたところ、その2人とも、予備試験合格後の半年間では、選択科目の対策が間に合わず、司法試験の初日の一発目で失敗して、そのショックが尾を引いてしまった、という旨を述べていました)。 また、選択科目は、弁護士実務に就いてからは、弁護士としての「個性」「得意分野」に直結し、他の弁護士との「差別化」にもつながるため、重視していました。