「公務員試験のミクロ経済学とマクロ経済学でおすすめの参考書を知りたい」

とお考えではありませんか?

公務員試験のミクロ経済学やマクロ経済学は、大学などで専攻していなければなじみが薄いでしょう。

また、計算問題が多いため苦手意識をもっている方も多いです。

独学でミクロ経済学やマクロ経済学の対策を行う場合は、使用する参考書が重要です。

自分の知識や志望に合った参考書を選べれば学習の効率は向上し、公務員試験の合格が近付くでしょう。

本記事では、公務員試験のミクロ経済学とマクロ経済学でおすすめの参考書を紹介しています。

最後には学習のポイントも解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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公務員試験に出るミクロ経済学・マクロ経済学とは?

ミクロ経済学とは、消費者や生産者といった小さい単位の経済主体における最適な意思決定や行動を考える学問です。

公務員試験の専門試験では、大きく以下の6つの分野が出題されます。

  • 消費者管理:消費者にとって最も満足度が生まれる材の消費量などを考える分野
  • 生産者理論(完全競争):完全競争のケースで最も利益が出る生産量などを考える分野
  • 生産者理論(不完全競争):独占や寡占のケースを考える分野
  • 市場理論:市場に着目した分析を行う分野
  • パレート最適と市場の失敗:市場のメカニズムが機能しない場合の行動を考える分野
  • ミクロ貿易論:比較優位性論などの貿易に関する理論についての分野

一方でマクロ経済学とは国単位などの広い視点から経済を分析する学問で、公務員試験では主に以下の5つの分野が出題されます。

  • 国民所得理論:国民経済計算と所得と消費、生産の3つを分析する45度線分析を学ぶ分野
  • IS-LM分析:45度分析の分析対象に貨幣市場を加えた理論についての分野
  • AD-AS分析:IS-LM分析に労働市場を取り入れた理論についての分野
  • 経済変動理論:望ましい経済成長を遂げるための行動についての分野
  • 国際マクロ経済学:海外との貿易や投資を考慮したマクロ経済の動きを分析する分野

この2つの分野はどの試験区分でも出題数が多いです。

例えば国家一般職や東京都特別区では10問の出題があります。

また、ミクロ経済学とマクロ経済学は教養試験の経済学と範囲が近いです。

教養試験対策の得点にも直結する科目であるため、公務員試験の合格のためには非常に重要な科目といえるでしょう。

受験先にもよりますが、各分野が比較的満遍なく出題されます。

ただし、分野ごとの重要論点は比較的はっきりしているため出題頻度の高い論点を優先的に学ぶことが重要です。

ミクロ経済学・マクロ経済学のおすすめ参考書・テキスト6選

ここでは、公務員試験のミクロ経済学やマクロ経済学でおすすめの参考書やテキストを6冊紹介します。

公務員試験は過去問中心の対策が基本です。

しかし、ミクロ経済学やマクロ経済学は理論の理解が進まないと、過去問対策でつまずいてしまう可能性が高いです。

そのため、表や図を用いられた参考書を活用して問題演習の不明点をフォローしましょう。

『公務員試験 最初でつまずかない経済学 ミクロ編(マクロ編)

最初でつまずかない経済学シリーズは教養レベルと専門レベルの二段構成で解説が進む点が特徴です。

また、グラフに直接注釈や説明が入っているため何を表しているかがすぐに理解できます。

計算式も途中計算を省略しないで解説されているため、計算が苦手な方でも安心です。

さらに重要な要点の過去問も掲載されているため、まずは本書籍で基礎的な力を身に付ける対策もおすすめです。

『公務員試験 過去問攻略Vテキスト 8(9) ミクロ経済学(マクロ経済学)

公務員講座を提供しているTACによる過去問の分析によって合格に必要な標準的な知識を効率良く習得できる構成となった参考書です。

テーマごとに重要度が設定されておりメリハリを持った学習が可能です。

また、学習内容を理解しているか試せるオリジナル問題や過去問演習、重要事項の一問一答も掲載されている点も特徴で、合格水準の知識を確実に習得できる参考書といえます。

『試験攻略入門塾 速習! ミクロ経済学(マクロ経済学) 2nd edition 

難解な数式は使わずに柔らかい言葉で解説が進む参考書です。

各テーマには難易度と試験区分ごとの出題頻度が掲載されており、学習の優先順位が明確になります。

経済学の思考パターンや対策の進め方が紹介されている点も特徴です。

また、すべての学習内容について動画での解説講義が視聴できる点も魅力となっています。

解説講義は無料で視聴できるため、不明点や理解を深めたい点が生じた際に活用しましょう。

ミクロ経済学・マクロ経済学のおすすめ問題集6選

ここでは、公務員試験のミクロ経済学とマクロ経済学でおすすめの問題集を6冊紹介します。

公務員試験の問題集は出題数や解説のわかりやすさ、重要度や頻出度の表記の有無などに着目して選択しましょう。

『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ7 ミクロ経済学(マクロ経済学)

新スーパー過去問ゼミはシリーズ累計400万分以上発行されている問題集です。

国家総合職や一般職、専門職、地方上級、C日程における過去15年分の出題数が分野別に掲載されています。

志望先の傾向や頻出度を踏まえて学習ができ、メリハリをもって対策を進められるでしょう。

また問題のレベルが三段階表記となっており、必修問題や学習効率が高い問題も明記されています。

時間がない方は難関問題を飛ばして学習を進めるなど、柔軟な学習をしやすい参考書といえます。

『2024-2025年合格目標 公務員試験 本気で合格!過去問解きまくり!【13】(【14】)ミクロ経済学(マクロ経済学)

毎年改正がされている点が特徴の問題集で、最新の問題や近年の傾向を踏まえて学習ができます。

問題は必ず習得すべき必修問題に加えて基本と応用のレベルにわかれた実践問題を掲載しており、インプットや知識の整理から実力アップまでを目指せます。

また、時間がない方は講師が選んだ「直前演習」によって最低限の学習が可能です。

ガイダンスやアドバイスといった学習をサポートするコンテンツも掲載されているため、効率良く学習を進められるでしょう。

『公務員試験 ゼロから合格 基本過去問題集 ミクロ経済学(マクロ経済学)新装版』

参考書やテキストなどで基礎知識を習得していない状態でも効率的な学習が可能な問題集です。

問題で着目すべきポイントやアプローチ方法が解説されているため、問題を解く中で必要な知識を習得できます。

また、重要要点の理解ができるinput編や難易度別に掲載されている問題演習によって基礎から応用までの知識を掲載しています。

対策の期間が短くテキストを読んでいる暇がない方や基本的な問題を確実に得点したい方などにピッタリといえるでしょう。

ミクロ経済学・マクロ経済学を勉強するポイント

ミクロ経済学とマクロ経済学は頻出論点がはっきりしているため、頻出分野を入念に解くことがポイントです。

頻出分野以外の学習は余力がある場合に行いましょう。

ミクロ経済学とマクロ経済学は内容に繋がりがないためどちらの学習から始めても問題ありませんが、ミクロ経済学の内容の方が日常生活に関係しているため経済学のイメージ作りをしやすいでしょう。

学習期間の目安は各科目で最短1〜2か月程度です。

1周目はテキストと問題集を用いて、頻出分野に限定して問題演習を行います。基礎知識がないと時間がかかるため、2週間程度見積もっておきましょう。

2周目は問題集で頻出分野の解き直しを行います。この段階でも発展の問題に手を出す必要はありません。

そして、3周目は2周目で間違った問題のみを解き直しします。

4周目以降はスケジュールやほかの科目の進捗を考慮して進めましょう。

3周目で間違った問題を解くのはもちろん、頻出分野の定着のためにも2週目に解いた問題を再度解く対策もおすすめです。

「雰囲気は理解した」「公式は覚えた」程度の理解度の場合、本番で点数を取りこぼす可能性があります。

頻出の問題は何度も解き直して、確信をもって解けるようになるまでは演習を続けましょう。

公務員を目指している方へ

今回は公務員試験のミクロ経済学とマクロ経済学でおすすめの参考書を紹介しました。

公務員試験のミクロ経済学とマクロ経済学は苦手意識をもつ方も多いです。

しかし、どの試験区分でも頻出科目となっているため、入念な対策が重要です。

自分に合った参考書を活用できれば学習効率が向上し、公務員試験の合格が近付くでしょう。

また、公務員試験の対策には公務員予備校の活用もおすすめです。

公務員予備校を活用すれば、ミクロ経済学やマクロ経済学を含む一次試験対策はもちろん、小論文や面接試験のサポートも受けられます。

独学では得られない情報も活用できるため、より有利に公務員試験に望めるでしょう。

しかし「自分に合った対策方法かわからない」といった方も多いでしょう。

そこで、通信講座を提供しているアガルートでは無料の受講相談を実施しています。学習の進め方や不安を電話やメール、Zoomを用いて相談可能です。

また、試験の問題例や合格した人の体験記をまとめたパンフレットも無料で配布しています。

「どのようなサポートを受けられるか」「自分に合った学習方法か」などを確認してから、自分がどのような対策をすべきかを検討しましょう。

公務員試験の合格は対策の方法によって大きく左右されるため、ぜひ参考にしてください。

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