MBAではマネジメントについて学ぶことができると言われていますが、MBAで学ぶマネジメントとは一体なんなのだろうか?MBAでマネジメントを学ぶべき人はどんな人なのだろうか?といった疑問を持つ方は多くいます。

そこで、本コラムでは、「MBAのマネジメントに関する科目ではどんなことが学べるのか」「MBAでマネジメントを学ぶのがおすすめな人はどんな人なのか」について説明します。

最後に、職種や将来のキャリアに応じたおススメMBAを紹介します。ぜひご覧ください。

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MBAのマネジメントに関する科目ではどんなことが学べる?

MBAの研究科の名前を見ると、「国際マネジメント研究科」「マネジメントプログラム」といった形で、「マネジメント」という名称が多々見られます。

では、MBAで学ぶマネジメントとはどのようなもので、どのような科目を学ぶのかについて解説をしていきます。

MBAで学ぶマネジメントとは?

一般的に、マネジメントは「経営」や「管理」といった意味を持ちますが、企業のマネジメントは「経営管理」を意味しています。

具体的には、ヒト・モノ・カネ・情報などの経営資源を効率的に活用し、企業が設定した目標やミッション達成を目指すことを言います。

そのためにMBAで学ぶ科目は、多岐にわたります。

人を効率的に活用するために組織論・組織人材論を学び、モノ・サービスを効率的に売るために競争戦略論、マーケティング論を学び、カネを効率的に使うためにアカウンティング、ファイナンスを学び、情報を効率的に使うために情報技術戦略を学ぶ、という形で、MBAでの学びは幅広い分野となっています。

マネジメントを学ぶということは、ヒト・モノ・カネ・情報に関して総合的に学び企業経営のゼネラリストを養成することを意味しています。

書籍で独学で学ぶこととMBAで学べることの違いは?

マネジメントに関する科目に関しては、書籍を購入して独学で学ぶことも可能です。

独学の場合、マネジメントを学ぼうとすると限界があります。この限界を克服する学びの場がMBAとなっています。

独学の限界は学びが「点」になり「線」にならないことです。

競争戦略論の書籍を買って読むと、ある企業の〇〇戦略が有効だという点は学べます。しかし、この〇〇戦略を実施する場合には、どのような組織マネジメントが必要なのか、という組織論的な視点は、別の書籍を購入して、その書籍から学ぶことになります。

このように別々の書籍から学ぶ場合、戦略論の本と組織論の本の著者が違えば、説明の仕方も異なり、戦略論と組織論の関係性は学びにくくなります。

要するに、点と点がつながらない状況になります。

一方、MBAでの学びは、講義やディスカッションになりますので、疑問点をディスカッションに取り込んだり、ディスカッション上の論点にしたりすることで、点と点が線になるような学びが可能になります。

また、MBAは大学院ですので、基本的に学生が集まって学ぶスタイルです。特に、5名名程度のグループでの活動(ディスカッションやリサーチなど)が多くなります。

その場合、学生同士で教え合う機会があり、書籍の学びとは比較にならないほど納得性のある学びができます。

認定資格などの資格とMBAで学べることの違いは?

認定資格や中小企業診断士など企業経営に関することを学ぶことができる資格とMBAでの学びの違いは、暗記中心か、思考力中心かの違いです。

資格試験の多くは暗記が必要になります。

細かな知識を試験当日に暗記しているかどうかが合否を分けます。

一方、MBAは資格試験ではないため、暗記は基本的に不要である。必要になるのは思考力、プレゼンテーション能力です。

MBAではケースメソッドという学びの手法が取り入れられいます。ケースメソッドの手順は、あらかじめ渡された企業の事例(ケース)を読んで、予習として自分一人でケース分析をします。

学校に行き、そのケースに関するディスカッションを、5人くらいのグループでおこないます。そこで、グループでの見解を一つにまとめます。

それをもとにクラス全体でのディスカッションをおこなうのですが、その際にはグループごとにグループの見解をプレゼンテーションします。

このような流れで企業経営について学んでいきますので、必要になるのは思考力やプレゼンテーション能力、グループ内での協調性です。

暗記中心の資格試験とは学びの内容がまったく違います。

MBAでマネジメントを学ぶのがおすすめな人は?

MBAでは、企業経営に関すること全般、すなわちマネジメントについて学びます。

マネジメントを学ぶことをおすすめな方(職種)を紹介します。

経営者の方

会社を自分で経営している方は、マネジメントを学ぶ必要があります。

実際に会社を経営している方とはいえ、ヒト・モノ・カネ・情報に関して総合的に学んだ経験がある方は少ないのではないでしょうか。

例えば、システム開発をしてきた人が、起業してシステム開発を行う会社を立ち上げたとします。

この方は、経営者ですが、自分が詳しい分野はシステム開発であり、マーケティング、競争戦略、会計、ファイナンスなどに関しては、経験もなければ、学んできたわけでもありません。

自分で勉強したとしても知識としては浅くなります。

このような経営者の方は、MBAでマネジメントについて学ぶことで、自身が経験のない領域まで知ることができ、会社のマネジメント上の大きな武器になります。

起業したい人

これから起業したい方はマネジメントを学ぶ必要が大いにあります。

起業するには、ヒト・モノ・カネ・情報に関する総合的な知識が必要になります。

起業時においては、これらすべての知識を身に付けている人はほとんどいません。

例えば、システム開発の会社を立ち上げる場合というのは、多くの場合、自分が開発者であった経験を活かしての起業になります。

その場合、システム開発はできるが、会計は知らない、ファイナンスは知らない、という状況に陥ります。

こうならないために、起業する方は、MBAに進学してマネジメントを学ぶことをおすすめします。

コンサルタントに転職したい人

コンサルタントに転職したい方もマネジメントを学ぶ必要が大いにあります。

コンサルタントに転職することは、クライアントに経営に関してアドバイスをすることを意味します。

その場合、経営戦略のアドバイスをするとしても、同時に、組織をどう変えるか、人材のモチベーション向上のための施策をどうするか、新製品を売り出すマーケティングはどうするか、といった形で幅広い視点からのアドバイスをする必要があります。

この幅広いマネジメントの視点を身に付けるには、MBAが最適です。

経営企画部に異動を希望する方

経営企画部門では、企業の中長期的な視点からの全社戦略策定を行います。

その場合に、その会社が今後力を入れるべき事業はどれか、今までと同程度に力を入れておけばいい事業はどれか、将来的に撤退や売却を検討すべき事業はどれか、といった企業の全社的な戦略策定を行います。

この全社戦略策定においては、各事業の組織・人材のマネジメントをどうするか、資金調達はどうするか、新製品のマーケティングはどうするのか、といった個々のマネジメントに関する知見が必要になります。

そこでMBAで企業経営全般であるマネジメントを学ぶことで、異動の道が開けることになります。

人事部で働く方

人事部に勤務する方にとっても、マネジメントを学ぶ必要性は高いです。

人事部に勤務する方が必要な知識は、組織・人材に関することだけではありません。

当然、組織・人材に関する知識は必要ですが、会社の人事戦略と事業戦略とは密接に関係しています。

なぜなら、会社の戦略を理解してこそ、会社に必要な人材がわかるからです。

具体的には、会社には複数の事業があります。

A事業は安定的に利益を出す事業で、特に新しいことに挑戦する必要のない事業だとします。

B事業は、これから成長が見込める事業で、新たな挑戦や探索が必要な事業だとします。

このA事業とB事業では、人材のマネジメントの在り方が違ってきます。

その一つが賃金などのインセンティブの仕組みです。

A事業のような安定的な事業の従業員は終身雇用や年功給が適しています。

B事業のようなこれから先どうなるか不確実な事業の場合、有期雇用で高額なインセンティブが得られるような形が適しています。

このように、事業の戦略や成長ステージが異なれば、人材のマネジメントの在り方も異なります。

なので、人事部で働く方にもマネジメントを学べるMBAはおすすめです。

管理職の方

管理職の方も、マネジメントを学ぶ必要性は高いです。

日本企業の場合、管理職になるというのは一定の年齢に達した方が対象です。

そして、その方が、これまで営業職であった場合、営業部門の管理職になります。

この場合の問題点は、その管理職の方が営業以外の知識がないことです。

例えば、管理職となれば、部下をどのようにやる気にさせるか、新製品をどのように売り出して予算を達成するか、中期的な事業戦略をどのように考え実行するか、など幅広い視点が必要になりますが、これらに関する深い知識はありません。

そのため、過去の先輩管理職がおこなってきたことを踏襲して同じことが繰り返されることが予想されます。

経済成長期なら、このやり方でも問題なかったのですが、VUCAと呼ばれる現在においてはこのやり方は危険です。

時代背景を踏まえて、自分で考える必要があります。

自分で考えるために必要な知識が学べるのはMBAです。

管理職の方にとってMBAは最高の学びの場だと言えるでしょう。

マネジメントが学べるおすすめの国内MBAは?

マネジメントに関しては、どこのMBAに進学しても学ぶことができます。

ここでは、先に説明した「MBAでマネジメントを学ぶのがおススメな人」として紹介した方々、それぞれに最適なMBAを紹介しようと思います。

大企業の経営者におすすめのMBA

大企業の経営者の方におすすめのMBAは 慶應義塾大学大学院経営管理研究科(EMBA) と 中央大学大学院戦略経営研究科 です。

日本の大企業は年功序列による昇進が行われていますので、経営者の方の年齢は高くなります。

そこで、年齢が高い方を対象にしたMBAをおすすめします。

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(EMBA)は実務経験15年以上の方が対象のMBAですので、学生の平均年齢は高くなります。

中央大学大学院戦略経営研究科は実務経験3年以上の方が対象ですが、他のMBAと比較して平均年齢は高く、40歳以上の方が60%を占めるMBAとなっています。

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中小企業・ベンチャー企業の経営者におススメのMBA

中小企業・ベンチャー企業の経営について深く学ぶことができるMBAとしては、明治大学大学院グローバルビジネス研究科、法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科があります。

中小零細企業などの経営者は、年齢は関係ありません。

ベンチャー企業などは20代の経営者も珍しくないです。これら企業には、大企業とは異なる独自の課題や問題もあります。

このような方々には、中小企業・ベンチャー企業の経営について学ぶことができる上記のMBAがおすすめです。

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起業家の方におすすめのMBA

起業家の方は、ゼロからビジネスを立ち上げることになります。

既存の事業をマネジメントする能力とは異なるスキルが求められます。

起業家精神を学ぶことができるMBAは、明治大学大学院グローバルビジネス研究科、法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科があります。

この2校は、起業することを目的に進学する学生が多いため、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨する機会に恵まれます。

大企業で既存の事業のマネジメントをするためにMBAに進学するという方は、この2校においては多くありません。

純粋な起業家精神、起業時のマネジメントを学ぶことができるMBAとなっています。

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コンサルタントに転職したい人におすすめのMBA

コンサルタントにおすすめのMBAは慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)と名古屋商科大学大学院の2校です。

前者は全日制のMBAですので社会人の方は退職しての進学になります。

後者は社会人向けの大学院ですので、社会人が働きながら学ぶことができます。

コンサルティングファームの面接は、ケース面接が実施されるのが一般的です。

ケース面接とは、ある企業の事例が与えられて、その事例に基づいて議論するものです。

例えば、A社の事例が提示され、A社の低迷原因は何か?業績回復のシナリオはどのようなものがあるか?A社の将来的な市場規模はどのくらいになるか?といったことを面接官と議論しながら回答を導き出すような面接です。

このようなケース面接に対応するための学びとしては、ケースメソッドを採用するMBAがおすすめです。

ケースメソッドとは、まさに上記に示したような事例分析を日々の授業において実施する形の学びで、どこのMBAでも実施されています。

日本の多くのMBAは、ケースメソッドと講義形態の授業のハイブリッド形式になっています。

そんな日本のMBAの中で、学びのほとんどをケースメソッドで行っているのが上記2校です。

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経営企画部に異動を希望する方におすすめのMBA

経営企画部に異動したい人におすすめなのが立教大学大学院ビジネスデザイン研究科です。

日本の成熟した市場環境において、日本の企業に求められているのは、既存事業をうまく回しながら新規事業を立ち上げるという特色の違う2つの事業をうまくマネジメントすることです。

この両輪を併せ持った人材が、企業の経営企画部では求められています。

同校のホームページを見ると、「既存の大学院やビジネススクールとは異なり、ビジネスデザイン研究科は新たな社会環境を創造するビジネスを「デザイン」する人材の育成を目的としています。

事業構想を担う創造的な真のゼネラリスト、「ビジネスクリエーター」の輩出がビジネスデザイン研究科のミッションなのです」と書かれています。

同校が目指すビジネスクリエーターの育成というのが、先に説明した両輪を併せ持った人材そのものだと言えるでしょう。

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人事部で働く方におすすめのMBA

法政大学大学院経営学研究科と早稲田大学大学院経営管理研究科夜間主プロフェッショナルがおすすめです。

MBAは、マネジメントを学ぶことが目的であるため、ヒト、モノ、カネ、情報といった視点から幅広い経営学を学ぶのが一般的ですが、一部のMBAでは、組織・人材に関する学びを中心とするスペシャリスト志向のMBAもあります。

法政大学大学院経営学研究科では、組織・人材に関することを中心に学ぶ「人材・組織マネジメントコース」が用意されています。

早稲田大学大学院経営管理研究科夜間主プロフェッショナルにおいても、組織・人材に関することを中心に学ぶ「人材・組織マネジメントモジュール」が開設されています。

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管理職の方におススメのMBA

管理職の方は、会社の戦略を理解したり、会社の業績を財務諸表だけで理解したり、部下をマネジメントすることが求められています。

すなわち、ヒト、モノ、カネ、情報と幅広い知識が必要になります。そのためMBAでの学びは大いに役立つといえます。

管理職といっても、大企業の方もいれば、中小零細企業の方もいます。

そこで、大企業の管理職の方向けのMBA,中小零細企業の管理職の方向けのMBAを分けて紹介します。

分けて紹介する理由は、大企業の管理職を好む(合格させる)MBAがあったり、中小零細企業の管理職を好む(合格させる)MBAがあったりと、学校によって求める人材が異なるからです。

大企業の管理職の方におすすめのMBA

大企業の管理職の方向けおすすめのMBAとして、神戸大学大学院経営学研究科と一橋大学大学院経営管理研究科経営管理プログラムがあります。

両校ともに、大企業の管理職の方で、将来の経営者候補の方を求めているMBAです。

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中小零細企業の管理職の方おすすめのMBA

中小零細企業の管理職の方おすすめのMBAとして、明治大学大学院グローバルビジネス研究科、法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科、関西学院大学大学院経営戦略研究科、同志社大学大学院ビジネス研究科があります。

この4校では、中小零細企業の管理職の方を歓迎して受け入れています。

中小零細企業の管理職の方は、この4校を志望することをおすすめします。

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まとめ

MBAで学ぶマネジメントとは、ヒト、モノ、カネ、情報という経営資源全体についての学びです。

このMBAでの学びは、経営者の方、起業したい方、コンサルタントに転職したい方、経営企画部門に移動したい方、人事部の方、管理職の方など、あらゆる方にとって有効であることがご理解いただけたと思います。

タイプ別におススメMBAを提示しましたので、皆さんの将来のキャリアに応じて志望校を決定してください。

皆さんの合格を、そして充実したキャリアを送ることを願っています。

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