食品安全検定を実施されている、一般社団法人食品安全検定協会にインタビューを行いました。

食品安全検定の概要や取得のメリットなどについて、詳しくご回答いただいています。

食品安全検定に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

食品安全検定とはどのような検定なのでしょうか?

食品安全検定は、食品に携わる方々に、食の安全を科学の目でみるための基本的な知識を知ってもらうためにつくられた検定です。

食品安全は、組織は違っても最終的に目指すところは同じですが、目的を同じレベルで実現するためには、情報としての共通言語が必要になります。

食品安全検定は、食の「安全」に必要な共通言語として、科学的根拠により問題を解決できる力を養うことで、食品が抱えるリスクを低減し、食の「安心」へとつなげることのできる人材を育成することを目指しています。

どのような方が受験されることが多いのでしょうか?

初級検定は、食品に関わるすべての方を対象としています。

食品製造の現場で働く方に限らず、外食、中食、営業の方、最近では、大学、専門学校、高校など学生の受験が増えています。

中級試験は、食品製造の品質保証や品質管理に携わる方、食品安全チームのメンバーなどを中心に受験いただいております。

食品安全検定試験を受けるメリットを教えてください

食中毒起因微生物、自然毒、化学物質、食物アレルギーなど食の安全を脅かす可能性のある危害要因(ハザード)を幅広く学ぶことで、食の安全に対する理解が深まり、実務に役立てることができます。

加熱、冷凍、手洗いなど現場での衛生管理のルールについて、「なぜ、そのようにしなければいけないのか」を理解し、行動に移すことがきます。

食品安全検定試験の概要について教えてください

初級検定・中級検定は 年2回、3月と9月にCBT(Computer Based Testing)方式で実施します。

CBT方式とは、コンピュータを利用して実施する試験方式のことで、全国の主要都市に設置されたテストセンターで受験いただきます。

合格者には、デジタル合格証を発行します。

初級検定は、試験時間60分、択一問題50問、合格基準は70点(100点満点)。

中級検定は、試験時間90分、択一問題、正誤問題、過去の食中毒事件などを題材とした事例問題など50問、合格基準は80点(100点満点)。

初級検定は、工場や事業所、学校等において、受験者が一同に会して受験することのできるオンサイト検定も提供しております。

検定試験はペーパー方式により実施すますが、CBT試験会場において定期的に実施する初級検定と同等のものとして提供します。

❖初級・中級試験の受験案内

❖中央法規出版より、テキストを発行しております。

食品安全検定は今後どうなる?

中級試験合格者の次のステップとして、2024年より食品安全の指導的な役割を目指す方々を対象とした上級検定を開始しました。

上級試験は、CBT方式で実施しますが、記述式問題を中心とした試験で、中級検定合格レベルの危害要因に関する知識を有し、一般衛生管理、HACCP、危害要因分析について理解している方を対象としています。

食の安全を学び続けたいと考えている方々の交流の場として、上級検定合格者の会を創設し、より安全な食文化の醸成に貢献することを目指しています。

❖上級試験の受験案内

実施団体様より一言

研修動画「食品安全検定対策講座」をYouTubeにアップしました。

パソコン、スマートフォンより無償で視聴することができますので、ホームページからダウンロードできる模擬試験問題と合わせてご活用ください。

詳しくはホームページをご覧ください。