歴史能力検定を実施されている、歴史能力検定協会にインタビューを行いました。

歴史能力検定の概要や取得のメリットなどについて、詳しくご回答いただいています。

歴史能力検定に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

歴史能力検定とはどのような検定なのでしょうか?

歴史能力検定(通称「歴検」)は、1997年実施から累計受験者数58万人を突破した、日本史・世界史に関する知識と理解力を測る民間資格です。

「歴史を学ぶ楽しさを広め、教養としての歴史理解を深める」ことを目的としています。

検定は「日本史」「世界史」「歴史基本」「歴史入門」の4分野に分かれ、1級から5級までの6段階で構成。

初心者から上級者まで、自分のレベルに合わせて挑戦できます。

どのような方が受験されることが多いのでしょうか?

歴検の受験者は、年齢・職業を問わず多様です。

試験後アンケートにて、受験のきっかけは「歴史が好きで、歴史の知識を試したいと思ったから」が多くを占めております。

  • 学生:中学生・高校生や大学生が、進学や推薦入試のアピール材料として。
  • 社会人:教養として歴史を学び直したい方。全国通訳案内士などの資格取得を目指す方。
  • シニア層:趣味や生涯学習の一環として受験する方も増えています。

特に、国家試験である全国通訳案内士試験の「日本歴史」科目免除を目的に受験するケースもあり、実用的な資格としても認められています。

歴史能力検定を受けるメリットを教えてください

歴史能力検定を受ける主なメリットは、以下の通りです。

  • 歴史学習へのモチベーション:目標を持って体系的に歴史を学べる。
  • 資格の活用:高卒認定試験「歴史」の科目免除
  • 全国通訳案内士試験「日本歴史」の科目免除
  • 進学での評価:一部の大学や高校で評価対象となっております。
  • 自己成長:歴史を通じて現代社会の理解が深まり、視野が広がる。
  • グローバル知識:世界と交流するための歴史知識と認識を高めることができます。

合格者には認定証が発行され、学習の成果を形に残すことができます。

また、日本史・世界史の1級について、前年までの合格回数に応じて、「修士」「博士」「大博士」の称号を認定し、表彰式を執り行い、記念品を贈呈しています。

歴史能力検定の試験概要について教えてください

歴史能力検定の試験概要は、以下の通りです。

  • 試験日
    毎年11月下旬(2025年は11月23日予定)
  • 試験形式
    全国30地区の会場試験と、学校などでの準会場試験
  • 出題形式
    択一式(3〜4択)、記述、論述(級による)
  • 試験時間
    各科目50分
  • 受験料
    1級日本史・世界史:8,000円
    2級日本史・世界史:7,000円
    3級日本史・世界史:5,000円
    準3級日本史:4,000円
    4級歴史基本:3,100円
    5級歴史入門:2,900円
  • 合格基準
    正答率60%以上

歴史能力検定は今後どうなる?

歴検の問題は最新の教科書を参考としており、歴史を「暗記」ではなく「考える力」として捉える方向の作問に注力しております。

また、歴史知識は世界と交流するために必要なスキルと考えております。

歴検を通じて、世界で活躍できる歴史知識を身に付けて頂きたく、より広く受験機会を設けていきたいと考えております。

実施団体様より一言

歴史を学ぶことは、未来を考える力を育てること。

年齢や職業を問わず、誰もが楽しみながら学べる検定を目指しています。

ぜひ一度、歴検に挑戦してみてください。

<2025年の歴史能力検定試験>

  • 試験日
    2025年11月23日(日)
  • 準会場試験期間
    2025年11月20日(木)〜24日(月・休)
  • 申込期間
    個人申込:10月14日(火)まで
    団体申込:10月10日(金)まで
  • 公式サイト
    https://www.rekiken.gr.jp/