日本PE・FE試験協議会(JPEC )インタビュー!プロフェッショナル・エンジニアとは?
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プロフェッショナル・エンジニア資格を運営されている、日本PE・FE試験協議会にインタビューを行いました。
プロフェッショナル・エンジニア資格の概要や取得のメリットなどについて、詳しくご回答いただいています。
プロフェッショナル・エンジニアに興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
プロフェッショナル エンジニアとはどのような資格なのでしょうか?
P.E.(Professional Engineer)は、米国の各州が州ごとに設けているエンジニアの公的資格で、 「公共の安全・健康・福祉に奉仕する」ために、責任のある立場でエンジニアとして活動する者に要求される資格です。
P.E.には技術倫理が厳しく要求されます。 又、PE資格維持のために、継続専門教育(CPD:Continuing Professional Development)をベースにした2年毎の資格更新制度が州ごとに決められています。
日本ではPE試験(The Principles and Practice of Engineering exam)の一次試験であるFE試験(The Fundamentals of Engineering exam)が1994年より国内で受験できるようになり、2007年10月からPE試験が開始されました。
プロフェッショナル・エンジニア(PE)は、単なる知識試験ではなく、社会に対して責任を持つ技術者であることを証明する資格です。
エンジニアリングの専門性に加え、安全性や倫理観、持続可能性への配慮といった要素も要求されます。
これは「技術を正しく社会に還元できる人材」であることを示す国際的な基準といえます。
どのような方が受験されることが多いのでしょうか?
資格受験を検討されている方は、理工系技術者です。
特に、海外での活躍を目指す方や、自分の専門性を客観的に証明したいと考える方が多く受験されています。
実務においてエンジニアとして活躍されている方のみならず、FE試験については大学生・大学院生も受験されています。
プロフェッショナル エンジニア試験を受験するメリットを教えてください
この資格の大きなメリットは、国際的に通用するエンジニアの証明になる点です。
海外プロジェクトへの参加や昇進など、キャリアの選択肢が大きく広がります。
また、受験のプロセス自体が、自らの知的好奇心を育み、技術者としての自信につながります。
プロフェッショナル エンジニア試験の概要について教えてください
試験概要
FE試験
基礎学力の知識を問う試験で工学一般(数学、化学、電気、静力学、動力学、材料力学、流体工学、熱力学、土木、工学経済、倫理、環境など)が出題範囲となります。
2014年からはペーパーテストがCBT(コンピューター試験)となり、試験会場が東京と大阪の2か所に増えました。
試験はクローズド・ブック方式で、コンピューター画面から呼び出すReference Handbook(公式集)を参照しながら110問の問題を解き、画面に示されている複数の選択肢の中から正しい解答を選択します。
試験時間は休憩、ガイダンス等を含んで合計6時間(実質試験時間は5時間20分)です。
PE試験
専門分野の実践力を問う試験です。
試験はクローズド・ブック方式で、コンピューター画面に公式集を呼び出して公式や数値を探す事が出来ます。
詳細は、NCEES Examinee Guide をご一読ください。
日本国内での受験申し込みは日本PE・FE試験協議会( JPEC )にて行っておりますので、当協議会のホームページにてご確認下さい。
プロフェッショナル エンジニアは今後どうなる?
今後、プロフェッショナル・エンジニア資格は、グローバルに活躍する日本の技術者にとってますます重要になると考えています。
特に脱炭素やエネルギー転換といった課題の中で、倫理観を持って技術を社会に適用できる人材が求められており、その象徴がこの資格といえます。
実施団体様より一言
私たちは、未来を担うエンジニアの挑戦を全力で応援しています。
この資格を通じて、一人ひとりが自らの専門性を社会と結びつけ、技術で未来を切り拓いていただきたいと願っています。
<2025年のプロフェッショナル エンジニア試験>
日本国内で受験する場合
STEP1:受験資格確認
- FE試験は、原則として日本もしくは米国の4年制の工学系大学を卒業し、Bachelor of Engineering、又はBachelor of Science in Engineeringの学位を取得できていること、大学4年生の場合は受験申請時にシニアステイタス(卒業見込である)に達していることが必要です。
- PE試験の受験資格としての4年間の実務経験が不要となりました。FE試験合格後すぐにでも受験可能です。但し米国の州へのPE登録に当たっては一定の実務経験を要求される場合が殆どですので、登録する州の条件をご確認下さい。
- いずれの場合も、日本に在住している(日本の年金番号、又はSSN/米国の社会保障番号を持っている)ことが条件となります。
STEP2:FE試験合格(一次試験)
- FE試験は2014年よりCBT(コンピューター試験)となり、通年を4期に分けて実施します。
- 3月~5月、6月~8月、9月~11月、12月~2月の4期実施。1期につき1回の受験が可能。再受験の場合は再出願が必要で、年間では最大3期(3回)の受験が可能です。試験会場に空きのない場合は、次の期以降への予約をお願いします。
- 試験時間は6時間(正味5時間20分)で、合格者は、NCEESのMyNCEESから合格証をダウンロードすることができます。
STEP3:PE試験合格(二次試験)
- PE資格もFE資格と同様にCBT(コンピューター試験)となり、Year-roundは年に通年、4期に分けて実施されます。1期に1回受験出来ます。Single-dayは指定された1日だけ受験可能です。
- Year-round: 3月~5月、6月~8月、9月~11月、12月~2月の4期実施。1期につき1回の受験が可能。Year-round/Single-day共通:再受験の場合は再出願が必要で、年間では最大3期(3回)(Single-dayは年間1回)の受験が可能です。試験会場に空きのない場合は、次の期以降への予約をお願いします。詳細は、https://ncees.org/exams/pe-exam/ 参照ください。
STEP4:PEライセンス登録
- PE試験合格者は、米国のいずれかの州に登録して初めて「PE」を名乗ることができます。
- 実務経験内容等を評価するため、州により異なりますが、通常 5人の推薦状が必要です。
- 登録申請手続きは、合格者自らが希望する州の審査委員会に行うことになります。
- JPECでは、登録に際して米国に居住している必要があるかなどの登録の基本条件を提供しています。
詳細につきましては、日本PE・FE試験協議会( JPEC )ホームページにてご確認下さい。