マンション建替士試験を実施されている、一般社団法人マンション建替推進協会にインタビューを行いました。

マンション建替士の概要や取得のメリットなどについて、詳しくご回答いただいています。

マンション建替士に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

マンション建替士とはどのような資格なのでしょうか?

マンション建替士(商標登録番号 第5953281号)とは、老朽化したマンションの建替えを推進するために、住民の方々の自主的な建替えを推し進めることを支援する専門家です。

近年、マンションの老朽化問題が深刻化する中、建替えを実現するためには住民や行政、デベロッパー等との調整、法的手続きの理解が欠かせません。

今後急増する老朽化したマンションにおいて、直面する様々な課題を解決しうる実践的な知識を磨ける資格です。

どのような方が取得されることが多いのでしょうか?

受験資格として、弁護士・司法書士・公認会計士・税理士・不動産鑑定士・一級建築士・土地家屋調査士・測量士・マンション管理士・宅地建物取引士・管理業務主任者・行政書士・一級建築施工管理技士の資格をお持ちの方が対象となっています。

そのため、近い将来必ず需要が増えると見越した専門家が、それぞれの分野における経験の上に、更なる知識を持って仕事に生かしたい、という理由で受験される傾向にあります。

 また仕事としてだけでなく、自身が所有するマンションで実際に建替えを検討する時期にあたり、マンションの就活のために受験するなどの理由の方も少なくありません。

マンション建替士を取得するメリットを教えてください

  • マンションの管理組合(役員)等に建物診断をはじめ適切な助言を行うことでコンサルフィーを得ることができます。
  • マンション円滑化法等を体系的に学ぶことで、適切な判断と助言を行うことができ、マンションの区分所有者らから信頼を得ることができます。
  • マンション建替士®を取得することで、専門性が明確になり、他の士業との差別化を図り、あらたな業務展開につなげることができます。
  • 一般社団法人マンション建替推進協会に「マンション建替士®」として登録することで、マンション建替えに係る法改正等の最新情報及び最新の建替え事例の知識を得ることができます。

マンション建替士試験の概要について教えてください

試験実施時期例年11月第3日曜日(年1回)
申込期間例年7月1日~10月20日頃
申込方法マンション建替推進協会ホームページ参照
開催地全国4会場(札幌・東京・大阪・福岡)での受験(年によって異なる)

マンション建替士は今後どうなる?

昨今、高経年マンションの急増に伴い建替えの専門家の養成が急務であると感じ「マンション建替士®」(商標登録番号第5953281号)の資格を創設しました。

今後、高度な知識と人間力のある「マンション建替士®」の養成と教育研修を行ってまいります。

それにより、マンション建替えの促進と区分所有者の方々の幸せの一助になることを使命とし真摯に取り組んでいくなかで、必要不可欠な存在となっていくことと考えます。

実施団体様より一言

我が国において、戦後の高度成長時代の住宅不足から生まれた共同住宅(マンション)という住まいの形は、今日まで急速な進化をとげてきました。

しかしながら社会が成熟していく時の流れの中で、建物は老朽化し、陳腐化していきます。建替えは、複数の区分所有者の合意がなくてはできないことであり、また避けては通れない問題です。 

近年、マンション建替え円滑法が大幅に改正され、容積率の緩和措置や敷地売却制度などが導入されましたが、現実には建替えの実績は少なく、また実際に建替えを実施するまでにはかなりの時間を要します。

本協会は、旧耐震基準のマンションをはじめ、今後急増する老朽化したマンションの問題に積極的に取り組み、困難とされる建替え合意や権利変換計画についてこれまでの経験やノウハウを提供致します。
また、建替えの専門家の養成が急務であると感じ「マンション建替士®」(商標登録番号第5953281号)の資格を創設しました。

今後、高度な知識と人間力のある「マンション建替士®」の養成と教育研修を行ってまいります。
当協会は、マンション建替えの促進と区分所有者の方々の幸せの一助になることを使命として、真摯に取り組んでいく所存です。

<今後のマンション建替士試験>

2025年の試験はすでに終了いたしました。

最新の試験情報は下記ホームページをご覧ください。
マンション建替士試験 | 一般社団法人 マンション建替推進協会