日本キャンプ協会インタビュー!キャンプインストラクターとは?
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キャンプインストラクター資格を運営されている、日本キャンプ協会にインタビューを行いました。
キャンプインストラクターの概要や取得のメリットなどについて、詳しくご回答いただいています。
キャンプインストラクターに興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
キャンプインストラクターとはどのような資格なのでしょうか?

日本キャンプ協会公認指導者資格であるキャンプインストラクターは、安全に充実した体験が得られるようキャンプ参加者をサポートし、指導する役割を担っています。
私たちが推進するキャンプは、学校の野外活動などで行われる「教育的な自然体験活動」です。
単なるアウトドアレジャーではなく、コミュニケーション力や協調性、主体性など、社会で生きるための力を育む場として位置付けられています。
こうした目的を持ったキャンプは、キャンプディレクター(上位資格)がキャンプ全体を企画・運営しており、キャンプインストラクターは参加者と一緒に活動しながら安全で楽しい体験を支えます。
テント設営や野外炊事、ロープワーク、アクティビティに関する実践的な技術と知識が求められるほか、分かりやすい指導やチームをまとめる力も欠かせません。
なお、キャンプインストラクターの資格取得後は、さらに専門性を高める「キャンプディレクター2級・1級」へのステップアップも可能です。
どのような方が受験されることが多いのでしょうか?
キャンプインストラクターの資格は、幅広い方が受験しています。
- 教育・保育・福祉・スポーツ・健康・介護などを学ぶ学生や従事者
- 青少年に関わる仕事や施設でアクティビティを提供する方
- アウトドア業界や観光・地域振興に携わる方
- 自然体験を子どもの成長に役立てたい保護者や、友人と一緒にキャンプを楽しむ方
- アウトドアが好きな方
などのように、多様な背景を持つ方々が、それぞれの目的に合わせて資格を取得しています。
キャンプインストラクター資格を取得するメリットを教えてください
テント設営や野外炊事、安全管理など、キャンプを基本から学べるだけでなく、仲間とのコミュニケーションやチームをまとめる力など、人との関わりで必要なスキルも身に付くのが特徴です。
資格を持つことでスキルの証明にもなり、アウトドアや自然体験の現場はもちろん、教育・福祉・地域振興など人と関わる仕事でも信頼性が高まります。
そのぶん活動の幅も広がり、さまざまな場面で自分の力を活かすきっかけにもなります。
日本キャンプ協会の会員特典も利用でき、学びや体験をより充実させることもできます。
キャンプインストラクター試験の概要について教えてください
キャンプインストラクターの資格は、講習会に参加して試験に合格し、日本キャンプ協会および都道府県のキャンプ協会に登録すると取得できます。
資格認定は18歳以上が対象です。
講習会は大学や専門学校が在学生向けにカリキュラムを組んでいるほか、日本キャンプ協会に所属する全国のキャンプ協会や野外教育施設・団体が、一般の方向けにオンラインや日帰り、宿泊などさまざまな形で随時行っています。
受講を希望する場合は、実施団体に直接申し込みます。
内容はテント設営や道具の使い方、安全なキャンプの進め方、キャンプの効果など。理論と実技をあわせて20時間学び、その後、筆記試験を受けます。
キャンプインストラクターは今後どうなる?

文部科学省でも、自然体験活動は子どもたちの「生きる力」を育む非常に重要な教育活動として位置付けています。
現代はAIやデジタル技術が進化し便利になる一方で、子どもたちの「自分で考える力」や「応用力」が育ちにくくなっているという指摘もあります。
こうした時代だからこそ、自然体験や集団活動を通じて、コミュニケーション力・協調性・問題解決力・自己肯定感など、デジタルやAIでは得られない「生きる力」を育むことがますます重要になっています。
キャンプインストラクターは、こうした活動の場で子どもたちの成長を支える大切な存在です。
単に体験を提供するだけでなく、一緒に考え、協力する楽しさを伝え、困難や失敗も学びに変えるサポートを行います。
自然体験の価値がますます注目されるなかで、キャンプインストラクターの役割はこれからより重要になっていくと私たちは考えています。
さらに、キャンプインストラクターが指導経験を通して身に付ける「対人スキル」、「ファシリテーション力」、「危機対応力」、「実践力」といったスキルは、体験教育や福祉の現場にとどまらず、企業での人材育成や企画・運営、リスクマネジメントなど幅広い分野で活かせます。
加えて、地震や集中豪雨などの自然災害による緊急時にも、非日常生活であるキャンプで培ったスキルはさまざまな場面で役立てることができます。
これらの力はあらゆる場面に応用できる総合力として、大きな魅力となります。
実施団体様より一言
日本キャンプ協会はキャンプが持つ人間形成への効果に着目し、「安全で教育的な効果のあるキャンプ」の普及・振興に、全国のキャンプ協会や教育機関、野外教育団体、アウトドアメーカー等と共に取り組んでいます。
その一環として、キャンプ愛好者に向けた「グッドキャンパーキャンペーン」の展開や、キャンプ指導者をはじめキャンプに関わるすべての方々に向けた冊子『キャンプ指導者のための倫理ガイドライン』の発信などを行い、安全で持続可能なキャンプ文化の浸透を進めています。
また、こうしたキャンプを届けるため、キャンプインストラクターをはじめとする質の高いキャンプ指導者の養成を推進しています。
皆さんも資格取得を通じて自然や人と関わりながら、自分らしいキャンプの楽しみ方、人の成長を支える喜びを一緒に体験してみませんか。新しい自分や仲間との出会いになることを願っています。
▼グッドキャンパーキャンペーン
▼キャンプ指導者のための倫理ガイドライン
<2025年のキャンプインストラクター養成講習会情報>
キャンプインストラクターの資格を取得するための講習会カリキュラムの内容や開催日程 は、日本キャンプ協会のWebサイトでご確認いただけます。
興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
▼キャンプインストラクター講習会概要
▼キャンプインストラクター講習会開催日程