公益財団法人日本生態系協会インタビュー!ビオトープ管理士とは?
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ビオトープ管理士資格を運営されている、公益財団法人日本生態系協会にインタビューを行いました。
ビオトープ管理士資格の概要や取得のメリットなどについて、詳しくご回答いただいています。
ビオトープ管理士資格に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ビオトープ管理士資格とはどのような資格なのでしょうか?

「ビオトープ管理士」は自然保護・自然再生のために、自然と生態系に関して正しい知識を持ち、課題を解決する能力を身に着けた人を認定する資格です。
どのような方が取得されることが多いのでしょうか?
土木・建設業、環境コンサルタント業、造園業が受験者の業種トップ3です。
特に土木・建設業は、開発に直接携わるため自然と向き合わざるを得ません。SDGsの目標達成に向けた取り組みなどを意識して、ご取得いただいているのだと思います。
造園業の方は日本独自の自然を活かした庭造りを意識されて、本資格を取得してくださっているのではないでしょうか。
在来の植物が使われた庭造りは、世界的な目標である30by30などにも有用なものです。
ビオトープ管理士資格を取得するメリットを教えてください
1級は国土交通省の登録資格に認定されており、入札にも活用されています。
また、ビオトープ管理士の活動は、自然資本を未来へ残すという社会的な責任を果たすことにつながるため、団体の社会的な信頼度が上がると考えております。
ビオトープ管理士資格試験の概要について教えてください
受験資格
- 1級:実務経験が必要(詳細は受験の手引きをご覧ください)。
- 2級:年齢・性別を問わず、どなたでも受験できます。
受験料
- 1級:11,300円
- 2級:7,200円
試験方式
- 1級:筆記試験‐択一問題(試験時間150分)+記述問題と小論文(試験時間150分)口述試験(筆記試験の合格者のみ)
- 2級:筆記試験‐択一問題+小論文(試験時間150分)
出題数
- 1級:択一問題50問+記述問題4問+小論文
- 2級:択一問題50問+小論文
合格ライン
- 1級:択一問題‐全科目60%以上の正答、記述問題‐全問B判定以上小論文‐可判定、口述試験‐合格判定
- 2級:択一問題‐全科目60%以上の正答、小論文‐可判定
※令和6年度の合格率:1級約37%、2級約66%
実施時期
- 筆記試験‐1級・2級:毎年11月上旬
- 口述試験‐1級(択一問題合格者):筆記試験の翌年の1月
試験開催地
- 筆記試験:全国の各都市にて開催
(北海道、岩手、宮城、東京、新潟、石川、長野、愛知、大阪、広島、徳島、福岡、鹿児島、沖縄 の14会場) - 口述試験:東京都内(希望者はオンライン)
ビオトープ管理士は今後どうなる?
気候変動の影響が強まる中、自然の保護・再生は人類の生存基盤を守るために必要不可欠な活動です。
この活動に役立つ資格として、一層需要が強まると考えています。
これは受験者の勤務先にも表れており、直接、自然保護や開発と関係しない企業にお勤めの方が受験するケースも増えてきています。
実施団体様より一言
身近なところでは自宅のお庭ででも、日本の自然を守るためのひとつの助けになります。
ただし、そのためには自然と生態系について正しい理解を深める必要があります。
開発などの事業に携わる方はもちろん、一般の方でも自然を守りたいという気持ちをお持ちの方には、ぜひ本資格の取得をご検討していただきたいと思います。
<2026年のビオトープ管理士資格試験>
試験日
- 筆記試験:2026年11月1日(日)‐全国14会場で開催
- 口述試験:2027年1月16日(土)‐東京都内(ご希望の方はオンライン)
受験申込期間
- 2026年6月1日(月)~9月14日(月)
試験の申し込み方法については、下記ホームページをご覧ください。
https://www.biotop-kanrishi.org/