土地家屋調査士は、独立開業をして高収入が目指せる魅力的な職業です。

どのような方に向いている職業なのか、気になるのではないでしょうか。

このコラムでは、土地家屋調査士の業務の特性を踏まえたうえで、向いている方、向いていない方について解説します。

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土地家屋調査士の仕事内容、働き方

土地家屋調査士とは、一言でいうと「不動産登記の専門家」です。

不動産登記の中でも、不動産の大きさや形状など物理的現況を示す「表示に関する登記」の部分を担っており、以下の業務を行います。

  1. 不動産の調査や測定
  2. 表示に関する登記の申請の代理
  3. 表示に関する登記の審査請求手続の代理
  4. 筆界特定の手続代理
  5. 土地の境界についての争いに関する民間紛争解決手続きの代理

不動産の大きさや形状は、不動産の価値に直結する部分なのでとても重要な業務と言えます。

平均年収は600万円前後と言われており、働き方としては、調査士事務所で補助者として数年経験を積んだ後に、独立開業するのが一般的です。

個人の資質によりますが、独立開業して1,000万円以上を獲得している方もいます。

関連コラム:土地家屋調査士とは?資格の基本情報と仕事内容

土地家屋調査士に向いてる人

業務内容の特性等を踏まえ、土地家屋調査士に向いているのは以下のような人といえます。

土地家屋調査士に向いている人

  • 調べることが好きな人
  • 職人気質な人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 責任感が強い人
  • フィールドワークが好きな人

以下で、詳しく理由を解説します。

①調べることが好きな人

土地家屋調査士の仕事は、その名にも現れている通り、資料調査や現地調査が業務の基本です。

役所や法務局で取得した大量の書類の調査から始まり、現地で境界標や測量で使用する点を探したりと、常に調べながら仕事を進めています。

そうした作業に面白味を感じる人は、土地家屋調査士に向いているといえます。

②職人資質な人

不動産は高額な資産であるため、土地の境界がわずかでもズレていたら大問題になります。

よって、測量にはミリ単位の精度が求められます。

そのために、トータルステーション(測量機器)を微細に調整して、正確に垂直・水平になるように据えます。

その上で、1°の360分の1の角度まで計るという精密な測量を行います。

そうした細かい部分にこだわることができる人も、土地家屋調査士に向いているといえます。

また、測量技術はGPSやドローンなど日進月歩で進化しています。

習得した技術以外にも、新たな手法にアンテナを張って勉強し続け、さらに正確な測量を追及する姿勢があるとより良いと言えます。

③コミュニケーション能力が高い人

調査士の業務においては、顧客だけでなく、隣地所有者や役所の担当部署などと多く関わることになります。

よって、コミュニケーション能力が大事になってきます。

特に境界立会いは非常にデリケートなものであるため、誤解が生じたり関係性がこじれることがないよう、細心の注意を払わなければなりません。

コミュニケーション力を活かして、人脈を広げる努力も必要です。

人脈を広げ、信頼関係を築ければ仕事も受注しやすくなります。

また、人と関わりを持つ仕事のため、身だしなみ、立ち居振る舞い、喋り方などに気を配る事も欠かせません。

④責任感が強い人

土地家屋調査士の仕事は、不動産の価値に直結する部分を扱うとても重要な仕事です。

また、調査士が作成した図面は、その後法務局に保存されたり、不動産取引の場で使用されることになります。(登記申請に使う図面は法務局が保存。土地の売買に使う確定測量図は所有者が保存します。)

それだけ責任の重い仕事であるため、それを自覚できる人が向いているといえます。

⑤フィールドワークが好きな人

土地家屋調査士の仕事は、デスクワークだけでなく現地での調査や測量等フィールドワークも行います。

法律職でありながら、どちらかというとオフィス内よりも外で活動する時間の方が長いのが土地家屋調査士の特徴です。

そのため、ずっと室内でデスクワークしているよりも、外に出て太陽の下で働きたい人は向いているといえます。

土地家屋調査士に向いていない人

土地家屋調査士に、あまり向いていないといえるのはどのような人でしょうか。

2点で挙げて解説します。

①雑な人

土地家屋調査士の業務で何より大切なのは「正確性」です。

調査士が雑な仕事をすると不動産取引の安全性が損なわれ、大きな問題を生じることになります。

調査においても測量においても、雑な仕事は許されません。

②新しい知見を仕入れようとしない人

法令は定期的に改正されるため、常に知識を更新し、土地家屋調査士として向上していかなければいけません。

平成17年には「筆界特定」、平成18年からは「ADR(裁判外紛争解決手続)」という新たな制度も始まりました。

こうしたものに対応できるようになることで、多様なニーズに応えられる調査士になるでしょう。

まとめ:あなたは土地家屋調査士に向いている?

土地家屋調査士は不動産登記を円滑に行うために大切な役割を担っています。

まとめると、以下のような方が土地家屋調査士に向いているといえます。

  • 調べることが好きな人
  • 職人気質な人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 責任感が強い人
  • フィールドワークが好きな人

上記の中で当てはまるものがありましたら、ぜひ土地家屋調査士を目指してみてはいかがでしょうか。

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令和5年度アガルート受講生の土地家屋調査士試験合格率は63.41%(全国平均の6.56倍)

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この記事の監修者 中里ユタカ講師

中里 ユタカ講師

宅建士試験・行政書士試験・測量士補、土地家屋調査士試験にすべてストレートで合格。

まったくの初学者から、中山講師の講義を受けて8ヶ月で土地家屋調査士試験に合格。(択一13位、総合29位)

自らの受験経験で培った短期合格のためのテクニックを提供している。

中里 ユタカ講師の紹介はこちら

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