合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

父親が土地家屋調査士をしており、私も20代の頃に数年だけ手伝いのような形で一緒に調査士業務をしていたのですが、当時は指示をこなすだけの仕事に対してどうしても面白いと思えず、よく考えた末に父親の事務所を辞め別の業種に進むことにしました。

転職した仕事では、自分で調べ、確認し、動いて業務を進めていくことに仕事の面白さを見出し、気づけば10年近く経っていましたが、様々な都合により会社を辞めようと考えたときに、もう一度資格取得も含めチャレンジするのもいいかもしれないと考えるようになりました。

なにより、別の業界に出て見出した、自分で進めていくという仕事の面白さは、土地家屋調査士業務そのものであるとも思いました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

業務に復帰し久しぶりだらけの毎日に格闘しながらも、一先ずネットで予備校について調べたところ、あまり脚光の浴びることの無いこの土地家屋調査士という資格取得に新規に参入したばかりの新しい予備校があるのを発見しました。

資格取得の勉強について何も分からない私でしたが、新しいもの好きであり、テキストがカラー!が目に留まり、ほとんど直感でアガルートアカデミーに申込みました。

ただ、申込み初年はたいして勉強が進むことなく令和2年の調査士試験はお試し受験状態で迎えることになりました。

これではだめだと思い、次の令和3年の試験に確実に合格できるよう向こう1年間を勉強に捧げることに決め、必勝状態で勉強を始めたところ、定期カウンセリングというものがあることに今更ながら気付き、覚悟を決めた私は迷わず予約。

カウンセリングと言う名のものを受けること自体初めてで戦々恐々でしたが、中山先生の淀みなく力強くも優しい後押しの言葉に、迷いなくスタートすることができました。

合格体験記・学習上の工夫

順番通りに民法→不動産登記法→土地家屋調査士法の講義を進めていきましたが、今思えば1回目のインプットはもっと早く終わらせてしまえばよかったと思いました。

分からないことを理解しようとじっくり考えて足踏みしてしまう自分の性格は分かっていたので駆け足で進めたつもりではあったのですが、この期間はスピード重視で理解は二の次でよかったです。

初期に時間をかけても理解できなかったことは、後々に短時間で納得できるものになったりします。

とはいえ、どうしても理解が困難なことは、うわべだけのイメージで覚える割り切りも必要だと思いました。

年末には択一の過去問に取り掛かり、以降2周目3周目…と本試験寸前までずっと回していくことになるのですが、わりと早い段階で「これは、理解しないまま解答だけ覚えてしまうな。」と、中山先生にカウンセリングで相談したところ、勉強後期まで助けられた「理解は記憶の先にあるんです。」という名言をいただき、理解が進まず踏み留まったときは、つまんないとこで悩まずさっさと行こうぜ!と切り替えることができました

中期以降の日々のルーチンは、択一と記述土地、建物の1年セット、無作為に選んだ申請書例を10個ほど書きなぐり、通勤の車中では講義の音声を耳に擦り込み、隙間時間はスマホに入れた論点を頭に、というより目に刷り込むような毎日でした。

書いて勉強することは時間もかかり効率が悪いと思い、過去問をする以外にはほとんどしませんでしたが、申請書については、頭で覚えるより体で覚えるのがよいと感じ、頭を空っぽにしてとにかく書きまくりました。

民法については、広範囲の割に20分の3問という微妙な設定、過去問のストックの少なさ、問題文の読み取り時間がかかること等、悩まされましたが、ついつい見てしまうスマホの特性を利用し、スマホに入れた論点をしょっちゅう眺め、抵抗を無くすことによってなんとか3問を取ることができました。

記述に関しては、電卓の使い方と作図は技術的な事なので、毎日過去問をこなすことによって比例的に早く正確になっていきましたが、試行錯誤を繰り返したのは問題文の読み取りと答案構成用紙の使い方です。

過去問で散々試した結果、問題用紙ページのめくり返しのロスを防ぐよう、1回の読み取りでほとんどの情報を答案構成用紙に書き出す方法が合っていたので、本試験までそのやり方の精度を上げていきました。

これについては、最善の方法は人それぞれだと思うので、早めに自分に合った方法を見つけるのが良いと思います。

後期から直前期にかけて過去問は本番を想定し、キリの良い時間から2時間半を持込み予定の置き時計を見ながら、本試験と同じA4サイズに問題用紙をプリントし、択一は各肢に○×をつけてからマークシート用紙に実際に塗り潰し(←思ったより余計に時間かかります)、なんだったら受験番号と氏名も書いたりしていました。

これらがどの程度役に立ったかは分かりませんが、本試験は焦りはありながらも頭の回転を止めずに最後まで走り切ることができました。

土地家屋調査士試験入門総合講義のご感想・ご利用方法

教材の到着は思っていたより早く、初めて民法と不動産登記法、土地家屋調査士法のテキストの厚みを見た時は、こんなにできるかなと圧倒されましたが、一通り講義を終わらせた後は、逆にこれだけで大丈夫かなと心配になるほどのまとめよう。

結果的に講義は通しで2周することになりましたが、その後も過去問で頻出ではない部分を穴埋めするため、持ち出して見るのにちょうどいいボリュームでしたし、サイズも取回しがきいて職場と家の往復のお供となりました

不動産登記法の各論の論点は毎日の申請書例の書込みと併せて触れる機会を多くしていたので、テキスト自体はそれほど何度も見返すことはありませんでしたが、総論については択一で出題される多くがコンパクトに詰め込まれているので、暇さえあればペラペラと見返してました

その他に、ダウンロードした講義音声ファイルを、タイトルで聞きたい講義を判断しやすいようファイル名を短めに分かりやすく変えたり、申請書例の例題と解答部分を土地、建物、区分建物に分けてファイリング、そして申請書例を用紙裏表を使って4つくらい書ける様式を作成したり、論点を自分なりにまとめてスマホに入れていったりなど、直接的な勉強以外のDIYめいたことにも時間を割きましたが、それらの作成過程も良い勉強になったと思います。

択一式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

各問題の各肢すべてに対し中山先生の解説がされているため、初めて択一過去問にトライしたときにすんなり入っていけましたが、2周目以降ではその解説のツボを押さえた手短さが、過去問演習のテンポを邪魔する事なく、分からないところだけ聞き返すのに重宝しました。

講義動画のすべてに対して言えますが、動画時間を短めに区切ってあることが、様々な勉強スタイルに合わせやすく集中力も保ちやすいのでいいなと思いました。

民法、不動産登記法の講義テキストは、マーカーや書込みでいっぱいになったのに対して、過去問解析講座のテキストは問題演習を毎回まっさらな問題で読み取る練習をしたかったので、最後の最後まで何も書き込まずきれいな状態でした。

中山先生とのカウンセリングでは「択一過去問は20問を20分で」と、そんな無茶な!と心の中でツッコミましたが、過去問10周目くらいにはなんとか達成できるようになりました。

ただ、択一を解くスピード感を体に馴染ませた後に、過去問のタイムアタック状態となっているのを一旦見直し、勉強後期には逆に時間をかけて問題文をしっかり読み、未知の問題文への対応力をつけることに重点を置くようになっていきました。

記述式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

記述式問題の初めてあるあるかもしれませんが、初回は土地と建物に5、6時間はかかったと思います。

記述式の過去問解析講座は1周目の初めてのときに1度ずつ視聴しただけですが、解法は順を追って丁寧に解説されており、そのままなぞれば時間はかかりながらも問題は解けるようになっています

ただ、ご存知の通りこの試験に時間の余裕はありません。

しかし逆に言うと、時間を大幅に節約するには、時間のかかる記述式において自分に合った解き方を見つけ、その技術を上げていくことが一番の近道であると思いました。

令和3年度の試験本番では、択一に想定以上に時間がかかり、記述土地の計算量の多さから建物に手をつけた時にはすでに残り30分をきっており一瞬絶望を感じましたが、咄嗟に読取に時間のかかりそうな部分は読み飛ばし、建物図面、各階平面図、申請書を書けるだけの大枠を読み取ることに切り替える応用ができたことは、記述過去問の繰り返しで得た賜物だと思います。

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

定規の使い方講座も最初に1度視聴しただけですが、文房具類の選び方、定規のカスタムから始まり、製図を無駄なく合理的にこなしていくための全てが詰まっていました

実際の業務においてはもちろんCADを使用しており、図面を手描きした経験などありません。

講義を受ける前は、地積測量図などを三角定規で描く?どうやって?座標値のプロットを定規で?と、???ばかりでしたが、中山先生のやり方をそのまま真似、何度か繰り返しているうちに無心でできるようになりました。

ボールペンで図面を完成させるまでの一連の流れは、自分の試行錯誤で編み出していれば相当な時間を要していたと思います。素直にそっくりそのまま中山式を覚えることで、不動産登記法などの勉強に時間をまわすことができました。

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

まず「複素数計算」という私の人生では馴染みのない言葉に、また新しいことを覚えないといけないのか…と、気合を入れ直して講義を受けましたが、実際やってみるとネガティブな入りとは裏腹に、ちょっとした電卓の説明書を見て使い方を覚えるくらいの感覚で手順を覚えることができました

ここもありがたく何も考えず中山式を享受させてもらいましたが、電卓での演習では入力間違え、キーの押し間違え、計算結果の書き間違えは自力で無くしていかなければなりません。

実際、記述過去問の繰り返しの中で、そういったケアレスミスは少なくなく、注意しなければならないと思いましたが、注意するで終わってしまえばあまりに無策です。

中山式に加え、状況に合わせて問題用紙、答案構成用紙、電卓を机の上でどの位置に置けば、見やすくキー入力しやすくなるかなど、ちょっとの自分式を試しながら問題を解いていました。

講師へのメッセージ

明確な目標を持っての1年間の勉強は、つらくも面白いものでした。

中山先生をはじめ、定期カウンセリングでご対応いただきました先生方。ありがとうございました!