合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

大学卒業後、アイルランドへの留学を予定しておりましたが、新型コロナウイルスの蔓延により断念するに至りました。そこで時間を有効活用するため、そして父の勧めによりまず宅地建物取引士を受験しました。

しかし、新卒の社会人としてキャリアを重ねていく友人の姿を見て’果たしてこのままで良いのだろうか’という疑問と不安を抱くようになりました。そこで、先を進む友人たちに対抗するためには何が必要か、と考えた結果「専門性」「将来性」「公共性」の3つを強く備える土地家屋調査士という資格に出会い、受験を決意するに至りました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

土地家屋調査士を受験するにあたり、まずは独学の道を模索し始めました。宅地建物取引士を独学で合格した経験から、そのままの勉強の流れを活かして…と思いましたが、すぐに考えが甘かったということに気づきました。

試験範囲のボリュームや記述式への対応など様々理由はありましたが、最も大きな理由は試験に対応した参考書の種類の乏しさでした。宅地建物取引士の参考書は大きな書店に行けば軽く10種類以上目に留まり、その全てを一度手に取り、一通り目を通し、比較検討することができましたが、土地家屋調査士試験の場合は1~2種類と選択肢が少なく、かつ自分に合うと思われる書式や文言、図表の参考書が見つかりませんでした。

そのため、そこから予備校を利用しての受験がほぼ必須であると覚悟を決めました。(貯金がぎりぎりでしたので…笑)

その後、予備校選びを始めたのですがアガルートアカデミーの講座の受講を決めた理由は大きく2点でした。まず1つは全てをオンラインにて完結させることができ、かつそれに特化していたこと。そして邪ではありますが全額返金の合格特典が受けられることでした。

アガルートアカデミーの講座へ申し込みを行ったのが令和3年の1月であり、受験までの時間が残されていなかったことに加え、当時自宅近くでアルバイトをしていた経緯から時間を無駄にしたくないという思いが強く、隙間勉強が苦手な私にとって移動時間は余りにも無駄でした。

この点、オンラインで全て完結かつそれに特化していたアガルートアカデミーは最も私に合っていると感じました。合格特典については、やはり頑張った先にご褒美があるというのはやる気に繋がると考えました。合格後だから言えることかもしれませんが、アガルートアカデミーを選んで良かったなと思います。

合格体験記・学習上の工夫

まず初めに、学習テキストが届いたその日に10月の試験までの学習計画を立てました。

想像以上にテキストが分厚かったことや、テキストの中身が詳細だったこと、前提の知識が宅地建物取引士の民法分しかなかったこと等から無計画にやっていては自分が今どこにいるのか、何をすべきなのかが不明瞭になると危惧しましたのでかなり時間をかけて作成しました。

学習計画を立てる際は試験日から逆算することと、無理な計画を立てないことに注意して作成しました

送付された試験の過去問の中で最も古い問題をまず解き、試験の形式が択一+記述式であり、記述式は択一の知識を前提としてそれを応用させるという方式を確認、択一知識の重要度を認識した上で1月から4月までをインプットに、5月から8月までをインプット+アウトプット(過去問)、試験日までをアウトプット+知識の穴埋めというように計画しました。

記述式の対策については、ある程度インプットを終えていると仮定し7~8月に始ようと計画しました。細かい勉強テクニック等を様々得ることができる現状ではありますが、アウトラインを漠然と作ることは非常に重要であると考えます。

総勉強時間は約1,000時間(測量士補含む)ぐらいだったと思います。休みの日は約7時間、アルバイトがある日は約3時間です。この勉強時間は何時間を目標に、というよりは時間の許す限り、集中力の続く限り励んだ結果の時間です。

なかなか覚えられず、苦しい時期もありましたが、知識が増えていくにつれて街を歩く時間や、地面に埋まっている境界標を見つけたり、売地を見たりする時間が楽しくなってきました。友人に伝えてもこの感覚は全く理解されませんでしたが、合格した今頑張って勉強して良かったな、と思います

土地家屋調査士試験入門総合講義のご感想・ご利用方法

まず1周目は映像授業を民法→不動産登記法・土地家屋調査士法という順で約1か月かけ通し、視聴中はテキストに準じた内容を全て理解するよう努めると共に、常に頭をフル回転させるため、時間短縮のために2倍速でスピード感をもって視聴しました

映像の視聴は時間がかかるため2周目以降に映像授業を見る必要がないように、テキストにわかりづらかったことや自身の感想、中山先生のセリフ等多くを書き込みました。その後はペラペラとテキストをめくり、読書感覚で頭に入れていき、記憶や理解が曖昧な部分のみ授業を見直すという流れを繰り返しました。

過去問を解く時期に入った後も間違えた部分が含まれる分野ごとにテキストを見直し、インプットを続けていきました。この時期に行っていたインプット方法は初期のころとは書き込みの仕方を変えておりました。

初期のころは大事な部分や文言に下線を引き、先述したようなコメント等を記入するのみでしたが、何度も過去問を解いていくにつれ苦手な分野や知らない知識が出てきたため、前者については明確に色分けし、視覚的に覚えやすいように書き込み方を変えました。後者については余白の部分に一つ一つ書き込んでいくスタイルでテキストを充実させていきました

授業自体は画質が非常によく、見やすいかつ、テキストへの書き込み方など非常にわかりやすく理解の助けになりました。

テキストについては、フルカラーのテキストであるにも関わらず、他資格の市販のテキストのように目がちかちかするような粗さもなく、非常に見やすく、かつ、書き込みもできるスペースもあり、非常に使いやすかったです。

択一式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

試験1か月前を除き、択一と記述式土地、記述式建物を分けて解いていきました。

択一を解いている際は、なんとなく○やなんとなく×はつけないようする目的で、○・×・△の3つの記号を用いて正確に各選択肢に付していき、復習の際には正誤の間違いはもちろん、△の選択肢についても同様の熱量をもって見直しを進めました

択一の過去問を解いた後は自身で復習を行う前に、倍速にて解説の動画を視聴しましたが、この目的としては解説を聞くというよりは、自身の理解の確認と解説にて周辺知識の解説があるか否かの確認に用いる程度でした。

基本的には問題の次のページの解説を読むことに加え、中山先生の調査士ブログにて掲載されておりました復習シートを自分なりに修正したものを用いて、自分で解説文を作るようなイメージで肢1つ1つを丁寧に復習し、問題ごとの分野を丸ごと復習する手順を踏んでおりました。(そのため、1年度分解くと不動産登記法についてはほぼ1周分テキストを読みました。)

記述式過去問解析講座のご感想・ご利用方法

記述式の過去問を解き始めた当初は、土地と建物を別々に解いていき、その次の段階で土地と建物双方を連続で解き(1時間50分)、試験直前は全て通しで解く(2時間15分)というように取り組みました。

具体的な利用方法としては、択一式の場合と異なり解説動画を主体とし、問題集に設けられている解説は一切目を通しておりませんでした。その理由としては単純に読むと疲れるというのが大きかったです。

また、記述式については択一式に比べ、年度ごとにその難易度に差が見られるため、解き終わった際の自身の感想と中山先生の感想とを照らし合わせ安心したり、自身の立ち位置を確認したりと択一式よりも感情的に復習を行いました。

加えて、記述式の過去問を一通り解くと全体を通じてよく間違えてしまう箇所が出てきたため(私の場合は地番のつけ間違いや建物図面の‘建物の存する~’の文言等)、よく間違えてしまう部分のみを紙に書きだし、過去問を解く前に毎回確認するように習慣づけました

新・定規の使い方講座のご感想・ご利用方法

記述式の過去問を解き始める前に1周だけしました。

本講座についてはセオリー通りに講義を聴きながら実際に手を動かしてみるという流れで受講しました。テキストに何か書き込みながら進めていくというよりは、基本的な定規の使い方をなんとなく頭に入れ、使い方の確認や慣れる作業は過去問でやればいいというように、比較的軽い意識で取り組んでおりました。

講義については、手元が大きく映し出されかつ、全く同じ定規が用いられていたこと等から非常に理解の助けとなりました。また、最も良かったと思った点としては定規を使いやすくするための事前準備(裏面のテープ)は本当に貼っておいてよかったと過去問を解き進めていく中で強く思いました

[中山式]複素数計算のご感想・ご利用方法

全体を通して講義を受けたのは1周で済ませ、過去問を解いていく中で計算方法がわからない場合にのみ該当部分を見直すという形式で本講義を活用しました。

また、テキストの後半部分に記載されていた例題については、中山先生もおっしゃっておりましたように基礎がすべて含まれていてかつ、ボリュームがあり練習に丁度よく、気分転換に何回か解いておりました。

関数電卓を使用した経験は全くありませんでしたが、その状態からでも計算の基礎を身に付けることができ、過去問を解いていく中でも全く問題なく進めることができました。

本講義を通じて基礎をしっかり固めることができる点複素数を用いた時間短縮を図れる点が非常に優れておりましたので、応用的な計算方法が出題された場合であっても講義で得た武器のみで解答まで辿り着くことができたことから、本講義の満足度は非常に高いです。

講師へのメッセージ

筆記試験、口述試験含めて直接講師の方々と接する機会はありませんでしたが(特に不安がなかったため)、中山先生・中里先生には大変感謝しております。

午前試験からの受験ということもあり、厳しい戦いになることが予想されましたが、聞き取りやすく、わかりやすい講義を受講することができたため1発合格という結果を得られたのだと思います。今後土地家屋調査士として、ここで得た知識を糧に日々精進を続けてまいります。お世話になりました。