受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員試験｜【2026年合格目標】【教養+専門型】地方公務員・国家一般職・専門職カリキュラム（フル・ライト）（大卒）

公務員を目指すきっかけ

職業適性診断で軒並み公務員適性が高いという結果が出たことがきっかけです。大学3年生から就職活動を始め、インターンや会社説明会に参加する中で、当初志望していた広告・マーケティング・企画職などの仕事は自分には適性がないと感じました。その他にも特にやりたい仕事が見つからず迷っていたため、「自分に向いている職業は何か」を知るために複数の職業適性診断を受けたところ、いずれも公務員が上位に挙がりました。そこから関心を持ち、公務員について調べる中で面接やエントリーシートに比べ努力が成果に直結しやすく、それなりに自信のある勉強で挑戦できる、安定している、人の役に立てる、といった点に魅力を感じ、公務員を志すようになりました。

アガルートをお選びいただいた理由

オンラインで受講できることと合格特典の存在が主な理由です。私は大学3年生の12月後半と公務員を目指し始めたのがかなり遅かったため、通常の予備校のカリキュラムでは対応が難しい状況にありました。さらにまだ大学の単位も残っていたため、大学までの往復3時間以上を無駄にせず有効活用できるオンライン型の予備校を中心に探していました。その中で、アガルートはオンラインでの学習環境が整っており、自分のペースで効率的に取り組める点が非常に魅力的でした。また、合格した際には受講料が全額返金される制度もあり、金銭的な負担を最小限にしながら挑戦でき、なおかつ「合格しなければ」という思いを強く持てることもあり最も適した予備校だと感じ、受講を決めました。

学習の方針と進め方

一次試験の日まで半年程しか無かったため、とにかく出題数の多い科目からカバーすることを意識していました。最初の1か月は数的処理・判断推理・憲法・民法Ⅰ/Ⅱ・行政法のみ、2月から資料解釈、刑法、労働法を追加し、3月から時事対策、4月には政治学、行政学、財政学、自然科学、人文科学の勉強をはじめ、最後の1ヶ月で経営学、国際関係、社会政策を詰めるという流れで進めていきました。自然科学、人文科学に関しては時間があまりにも足りなかったため、高校で習ったことのある範囲の知識の補強に絞って学習していました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

2月頃、アルバイトの繁忙期が重なり思うように時間が確保できなかったことに加え、周囲の友人が一般企業の内定を得ていく姿を見て焦りや不安が強まり、モチベーションが大きく低下してしまいました。その結果、勉強時間が激減し、計画通りに進められない時期が続きました。それでも勉強を完全に止めてしまわないよう、「30分だけでも机に向かう」という最低ラインを自分に課し、継続する姿勢だけは維持しました。繁忙期が落ち着くにつれ気持ちも少しずつ前向きになり、再び勉強習慣を取り戻すことが出来ました。

受講された講座の良さ、当該講座の学習方法（使い方）

教養試験

判断推理や数的推理では、文章の解説を読むだけでは理解できないことが多かったため、解説しながら一緒に解いてくれる動画がとても役立ちました。最初に何も見ずに問題を解き、5分ほど経ってもわからない場合に動画を視聴し、その後に類題を解くという流れで勉強していました。また、日本史や世界史など暗記が中心となる科目は、電車内で動画を流しながら繰り返し聞くことで記憶を定着させました。

専門試験

法律科目では特に動画にお世話になりました。通学中は動画を視聴し、家では動画で学んだ範囲の問題集を解くことで、場所によって教材を使い分けていました。中でも苦手だった行政法、とくに行政手続法の分野は、何度も動画を見て理解を深めました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

アルバイトや大学の授業がある日は、通学時間を活用しながら1日3時間、何もない日は6時間の勉強を目標にしていました。しかし実際には達成できない日も多く、総勉強時間は半年で約560時間となりました。もともと集中力が長く続かない性格のため、法律科目や判断推理は1時間、その他の行政科目などは40分ごとに科目を切り替える勉強法を取り入れていました。また、夜は疲れや眠気で効率が落ちてしまうため、判断推理や数的処理のように頭を使う科目は、なるべく朝のうちに解くよう意識して取り組んでいました。

直前期の過ごし方（どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか）

直前期は、とにかく自分の苦手分野を確実に潰すことを最優先に学習を進めました。問題を解く度にテキストに◯✕を付けていたので、✕が続いた問題のみを重点的に演習する形をとっていました。自然科学や人文科学の中には全く触れられていない科目もあり、不安は大きかったものの、中途半端に時間を割いて理解が曖昧なまま終わってしまうことを避けるため、思い切って既習範囲の復習に時間を集中させました。また、1週間程前からはそれまで時間が取れず全く出来ていなかった小論文対策を駆け込みでやっていました。

試験期間中の過ごし方

基本的には直前期と同じように苦手分野の克服に集中して学習を進めていました。一次試験が終わってからはすぐに面接対策に取り掛かるつもりでしたが、一次の手応えがあまりにもなかったため完全に心が折れてしまい、気持ちを切り替えられないまま民間企業の説明会や市役所試験の準備に時間を割いてしまいました。結果として一次には無事合格していましたが、合格発表から面接日まで二週間しかなく、かなり焦ることになってしまったため、諦めずに面接対策をしておくべきだったと反省しています。

受験した時の手ごたえ

教養試験

文章理解や判断推理にはそれなりに手応えがありましたが、それ以外の科目は全く自信がありませんでした。特に人文科学・自然科学・時事は勉強時間が足りず、分からない問題が多かったため本番中も気持ちが焦ってしまいました。

専門試験

専門試験に関してはほとんど手応えがありませんでした。過去問や問題集で解いた問題とは選択肢の傾向が大きく異なっており、自信を持って回答できた問題が少なく、この時点で完全に心が折れてしまいました。

人物試験

面接はかなり手応えがありました。面接カードの内容に基づく想定質問や頻出質問への回答を事前にしっかり固めて臨んだため、落ち着いて受け答えすることができました。しかし、論文試験はただでさえ苦手な上、教養・専門試験の直後だったこともあり、やや諦め気味で書いてしまったため、合格発表まで気が気でなかったです。

合格・内定した時の気持ち

合格を知った瞬間は、とにかく安堵の気持ちでいっぱいでした。合格発表までの約1か月の間、特に論文の足切りについて何度も考えては不安が募り、落ち着かない日々を過ごしていました。その不安からようやく解放され、自分の努力が報われたことを実感するとともに、不安定だった自分の将来への希望がはっきりと見えたことが心から嬉しく感じられました。友人や家族からも「無事に受かって良かった」と祝福の言葉をもらい、この先も次の目標に向けて前向きに努力していこうと強く思いました。

振り返ってみて合格の決め手

正直かなりギリギリの合格だったと自負しているため自信をもって言えないですが、効率的に学習を進められたことが1つ理由としてあるのではないかと思います。先述した通り私は準備を始めた時期が遅く、対策に取れる時間はかなり限られていました。しかしその中でも、出題頻度の高い分野に絞って学習し、さらにその中で自分が特に苦手とする問題に重点的に取り組むことで、限られた時間を活かすことができたのだと思います。また、アガルートの講義が「よく出る問題」に焦点を当てて解説してくださったことも大きな支えとなり、短期間でも効率よく知識を積み重ねることができたと思います。

公務員として実現したいこと、取り組みたいこと

私は地元である千葉県を、より住みやすく、多くの人が住み続けられる県にしたいと考えています。実際に千葉県で暮らす中で、地元の友人の多くが都内に出ていってしまうことへの危機感や、千葉県南部における公共交通の不便さを強く実感しました。こうした課題は、地域経済や生活利便性、移住・定住意欲など多くの要素に影響を与えるものであり、県全体の将来に関わる重要な問題だと考えています。私は県庁職員として、こうした課題の解決に直接的かつ包括的に取り組み、地域の魅力向上や生活環境の改善を進めたいと思います。特に交通に関する施策には強い関心を持っていますが、どの部署に配属されても、自分にできることを考え、多角的な視点で県民の暮らしの向上に貢献していきたいと考えています。

受験生に対するメッセージ

公務員試験はとにかくメンタル勝負だと思います。民間企業志望の友人が次々と就活を終えていく焦り、あまりにも多い科目と広すぎる出題範囲、思うように進まない勉強、模試の結果、一次試験の手応え等々、心が折れそうになる場面は多くあります。そんな時の自分なりの乗り越え方を見つけておきましょう。10分だけでも机にむかったことを褒める、思い切って1日休む、人に相談する、なんでもいいです。私は結果的には合格できましたが、一次試験を終えたあと一度完全に諦めてしまったことはずっと後悔しています。私を反面教師にして、どうか最後まで諦めずに努力を続けてください。それはきっと報われます。皆様の今後に幸多からんことを。応援しています。