受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員試験｜【2025年合格目標】【教養+専門型】地方公務員・国家一般職・専門職速習カリキュラム（大卒）

公務員を目指すきっかけ

特にきっかけというものはなく、大学3年生になり、将来のことを本格的に考えていかなくてはならないなと思い、自分と向き合う中で労働基準監督官という仕事に辿りつき、魅力を感じて志すようになりました。というのも、大学卒業後どんな仕事に就きたいか考えたときに、自分のこれまで学んできたことを無駄にしたくないという気持ちと、自分の知識や経験を最大限に高め、その知識と経験をもって多くの人のためになる仕事がしたいという気持ちがありました。そこで労働というのは、多くの人にとって人生のほとんどを占めるものであり、そして労働環境は、勤務時間内だけでなく、私生活にも影響してくる重要なものであることから、労働特に労働環境の整備、改善に携わることでより多くの人のために貢献したいという気持ちで労働基準監督官を目指すようになりました。

アガルートをお選びいただいた理由

他の予備校に比べ安価というだけでなく、合格特典もいただけるという点に魅力を感じたからです。また、大学やアルバイトで忙しかったことから、通学ではなく、隙間時間に受講し自分のペースで進められる通信講座を探していたのですが、その際に見つけ、自分にぴったりだと感じました。さらに、勉強を開始する時期が非常に遅かったことから、最短で効率よく進めたかった私にとって、速習カリキュラムや要点のまとめられたテキストは魅力的でした。そして、労働基準監督官の試験は面接が重視される傾向にあるのですが、模擬面接を回数制限なしに受けることができ、以上のように私の求めていたものをすべて満たすところは他にないと感じ受講することにしました。

学習の方針と進め方

とにかく私は勉強を始めた時期が遅かったため、科目に優先順位をつけて取り組みました。というのも、文章問題の対策はせず、まずはなじみのない判断推理や数的処理から力を入れて取り組み始めました。そして、専門試験の記述式では、知識を暗記して答案上で再現する必要があることから正確な知識が求められるため、実際に答案を書いたりインプットとアウトプットを繰り返したりと綿密な暗記を行い、選択式の試験は知っていれば解答できるため、問題を解くというよりも本を読んでいく感覚で取り組むことにしました。

公務員試験のための勉強の開始時期

2024年3月

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

勉強を開始する時期が遅かったため、その科目数の多さから時間が足りないという焦りが常にあり、目の前のことに集中できないといったことや諦めモードで勉強を投げ出してしまった時期がありました。その際、科目に優先順位をつけ、文章問題については寝る前や授業の合間等に単語帳をまわすのみで対策をせず、他の科目に時間を充てることにしました。また、労働基準監督官の試験は、面接の方が重視されるからもし筆記試験が上手くいかなくても面接で挽回できると自分に言い聞かせ、気持ちを保っていました。

受講された講座の良さ、当該講座の学習方法（使い方）

教養試験

判断推理・数的処理・資料解釈については、講義動画を見てテキストの問題を解くということを繰り返していました。自然・人文・社会に関する時事、情報の知識分野については対策の時間が取れず、対策ができないまま試験に臨むことになりました。

専門試験

大学で法律を学んでいたので、動画を見ることなくいきなり問題演習に取り組みました。問題演習を通して躓いた箇所について、講義動画やテキストに戻り勉強していました。問題集は、問題と解答が簡潔にまとめられているため、問題を解かず目を通すだけでも勉強になると思います。私は専門記述対策講座の労働法・労働事情のテキストに助けられました。これは、過去問と解答例がまとめられており、直前にこれに目を通したのですが、このまんまの問題が出題されたため、この解答例の通りに書くことで合格することができたと思います。

人物試験

人物試験対策では、オンラインの模擬面接を利用させていただきました。初対面の先生とお話しすることで、面接の緊張感を味わうことができましたし、嘘をつかずありのままの自分で良いのだと面接直前に大事なことを教えていただきました。回数制限なしに自宅に気軽に受けることができる点がいいなと思いました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

勉強を始めた時期が3月で春休みだったため、朝9時に起きて16時からのアルバイトの時間まで勉強し、帰宅して21時から3時ごろまで勉強するといった生活を送っていました。そしてスマホでどこでも動画を見ることができるため、バイトに行く移動時間に動画を見て復習をしていました。4月になり学校が始まってからも基本的に生活は変わらず、アルバイトをしていた時間に大学の授業が入っており、大学の時間まで勉強して帰宅して再開するといった生活を過ごしていました。またこの時、労働法の勉強が進んでいなかったため、労働法の授業をとり、その授業を聞きながらテキストを開いて対策を進めるといったことをしていました。

直前期の過ごし方（どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか）

5月に入ってからは、毎日1問は判断推理・数的処理・資料解釈の問題に触れるようにし、労働法については、答案で再現できるよう基本的な知識を確実に頭に入れることを意識して取り組んでいました。そしてこの時点でも対策が遅れていたため、 1日でなるべく多くの科目に網羅的に触れることを意識していました。その際、同じ箇所に何度も素早く目を通し、スピードを意識してインプットを行い、食事や入浴中に直前に見ていたテキストを思い出してアウトプットを行うといった生活を送っていました。

試験期間中の過ごし方

1次試験も2次試験も午前中から集合して行われ、試験会場までの移動を考えると朝早く起きて頭を働かせないといけなかったため、なるべく早い時間に起きて活動する習慣をつけていました。そして寝る間を惜しんで勉強したい気持ちも山々でしたが、睡眠をしっかりとり体調を崩さないよう気を配り生活を送っていました。また、1次試験受験後、まったく手ごたえがなくしばらく引きずってしまったため、もっと早く切り替えて面接の対策をすべきだったなと今になって思います。

受験した時の手ごたえ

文章問題

文章問題については手ごたえがあったのですが、教養試験全体で問題数が多いですし、知識分野の問題の選択肢一つ一つの文章量が多いため、とにかく時間が足りなかったという印象でした。

専門試験

専門試験の多肢選択式については、自分の準備不足のせいではありますが、２択まで絞れてその２択で迷うといった問題が多々あり、大幅に時間を消費してしまいました。この時点で心が折れてしまったのですがせっかく来たから最後まで受けようという気持ちで記述試験に臨みました。記述試験では、自分の中での確実な知識をなんとか集め、不確かなことは書かず、間違ったことだけは書かないように意識して解答しました。記述試験も同様に手ごたえはありませんでしたが、自分の知っていることは全部書けたかなと思います。

人物試験

人物試験では、その受験生の多さに圧倒されてしまいました。待ち時間が長く、直前に準備する時間は十分にありましたが、解答に詰まってしまって答えられない質問もありましたし、上手く答えられず終了後、あの時こう答えたらよかったと何度も思い出し後悔しました。

合格・内定した時の気持ち

内定のお電話をいただいた時は驚きと安堵の気持ちでいっぱいでした。公務員試験は結果が出るのが遅く、周りの友達がもっと早い段階で内定を獲得し遊んでいたのを見て焦りの気持ちを覚えていたので、やっと終わったなという気持ちでした。今回、実際に自分が公務員試験を受験してみて、周りの人がどれだけ早く結果を出していたとしても、その影響を受けず、確固たる意志を持ち自分のペースで進めていけるかという気持ちの面も重要だと感じました。

振り返ってみて合格の決め手

合格の決め手は、面接に備え入念な準備を行い、想定外の質問に対してもしっかりその場で考えて答え、労働基準監督官に求められる人物像に当てはまることを、具体的なエピソードをもって表すことができた点だと思います。というのも、事前にインターネットで合格体験記を調べ、そこから可能な限り過去にされた質問を集め、自分でも質問を想定し、質問リストを作りました。そして、労働局のYouTubeやホームページから、過去の説明会のインタビュー等に目を通すことで監督官の仕事内容や適性への理解を深めました。その後、その質問リストの質問に対して、監督官に求められる人物像や適性を当てはめた答えを考えていき、そこに該当する自分のエピソードの探し、解答を作っていきました。解答が完成すると、それらを頭に入れて話す練習をし、もし想定外の質問が来ても解答全体に統一感を出し、矛盾しないように自分の中で軸を確立させていきました。

公務員として実現したいこと、取り組みたいこと

労働基準監督官として、実際に現場で機械、設備の安全性や労務管理資料を検査し、指導を行うことで未然に労働災害を防ぐことに貢献したいと考えています。そして労働者の労働条件の確保と向上を図り、労働者が安全で健康に働くことができる労働環境を実現していきたいです。そのために、公務員試験に合格するまでがゴールではなく、これからさらに労働基準法や関連法令、実務について勉強し続け、様々な業務に関わり積極的に経験を積んでいきたいと考えています。そして勤務年数を重ねても、監督官を目指した初心にかえり、謙虚な姿勢で常に向上し続ける監督官であり続けたいと思っています。そして人々の生活に貢献できるよう監督官としての責任を果たしていきたいです。

受験生に対するメッセージ

１次試験の手ごたえがどれだけなかったとしても、できるだけ早く気持ちを切り替え面接の対策に取りかかり、自分の希望する労働局の説明会には参加すべきです。私は手ごたえがなさすぎて面接の対策にすぐに取りかかることができませんでしたし、労働局の説明会にも参加しませんでした。合格できたからよかったものの、１次試験後の時間をもっと有意義に使えばよかったと後悔しました。説明会についても、面接によっては参加したか聞かれることもあるみたいですし、参加することで面接で話せるネタにもなります。そして、１次試験で上手くいかなくても労働基準監督官の試験は面接試験が重視される傾向にあるため、ボーダーさえクリアしていれば面接で挽回できる余地は大いにあります。そのため、これから受験される方は先のことをあまり考えすぎず、肩の力を抜いて目の前の筆記試験に全力を注いで頑張ってください。