受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

安定したイメージが強く、国や地域のために働くという立場が自分にあっていると感じたため。
また、筆記試験のための準備に多くの時間を割く必要がある点も、勉強が好きな私にとっては良い就活の仕方なのではないか、と考えたから。

公務員として働かれている方の話を聞いた時に、「自分のプライベートも充実させたいから公務員を選んだ。実際働いてみても休みの日は趣味に打ち込み、ライフワークバランスを保って楽しく働けている。仕事内容もとても充実していて、様々なバックグラウンドを持つ人と会話することができて、知見が広がり面白い」とおっしゃっていた。
私も、仕事に限らず私生活も充実させたかったので、公務員の働き方に興味を持ち始めた。

アガルートをお選びいただいた理由

合格特典があったことと、全てオンラインで完結することができたため。
独学で勉強することも考えたが、ある程度決められた教材の枠がないと、市販のテキストを買い漁ってしまいそうだったので、予備校を使おうと考えた。
他の予備校と比較検討しなかった理由は、いくら良い教材が揃っていたとしても、それを上手く使うことができるかは自分次第だと考えていたため。
私は自分で計画を立てて勉強を進めるのが好きなので、自分の好きな時間に好きなだけ動画視聴ができるスタイルはとても理想的だった。
また、一か月に一回ホームルームで勉強の進め方や質問コーナーが配信されることも、勉強のモチベーションになって学習を続けやすいのではないかと思ったから。

学習の方針と進め方

アガルートの授業動画を一本視聴するごとに、該当する過去問題集のページを解いて、すぐにアウトプットするようにしていた。
テキストには自分が大事だと思う箇所にマーカーを引くだけでなく、記述されていないが講師の先生が大事だと言っていることも書き加えて、より充実したテキストにしていくことを心がけていた。
分からない部分は動画を一度停止して、自分で考えるようにしていた。
動画を全て見終わったらひたすらアガルートの過去問題集を解いて、分からない部分や忘れている部分はテキストを見て復習した。
過去問題集は、受験先の科目のものは全て5周以上回した。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

挫折といえるものはあまりないように思うが、数的処理には苦労した。
私は初めから完璧を目指してしまう性格なので、答えの導き方も分からない問題に向き合わなければならないことはかなり苦痛だった。
しかし勉強を続けていく中で、乗り越えるためには「同じ問題を繰り返し解いて考え方のパターンを増やしていくこと」しかないのではないかと考えるようになり、初めから初見の問題を素早く解くよりも、問題集を繰り返し解いて解法パターンを身に付ける努力をした。
結果的に、本試験でもこれまでに解いた問題の解法を応用して答えが出たものもあったので、繰り返し諦めずに解き続けてよかったと感じている。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

数的推理・判断推理のテキストは、各7周ほど回した。
代表的な問題がジャンルごとに並べられているので、自分が苦手な分野の問題を繰り返し解くのに役立った。

始めは問題を見て自分でいったん考えてみて、それから動画を視聴したり解説を読んだりした。
2周目以降は、自分で最後まで解けるように取り組んだ。
何周もするにつれ、回答時間を早めるようにしていた。
動画や解説を見ても分からない問題は、Facebookの質問機能を用いて質問をするようにしていた。
社会科学のテキストも2周回した。
動画の中で講師の先生が分かりづらいところは、図を用いて説明してくださったのでよく理解できた。

②専門試験対策

法律科目は難しい言葉も多く、法学部生でありながら理解に苦労した部分も多かったが、平易なたとえ話を用いて説明してくださったことで難しく考えずに済んだので、動画のクオリティも満足だった。
自分が苦手だったり、まだ理解が十分にできていない箇所には、付箋を貼って復習の機会を多く作るようにし、また過去問を解く中で論点となっていた箇所にも、付箋やマーカーを付けて目立たせるようにしていた。
過去問題集に書き込みをして使用したかったので、赤のペンで正答番号や補足説明を加えて移動中でも勉強できるようにした。

③人物試験対策

アガルートの模擬面接を2回利用した。
自分の都合のつく日時に、オンラインで利用することができる所がとてもありがたかった。

私は2回しか利用することができなかったが、1回目で上手く答えられなかった質問をその場でメモしておいて、2回目の模擬面接の日までに回答を作り自分で話す練習もした。
また、面接対策講座の動画で、面接マナーを完璧に習得することも注力した。
オンラインの模擬面接では、面接マナーまでは見られないのでおろそかになってはいけないと思い、動画の内容を自分で実践して身に付けるようにした。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

大学の授業がある日は、授業の前後に大学の図書館で動画視聴をしたり過去問を解いていた。
大学の授業がない日も、図書館へ行き勉強を進める習慣を付けた。
大学の図書館へ行けば人の目もあり、自分と同じように公務員試験の勉強をしている人もいるので、自然とモチベーションが上がるようになった。
私は朝型であまり夜遅くまで起きていられないので、朝は5時半に起床し、そのまま机に向かい数的処理の問題を解いた(先生が数的処理は、午前中にやった方がいいとおっしゃっていたので)。
夜は19時以降は勉強しないと決めて、一日の中でどれだけ効率よく学習を進められるかに重点を置いていた。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期だからと言って勉強自体はあまり変えなかったが、教養試験が午前中、専門試験が午後にあるので、それに対応できるように、一日の勉強の順番も本番の試験に沿うようにしていた。
また自分が間違えやすい部分には付箋を付けていたので、直前期はその箇所を重点的に復習して取りこぼさないようにした。
心構えとしては、「完璧を目指さないこと」をとにかく意識した。
公務員試験は7割正答できたら合格ラインと言われているので、まずはそこを目指すことにして、分からない問題があったとしても潔く後回しすることを心がけた。

試験期間中の過ごし方

終わったことは気にせず、切り替えるようにした。
特に、筆記試験が終わり一次試験合格発表までの2週間は、結果が気になりつつも面接の準備をしなければならなかったので、精神的な負担はあった。
しかし、合格しているつもりで面接練習をしないと、面接自体も自信がないようなものになってしまったので、あまり結果については気にしないようにしていた。
また、私は裁判所しか受けていなかったので、もう後はない!という強い気持ちで試験に挑んで、あまりネガティブなことは考えないでいた。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

数的処理が思いのほか解きやすく、試験後も手ごたえを感じていた。
文章理解は現代文の方がやや難しく感じ、過去問を解いた時よりも時間をかけてしまったように思う。
逆に英文は元々得意ということもあり、現代文でかけた時間を巻き返すことができた。
知識分野は、事前にまとめていた部分から出題された箇所もあり、ラッキー問題と感じたものが多かった。
全体的に練習通りの時間で解き切り、見直しの時間も十分に取れたため、多く失点をすることはないと思った。
自己採点をした時も、自己ベストの点数に近かった。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

民法で、今まで解いたことのない形式の問題が1問出題され少し戸惑ったが、それ以外は予想通りだったので落ち着いて解くことができたように思う。
憲法もアガルートの過去問題集で見たような記述が多かったので、特段悩むような問題はなかった。
私は選択科目で刑法を選択すると事前に決めていて、実際に選択した(この科目だけは市販の問題集を使用していました)。
過去問を解いた時と同じくらいの難易度だと感じたので、過度に落胆するほどの手ごたえではなかった。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

想定問答を100個程作っていたがほとんど聞かれず、また裁判所の面接は長いと聞いていたのに20分間と比較的短時間だったためすべてに拍子抜けし、手ごたえはあまりなかった。
しかし、面接官の方は私の話に頷きながら聞いてくださり、回答後も「そうなんですね」や「納得しました」など一問一答の面接にならないような形式になっていたので、受験する側もとても答えやすかったように思う。
ただ、面接後少し経過すると、「あの質問はしゃべりすぎたかな」や「こう答えたほうがよかったのではないか」と不安があり、ますます手ごたえはなかった。

④合格・内定した時の気持ち

受験先が一つだったこともあり、最終合格した時はとても嬉しかった。
しかし裁判所の場合、最終合格順位の順番で内定先の提示の電話がかかってくるため、私は内定には合格後2か月を要した。

その間「合格はしたが自分はどこに採用されるのか、そもそも電話はかかってくるのか」など不安要素が大きく、安心できない日が続いた。
最終的に、第一志望であった都内勤務になることができて嬉しかった。
公務員試験は自分の成長が見えにくく、合格して初めて成長が実感できるものだと思うので、内定して初めてほっとできた。

振り返ってみて合格の決め手

一番は、日々の勉強の継続だと思う。
大学3年の5月から勉強を始めたが、2日以上なにも勉強しない日を作ったことがなかったので、前にやった内容を忘れてしまったということも少なく、効率よく勉強を進めることができた。
どんなに難しい問題があったとしても、あきらめずに理解できるまで取り組む姿勢を大事にしていたので、その姿勢が決め手だと感じる。
また、毎日やることリストを作って、その日のうちにやることを明確にして、時間を無駄にしないようにしていた。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

裁判所職員として受験前から取り組みたいと考えていた、事件の受付事務を正確に進めることをまずはやりたい。
これまでの私の経験上、何事も正確に迅速に物事を進めることが得意だったので、その力を活かして仕事ができる裁判所で発揮したいと思う。

さらに、来庁者対応も事務官の重要な仕事なので、初めて裁判所を訪れたり、訪問先がわからない方に対して、わかりやすく案内ができる事務官になりたい。
また、裁判所書記官にもチャレンジしたい。
書記官は事務官よりも専門性の高い仕事ができ、法廷で裁判に立ち会うこともできるので、かねてからあこがれが強い。
書記官になるのにも試験があり、簡単になれるものではないが、事務官としての時間も大事にしつつ、ゆくゆくは書記官にも挑戦して裁判所の仕事に貢献したい。

受験生に対するメッセージ

筆記の勉強ばかりに時間を割きがちだが、私の場合は筆記が終わって面接までちょうど1か月しかなく、その期間で準備するのは難しかったと思う。
受験の年になったあたりから、面接カードの添削をしてもらうなど、筆記合格後を見据えて準備しておくほうが、後々の焦りも少なくなる。

面接では公務員としての適性があるのか、志望先にあっているのかがみられていると思うので、筆記の勉強をしながら休憩時間などに、自分はなぜ公務員になりたいのかなどを考えてみるとよいと思う。
私は面接で使えるいい表現が見つかるたびに、メモをしてそれを面接カードや本番の面接の場で活用できるようにしていた。
公務員試験は、合格するまで成長の手ごたえが見えにくいものだと思う。
しかし、やった努力の分だけ結果はついてくるものだと実感しているので、あきらめずに最後まで全力で取り組んでほしい。

使用していた教材とおすすめの使い方

  • アガルートの法律科目のテキストと過去問題集
    授業動画を一本見終わるたびに該当する箇所の問題集をすぐに解く。
    テキストに記述がなくても、自分で大事だと思ったことや過去問で出題されている論点などは
    関連するテキストのページに書き込んで自分だけのテキストを作る。
  • TAC出版の裁判所職員の過去問題集
    全科目5周ほど解いた。

使用していた文房具やツール

  • 付箋(貼るだけの細いタイプ)
  • (ジュースなどは眠くなるので)
  • 黒ボールペン(憲法の記述対策用)