受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

就職先を決めるにあたって民間企業や公務員の説明会に参加するうちに、公務員として人の役に立つ仕事をしたいと思うようになりました。
初めから裁判所事務官を志望していたわけではありませんでしたが、公務員試験対策としてアガルートで法律科目を学ぶうちに法律を学ぶ面白さを知り、就職後も法律の勉強を続けていくことのできる裁判所事務官の仕事に興味を持ちました。
その後、裁判所事務官の仕事内容について詳しく調べたり、実際に裁判を傍聴しに行ったりすることで、裁判所事務官として、裁判官や裁判所書記官と協力しながら円滑な裁判の実現を支えたいと強く思うようになりました。
また、裁判所書記官の仕事にも興味を持ち、裁判所書記官も目指すことのできる裁判所事務官を志望することに決めました。

アガルートをお選びいただいた理由

アガルートを選んだ一番の決め手は、オンラインで受講できる点でした。
私は公務員試験の勉強を始めたのが遅く、自分のペースで学習を進めたかったため、予備校に通うよりも完全オンラインで勉強できるアガルートのほうが自分に合っていると感じました。
映像授業だけだと、人物試験対策が疎かになってしまうのではという懸念もありましたが、アガルートは人物試験対策もしっかりと行っており、面接カードの添削や模擬面接を無制限で受けることができる点にも魅力を感じました。

また様々な公務員試験予備校を比較したサイトを見て、アガルートの評判が良かったことや、全額返金の特典があることから、最終的にアガルートの講座を受講することに決めました。

学習の方針と進め方

テキストをまず軽く読み、講義を聞き、テキストをもう一度じっくり読み、問題演習に取り組む、という流れで勉強していました。
私は勉強を始めたのが遅く試験まであまり時間がなかったので、テキスト1周でなるべく多くの知識を身につけることを意識していました。
そのため、少しでも疑問に思ったところは質問制度を利用して積極的に質問したり、法律科目はインターネットで詳しい判例を調べたりすることで、疑問点が残らないように学習を進めていました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

挫折というほどのことはありませんでしたが、勉強量が足りていないのではないか、という不安は試験が近づくにつれ大きくなっていきました。
また、周りの人の多くが、既に就職活動を終えていることに対する焦りもありました。
そこで気持ちを切り替え、不安になっている暇があったら勉強しよう、という気持ちでひたすら勉強していました。

勉強を全くしない日があると、自己嫌悪でモチベーションが下がってしまうので、どんなにやる気の出ない日でも少しでも机に向かい、勉強時間ゼロの日をなるべく作らないようにしていました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

私は数的処理が苦手なので、数的処理のテキストを主に使っていました。
アガルートのテキストは幅広い問題を扱っており、問題を解くのに必要な知識や公式が単元ごとにまとまっているので使いやすいと感じました。
テキストに載っていた問題と似たような問題が、本番の試験で出題されたこともあったので、アガルートの講座を受けていて良かったと思いました。
一つ一つの講義動画がさほど長くないため、気軽に勉強できるという点も良かったです。

②専門試験対策

専門科目は予備知識がほぼゼロの状態で勉強を始めましたが、どの科目も説明がわかりやすく、講義を聞く → 問題を解く、の繰り返しで知識を着実につけていくことができました。
特に法律科目は、講師の方が単元ごとの頻出度を毎回示してくださっていたので、頻出の単元は何度も繰り返して勉強し、そうでない単元は確認程度で済ませるなど、メリハリをつけて学習することができました。
記述のテキストも書くべきポイントがしっかりとまとまっており、自信を持って本番の試験に臨むことができました。

③人物試験対策

人物試験対策講座では、実際の面接を再現した動画を客観的に見て面接の良い例、悪い例を学ぶことができたのが良かったです。
私は民間企業の面接を受けたことがなく、面接の作法や流れをあまりよく知りませんでしたが、面接官の視線に立って再現動画を見たことで多くの学びを得られました。
また模擬面接を受けることで、自分では気づかなかった話し方の癖や論点のずれに気づくことができ、本番の人物試験では気をつけて臨むことができました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

大学の授業がある時期は、朝起きてからの時間や寝る前の時間、通学時間などを利用し勉強していました。
数的処理は毎日取り組んで、解き方を身につける必要があると思っていたので、数的処理の勉強をする際には毎日解く量を決め、それを達成してから他の科目の勉強に移るようにしていました。
数的処理以外の科目については、その日に取り組む科目とノルマをある程度決めて勉強していました。その日の目標だけでなく、「〇日までにこの科目を終わらせる」といった計画も立てていました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期は大学の授業やアルバイトを極力減らし、ひたすら勉強に打ち込んでいました。
私は苦手意識を持っていた数的処理と、予備知識がほぼゼロだった専門科目の勉強を主に行っていたので、数的処理以外の教養試験の勉強をする時間があまりありませんでした。
しかし、直前にそういった科目の勉強をいきなり始めるようなことはせず、配点の高い科目を復習することを優先していました。

私の場合は少し極端すぎるかもしれませんが、公務員試験はとにかく科目が多いので、捨て科目を作ることも重要だと思います。

試験期間中の過ごし方

試験期間中の過ごし方については、直前期の過ごし方と変わった点はさほどありませんが、終わった試験のことを引きずりすぎないように、かつわからなかった問題の復習はしっかりとするようにしていました。
また試験の次の日は勉強時間を減らし、息抜きしていました。
人物試験対策としては、アガルートの模擬面接を何度か受けた他、大学のキャリアセンターや地元の就職支援施設でも模擬面接を受け、多くの方から意見を頂くことを意識していました。
その際に頂いた質問は忘れずメモし、自分の想定質問集に加えるようにしていました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

裁判所事務官の教養試験は3時間あるので、他の試験種と比べて余裕を持って問題を解くことができました。
苦手だった数的処理でも、アガルートのテキストで事前に解き方を学んでいたタイプの問題が何問か出題されていたので、自信を持って問題を解けました。
数的処理が比較的解けたのと、元々現代文と英語が得意なのと、社会科学系の科目では専門試験対策で学んだことをそのまま生かせたので、そういった科目で点数を稼ぐことができたのではないか、と思っています。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

裁判所事務官の専門試験は科目数が少ないので対策しやすく、他の試験と比べて一番手応えがありました。
問題の難易度もさほど高くなく、アガルートで勉強していた内容についての出題がほとんどであったと感じました。
専門記述についても、アガルートのテキストで扱われていた論点の中から出題されそうな論点に絞って勉強していて、その内容を組み合わせれば書けそうな論点が出題されたので、自信を持って解答できました。

総じて、アガルートのテキストを使って対策していたことで、上手くいったな、という印象でした。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

人物試験では、自分を必要以上に良く見せようとせず、ありのままの自分でいることを意識していました。
また自分だけが一方的に話すのではなく、面接官の方々と会話することを心がけていました。

裁判所の面接は難易度が高いと聞いていたので、面接前はとても不安でしたが、面接官の皆様が優しく話を聞いてくださったのであまり緊張しすぎることなく話せました。
手応えはありませんでしたが結果的に良い評価を頂けたので、面接中は笑顔でいようと意識していたことや、質問に一生懸命答えようとする姿勢を評価していただけたのではないか、と思っています。

④合格・内定した時の気持ち

内定を頂けた時はとても嬉しかったです。
これまで諦めずに努力してきて良かったと思うと同時に、就活という大きな壁を乗り越えられたことに安心しました。

支えてくれた家族や友人、指導してくださったアガルートの講師の皆様、励ましてくださった方々にも大変感謝しております。
自分がこれから公務員になるのだと思うと身が引き締まる思いですが、公務員として恥ずかしくない人間になれるよう今後も努力し続けていきたいと思います。

振り返ってみて合格の決め手

私の合格の決め手は、最後まで諦めなかったことだと思います。
人物試験の前は、不安すぎて試験会場に向かう電車の中でずっと逃げ出したいと思っていましたが、なんとか踏みとどまりました。
筆記試験でも、勉強が全然足りていない科目が複数ありましたが、諦めずに試験に臨みました。
諦めてしまえば合格できる可能性は0%になってしまいますが、諦めなければ望みはあります。
辛くて逃げ出したくなることもあると思いますが、どうか自分を信じて最後まで頑張ってほしいです。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

裁判所事務官として、裁判官や裁判所書記官と協力し合いながら、迅速適正な裁判の実現に努めていきたいです。
裁判所に来られる方は、不安を抱えているような方も多いと思いますので、裁判所の顔としてそのような方々に対し手続きなどを詳細に説明し、不安を取り除いていきたいです。

また職員の方から伺った話では、裁判所は今変革期にあり、若い人や法学部以外の学部出身の人の視点も重視しているそうです。
私は法学部以外の学部出身ですので、そういった他学部出身ならではの視点を生かして仕事をすることができたらと思っています。
裁判所事務官として経験を積んだ後は、裁判所職員総合研修所に入所するための試験を受け、裁判所書記官を目指していきたいです。

受験生に対するメッセージ

公務員試験は、最後まで何があるかわからないと思います。
うまくいかなかったと思っていても、案外良い結果だったということもありますし、例年倍率が高い機関でも受験してみたらその年は倍率が低かったということもあります。
自分を信じて、自分が本当にやりたい仕事を目指してほしいです。
また、ずっと勉強ばかりしていると気分が落ち込んでしまうこともあるので、適度なリフレッシュも大切だと思います。

勉強しない日を作ったり、どこかに出かけたりすると良い気分転換になると思います。
公務員試験の勉強を通して得た知識が無駄になることはないですし、公務員試験を乗り越えたという経験が後の自信に繋がってくると思います。
公務員試験は長丁場になりますが、諦めずに最後まで頑張ってください!応援しています!

使用していた教材とおすすめの使い方

アガルート出版の教材以外は特に使用していません。

使用していた文房具やツール

数的処理の問題を解く際にはWeb上のストップウォッチを使って時間を計っていました。
また、眠気覚ましのためにメガシャキなどの飲み物をよく飲んでいました。