受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

母から「公務員も向いているんじゃない?」と言われたことがきっかけでした。
それまでは漠然と「安定している仕事」という印象しか持っていませんでしたが、他にこの仕事がしたいという強い思いも特になかったため、とりあえず調べてみることにしたところ、人のサポートが得意という自身の性格とマッチすると感じ、公務員を目指し始めました。
勉強を開始した当初は「カッコいい・すごい」といった子供っぽい理由で、国家一般職を第一志望にしていましたが、23区合同説明会に参加し各区役所の説明を聞いたところ、より身近な人の生活を支える仕事に携わることができるのは区の職員だと思い、それからは特別区職員になりたいと強く思うようになり勉強の主軸を転換させました。

アガルートをお選びいただいた理由

そもそも、アガルートを受講していた大学の友人がいたことがきっかけで知りました。
私が公務員試験に向けて勉強を始めたことが遅めだったということもあり、どうにかして効率よく勉強し、早く皆に追いつきたいと思っていたところ、予備校の校舎に通うことなくオンラインという点が魅力的だったため受講を決めました。
自室など周りの環境によっては勉強に集中できないという方もいますが、時間や場所をあまり選ばずに勉強できる面は、時間を確保するのが難しいという方には大きいと思います。
分かりやすく、まとまっている教科書も魅力です。
専門科目の社会学・政治学・行政学は教科書が薄くコスパが良いため、私にとってモチベーションアップに繋がりました。
実際に過去問を解いていて、その範囲が満点だった時はすごく嬉しかったです。

学習の方針と進め方

学習方針としては、苦手科目は潔く捨てていました。
数学や理科系が大の苦手なので、なるべく暗記系の科目で点を取ろうと考えました。
教養科目の数的推理や判断推理は仕方のないところがありますが(簡単なものもあるので)、自然科学では生物や地学を選ぶなど、少しでも点に繋がりそうな問題を選び、それを重点的に勉強していました。
捨て問を作るということは、解こうとしていた問題が難しかった時に逃げ道を潰すことになるというデメリットがありますが、最初から飛ばすことで時間の節約にもなると思います。
また、リラックスする時間を適度に設けていました。
そもそも長丁場となる公務員試験ですし、試験の日が近づくにつれ焦りも出てくるかと思いますが、集中力やモチベーションを保つ意味でも、趣味の時間を作ったり運動したりすることは大事だと思います。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

過去問を解いていて合格点に全然達していない時はショックでしたし、同時に焦りも感じました。
私は数学が本当に苦手なので、専門科目はそこそこの点数がとれても、教養科目の方がダメダメという時が何回もありました。
しかし、過去問とよく似た問題が本番で出題されることもあるので、教科書以外にも数的推理に特化した問題集を購入し、何周もするといった方法で復習していました。
実際、本番の試験で「あ!これやった!」という問題が数的推理で出題されました。
その時は緊張から解き方を忘れてしまったのですが、見たことがある・解いたことがある問題があるのは、心の支えにもなると思います。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

主に数的推理・判断推理のことになりますが、似た問題がいくつか載っていることは嬉しかったです。
まず自分で1問解く→解説動画を見る→他の例題も解く、といったように、繰り返しできることは勉強するうえで大切だと感じました。

解説動画の中でも、楽な解き方を教えてくださった回もあったので、とても心強かったです。
解法を文章で理解するには、難しい問題もあります。
また、オンラインの講座だと、分からないと思ったときにすぐに質問できないという面がありますが、再度自力で考えて、分からなかった点と点が繋がった時は爽快です。
また、1個1個の動画が比較的短め、ということも助かりました
長いとどうしても集中力が切れてきてしまいますが、私の場合テンポよく動画を視聴し勉強できるのは、集中力の維持に繋がりました。

②専門試験対策

特に、小林先生の民法と行政法の授業は分かりやすく、面白かったです。
私は法学部生なので、大学でも1年生の時から勉強していたというアドバンテージはありますが、基礎中の基礎から再度勉強しなおすとなった時に、「大学でこの授業受けたかった」と思うほどでした。
他の科目も、重要な箇所をしっかりと教えていただけるので、得点に繋がりやすいと思います。
社会学・行政学・政治学は教科書が薄いにもかかわらず、私が受験した国家一般と特別区では各5問出題されるので、コスパ最強の科目です。

③人物試験対策

面接対策は、講義動画を一通り見ただけで終わってしまいました。
というのも、直前に家族がコロナに罹りバタバタしており、時間が取れなかったためです。
足りない分は、大学の就職支援センターで模擬面接をしていました。
ですが、試験が全て終わり就職が決まった今、オンラインでの模擬面接を活用できなかったことを後悔しています。
大学の支援センターよりも、専門的にアドバイスをしていただけると思うからです。
いくら教科書に文章で気を付けるポイントなどが書いてあっても、面接の雰囲気は独特なものですし、緊張もします。
多くの生徒を指導し合格へ導いてきた先生方に、繰り返し模擬面接をしていただくことで、結果も変わっていたかもしれません。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

自宅で休日に講義動画を視聴するほか、大学の空きコマに図書館で過去問を問いたり、通学中の電車の中で教科書を読んだりしていました。
また、勉強する時間中は、スマートフォンを手元に置かないようにしていました。

目に入る場所においておくと、どうしても「少し休憩」などと理由をつけていじってしまうからです。
私は、短時間だけ集中して勉強する方法が自分に合っていたので、『「2時間勉強して30分ホッとする」を繰り返す』といったようにオンオフをはっきりと分けることで、周りの誘惑との調整を図ることができたと感じています。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

「過去問を解き、間違えた箇所を復習する」の繰り返しでした。
また、他に公務員試験を受ける友人がいる方は、その人と一緒に問題の出し合いをすることも効果的だと思います(主に暗記系科目)。
インプットとアウトプットを同時に出来るからです。
勉強面以外では、体調管理をしっかりしていました。
当日に風邪気味では、本来の力を発揮できません。
直前だからといって夜遅くまで勉強するのではなく、規則正しい生活を送ることを、いつも以上に心がけることが大切です。
最後に、私が一番大事だと思うことです。
それは、自信を持つことです。

根拠は無くて構いません。
私は友人に呆れられていましたが、「なんとなくいける気がする」と少しでもポジティブに考えることは本当に大事だと思います。

試験期間中の過ごし方

いくつも試験を受ける方は、毎週のようにあったり、逆に次は1か月後だったり、といずれにしても長丁場になるのが公務員試験だと思います。
結果のことを考え、不安になる方もいるでしょう。
私は、特別区の一次試験が終わった時、本当に手ごたえが無くて、慌てて家族や大学の就職支援センターの人に相談しました。
ですが、引きずらないことが大切です。
終わった試験のことを考えてもどうにもならないですし、それなら復習する方がよっぽどためになります。
また、試験は1日かけてやるものが多いです。
緊張から、おそらくへとへとになるでしょう。
すぐに復習することはとても立派なことだと思いますが、とりあえずお風呂にゆっくり入って寝る、といったリラックスをする時間は作るべきだと感じました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

苦手な数的推理・判断推理で、思っていたより点が取れていた時はとても安心しました。
また、時間が足りなくなって、解ける問題なのに不正解という最悪なケースにならないよう、問題の見極めと順番意識は重要だと思います。
私は、人文科学系(暗記系)→数的推理・判断推理の簡単めな問題→文章理解→その他の順で解くことを意識していました。
時事問題などでは、見たことのない問題が出ることもあるかもしれません。
ですが、他の受験生も解けない問題である可能性が高いので、それが分からなかったからといって一喜一憂するのではなく、全体で合格点を取ることが重要です
(もちろん勘で正解するに越したことはないですが)。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

国家一般職は、選択肢を絞ることはできるけれど、確実に正解なのは分からない問題が多かったです。
特別区は、人物名とキーワードの組み合わせを覚えていれば、だいぶ大きいと思います。

私は教養科目の方が苦手だったので、専門科目を得点源にしようと決めていましたが、それでもあと5問くらいは正解できたな、と自己採点をしたときに感じたので割と不安でした。
ですが、なにも満点を取らなければ合格を貰えないわけではありません。
特に、特別区は55問中任意に40問選択し解けばいいのです。
落ち着いて、自分が解けそうと思う問題を確実に選ぶことが大切だと感じました。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

自分が、人間性やコミュニケーション能力で不合格にされるとは全く考えませんでした。
面接を受けたのが特別区のみなので、その時のことしか書けませんが、穏やかな面接だったと思います。
目を見て、はっきりした口調で話すことができれば、大丈夫です。
注意すべきは、各区の面接です。
その区について、いかに自分が興味を持っているかを伝えることはとても重要ですが、中途半端に施策の話題を出すと突っ込まれます。
私はそれで墓穴を掘り、一度不合格になりました。
調べるならとことん調べ、街歩きもしっかりすべきです。自信にも繋がります。
あとは、やりたい仕事など自分の考えとその理由がキチンと結びついていれば、軸があるという印象を持ってもらえると思いますよ。

④合格・内定した時の気持ち

一度区面接が不合格だったので、周りより合格をいただくのが遅めでした。
それまでは、少なからず焦りやショックも感じていました。
そのため、面接日の翌々日に合格のお電話をいただいたときは、本当にうれしかったですし、家族や友人にも「支えてくれてありがとう」とすぐにLINEをしました。
民間企業に進む周りの友人が続々と就職活動を終わらせ、同じ公務員試験を受け早々と合格をする友人がいるなか、なかなか合格をいただけなかった時期は精神的にきつかったですが、自分で選んだ道なので貴重な経験になりました。

振り返ってみて合格の決め手

二つあります。
コツコツと勉強を進めることと、自信を持つことです。

学校の定期試験とは比べ物にならないくらい、試験範囲が膨大なものになるのが公務員試験です。
日々の積み重ねと繰り返しによって、記憶は着実に定着します。
リフレッシュすることは大事ですが、メリハリをつけることです。
また、自信を持つことは本当に重要だと思っています。
成功体験がある方は「僕・私は○○を乗り越えたんだから今度の試験も乗り越えられる」と自分に暗示をかけてください。
仮にこれといった成功体験が無くても、根拠のない自信を持ってください。
そして、周りの人は必ず応援してくれますし、サポートしてくれます。
この応援は、大きな支えになるはずです。ポジティブに過ごすことが鍵です。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

私は、母からの言葉とともに一緒に暮らす高齢の祖母の影響から、特別区職員を目指し始めました。
そのため、区職員として、高齢者と共に暮らす家族の方に寄り添う仕事に携わりたいと考えています。
もちろん、高齢者支援だけが区の業務ではありません。
国家公務員や専門職、都庁職員よりも、その地域に暮らす住民に一番近い存在が区の職員です。
きっかけは「高齢者支援」というキーワードですが、幅広い世代が暮らしやすい環境づくりに全力で取り組みます。
公務員試験を受けたことは、忘れられない経験になりましたし、これからの仕事に役立つことも得ることができたと思います。
特に、地道に努力することは、何事においても必ず役に立つはずです。
この経験を活かし、国民に奉仕する職に就く人間として尽力します。

受験生に対するメッセージ

公務員を目指すことは、始めから終わりまでが本当に長いので、挫折しそうになることも多いです。
民間企業へ進む友人が、早くに内定をもらうことだってザラです。
試験が近づいてきた時、周りの就活が終わり始めた時、大きな不安に包まれることがあるかと思います。
そんな時は、思い切ってリフレッシュすることをおすすめします。
一度感情をリセットすることで肩の荷が下り、また集中することができると思います。
公務員試験を受ける友人がいる方は、週に何回か会って一緒に勉強するのもアリだと思います。
過去問を解くことと、模擬面接をすることは何度もしましょう。
本番の雰囲気に場慣れするのは、緊張緩和にもなります。
また、何度も書きましたが、根拠の有無にかかわらず自信を持つことが何より重要だと思います。
「なんとなくいける気がする」で全然いいのです。
不安に包まれていると勉強に集中できません。
ポジティブに過ごし、合格した自分を想像することで、自然とやる気が起き、集中できるはずです。
目指すきっかけや動機はなんであれ、自信と将来の明確なビジョンがあれば、いい結果に結びつくと思います。頑張ってください。