受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

私が公務員を目指したきっかけは、大きく2つあります。
1つ目は、9年間のチームスポーツの経験から、人を支える仕事につきたい、と考えたことです。
民間企業とは異なり、幅広く様々な観点から、人を支えられるところに魅力を感じました。

また、私は子供の格差や貧困に興味があるのですが、その支援を最もよくできるのが公務員である、と考えたこともきっかけの1つです。
2つ目は、将来安定的な家庭を築きたい、と考えたことです。
将来的には家庭を持ちたい、と考えているので、その際に、職を失う可能性が限りなく低い公務員に魅力を感じました。

また、家庭を持ってからの転勤もしたくない、と考えていたため、地方公務員として転勤がない点にも魅力を感じました。

アガルートをお選びいただいた理由

私が公務員予備校として、アガルートを選んだ理由は2つあります。
1つ目は、オンラインで学習できる環境に魅力を感じたからです。
アガルートはオンラインで受講ができるため、自分のペースで勉強できるだけでなく、自分の苦手な箇所を何回も見直すことができる、と考えました。

また、周りの公務員志望の友達は、大学2年生の頃から対面の予備校に通っていたため、3年生時点で、今から対面の予備校に通ってもついていけないのではないか、という不安もありました。
2つ目は、充実した合格特典に魅力を感じたからです。
公務員試験の難しさの1つに、モチベーションの維持があると考えていたため、アガルートの充実した合格特典を1つのモチベーションにし、絶対に合格しよう、という気持ちを保つことができました。

学習の方針と進め方

私は大学3年生の6月頃から、アガルートの講座の受講を開始しました。
6月〜12月くらいまでは、基本的にどの試験区分でも選択することができる、文章理解や数的処理、法律科目、経済科目の勉強を中心に行いました。
年明けから、受験先に合わせた専門科目、教養科目の知識分野、教養論文の勉強を始めました。
2月くらいまでは、その日の気分でやりたい科目をやるようにしていました。
自分で勉強記録をつけ、やる科目が偏らないように意識していました。
直前期は、実際の試験の時間に合わせ、午前中に教養科目、午後に専門科目の勉強をし、1日の最後に振り返りをしていました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

失敗経験としては、授業の使い方が挙げられます。
勉強を始めて最初のうちは、授業を聞く中で全てを理解しようとしていました。
例えば、民法など細かいルールのある科目は、理解するまで何回も聞き返しました。
しかし、初めて学習する科目な上、細かい知識がたくさんあるため、膨大な時間がかかってしまうことに焦りを感じるようになりました。
そこで、授業でも先生が仰っているように、とりあえず授業を1回聞き、あとは問題を解きながら定着させていくという勉強の仕方にシフトチェンジしました。

こうすることで、公務員試験の出題のクセを掴みながら、知識を定着させることができました。
私たちの目標は、その科目の専門家になることではなく、あくまで公務員試験に合格することなので、目的を意識して勉強することが大切だ、と感じました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

教養試験の対策では、文章理解と数的処理の講座が特に良いと感じました。
文章理解は、公務員試験によく出る文章の「型」をいくつか紹介し、それぞれの読み方や解き方のコツを教えてくれました。
この授業を受けたことで、今まで感覚で解いていた文章理解が、格段に解きやすくなりました。
数的処理は、実際に出やすい問題を中心に解き方の解説をしてくれました。
この講座で教わった解き方を、様々な問題に適用することで、教養試験を得点源にすることができました。

②専門試験対策

専門科目の対策では、どの科目でも一貫して「最低限の考え方」を教えてくれるところが良かったです。
細かいルールではなく、抽象的なイメージやキーワード、公務員試験で問われやすい知識を教えてくれたので、細かい知識を忘れてしまっても解ける問題がありました。
専門科目は初めて学習する科目が多く、知識の定着にも時間を要する科目だと思うので、授業で示されたイメージやキーワードを中心に問題をこなすことで、知識を定着させるのが良いと思います。

③人物試験対策

人物対策試験では、面接カードの添削と模擬面接が、とてもタメになると感じました。
実際に自分が書いた面接カードの添削をしていただくことで、わかりにくい表現や曖昧な志望動機を修正することができました。

公務員試験は、民間企業に比べて面接の段階が少ないので、面接カードのわかりやすさ、見やすさも大切になってくると思います。
模擬面接では、自分の発言に対する深掘りや、先生からのアドバイスを通して、自分がなぜその自治体で働きたいのか、自分がどのように公務員として働きたいのか等の内容を、ブラッシュアップすることができました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

大学の授業の空き時間や、移動時間を活用して学習時間を確保していました。
また、アルバイトに入る曜日・時間をある程度固定することで、勉強のリズムを崩さないようにしていました。
また、勉強する日は早起きすることを心がけていました。
朝早く起きてスッキリした頭で勉強を開始し、疲れてきたら学校へ移動して勉強し、授業が終わったら帰ってきて勉強するといったように、勉強に飽きるタイミングで移動できるように、スケジュールを調整することを意識していました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期は、過去問を中心とした勉強をしていました。
直前期に新しい知識を身につけようとしても、時間には限りがあり、かえって焦ってしまう、と考えました。

過去問を中心に勉強をすることで、出題のクセや、自分が抜けている知識の確認をしました。
直前期は不安になることが多かったですが、「これだけ勉強したのだから落ちるはずがない」「勉強は直前に伸びるものだから大丈夫」という強い気持ちを持って、まずは一次試験をしっかりと突破するということを意識していたと思います。

試験期間中の過ごし方

試験期間中は、直前期と変わらず勉強することを心がけていました。
試験期間中だからといって、特別なことをしようとするのは得策ではない、と考えていたので、いつもと変わらない勉強法とリズムを意識しました。
また、1つ目の試験から2つ目の試験までの間が1ヶ月以上空いていたので、専門科目の引き出しを増やすために、1つ目の試験には間に合わなかった科目の対策を始めました。
結果的には、この期間に勉強した科目を選択した試験もあったので、いつ、どの科目を勉強するかは、とても重要なポイントだと思いました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

受験した全ての試験を通して、「目標としていた6割のラインは超えているだろう」という手応えを得ることができました。
特に、一般知能と言われる文章理解と数的処理は、過去問の時から、わからない問題は潔く捨てるクセをつけていたので、焦ることなく解けたと思います。
一般知識の範囲は、わからない問題も多かったのですが、「自分の得点源は文章理解と数的処理だ」と心を落ち着かせることで、教養試験全体の手応えを感じることができました。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

受験した全ての試験を通して、「今年はもしかしたら難しくなっているかも?」と感じるほど手応えは感じられませんでした。
特に法律科目に関しては、全ての試験種で手応えを感じることができなかったため、採点するまではとても不安でした。
特に1つ目に受けた試験は、専門科目を8科目しか準備していなかったため、他の科目を解くことができず、とても焦りました。
時間がある方は、自分が受ける試験種の科目数プラス2科目くらい準備しておくと、安心して試験が受けられるかもしれません。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

受験した全ての試験を通して、「多分落ちることはないだろう」という手応えを得ることができました。
私は緊張しやすい性格であるため、面接が得意な方ではありませんでした。
しかし、アガルートでの面接練習の経験から、自分の志望動機や自己分析などを深いところまで行うことができ、自信を持って自分の気持ちを伝えよう、というマインドで、本番の面接に臨むことができました。
結果として、聞かれたことに対し、自分の気持ちをしっかりと伝えることを意識し、「やりきったから、これで落ちたら仕方ない」と悔いを残さず試験を終えることができました。

④合格・内定した時の気持ち

合格した時は、今までの努力が報われた気分でした。
努力が報われた嬉しさと、試験から解放された達成感で、とても喜ぶことができました。
また、内定の通知が来ることで、自分は来年から公務員として働くことになる、という実感が芽生えたとともに、改めて気を引き締めた記憶があります。
そして、合格・内定を親や友達に伝えたときには、おめでとうと言っていただき、改めて応援してくれた人への感謝と、期待を裏切らなくて良かった、という気持ちで心が軽くなりました。

振り返ってみて合格の決め手

振り返ってみると、合格の決め手は「自分のペースで勉強を続けることができたこと」だと思います。
2~3月頃に受けた模試の成績があまり良くなかった際、SNSなどで点数を載せている人を見ると、他の人はこんなにできているのだ、と焦りました。
しかし、「SNSに点数を挙げられるほど出来る人なんて一握り」だと考え、自分の勉強リズムを崩さなかったことが、最後の得点の伸びにつながったと思います。
また、最後まで焦ることなく、しっかりと息抜きも行うことを意識しました。
当然のことながら、永遠と勉強することはできなかったので、学校で友達と会った時は少しご飯を食べたり、少しまとまった時間をとって友達と遊んだりすることもしていました。
このようにメリハリをつけることで、集中して勉強を継続することができたと思います。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

私は公務員として、子供が格差なく暮らせる社会の実現に尽力したいと考えています。
公務員試験の面接試験を通して、自分が公務員になろうと思ったきっかけを、再認識することができました。

人口が年々減少し、結婚・出産に対する考えも変わってきている現在の社会では、生まれてくる子供が健康に育つことが重要になってくると考えます。
したがって、自分が公務員として、少しでもそういった環境が実現できるよう尽力したいです。
このように、子供が格差なく成長できる環境は、 人権という観点からも社会的な観点から見ても重要であると考えます。
まずは、私の勤める自治体からそのような環境を創出し、それが日本全土に広がっていくことを望み、自分にできることを全力で担っていきたいと思っています。

受験生に対するメッセージ

公務員試験は自分のペースで勉強することと、しっかりと情報を集めることの2つが大切だと思います。
前者に関しては言うまでもなく、公務員試験は満点を取る試験ではなく、合格ラインを超える試験ですので、周りの出来る人の点数に左右されず、「自分が」合格点を取るには、今何をすべきか考えて勉強することが大切だと思います。
後者に関しては、例えば受験先の試験情報や、自治体の特徴等をしっかりと調べることが大切です。
公務員試験には様々な受験先、受験形態、受験科目が存在するので、受験直前に混乱することがないように前もって調べることが大切です。

また面接の前には、自分の受ける自治体について知ることで、なぜ自分はこの自治体でないといけないのかについて考えるきっかけになります。
興味のある自治体については、早めに調べておくことが大切だと思います。
どうしたらいいのかわからないことが多々あると思いますが、アガルートのホームルーム等を活用し、出来るだけ不安をなくした状態で試験に臨めるよう、頑張ってください!!

民間企業向けの就職活動について

①民間企業向けの就職活動はしましたか?

インターンシップから直結の企業に絞り、少しだけ就職活動をしました。

②民間企業の就職活動をされていた場合は、どのような業種・職種を志望されていましたか?

主に金融業界を受けていました。

③公務員試験の対策と並行していくにあたって工夫したことや大変だったこと等ございましたら、ぜひお聞かせください。

まず、公務員試験との併願の良い点として、自己分析が早い段階でできることが挙げられます。
私の周りの公務員専願の友達を見ていると、筆記試験が終わってから、急いで面接の対策をしている人が多かったように感じます。
私は民間企業の就職活動も行なっていたため、面接対策において自己分析で困ることはありませんでした。
また、民間企業の説明会などに参加することで、自分自身の公務員の志望動機についてもより深く考えるきっかけになりました。
次に大変だった点として、スケジュールとキャパシティの問題があります。
民間企業は12月〜8月くらいの間で面接を実施することが多いので、公務員試験の最中に民間企業の面接が行われることがありました。

民間企業の面接は、対策無しに受けても内定をもらうことは難しいので、スケジュールが被ってしまった時には民間企業の面接をキャンセルしていました。
このような面から、公務員試験の対策をしながら民間企業の面接対策をするのは、簡単なことではないと感じました。

使用していた教材とおすすめの使い方

  • 過去問500

アガルートの練習問題で確認した知識の最終アウトプットで使っていました。
ここで間違えた問題や苦手な分野は、再びアガルートの教材に戻って復習し、正答率を高めるようにしていました。
また、各試験種の問題や選択肢のクセを把握することにも使っていました。

使用していた文房具やツール

  • 殴り書きノート

どうしても覚えられない知識や、数的処理の計算を書き殴っていました
ノートのように綺麗に書くことを意識しないので、気軽に使えました