受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

私が公務員を目指した一番のきっかけは安定性です。
私はどちらかというまでもなく安定を求めるタイプで、高校受験も大学受験もA判定を取り続けていた場所を受け、また地元に留まっていました。
そんな私が就職というものを考え始めた時に、やはり公務員かな…という結論に至りました。
勿論地元に愛着がある方ではありますし、行政から住みやすい環境が作れたらいいなとも思いますが、まず安定していて働きやすそう、というイメージから公務員試験の受験を決めました。
またそれに加えて、親戚に公務員が多いというのもあり、公務員という職業に憧れを持っていたこともあります。
公務員である親戚の方々に、私は公務員に向いていると言われていたこともあり、就職するとなったら公務員が頭に浮かんできました。

アガルートをお選びいただいた理由

まず公務員試験を受験するにあたり、独学では無理だと感じていたので、予備校を探すことにしました。
その中で大手と言われるところは金額が痛く、また大学の後で通うというのも体力的に現実的ではないなと考えました。
なので通信系の予備校を比較し、その中でアガルートアカデミーは最も口コミや実績があり、フォロー制度も充実していて安心感を覚えました。
アガルートアカデミーは面接関係の講座や論文系、専門記述の講座まで含まれているので、他社と比較したときのお得感があり、音声データなどを用いて隙間時間で学習が可能というところに惹かれました。
Facebookでの質問、定期カウンセリング、ホームルーム、無制限の面接練習、論文添削など、ホームページに載っている制度が、他社と比べ物にならないくらいに充実していたため、アガルートアカデミーを見つけた時は、ここにしようとすぐに決めることになりました。

学習の方針と進め方

私は大学の授業を多くとっている方で、あまり一日中という勉強時間は確保できませんでした。
そのため帰宅した後、学校の課題をこなしてから二時間ほどを毎日勉強に充てることにしていましたが、それでは足りないのではないかとも考え、登下校三時間で音声データを聞くことでさらに勉強していました。
内訳としては、専門科目は初めて勉強することしかなく、耳で聞いただけでは深く理解はできないので夜に、高校でやっていた科目も多い教養科目は登下校の時間に行っていました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

挫折経験は二つあります。
一つ目は教養科目の進みの悪さです。
私は文学部であるため、比重の重い法律も経済もほぼ触れたことがありませんでした。
そのため、まずそちらに時間を割くことになり、気が付くと進行度合いに大幅な遅れが出てしまいました。

そこで、どこで時間を捻出できるかを考え、登下校中の電車に乗っている間という結論を出しました。
私は電車酔いをしてしまうタイプで、テキストを読むのは厳しいので、音声デートのみを何周も聞いて勉強しました。

二つ目は、単純に覚えることの多さが、キャパシティーを超えそうになったことです。
私はこれまで記憶力が良い方だという自負があり、あまり暗記で困ったことがなかったのですが、公務員試験はさすがに、覚えなければならないことが多すぎました。
そのため効率のいい暗記法を調べ、復習のスパンを細かくとること、また、体系づけて覚えることで解決しました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

私は数学がとても苦手なのですが、そんな私でもやっていけそうと思えたのが数的処理の講座でした。
特に最も苦手な数的推理は、この講座が無ければ攻略できなかったと断言できます。

また、得意な判断推理と資料解釈は一通り見た後は、時々復習するくらいにとどめ、数的推理に力を入れました。
また、社会科学(政治・経済・法律)は専門科目と重複しているところがあるので、テキストを読むだけにして時間を節約しました。
自然科学(数学・物理・科学・生物・地学)は高校の時のことを覚えているものが多かったので、同じくテキストをさらっと読み、忘れているところを思い出す程度にとどめました。

②専門試験対策

専門試験は、どれも触れたことがほぼなかったので、とても苦労しました。
まず、憲法とミクロ経済学から始め、次に民法、行政法、マクロ経済学を、その後に学系を勉強しました。
特に憲法・民法・行政法とミクロ経済学の先生方が、とても分かりやすく好きでした。
逆にマクロ経済学は先生がミクロ経済学よりも私に合う方ではなく、さらに内容もミクロ経済学よりも苦手であったために少しつらかったです。
法律系も経済学もどちらも問題集を一周した後は、苦手な範囲を割り出し、そちらに復習を多く割き、理解の定着を心掛けました。
これは教養試験対策でも同じなのですが、三倍速まで可能というのが、とてもありがたかったです。
また、進捗状況が可視化されているのも、モチベーションになりました。

③人物試験対策

面接は割と得意な方という自覚があり、あまり時間をかけませんでしたが、一連の流れの再現動画があり、本番のイメージをつかみやすくてありがたかったです。
特にマナー面では、この動画を参考に三月あたりから毎日練習して体に動きをなじませ、もし本番パニックを起こしても大丈夫なように準備しました。
実際の面接練習は受けませんでしたが、すぐに予約でいっぱいになってしまうこともなく、たくさん練習したい方にも向いていると思います。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

私は三年次には毎日学校へ行っており、さらに毎月発表があったために、そちらに時間を割いていました。
また、土日は朝から夕方までアルバイトをしていたため、総合して時間があった方ではないと思います。
そのため家では毎日二時間、登下校の間の三時間は確実に勉強できるようにしました。
また、土日は平日と比べるとやや時間があったので、その時間で集中的に問題集を解いていました。

四年次に上がるとゼミの授業のみになったので、一日を勉強に費やせることも多くなりました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

筆記試験の直前期は、定着の浅かった分野を集中的に解きなおし、「解けること」を自身につなげていました。
また時事や論文なども、総復習していました。
面接試験の直前期は、エピソードの内容の要点を覚えなおし、本番で自然に言えるようにしていました。
また、三月頃からマナー面の一連の流れを毎日練習して、体に覚えこませていました。
全体的に普段の勉強と変わったところは、あまりなかったと思います。
そして、そのまま試験に挑めるようにしたい、と考えていました。

試験期間中の過ごし方

名古屋市役所から受験が始まったことで、試験期間がそこそこ長かったので、気力が切れてしまわないようにリフレッシュを心掛けていました。
卒業論文の資料を集めたり、美術館に行ったりして、公務員試験と関わらない時間を意識的に作り、長い期間に耐えられるようにしました。
また、問題集をできる限り多く解きなおして、本番の試験中に「見たことがある」ではとどまらずに、「解き方がわかる」という自信が持てるようにしていました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

手ごたえとしては、できたともできなかったとも言えないような、微妙な感じでした。
数的推理は解けない問題が多く、他の問題でも二択まで絞ってどちらかわからない、というものが多かったです。
ですが四回ほど受けた模試でもそのような感じであることが多く、気分が落ち込みすぎてしまうことはありませんでした。
元から得意な現代文・英語・判断推理あたりは自信があり、全体的な雰囲気では簡単でも難しすぎることもなく、普通という感じでした。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

専門試験は、模試と比べてそこまで難しい印象はありませんでした。
いつも苦戦しがちなマクロ経済学まですんなり解けて、二択で迷うこともほとんどありませんでした。
見たことの無いような問題もありましたが、アガルートで得た知識を総動員すれば、きちんと一つに絞ることができました。
ただ、私は時事系の問題が少し苦手だったので、教養でも専門でも少し苦戦しました。
なので、手ごたえとしては、十分に合格できる割合を取れている自身がありました。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

試験の内で、終わった後もっとも不安でした。
詰まることも、一方的に話しすぎることも、笑顔でなくなることもなく、無事に終えることはできましたが、何をどう評価されているのかわからない人間相手で、定量的な指標が無いため、あれでよかったのかととても不安になりました。
ただ、マナー面に関しては、練習の成果が出て、特に何も考えずにいたものの、完ぺきにこなすことができていたと思います。
言いたいことは言えたし、マナーも失していないから大丈夫なはずと考えて、他の試験の勉強をすることで考えないようにしました。

④合格・内定した時の気持ち

自分の番号を見た時は、とてもホッとしました。
何回も自分の番号で間違いが無いかを確認して、それから嬉しさがこみ上げてきて、通学中の電車内だったのですが泣きそうになりました。
一年弱学校の勉強が忙しく、卒論もある中で、ここまでやり切ることができた自分をほめてあげたいと思いましたし、これ以上試験のこと、就職のことを心配しなくてよくなったことに、心底解放感を感じました。
また、私は名古屋市役所が第一志望でしたので、来年から名古屋市役所の職員として働けることがとてもうれしかったです。

振り返ってみて合格の決め手

合格の決め手は、コツコツ諦めることなく勉強できたことだと思います。
一年(人によっては短かったり長かったりするとは思いますが)という長い期間、民間企業志望の友人たちが内定を獲得していく中、くじけずにやり切れるということが大切だと思いました。
最初の模試ではC判定でしたし、いわゆる公務員アカウントの人たちとは、勉強時間は雲泥の差(結局合計時間で1000時間は超えていないと思います)でしたが、そこで自信を折られてしまってはおしまいだと思ったので、最終的に受かった人が勝ち、効率重視など考えて勉強していました。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

私は、幼いころから親しんできた名古屋市の職員として、市民第一で働くことのできる職員になりたいと思っています。
市民の意見をよく聴き、出来る限り政策に反映していくことで、名古屋市に還元し恩返しをしたいと考えています。
また私は、中でも文化事業に取り組みたいと考えています。
特に尾張の文化的背景を活かした、更なるまちづくりができればいいな、と思っています。
勿論様々な部署に配属されるとは思いますが、いつか文化事業に携われるように、どのようなことも経験である、という気持ちで頑張りたいです。

新入社員でありますので、慣れないことも多く、きっと大変なことも多いとは思いますが、市民のために働ける職員になれるように頑張りたい、と思います。

受験生に対するメッセージ

公務員試験を受けるためには、数多くの科目を勉強する必要があり、そのためには約一年という長い時間が必要になります。
長い期間向き合うし、その間に友人たちは民間企業の内定を獲得していくので、いかにメンタルを保つかが重要です。

私が思うに、毎日四六時中公務員試験のことを考えなくても大丈夫です。
煮詰まった頭で勉強すると理解も定着も浅くなるので、リフレッシュすることも大事にした方がいいと思います。
また、とにかく重要なのが反復演習です。
最初はわからないものも、何回も何回も問題集を解いていくと知識が定着し、自信もついてくると思います。辛抱強く頑張りましょう
アガルートは、テキストも先生の解説もどれもわかりやすく、ホームルームやFacebookなどで直接質問することもできます。
わからないことや不安なことがあれば、ぜひ活用するといいと思います。