合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

内定先

金融庁

公務員をめざした理由・契機

私は将来やりたい仕事が具体的に決まっていなかったので、幅広い業務を行うことのできる公務員を目指し始めました。また、元々身近に公務員に就職している人もいたので、公務員という職種は私の中で選択肢の一つにありました。当初は勉強と自治体研究等を同時に行いながら、やりたいことを見つけていこうと思っていました。

そして大学3年生の夏から民間企業のインターンシップにも参加してみるうちに、公務員の業務の幅広さや影響の大きさを実感し、中でも金融分野に関心を持ちました。
このように私は初めから高い目標を掲げて公務員を目指していたわけではなく、民間企業の就活も通して公務員という職種に魅力を感じ、公務員として何がしたいのかが明らかになっていきました。公務員といっても多様な仕事があるので、焦らず自分のやりたい仕事が何か向き合うことができたと思います。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

資料請求をしてサンプル講座を受講してみた時、1つ1つの講義がコンパクトでわかりやすく、テンポよく進められそうだと思いました。中でも生粋の文系である私にとっては数的処理が鬼門であると考えたため、数的処理の講座・テキストが自分に合っていたのも決め手になりました。

勉強の方針と進め方

大学3年生の6月から勉強を始め、勉強の方針と進め方は全て毎月の定期カウンセリングで講師の先生と相談し、決めていました。特に数的処理は毎日1問でも解くようにしました。アガルートの問題集は4周し、年明けからスー過去も購入しましたが、今考えるとアガルートのテキストだけでよかったと感じます。
文章理解と英語は得意なので、問題集1周程度で済ませました。
専門科目は法律系、経済原論、財政学、経営学、行政学、の順に9科目に触れました。最低限+1科目ほど触れておくと、試験本番難化した科目に当たった時替えが効いてよかったです。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

不安になって数的処理のスー過去を購入したことは、余計だったかなと感じます。新しい問題に触れるという意味ではよかったのですが、結局スー過去は最後まで解ききることはできなかったからです。また、直前期に受験先の過去問500も用意したので、過去問500を代わりにもう少し早いタイミングで用意すればよかったと思います。
基本的にアガルートの教材だけで良いと思うのですが、受験期はどうしても不安になってあちこち手を出したくなる気持ちがよくわかります。しかし、かえって中途半端に問題集を終わらせてしまう方がもったいないので、忍耐強く同じ問題集をまわすか、他の不安な科目に費やす方がいいと思います。過去問500は傾向を知るために用意してよかったと思いました。

教養試験対策講座のご感想・ご利用方法

膨大な範囲がある中、1つ1つの講座がコンパクトに要点がまとめられているため、集中して取り組むことができました。特に数的処理の授業はテンポが良く、数学が苦手な私でも楽しみながら講義を受けていました。
範囲が広いわりに数問しか出題されない科学系の科目は、頻出単元のみ扱ってくれているので、必要以上に深堀することなく、”ここ出やすい”と言われたところのみ勉強しました。生物、地学、社会科学、そして思想の最初の3頁のみ準備しました。

専門試験対策講座のご感想・ご利用方法

経済原論が私の中で最も難しかった科目でしたが、定期カウンセリングの際に何回も質問をして、わからないところをしらみつぶしにしていきました。正直受講生の中で一番質問をした自信があるくらい経済原論はしつこく質問をし、そのたびに丁寧に解説の資料を2枚も3枚も作って送ってくださったおかげで、理解することができました。
また、問題集は今までの過去問から抜粋したものが掲載されているので、アガルートの教材だけで十分本番に立ち向かえました。

人物試験対策講座のご感想・ご利用方法

回数制限なく利用することができたのが魅力でした。3月ごろから面接カードの添削や模擬面接をしてもらいました。添削も直接指導してもらえ、面接を想定した質問を投げかけてもらいながら面接カードを作成していきました。
最初の模擬面接は何を言っていいのかわからず、問いにうまく答えることができませんでしたが、何回も模擬面接を重ねるうちに慣れていきました。制限がないことを利用して何回も申し込みを重ね続けることが上達の一番の近道だと思います。

学習時間をどのように確保し,一日をどのように過ごしていましたか?

基本的に大学はオンライン授業だったのと、だいたい単位を取り終わっていたので、学習時間の確保はそれほど難しくはありませんでした。
1番意識していたのは、勉強時間0分の日を作らないようにしたことです。サークルなどで1日予定が入っている日も、数的処理の問題1問だけでも解くようにしました。また、日によって長時間勉強したり、あまりやらなかったり、日々の勉強時間の差をあまり作らず、ほとんど6時間一定に勉強し続けていました。

直前期の過ごし方

過去問500をひたすら解き、受験先の問題の傾向を掴むことに専念しました。直前期だからといっていきなり生活リズムや勉強時間を変えず、8時間一定に勉強しました。不安な気持ちもありましたが、勉強に集中することでネガティブな気持ちを忘れるように努めました。
また模擬試験を2回受けました。経済原論がボロボロで合格点ギリギリであることに焦り、経済原論の応用問題は捨てて基本問題だけでも解けるように、基礎問題をひたすら解く方向にシフトしました。

試験期間中の過ごし方

民間企業の就活も並行しておりとても忙しい時期だったので、暗記科目と用意した論文テーマの教科書だけを見ていました。また1日かけての試験はとても疲れるので、試験前後は勉強というよりも暗記科目の教科書をぼーっと眺めているだけです。
私は専門科目と時事問題しかやりませんでしたが、終わった試験の解き直しをすればよかったなと思いました。特に時事問題は他の試験種で見たことがある問題が出されていたものもあったので、余裕があれば時事問題だけでも解き直しをするといいと思います。ただ試験期間中はとても疲れるので、緊張などで寝られなくでもベッドに横になって体を休めることが必要です。

教養試験を受験した時の手ごたえ

模擬試験ではいつも時間内に解き終わらなかったので、本番はわからない問題には早めに見切りをつけて、わかる問題を確実に解く時間を用意するように強く意識したら、本番で初めて時間内に解き終わることができました。

私は文章理解の満点を目指し、できない科目を補填しようと思っていたので、科学系科目と時事問題は、わからないと思ったらすぐに捨てて得意な科目に費やせるようにする勇気が必要だったと思います。その結果、教養試験は文章理解と数的推理が得点源になりました。

専門試験を受験した時の手ごたえ

得意な法律科目や経営学等が難化していた試験があり焦りましたが、苦手だった経済原論が易化していて、基礎だけでも覚えていたことに救われました。また、用意していた科目が難化していた時に、余分に科目を1つでも準備していたことも功を奏したと思います。
国家公務員の試験は英語科目があると思いますが、英語を得意になっておくと精神的に”もしもの時は英語がある”と思えるので、当日も財政学が全く分からなかったとき、英語科目を選択して点数をとることができました。

人物試験を受験した時の手ごたえ

とても緊張しましたが、どの試験種も和やかな雰囲気の面接でした。しかし、鋭い質問や深堀はされるので、今までの面接練習や民間就活の経験から、事前準備をしっかりして慌てず落ち着いて問いに答えるよう努めました。
畏まりすぎずに、面接官との会話を意識して面接に挑みました。何があっても明るくハキハキ答えようと思っていたので、無理にでも笑顔を作っていると自然に明るい気持ちになってきて、楽しそうに話をすることができた気がします。面接官も同じ人間なので、印象が良い人はどんな人かを考えてその通りに振る舞うのも戦略だと思います。

合格・内定した時の気持ち

とても安心しました。1年間がんばってきた積み重ねが実を結んでうれしかったです。
民間就活をしている友人が次々と内定を決めていく中、取り残されたような気持ちになることもありましたが、多くの人が応援してくれたおかげで最後まで諦めずにやりきることができました。自分1人だけでは達成できなかったと思います。
今まで支えてくれてくれた家族やアガルートの講師の方々にとても感謝しています。ありがとうございました。

いま振り返ると,合格の決め手は何だと思いますか?

毎日コツコツと取り組むことだと思います。1年間勉強を始めてから筆記試験を迎えるまで、1日でも勉強しない日は作りませんでした。私の場合1度甘やかすとズルズルと引きずってしまいがちなので、どんなに疲れていても問題1問だけは触れるようにしていました。
また、積極的にアガルートの講座を活用したことも決め手だと思います。定期カウンセリングや論文添削、模擬面接をとにかく申し込んで講師の先生から情報を得たり、自分の気持ちを整理することができました。アガルートは柔軟に対応してくださるので、とてもありがたかったです。

公務員として実現したいこと,取り組みたいこと

金融システムの安定を守り、人々が金融機関を安心して利用できるように努めたいです。取り組んでみたいこととして2つ具体例を挙げます。
1つ目は地域経済の活性化です。地域銀行の実態を把握し、その上で持続可能なビジネスモデルに向けた対話を行っていく必要があると考えています。人口減少と少子高齢化に直面する地域経済ですが、その地域経済の中核を担う地域金融機関の経営課題を的確に把握し、支援を行うことで企業の生産性向上にも貢献したいです。
2つ目に、大学で学んだ国際協力の分野を活かして、国際的な議論の貢献や、海外当局とのネットワーク強化に挑戦したいと考えています。日本の課題と世界の課題を見るグローカルな目線を持って、国際金融センターとしての日本の強みを最大限活かせるよう尽力します。

受験生に対するメッセージ

大変なことも多いですが、この先何十年働くことになるかもしれない就職先のためなら、1年間がんばれるはずだと思います。
また、面接試験の際には必ずなぜ自分が公務員になりたいのか自分の言葉で伝えなければなりません。しかし、大学3年生になっていきなり将来何をやりたいのか決めることは難しいですし、私も将来に対して漠然とした不安しかなく、とても悩みました。

けれでも、私のように”なんとなく公務員がいいかも”と思って試験勉強を始めたとしても、試験までの過程でしっかりと自己分析や自治体分析を行い、自分自身が納得して”公務員がいい”と思えるようになれば全然いいのではないかと思っています。
公務員を目指すきっかけが何であれ、自分が納得する結果になるために模索し続けることが大切だと思います。

民間企業向けの就職活動はしましたか

はい

どのような業種を志望されましたか

政府系金融機関

公務員試験の対策と併行していくにあたって工夫したことや大変だったこと等ございましたら,ぜひお聞かせください。

幅広い業界に触れて業界研究・企業研究をする余裕はなかったので、あらかじめ自分の興味のありそうな業界を絞って夏にインターンに赴き、受ける企業を5つに絞りました。
自分が民間就活の準備をしている時間、公務員単願組は勉強をしているんだと不安に思うこともありました。しかし、民間就活で行った自己分析や面接の経験は、公務員試験での面接にとても役立ちましたし、民間の内定を持てたので、公務員試験に全落ちしても就職先はあるのだと精神的な安心材料にもなってよかったです。