独学で行政書士試験に合格するための勉強法・ポイント5つ!
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「行政書士は独学だと無理?」
「独学で行政書士試験に合格したいが、そのための勉強方法は?」
行政書士試験に興味がある人の中には、できれば独学で臨みたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
行政書士試験は独学でも合格できる試験です。しかし、合格率10%前後の難しい試験であるため、独学で合格することは簡単ではありません。
当コラムでは、行政書士試験に独学で合格するポイントや方法について解説します。独学をはじめ、予備校や通信講座といったほかの手段で勉強するメリット・デメリットも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
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行政書士試験は独学でも合格可能!ポイント2つ
行政書士試験は難しい試験ですが、独学でも合格は可能です。
独学で合格するポイントは以下の2つです。
- 勉強時間を確保できるか
- 正しい方法で勉強できるか
それぞれ解説します。
1.勉強時間を確保できるか
独学で合格するポイントのひとつ目は、勉強時間を確保できるかどうかです。
行政書士試験に合格するために必要な勉強時間は「600〜1,000時間」といわれています。
ただしあくまでも目安であるため、「600〜1,000時間勉強すれば必ず合格できる」というものではありません。
特に独学の場合は、自分で計画を立てて効率よく進めていくことの難しさから、より多くの勉強時間が必要になることもあるでしょう。
また、初学者か学習経験者かによっても必要な勉強時間は違ってきます。
法律系国家資格の学習経験者や法学部出身者の中には、特に対策をせずに合格できる人もいますが、初学者の場合は1,000時間以上かかる可能性があります。
10月から勉強を初めて試験に間に合う?
法律の勉強経験がない方が、独学で10月から勉強を始めて1か月後の11月の試験に合格するというは、かなり無理があり、現実的とはいえないでしょう。
来年の試験であれば、十分可能性はあるといえます。
2.正しい方法で勉強できるか
独学で合格するポイントの2つ目は、正しい方法で勉強できるかどうかです。
行政書士試験は、合格率10%程度の難易度の高い試験です。
以下のとおり、ここ数年は10%を超える年が続いており、法律系国家資格の中では比較的合格しやすい試験であるともいえますが、それでも例年80%以上の受験生は落ちてしまいます。
そのため勉強時間を多く確保できたとしても、正しい方法で勉強しなければ合格は難しいでしょう。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和5年度 | 46,991人 | 6,571人 | 13.98% |
令和4年度 | 47,850人 | 5,802人 | 12.13% |
令和3年度 | 47,870人 | 5,353人 | 11.18% |
令和2年度 | 41,681人 | 4,470人 | 10.72% |
令和元年度 | 39,821人 | 4,571人 | 11.48% |
独学で行政書士試験に合格する勉強法・ポイント5つ
独学で行政書士試験を突破するためには、どのように勉強すればよいのでしょうか。
ここでは、独学で行政書士試験を突破するための勉強方法やコツを紹介します。
1.自分に合った教材を選ぶ
教材は、自分に合ったものを選びましょう。
人によって合う・合わないがあるためです。
いくら優れた教材でも、自分に合わなければ学力が伸びにくくモチベーションも保てません。
教材を選ぶ際は、以下のようなポイントをチェックするとよいでしょう。
- 色づかいやイラストの有無
- フォントサイズや行間隔
- ボリューム
- 難易度
色がなく、細かい文字がびっしり書かれたテキストよりも、適度に色やイラストが使われていたほうが見やすさを感じる人もいるでしょう。
「知識は曖昧だったが、図解が記憶に残っていたため回答できた」ということも実際にあります。
また、ボリュームも重要です。
薄すぎるテキストは肝心な知識が欠けている可能性があり、かといって分厚ければよいというものでもありません。
そのほか、難易度が現在の自分のレベルに合っているかどうかも重要です。
例えば初学者が突然上級者向けの教材に手を出してしまうと、理解に時間がかかってしまったり、挫折してしまう可能性が高くなってしまったりします。
事前にリサーチしたり実際に手に取って確認したりなどして、慎重に選ぶ必要があるでしょう。
2.過去問は知識が定着するまで何度も解く
過去問は知識が定着するまで繰り返し何度も解きましょう。
一度や二度解いただけでは、なかなか自分の知識にならないためです。
ただし、すべての問題を何度も解く必要はありません。
おすすめは、問題を解いた際に以下のような印をしておき、徐々に解く問題を減らしていく方法です。
- ◯:自信を持って正解でき、知識が定着したといえる問題
- △:正解できたがまだ自信がない、勘で正解した問題
- ×:間違えてしまった問題
2周目以降は、◯がついた問題を飛ばして解いていきます。
◯が増えていくと問題集を1周するペースが早くなるため、テンポよく勉強が進み自分の成長も感じられやすいです。
すべての問題を延々と解くよりモチベーションも維持しやすいでしょう。
3.わからないところがあってもまずはやりきる
勉強を進めるうえでわからないところが出てきても、まずは立ち止まらずにやりきることが重要です。
わからないことが出てくるたびに立ち止まっていては、勉強が進まないためです。
また、行政書士試験の出題範囲は広く、科目も法令科目・基礎知識合わせて9科目あります。
そのため「完璧に理解してから次に進む」というやり方をしていては範囲内の勉強がいつまで経っても終わらず、モチベーションの低下にもつながります。
わからないところには印をつけ、まずは最後までやりきりましょう。
出題範囲を学習し終えて2周目に入ったとき、1周目で印をつけたところの中には理解できるようになっている部分もあるはずです。
1周目ですべて理解することは不可能だと割り切って、とりあえずは1周することを目指しましょう。
4.ある程度計画を立てて勉強する
なんとなく勉強するのではなく、ある程度計画を立てて勉強しましょう。
計画を立てずなんとなく勉強してしまうと、本試験までにすべての範囲を終えられなかったり、記述対策や足切り対策ができなかったりといった事態になる可能性があるためです。
細かく計画する必要はありませんが、例えば以下のように計画を立てて勉強することをおすすめします。
- ◯月までに過去問を1周させる
- ◯月までに民法を終わらせる
- ◯月から記述対策を始める
- ◯月から模試を受ける
逆算して考えることが重要です。
本試験までの時間、勉強に充てられる時間などを考慮し、スケジューリングしましょう。
5.「毎日◯時間は勉強する」というルールを自分に課す
1日の勉強時間にルールを設けるのもよいでしょう。
はじめは大変かもしれませんが、自分に課したルールを守っているうちに勉強の習慣がつき、勉強することが次第に当たり前になっていきます。
ポイントは、「必ず達成できる時間を設定すること」です。
はじめから無理なルールを設定してしまうと「勉強=つらい」という意識が強くなり、勉強が苦痛になってしまうおそれがあります。
例えば1日1時間程度から始め、徐々に時間を伸ばしていくようにしてもよいでしょう。
重要なことは、勉強した時間よりも「とにかく継続する」ことです。
1週間に1回10時間勉強する人よりも、毎日コツコツ1時間勉強できる人のほうが確実に力がつきます。
まずは継続できるようにしましょう。
独学と予備校など講座利用のメリット・デメリット
行政書士試験の勉強手段には、独学以外にも「予備校への通学」や「通信講座を利用する」といった方法があります。
ここでは、独学・予備校・通信講座のメリットとデメリットについてそれぞれ解説します。
独学
独学で勉強するメリットとデメリットは以下のとおりです。
<メリット> ・費用を節約できる ・勉強量や時間にしばられない <デメリット> ・質問できない ・挫折しやすい ・勉強計画を立てるのが難しい ・効率の良い勉強が難しく、合格までに時間がかかることが多い |
独学のメリットは、なんといってもほかの方法に比べて費用を節約できる点です。
基本的にはテキストや過去問といった教材代、模試を受ける費用だけで済みます。
また、予備校に通学する場合とは異なり自分のペースで勉強できるため、時間にしばられることがありません。1日どれくらい勉強するかも、自分次第です。
ただし、わからないことがあっても質問できる先生などがおらず、わからないままになってしまったり間違った解釈をしてしまったりするリスクがあります。
モチベーションが維持しにくいところや、効率良く勉強することが難しく、勉強計画を立てるのも大変なため、挫折してしまう人が多いことや合格までに時間がかかってしまう点もデメリットでしょう。
独学は取り組みやすい一方で、挫折してしまいやすい方法といえます。
予備校に通学
予備校に通学して勉強するメリットとデメリットは以下のとおりです。
<メリット> ・モチベーションを保ちやすい ・講師に直接質問できることが多い ・勉強仲間ができることがある <デメリット> ・費用が高い ・時間の融通がききにくい ・通学が大変 |
予備校に通学する場合、決められた曜日や時間に講義を受けることになるため、モチベーションを保ちやすいとというメリットがあります。
自分と同じように行政書士試験合格を目指す仲間の存在や、「予備校に行けば勉強するしかない」という状況を作り出せるため、勉強しやすい環境で合格を目指せます。
また、わからないことは講師に直接質問できるため、わからないことをわからないまま放置せずに済みます。
しかし、高額の費用がかかる可能性がある点はデメリットです。
そのため、経済的に余裕がある人でなければ選択できない方法でしょう。
そのほか、通学が負担になることもあります。交通費や通学にかかる時間、感染症リスクなども考えられます。
決まった時間に通学しなければならないため、時間の融通がききにくいところもデメリットのひとつです。
通信講座を利用
通信講座を利用して勉強するメリットとデメリットは以下のとおりです。
<メリット> ・独学と通学の良いとこ取りができる ・費用が安い ・都合の良い時間・場所で勉強できる ・繰り返し復習がしやすく苦手を克服しやすい <デメリット> ・通学より勉強仲間ができにくい ・疑問点解消に時間がかかることがある |
通信講座は通学タイプの予備校より費用がかからない、時間に融通が利く、独学より効率的に勉強できるなど、独学と通学の良いとこ取りができることが大きなメリットといえます。
費用は独学よりはかかりますが、予備校に通学するよりは抑えやすいでしょう。
また、スマートフォンなどがあればいつでもどこでも講義が見られる点もメリットのひとつです。
移動時間や隙間時間を有効活用できるため、働きながら合格を目指す人にも向いています。
ただし、基本的には1人で取り組むことになるため、通学よりも勉強仲間ができにくい点はデメリットといえるでしょう。
誰かと高め合いながら頑張りたい人には、通学のほうが向いているかもしれません。
講師に質問できるサービスはあっても、すぐに返事がもらえるとはかぎらないというデメリットもあります。
その場ですぐ質問できる通学よりも、疑問点の解消に時間がかかる可能性があります。
まとめ
独学で行政書士試験に合格できるかどうかや、行政書士試験を突破するための方法などについて解説しました。
最後にコラムをまとめます。
- 独学で行政書士試験に合格するためのポイントは、「勉強時間の確保」と「正しい方法での勉強」
- 独学で行政書士試験を突破するためには、「自分に合った教材選び」や「過去問を何度も繰り返す」ことが重要
- 独学には費用を抑えられる、時間にしばられないというメリットはあるが、質問できない、挫折しやすく合格するまでに時間がかかるといったデメリットがある
独学で行政書士試験に合格することは可能です。
しかし簡単なことではなく、特に初学者の場合、わからないことが解決できなかったりモチベーションが維持できなかったりといった理由から、挫折してしまうおそれがあります。
そこでおすすめしたい方法が、行政書士試験 通信講座の利用です。
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家業の不動産業にも深く関わり、現在、不動産専門行政書士としても活動中。
元アナウンサーの表現力で「つまらない・わかりづらい」を「面白い・聴きやすい」に変え、最小の努力でしっかり合格を目指す「リケ女ならではの」合理的な講座を提供します。
Twitter:@marikoaiga
ブログ:相賀 真理子のブログ
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