受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

一昨年に定年となり、再雇用の選択肢もあったのですが、この機会に新たなことに取り組みたいと考え、一昨年は宅地建物取引士等の不動産関係の資格を取得しました。

宅地建物取引士等の学習をしていく中で、より幅広く法律に係る知識を習得し、かつ様々な業務に向き合える可能性がある、行政書士の資格を取得して、実務を行ってみたいと考え、行政書士試験を目指すこととしました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

宅地建物取引士等は独学で学習したので、当初は行政書士についても独学での学習を考えたのですが、独学の場合でもテキストの購入、模擬試験の受験等の費用は必要であること、行政書士試験は学習範囲が広いこと、通信講座であれば独学の場合の費用と大きく変わらない講座もあることから、複数の通信講座について資料請求を行い比較検討し、費用的には他よりも高価だったのですが、テキスト及びサンプル講義の内容を確認し、アガルートが最も自分には適していると考え、受講相談をした上で、アガルートの講座を受講することを決めました。

合格体験記・学習上の工夫

アガルートの講座で、学習を開始したのは2月からで、前年の宅地建物取引士等の学習開始よりはかなり早く始めたのですが、受講後のコンサルティング等を聞くと、通常は前年から開始される方が多いということで、2月でも遅い開始であるようで、少々焦ったのですが、まずは全科目について一通りの学習を修了することを目標として、スケジュールを作成し学習を開始しました。

それ以降も、各科目の単元毎に約2か月の目標を定めたスケジュールを立て、そこに向けて学習を進めるようにしました。

各科目ともに、講義の受講と過去問を解くことを交互に行い、全体のボリュームと難易度を体感していきました。

過去問の実施に当たっては、各設問について総合講義テキストの確認を行うようにし、繰り返し活用する際に容易に参照できるように、解答欄に総合講義テキストのページを記入して、自分なりに双方のリンクができるようにしました。

また、最初は講義の板書等についてノートに書き写すようにしていたのですが、繰り返し学習する際には、一つにまとめていた方が効率的と考え、テキストの余白に書き込んでいくようにしました。これにより、特に直前期の学習を効率的に行うことができたと考えています。

不明点等について自分で調べても理解・納得できない箇所については、Facebook質問制度を活用して講師へ質問させて頂きました。タイムリーに適切な回答を頂けるので、学習を進める上でとても役立ちました。

* 民法

宅地建物取引士試験の学習で、多少の知識はあるつもりでしたが、一から取り組んでいきました。講義のボリュームがかなりあり、当然理解できないところもありますが、一通り全単元の総合講義と択一過去問を終えるようにしました。

逐条ローラーインプット講座と『択一式対策完成への問題』解説講座を含めて、繰り返しの学習を行いました。

六法を引いての確認を習慣づけるよう、できるだけ確認して確認箇所はチェックを入れるようにしていました。

* 行政法

基本的には民法と同様の進め方ですが、『択一式対策完成への問題』解説講座で使用されていた民法の他資格問題集と同じシリーズの行政法の他資格試験問題集が、アガルートから出版されていたので、そちらも購入して、過去問演習の補完を行うべく活用しました。

* 憲法・商法・一般知識

憲法・商法・一般知識についても、アガルートから出版されていた他資格試験問題集によって、過去問演習の補完として活用しました。

憲法については、アガルートの総合講義のテキストでは、多くの判例について判旨が記載されていますが、憲法の問題では判旨の内容まで踏み込んだ学習が必要との講師のコメントもあり、総合カリキュラムの他に、「START UP判例」解説講座を受講しました。当該講義で使用する判例集では、判決に至る事案、判旨及び解説がより詳しく記載されており、それらに関する講義を受講することで、判旨の理解には、自分なりに役立ったと考えています。(残念ながら試験結果には十分に生かすことができませんでした。)

一般知識については、カリキュラム特典となっていた、法律を読む・学ぶ技術とニュース検定の講義と直前応援企画も活用しました。

* 記述対策

記述対策については、過去問講座受講前は、総合講義等で記述マークの提示があった項目を、ノートに書き出すことを行っていました。

記述過去問講座受講後は、それらの項目について、記述の解答作成を念頭に、ポイントやキーワードを抽出するようにし、記述対策用のノートを作成していきました。各項目については、総合講義テキストとリンクできるよう参照ページの記載も行いました。模擬試験と直前ヤマ当てフェスの問題についても、ポイント・キーワードの抽出、ノート作成を行いました。

総合講義のご感想・ご利用方法

ガイダンスを聴講した上で、民法・行政法・憲法・商法・一般知識の順序で講義を受講しました。民法の一部は、宅地建物取引士等の試験で勉強していましたが、テキストを見て一から学習する必要があると認識して、1回目は通常速度で民法、行政法、憲法、商法、一般知識の順序で受講しました。

1回の受講では不十分でしたので、2回目も一通り受講することとし、1.5倍速で受講しました。相賀講師の講義は、話し方が明瞭で聞き取りやすかったので、1.5倍速でも十分に受講することができました。3回目は、逐条ローラーインプット講座と併用して、必要と考えた単元について受講しました。

講義内容については、条文や判例内容を講師がわかりやすく板書の例を出して解説してくださるので、理解を進めることができたと感じています。また、必ず暗記すべき箇所を示して頂き、覚えるに当たり自らの経験を踏まえた語呂合わせも示してくれて、聞いたときはもう一つかなと思ったのですが、後々頭に残っており、とても参考になりました。

民法については、スピードチェックと称して、単元毎のまとめを一つのユニットとした講義があり、後から一通りの確認を行う上で有用でした。

また、講師自らの受験経験を踏まえた学習方法や試験への取り組み方といった話もとても参考になり、自分なりにアレンジして試験の解答順序を決めていく等を行いました。

稀には厳しい叱咤激励があり、講義で提示されたことだけではなく、自分から積極的に六法等により知識の習得・定着に努めなければと思わせて頂き、ありがたかったと感じています。

短答過去問解説講座のご感想・ご利用方法

1回目と2回目については、各科目とも総合講義の各単元を終えてから、過去問を解き講義を聴くという進め方をしました。

林講師の解説は、重要な論点については丁寧な解説があり、理解を深めるのにとても役立ちました。また、しっかりと知識として身につけなければならないもの、後回しにしていいもの、やらなくてもいいもの等の提示は、学習を進めていく上で有用でした。

また、講義の中で六法を確認することを常に指示されていたので、六法を確認することの習慣化にも役立ちました。

最終的に、法令科目の過去問は数回実施しましたが、何回行っても間違う問題もあり、それらについてはピックアップして再度行うようにしました。

ときおり、問題や出題者に対する厳しいコメントをされていたのですが、楽しく興味を持って聞かせて頂きました。

記述過去問解説講座のご感想・ご利用方法

記述については、ある程度総合講義と択一過去問講座を終えてからと考えていたので、記述過去問解説講座については、6月末から開始しました。講義では、もっと早い時期にどんな形式なのかの確認の意味でも、やっておいた方良いととれるコメントもあり、出遅れに関し若干に焦りましたが、進めていきました。

最初の講義では、試験への取り組み方、解答の手順、民法と行政法の類型の解説があり、以降の学習にとても役立ちました。

総合講義と択一過去問講座は、一通り終えてから取り組んだので、多少は解答できるだろうと思っていたのですが、全く解答が思いつかない問題もあり、知識不十分の状態でしたが、とにかく自分なりに解答を作成してから講義を受講するようにしました。

問題文の検討では、問題文には無駄なところはないこと、図に書き起こすことの大切さ、知識の抽出では、様々な視点から考えることの重要性を認識させられました。

記述問題は、過去と同じ問題が出題されることはありませんが、知識定着と解答作成訓練として3回行いました。繰り返し行うことは、十分に意味があると思います。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

総合講義と択一過去問講座を2回実施した後に、逐条ローラーインプット講座の講義を受講しました。

各条文の重要度を分類し、理解が難しいと思われる条文については、レジュメにて詳細に説明があり、総合講義の知識をさらに深めていくことができたと思っています。条文を完全に覚えることは無理ですが、条文の表現に触れる機会を多く持つことは大切だと認識させられました。行政法については、準用の有無の整理も役立ちました。

チェックペン箇所の再確認は、時間がなく1回しかできなかったのですが、これも有用でありました。繰り返しできれば、より定着できたと思います。

講義から離れますが、田島講師の大学受験予備校講師としての経験を踏まえた雑談は、全て飛ばすことなく興味深く聞かせて頂きました。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

文章理解については、これといった対策のしようがないのではとおもっていたのですが、単なる解答のテクニックではなく、本格的に文章を理解していく方法の講義であり、大学受験時(遙か彼方ですが)を思い返して、受講させて頂きました。

当初は、なんとなくできるだろうと思っていたのですが、テキストの問題をやってみると結構不正解のものもあり、不正解の問題につては、何故自分はそのように考えたのかとテキストの解説を確認して見直しました。一通りの講義の受講とテキストの問題演習を実施して試験に臨みました。

本試験は、問題が平易であり、本講義のようなレベルの高さは必要なかったと思いますが、本講座でしっかりと学習しておけば、難しい問題が出ても自信を持って望めると思います。

『択一式対策完成への問題』解説講座のご感想・ご利用方法

択一過去問集の3回目の演習時から、本講座の受講をセットで行うようにしました。総合講義と択一過去問講座を補完する位置づけと思いますが、民法は過去問だけでは問題演習として不十分ということで、本講座の演習も繰り返し行いました。一部ではありますが総合講義や択一過去問では、カバーできていない項目もあり、補完の意味で有用な講座であると思います。

他資格試験問題としては、市販の公務員試験問題等もありますが、本講座の問題は、行政書士試験に向けて講師の方がセレクトされたものということで、民法の他資格試験問題としては、本講座の演習のみを行いました。

それぞれの資格試験問題に特徴があるように思いましたが、民法の演習として択一過去問講座を補完して知識を定着させていくのに役立ったと考えています。豊村講師の講義も、理解が難しいと思われる項目は、板書による解説等があり、とてもわかりやすかったです。

模擬試験のご感想・ご利用方法

アガルートの模擬試験は、9月半ばに実施しました。それ以前に、市販の模試と他社の模試を受けていましたが、アガルートの模試は、一般知識が足切り点ギリギリで、模擬試験のなかで一番点数がとれませんでした。アガルートの模試の後は、9月末に他社の模試を受けるのを最後の模試としました。最後の模試を含めて、何れも合格点には達することはできず、若干落ち込みましたが、自分にはまだ伸び代があると言い聞かせて、直前期の学習を進めました。

アガルートの模試については、10月以降に2回行い、間違えた問題を中心に知識の習得に努めました。また、記述の問題については、記述用ノートに事例と解答のポイント・キーワードを書き出して、試験前等に見直しができるようにしていました。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

総合講義を担当頂いた相賀講師をはじめとして、林講師、豊村講師、田島講師の講義は、初心者にもわかりやすく、かつ継続できるよう工夫されており、試験直前はやや神経質になったこともありましたが、全体として楽しく学習することができ、おかげさまで初回の挑戦で合格することができました。アガルートの講座を受講していなければ、合格は覚束無かったと強く感じております。どうもありがとうございました。

当たり前のこととは思いますが、学習すればするほど講師の皆さんとのレベルの差、受講生以上に知識の維持・向上に努められているのであろうことを感じさせられました。

講師の皆さんと直接顔を合わせてお礼することができないのが、とても残念です。皆さん、大変ご多忙かと思いますが、お体に気をつけて、今後も私のような受講生のために、ご活躍頂ければと思います

講師の皆さん以外に、本講座による受講を支援頂いた、株式会社アガルートの関係者の皆様にも感謝申し上げます。

また、最後となりますが、定年退職後に、行政書士試験へ挑戦することを受入、見守ってくれた妻にも感謝しております。