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行政書士の収入

行政書士,仕事は「あります」 行政書士は,「食えます(稼げます)」

 インターネットで「行政書士は食える(稼げる)資格か?」「合格したら仕事はあるのか?」といったテーマで検索すると,開業1年で年収1,000万円とか,開業5年で年商1億などといった景気のいい話から,開業したものの数か月で来た依頼は身内からもらった2件だけ,売上げは8万円,やむなくバイトで生計を立てているといった悲惨な話まで,さまざまな情報があふれています。しかも,肯定的な情報と否定的な情報がほぼ半々といった感じで,多くの方はどちらを信じればいいのか判断がつかないと思います。 インターネット上の情報には,雑な説明や,不正確な情報,無責任な見解も少なくありません。

そこで,ここでは,もう少し掘り下げて説明したいと思いますが,結論から言えば,

行政書士,仕事は「あります」
行政書士は,「食えます(稼げます)」

行政書士,仕事は「あります」

行政書士の仕事の一番コアな部分は,役所に提出する申請書や各種の法的な文章など「書類の作成」です。

 けれでも,書類くらいなら自分で作ればいいのではないでしょうか?わざわざ報酬を支払って書類の作成を行政書士に依頼する人などいるのでしょうか?

 たしかに,婚姻届や出生届の作成を行政書士に頼んだという話は聞いたことがありません。しかし,国や自治体の許認可に必要な申請書や添付書類の多くは,婚姻届けほど簡単な書類ではありません。整えなければならない書類が膨大な量で,その内容もとても専門的で素人には分かりにくいものが多いのです。許認可が必要なビジネスには十分に精通している人であっても,申請手続や申請書類については,何を書けばいいのか,どんな資料を揃えればいいかの分からない場合がほとんどです。これは許認可申請書類だけでなく,権利義務や事実証明に関する書面でも同じで,法律的な専門知識なしにこういった書類を作ることは困難です。

 もちろん,頑張っていろいろ調べたり勉強したりすれば,自分で申請書や添付書類を作ることも不可能ではありません。しかし,何年かに一度の許認可やその更新のためだけに,そんな労力を費やすのは,およそ効率的であるとはいえません。許認可の申請はプロである行政書士に報酬を支払って頼み,その時間と労力を本業のビジネスに投下した方がよほど合理的です。

 ここに,書類作成のプロである行政書士の存在意義があります。

行政書士は許認可申請書類や手続,法的文書の作成に精通しているので,こういった文書の作成は,行政書に報酬を支払って依頼するのが合理的なのです。
しかも,法律で認められた場合を除き,行政書士の資格をもっていない人が報酬を得て許認可申請書類の作成や申請をすることは禁じられています(これが「独占業務」です)。だから,たとえばラーメン屋さんや洋服屋さんのように,誰でも自由に参入できる分野と違って,その分野については行政書士だけが仕事を「独占」できるのですから,仕事がないはずはありません。

行政書士は,「食えます(稼げます)」

行政書士の仕事は確実に「あります」。

 しかし,もし行政書士の資格さえ取れば,「誰でも」「すぐに」「何もしなくても」「仕事の依頼がどんどんくる」などと考えている方がいらっしゃるとすれば,それはあまりに甘い考えです。
 行政書士に限らず,このご時世に,資格さえ取れば黙っていても仕事がどんどん舞い込んでくるような,おいしい資格はありません。医者が自己破産した,弁護士になったけれども仕事がない,公認会計士試験に合格したけれど監査法人に就職できない,といったニュースは皆さんも耳にされたことがあるのではないでしょうか?

 けれども,実際には多くの行政書士がこの仕事で生計を立てています。中には高額所得者と呼ばれる行政書士もいるのですから,行政書士という仕事が「食える(稼げる)」資格であることは,疑いようのない事実です。

インターネット上にあふれている「行政書士は食えない(稼げない)」という意見は,正しくは「その人」が食えていない(稼げていない)だけで,「行政書士」が食えない(稼げない)ということではありません

行政書士で成功するためにはどうしたらいのか

行政書士として成功するためにはどうしたらいいのでしょうか?

 行政書士の成功パターンには,さまざまなアプローチがあって一概にこうすればということはできません。これに関しては,すでに成功している多くの行政書士の方が,自分たちのノウハウをホームページやブログを通じて惜しみなく公開しています。こういったホームページやブログから,いろいろとノウハウを学び,自分なりのビジネスモデルを作り上げていくことが近道といえるでしょう。

 ただ,合格後すぐに独立して,比較的短期間でビジネスを軌道に乗せている行政書士の方には,いくつかの共通点があります。これらの共通点を意識して,業務に取り組むことで,行政書士として「食う(稼ぐ)」ことができる可能性が高まるでしょう。

①地道な営業活動をしていること
②ホームページやブログ・インターネット広告などインターネットを活用していること
③扱える行政書士が少ない許認可申請に得意分野を持っていること