受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

https://www.agaroot.jp/komuin/senmon_kyoyo_cr/

公務員を目指すきっかけ

もともと大学に入学する前から、ぼんやりと公務員になりたい、ということは考えていました。
福利厚生がよく、安定しているだろう、と親からも勧められていたためです。
その後、教育大学に進学し、教育について学んだり、公共施設に実習やアルバイトで関わるなかで、「教育に関わることを仕事にしたい」「地域の人と関わる仕事がしたい」と考えるようになりました。
また、自分が専攻して学んでいた社会教育の分野では、行政のことについて知る機会が多かったこともあり、企業よりも公務員の方が、より教育や地域に関わることができるのではないか、と考えました。
そのため、特に、地方行政に関わることができる地方公務員を目指そうと考えました。
私の場合、大学の友人に公務員を目指す人が多かったことも、公務員を目指す後押しになったと思います。

アガルートをお選びいただいた理由

アガルートを選んだ理由は、値段と教材内容の評判の良さでした。
予備校を探すにあったって、はじめは、大学生協から申し込める公務員予備校を検討していましたが、距離的・時間的・金銭的にも、住んでいる場所から予備校に通うのは負担になる、と考えました。
そのためオンラインで受講でき、もう少しコストが抑えられる予備校をインターネットで探したところ、アガルートを見つけました。
他にも、いくつかの予備校に資料請求をしたり、授業動画のサンプルを見て比較した結果、授業や教材のわかりやすさや評判の良さ、合格者特典、時間や場所に縛られず自分のペースで学習を進めることができる点で、アガルートを受講することに決めました。
アガルートアカデミーの公務員試験のYouTubeチャンネルが、試験を受けるうえで大変参考になると思ったのも決め手の一つです。

学習の方針と進め方

本格的に公務員試験の勉強を始めたのが、大学3回生の9月ごろです。
はじめに手を付けたのは公務員試験でも出題数が多い、数的処理、法律、経済です。

  1. 数的処理のテキストで問題演習
  2. 憲法のテキスト一周→民法・行政法を同時進行で学習
  3. ミクロ経済のテキストを進める。

3回生の一月ごろまでは、あまり一日の勉強時間などの目標は決めず、大学の空き時間が多くあったので活用して、とにかくこの三つを繰り返していました。
春休みに入ったころから、社会科学や人文系、文章理解に手を付け始めました。
そうした科目は、授業動画を倍速にするなどしてさらっと見てから、問題演習に力を入れて学習を進めました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

私は、重要科目の中でも経済学が特に苦手でした。
ミクロ経済から勉強を始めましたが、なかなか勉強が進まず、テキストを終えるのに時間がかかってしまいました。

その後、マクロ経済を学習し始めましたが、あまり内容を吞み込むことができず、模試でもあまり点数を取ることができませんでした。
そのため、苦手分野に時間をかけすぎると学習の効率もあまりよくないと考え、思い切ってマクロ経済を捨てることにしました。
そのおかげで、ミクロは少しずつ解けるようになりましたし、他の分野を伸ばすことができたので、どうしても苦手な科目は捨てて、得意分野を確実に取ることに注力するあきらめも大切だと思います。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

数的処理や文章理解のテキストは、とにかく問題数が多く、ひたすら問題演習をして問題に慣れることができたので、その点が良かったと思います。
解説も図や表などを用いて解説してくださったので、複雑な問題でも理解しやすかったです。
また、アガルートはFacebookの質問機能があり、科目名と問題番号を入れると、他の受講生の方が質問して講師の先生が回答したものも見ることができるため、解説を見てもわからないときは、そちらの機能も活用しながら勉強を進めていました。

②専門試験対策

特に、小林先生の法律系の授業がわかりやすかったです。
民法・行政法などはあまりなじみがない言葉が多くはじめは難しかったですが、関連するところの章や節番号を書いて、復習しておくべきところを明記して下さったので、授業についていきやすかったです。

また、問題集のボリュームも多く問題の重要度で分けていたので、優先順位をつけて学習しやすかったことが良い点です。
問題を解いたり模試などを受ける中で、法律系の科目が一番自分の中で伸びたと実感できました。
すごくわかりやすい講義でした。

③人物試験対策

アガルートの授業動画で、人物試験の基本的な流れや注意点を再現VTRを交えて解説してくださっていたので、まずそれを見て、面接の雰囲気や大まかな流れをつかむことができました。
実際の人物試験対策は、対面の緊張感の中で練習したかったこともあり、大学のキャリア支援センターに通って対策をしていただきました。
ただ、キャリア支援センターは演習が中心なので、立ち振る舞いや話し方など基本的なことは、アガルートの面接対策講座を参考にしていました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

なにも予定がない休みの日は、家にいるとなかなか勉強できないので、大学の図書館や家の近くのカフェに行って勉強していました。
持っていく教科は2~3教科で、今日はこの教科をやる、と決めた教科を中心に勉強しつつ、息抜きに違う教科をしていました。
日中勉強ができた日には、夜は、教科書を読むなど軽く勉強して、あとは息抜きの時間にしていました。
バイトや用事で勉強ができなかった日は、夜、なるべく身の回りのことを早く終わらせて、夜1時頃まで勉強していました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

以前受けた模試を解いて、全体の時間配分を確認しました。
その中で、数的処理の時間配分がカギになると感じていたので、数的処理の問題は毎日解き、解くスピードを意識して演習するようにしていました。
あとは、それぞれの科目の重要分野を中心に問題演習をしていました。
また兵庫県庁は、教養試験で兵庫県に関する知識問題が出題されるため、兵庫県の予算や計画、県民だよりを見るなどして試験に備えたり、論文試験の対策をしていました。

試験期間中の過ごし方

法律系のテキストを持ち歩き、電車での移動中に確認していました。
数的処理や経済系科目は、自分が苦手な問題に付箋を付けていたので、その問題の見直しをしました。
試験前日は夜更かしして勉強したくなる気持ちもありましたが、長丁場の試験では疲れが出るので、早めに寝るなど、とにかく体調を崩さないように気を付けていました。
試験終わりは、解けなかった問題の範囲だけ確認して、気持ちを切り替えるため、ゆっくり過ごしました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

手ごたえとしては半分半分ぐらいでした。
数的処理の問題で、時間が足りず、解ききることができなかった問題があったので悔しかったことと、兵庫県に関する知識問題が、自分が確認できていなかった範囲から出題されたため、その範囲をごそっと落としてしまったかな、という思いもありました。
しかし、そのほかの知識分野は比較的自信がありましたし、数的処理の問題もこれまでと比べて解ききることができた問題も多かったと思うので、その点ではよかった、と感じていました。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

全体の手ごたえとしては、あまりありませんでした。
特に自分の苦手な経済系の問題が難しく、あまり解けなかったという印象でした。
実際に問題を見て、得点が見込めそうにないと思った科目については、当初選択しようと思っていた(公務員試験対策をしていた)科目を変えて、大学の授業で触れたことのあった教育学を急遽選択するなど、あまり自信をもって終わることができなかった専門試験になりました。
その後の論文試験でも、文字数は十分書くことができたものの、振り返ると具体的に書けなかった部分や説得力に欠ける部分があり、あまり自信はありませんでした。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

二次の面接試験では、本番の面接にまだあまり慣れておらずとても緊張しており、自信をもって答えることができなかった質問が多々ありました。
志望動機には全く触れられず、ガクチカの深堀りを主にされましたが、否定的なことをいわれた際にあまりうまく返すことができませんでした。
また、自分の自治体研究不足で答えることができなかった問いがあり、手ごたえはあまりありませんでした。
しかし最終の面接試験では、場数を多少は踏んで慣れてきたこともあり、否定的な問いに対しても自分の意見を最後までいうことができたという手ごたえはあり、比較的和やかな雰囲気で終えることができたと思いました。

④合格・内定した時の気持ち

率直に、ほっとした気持ちでいっぱいでした。
私は民間企業を併願しておらず、内定を一つも持っていませんでしたし、最終選考まで残っていた自治体のうち初めに結果が出た自治体が不合格で、どこにも受からなかったらどうしよう、と不安でいっぱいの中過ごしていたので、合格をいただけて、一気に肩の荷が下りたような気持でいっぱいでした。
心が折れそうになったこともたくさんありましたが、あきらめずに目指し続けてよかった、と心から思いました。

振り返ってみて合格の決め手

筆記試験でも人物試験でも、とにかく数をこなすことだと思います。
授業パートでしっかり理解できていなくても、とにかく問題を解いていくうちに、解けるようになっていると思います。

私自身、問題集一週目でほとんど解けない科目もあり焦りましたが、問題を繰り返し解くうちに自然とわかるようになってきました。
また、人物試験では、学生時代に地域の方と関わった経験が多くあり、そのことをアピールできたことが良かったと思います。
特に地方公務員を目指すうえで、地域の方と接した経験は面接官の方にも興味を持っていただけ、自分自身の強みになったと感じています。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

私が内定をいただいたのは教育事務職なので、より良い教育環境をつくる下支えをしたいと思っています。
自分自身が兵庫県で小中高と学んできた中で、学校で経験できてよかったな、と思うことがたくさんありました。
大学進学で兵庫を離れ、また教育について学ぶ中で、そうした経験は先生方や地域の方々など、さまざまな人が関わってくださることで成り立っており、当たり前にあるものではない、と気づきました。
そうした機会を、今度は自分が次の世代の子どもたちに経験してもらえるように、兵庫県の教育機会を充実させる仕事がしたい、と思っています。

そして、私がそうだったように、子どもたちや地域の人々に「兵庫県に戻ってきたい」「兵庫県に居続けたい」と思ってもらえるように、教育現場を支えたいと思います。

受験生に対するメッセージ

公務員試験は、想像している以上に根気がいると思います。
私自身、途中で終わりが見えなくなったり、周りの人と比べてしまい、辛くなった時もあります。
でも、最後まであきらめなかった結果、こうして内定をいただけることができたと思っています。

公務員試験は対策しなければならない範囲も広いですし、どれだけ入念に対策をしていても予想外のことは起きうると思います。
だからこそ、すべて完璧にしようとしなくていいのではないか、と思っています。
試験前、本当にこれでよかったのか、と不安になったり、周りと比べて自信を無くしてしまうこともあるかもしれませんが、それはみんな同じだと思うので、あまり恐れすぎず、失敗も気にしすぎないことが大事です。
抱え込みすぎると、長期戦の公務員試験は乗り切れないと思いますので、切り替えや息抜きも大切にしながら、志望先の合格目指して頑張ってください。

使用していた教材とおすすめの使い方

「公務員 集中講義!ミクロ経済学の過去問」

市販の問題集でアガルートの教材に乗っている問題をある程度解いたあとに使用していました。
重要分野ごとにランク付けされているので、優先順位をつけて問題演習することができます。

使用していた文房具やツール

付箋は必須アイテムでした。
テキストには単元ごとに重要度(出題頻度)の高さに合わせて色を変えて付箋を貼り、移動時や試験直前に見直しやすいようにしていました。また問題集には解けなかった問題に付箋を貼りその問題中心に復習をしていました。
また、自己分析の際にはネットでできる性格診断テストも参考にしていました。