受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

私は元々、公務員に興味があったわけではありませんでした。
大学が法学部だったので、とりあえずは大学で学んだ法律を活かせる仕事に就きたい、というざっくりした考えを持っていたところ、検察事務官という仕事を知りました。
もともと小さい頃から刑事事件に興味があったので、検察事務官について調べていくうちに、次第に事件の真相解明に向けた捜査公判に携わってみたいという思いが芽生えてきました。
国家公務員として、捜査公判や再犯防止の取組に従事し、社会正義の実現という大きな目標を持って働くことができることに魅力を感じ、検察庁を目指そうと考えました。

また、単なる事務作業だけでなく、法律のスペシャリストである検察官と共に働くことで、日々刺激を貰いながら仕事に従事することができる点も魅力に感じました。

アガルートをお選びいただいた理由

大学との両立ということで、予備校に通う形での公務員講座の受講は、難しいと考え、通信での公務員講座で各予備校の料金や特典、合格実績などを比較検討していたところ、アガルートアカデミーの全額返金特典に目を惹かれ、アガルートアカデミーで受講することに決めました。
また、スキマ時間を活用して公務員勉強をしたかった私にとって大きかったことは、アガルートアカデミーの講座動画の1チャプターの時間の短さです。
1つ1つの動画時間が短いので、集中しやすいだけでなく、勉強が進んでいく達成感を感じることができる点も、アガルートアカデミーを選んだ一つの理由です。
また、通信講座の弱点ともいえる、分からない問題をリアルタイムで質問することができない、という点についても、アガルートアカデミーはFacebookでいつでも何度でも質問することができる、という点も良いと思いました。

学習の方針と進め方

私は勉強の開始時期が遅かったので、まずはとにかく配点が高い科目から優先的に勉強していました。
まずは、ひたすら問題を解くということを意識しました。
講座内でも言われていましたが、まずは問題を解いてみて、その後に動画を見るということ徹底していました。

問題演習1週目はほとんど分からない問題が多いと思いますが、まずは出題の傾向や問題形式がだいたいどういったものなのかを知ることが重要だと思います。
その後で、動画を見ると「こういう問われ方をされるのではないか」と想像することができ、効率がよくなると思います。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

試験2か月前の4月の模試でD判定をとってしまい、さすがに焦りました。
勉強開始時期が遅かったこともあり、まだ手をつけてすらいない科目もあるなか、このままではまずいと思い、勝負する科目と捨て科目を明確にしました。

自然科学や社会科学、人文科学といった一科目1問しか出ない問題はすべて捨て科目にし、数的処理や経済学、法律系科目など出題数が多い科目に全振りして勉強するようにしました。
特に数的処理が大の苦手でしたが、とにかく慣れだと思い、数的処理に勉強の多くの時間を割きました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

教養試験対策講座では、主に数的処理の解き方について、動画を見ながら頭に叩き込むようにしました。
分からなかった問題は動画を見た上で、解答し、次の日に必ず同じ問題を解くようにしていました。

1周目は、理解できるまで何度も動画を止めたり戻したりして丁寧に視聴しました。
2週目以降は、できるだけ動画は見ないようにし、どうしても分からない問題だけ見るようにしました。
数的処理の問題演習の問題数が非常に多く、いろんなパターンの問題に慣れることができました。

②専門試験対策

専門試験対策講座では特に、動画を見る前に問題演習を1度解いてみることを徹底しました。
もちろん、1周目は知識がないので解けない問題のほうが多いとは思いますが、1度問題を見ていると、動画を見た時に「さっきの問題はこういうことだったのか」と振り返ることができて、効率が良くなりました。

問題演習は、問題を解くごとに空いているスペースにその日の日付と理解度を◎〇△×であらわし、△と×については次の日にはかならず同じ問題を解き、その都度少しずつ問題の解く間隔を広げていき、知識の定着を図りました。

③人物試験対策

人物試験対策では、まずは講座内の動画で基本的な動作や、気を付けるべき点などを頭に入れ、大学内での面接練習に役立てました。
私は面接にはなぜか割と自信があったのと、タイミングがなかなか合わなかったことから、講座内の模擬面接は利用したことはありませんでしたが、面接カードの添削については非常に細かいところまで指摘していただき、質問が想定しやすい面接カードができました。
そのおかげもあり、本番の面接ではほとんどが想定していた質問ばかりで、有利に立ち回ることができました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

学習初期の頃は、大学の授業があったため、平日はまとまった学習時間を取ることができませんでしたが、スキマ時間に暗記系科目に取り組んだり、空きコマに大学の図書館で勉強していました。
学習中期以降は、大学の授業も少なくなり、比較的多くの時間を公務員試験勉強に充てることができました。
私は、数的処理がすごく苦手だったので、朝起きてからの午前中は全て数的処理に時間を使っていました。
午後は暗記系の科目をやり、特に寝る前は毎日、必ず憲法や民法といった法律科目の択一問題を1科目3問以上やってから寝るようにしていました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

私の場合、本試験2か月前の4月の模試でD判定をとってしまい、かなり焦っていました。
そこで、もともとの計画で直前期からやる予定だった科目は割り切って捨て科目にして、数的処理と経済系科目に重点を置き、勉強しました。

最後まで、得点は安定せず、正直かなり不安を抱いたままの本試験となりました。
今思えば、直前で新しいことに手を出さず、割り切って今まで勉強してきた科目を繰り返したことがよかったんじゃないか、と思いました。

試験期間中の過ごし方

とにかく、1次試験に受からなければ次はないので、公務員試験の人物試験対策は全く行わず、ひたすら今までに勉強したところの反復勉強をしていました。
試験期間中はとにかく体調だけは崩さないように、規則正しい生活を心がけました。
特にそれまでは深夜まで行っていた勉強も、時間をずらし0時までには寝るようにしました。
また、日中の勉強時間も、本試験の時間帯に合わせて勉強するなど、当日に向けて身体を慣らすようにしていました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

全体的には、数的処理に時間を取りすぎてしまい、最後は時間切れになり、きちんと解けなかった問題もありましたが、これまで受けてきたどの模試よりも感触はよかったです。
数的処理に関しては、当初の不安とは裏腹に、時間はかかったものの、解き方が分からないというような問題はなく、思いのほか手ごたえがよかったです。
文章理解は模試の時からかなり得意で得点源でしたが、当日も落ち着いて読解することができ、かなり自信がありました。
時事に関しても、想定していた問題がそのまま出てくるなど、感触はよかったです。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

全体的には、模試と比べると同じかやや悪いという感触で、試験中は終始焦っていました。
というのも、私の得点源だった民法が思いのほか難しく、確実にこれは当たっていると思える問題が2問しかなかったからです。

また、ミクロ・マクロ経済学も思っていた問題とは少し違い、解けない問題が多かったです。
一方で、憲法や行政法は、比較的簡単な問題が多かった印象で、かなり自信がありました。
その他の科目については、大体3問合っておけばいいぐらい、という出来でした。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

人事院の面接は15分と短く、思った以上に和やかな雰囲気で行われたので、手ごたえはありました。
特に深堀りされることもなく、浅く広く聞かれたイメージです。
ただ、質問の答えの丸暗記はしないほうがいい、と思いました。
私自身、最初は緊張から、覚えてきたことを言わなくては、と焦っていたため、志望動機の場面で言葉に詰まってしまいました。
ですが、その後は、覚えてきたことをそのまま言うのではなく、しっかりその場で考えて発言したことで、だんだんと面接官とのやりとりが会話っぽくなってきて、雰囲気も良くなったように感じました。

④合格・内定した時の気持ち

一番は、信じられない、という驚きの気持ちでした。
今年受からなかった場合は、1年就職浪人すると決めていましたので、ほっとした気持ちと喜びが後から湧いてきました。
正直、4月の模試の結果を見た時は、これは今年は無理だろうな、と諦めかけていました。
それでも最後までやり続けた結果、まさかの合格ということで、今まで約9か月勉強頑張ってきてよかったと思いました。

とにかく、何でも始めたことは、たとえ可能性が低くても最後までやり遂げることが大事だ、ということを思い知りました。

振り返ってみて合格の決め手

割り切って配点が高い科目、得意な科目だけに絞って勉強し、学習範囲を広げすぎなかったことだと思います。
私自身、1科目につき1問しか出題されない教養科目は全て捨て科目にし、一切触れませんでした。

どの科目も中途半端な勉強では、なかなか成績は安定しないので、とにかく伸びる科目だけひたすら反復学習する方がよい、と思ったからです。
また、数的処理は苦手だったので、毎日必ず10問は解くようにしていたことも大きかったと思います。
とにかく大事なことは、毎日机に向かって自分の勉強法を信じてやり続けることです。

思うように成績が伸びない時期は、そもそも勉強法が間違っているんじゃないかと思い始め、迷走してしまう時があると思います。
私自身もそうでした。
しかし、もちろん勉強法も大事ですが、成績はそうすぐには上がらない、ということを知っておくことも大切だと思いました。
目先の数字だけを気にしていては、焦って迷走してしまうので、長い目で自分の勉強法を信じてやり続けることで、合格も見えてくると思います。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

検察庁で勤務する者として、まずは捜査公判や再犯防止の取組を通じて、国民が安心安全に生活することができる社会の実現に向けて貢献していきたい、と考えています。
私は検察事務官としてやってみたいことが2つあり、1つ目に立会事務官、2つ目に再犯防止の取組です。
元々刑事事件に興味があった私にとって、法律のスペシャリストである検察官と共に、事件の真相解明に向けた捜査公判に携わることができる立会事務官は、どうしてもやってみたい憧れの仕事だったので、とてもワクワクしています。
そして、検察は加害者の責任を追及するのはもちろんですが、加害者がなぜこのような事件を起こすに至ったのか、動機は何だったのかについても調べ、加害者が二度と犯罪に手を染めないように支援することも大切な仕事です。
国民が安心安全に生活することができる社会の実現に向けて、再犯を防ぐことは極めて重要なので、こうした取り組みについても積極的に行っていきたいと思います。

受験生に対するメッセージ

公務員を目指すということは、自分の周りの友人がどんどん企業から内定を貰い、就活を終えていく姿を目の当たりにする中で、辛い勉強と向き合わなければなりません。
私自身、自分以外の友人は皆、民間企業への就職でした。
そのため、次々と就活を終え、遊びに行ったりする友人がとても羨ましく、ますます勉強が辛くなっていったのを覚えています。
そんな時は、私はよくアガルートアカデミーのFacebookの質問コーナーを見て、自分以外にも公務員試験に向けて頑張っている人がたくさんいることを目に焼き付け、心を奮い立たせていました。
とにかく、公務員試験は自分との闘い、気持ちとの勝負だと思います。
毎日勉強することも大切ですが、時には息抜きも忘れず、常にリフレッシュした状態で勉強頑張ってください!