受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

私は困っている人とその周りの人の暮らしを支えたいと考え、公務員を目指しました。
幼い頃自分の祖父が病気となり、介護が必要となった際、社会保障制度などの公的制度に助けられることで祖父や祖父を介護する家族が助けられました。
この経験から私は、社会保障制度をはじめとする公的制度が、困っている人とその周りの人の暮らしを支えるものであると考えました。
公務員となって、人の暮らしの基盤を支える制度や政策の企画立案や施行に携わり、多くの人の暮らしの基盤を支えたいと思い、公務員を志望しました。

アガルートをお選びいただいた理由

アガルートを選んだ理由は3点ございます。
1点目は受講料金の安さです。
他の予備校や大学生協の講座に比べ、圧倒的にアガルートは安かったです。
2点目は対応する科目の多さです。
最初は国家一般職の他に国家専門職を考えていて、特に国税専門官に興味がありました。
他の予備校や大学生協の講座だと、国家総合職や国家一般職の対応が中心で、会計学や商法、経営学など国税専門官になるために必要となる科目まで対応できないことが多かったですが、アガルートは会計学や商法、経営学まで対応しており、対応していると書かれている受験区分にはアガルートの学習範囲だけで対応できて、追加でなにか講座等を取る必要がないことも魅力でした。
3点目は面接練習が無制限なところです。
他の予備校や講座では面接練習の回数が決まっていることや、予約がとれないということがよくありますが、アガルートでは面接練習は何度でもでき、またオンラインでも受けられるため、どこにいても受けられる点もよかったです。

学習の方針と進め方

大学2年の2月から学習を始め、夏頃までに専門科目の主要5科目と呼ばれる民法、憲法、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学と、教養科目の文章理解と数的処理の講座を視聴し、問題集を解いていました。
秋頃からは、教養論文や専門科目の刑法や労働法、財政学や行政科目の講座を視聴していました。
秋頃も、主要5科目や文章理解と数的処理は毎日少しずつ問題集を解き、年内には3周していました。
年明けからは、過去問演習や面接対策、説明会に行くことで国家総合職に興味を持ったので、単科で国家総合職の政策論文講座と専門記述講座をとり、講義の視聴や問題演習に取り組んでいました。
直前期の3月以降も、過去問演習や記述対策、面接対策を主に行っていましたが、加えて官庁訪問対策や自治体研究など行っていました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

公務員試験勉強を進める中で、論文を書くことがあまり得意ではなく、添削が返ってきて落ち込んだことも沢山ありました。
最初はCやDといった評価を見て落ち込むことや、「まだまだです」といった総評を見て落ち込んでしまうことが多かったです。
結果や総評にとらわれすぎず、何がダメだったのか、どうしたら良くなるかということに注目し、返ってきたものを書き直してみるなど、ダメだったところを改善するよう工夫をすることで、論文に対する苦手意識を取り除き、書き方を学ぶことで論文がうまく書けるようになりました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

数的処理の問題集の、収録問題数の多さと解説の多さが良かったと思います。
数的処理に関しては、これ一冊だけで完璧に対策できると思います。

また人文科学や自然科学、社会科学などの科目は、深入りすると範囲がとても広く非効率になりやすいところ、過去問から頻出のところを抜き出し、効率的に学べるよう作られていて良かったと思います。
使い方としては、文章理解と数的処理は、まずは解けなくてもいいので自力で問題を解いてみて、その後講義をしっかり見るというのがいいと思います。
2周目以降は、分からない箇所だけ、講義を見ながら試験当日まで何度も解くことが大切だと思います。
人文科学、自然科学、社会科学は講義を視聴し、テキストに載っている問題を解いたり、実際の過去問などを解いて、出たところにマークをつけて、直前に見返せるノートを作るつもりで講座を受けるといいと思います。

②専門試験対策

専門試験講座の良いところは、問題数の多さとテキストの見やすさだと思います。
民放、行政法、憲法に関しては、テキストの他に問題集がついていて、これ一冊を3周するだけで大体の公務員試験に対応できる力が身につきます。

またテキストには、法律系科目だと判例や図がついていて、経済系科目ではグラフがついていることでわかりにくい部分でもわかるように書かれています。
特に法律系科目の判例の掲載数は多く、また単に判決文だけ載せるのではなく、事実の概要を掲載し、講義でも解説してくれるので記憶に残りやすくよかったです。
使い方としては民法、憲法、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学は早めに講座を視聴し、3周は問題を解くようにするといいと思います。
その他の刑法や労働法、財政学や経営学、行政科目は講座を見て、テキストを何度も読み込みながら、過去問を解き、分からない点があればまたテキストを読み、講義を視聴するなど、何度も同じ情報に触れることで、少しずつ覚えられるようにするといいと思います。

③人物試験対策

先ほども書きましたが、人物試験対策の良い所は、面接練習の回数が無制限なところです。
また、オンラインでどこにいてもできることや、土日でも申し込めるところも良いところだと思います。
使い方としては、混み合う3月以降よりも前に面接練習を始め、最初は面接カードの添削を中心に受けるといいと思います。
ある程度面接カードができてきたら、面接練習を何度も受け、面接練習後は何を聞かれたか、どう答えたかを書き出して、予想質問と回答を増やしていくといいと思います。
また、面接の回答をしていて不安なことなどがあれば、面接練習が終わった後のフィードバックの時間でどんどん質問や相談をして、自分の中での不安を減らしていくといいと思います。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

学校やアルバイトがありましたが、隙間時間を有効活用して勉強していました。
例えば、12~13時の1時間の昼休みの間に昼食をとり、空いた隙間の30分間自習室で問題を解くことやテキストを読んでいました。
アガルートの講義は、基本的に1回10~20分で視聴できるものも多く、また途中で視聴をやめても次に見る時に途中から再生することができたので、少し時間ができたら講義を視聴し、キリの良いところで中断しながら学習を進めていました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期は時間を測って本番と同じように過去問を解き、解けないところがあれば復習するのを繰り返していました。
特に間違えたところや分からなかった所は、アガルートのテキストに戻って該当箇所を読むことや、講義を視聴したときに使ったペンとは違う色のものでメモやマークをつけて、当日試験の直前に見返して自分の苦手箇所を潰せるようテキストを自分専用のノートになるよう使っていました。
当日は使い慣れたテキストを数冊持って行き、直前に見返すことで「自分はテキストがこんなにボロボロになるまで使い込んだのだからきっと大丈夫」と安心し、沢山の受験生がいて緊張する中でも平常心を保つことができました。

試験期間中の過ごし方

試験期間中は、とにかく新しいことには極力手を出さないようにしました。
使い慣れた教材だけ使い、新たなものに手を出さないことで、分からない問題に遭遇して焦ることがないようにしつつ、これまでやってきたことが当日100%発揮できるように、また、学んだことを確実に定着させることだけを意識していました。
また1次試験が終わった後の面接や官庁訪問に備えて、面接練習も定期的に行い、自治体研究や官庁訪問対策も重点的に行っていました。
あとは規則正しい生活をするよう意識し、早寝早起きや、必ず1日3食食べるようにもしていました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

とにかく、時間内に全部解ききることを意識したので、全部解けて安心しました。
しかし私は、時事→人文科学、社会科学、自然科学→文章理解→数的処理の順番で解く影響で、マークするのが真ん中あたりから最後まで解いて、頭から解く流れになってしまうので、当日ギリギリに解き終えてしまい、最後にマークの確認ができなかったのでマークミスがないかとても不安でした。
教養試験が先の試験では、昼休みに周囲で答え合わせをしている人の声が聞こえてきて不安でしたが、その場では振り返らず、午後の専門試験に備えて、使い慣れたテキストや問題集を確認していました。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

専門試験は練習の時から時間が余ることも多く、当日も大きく時間が余りました。
問題を解くときに問題番号のところに〇、△、?と記号を残し、見直す際は△や?を中心に見直していました。

また、問題集を解くときのように、間違っている解答を正しい解答に直すことをやっていたので、選択肢の読み間違いなどもないよう注意していました。
結局どの試験でも、専門試験は途中で解答用紙を提出して退出しましたが、提出する前に必ず3回はチェックするようにしていました。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

面接は何時に終了するか分からず、試験会場に入ると、電子機器は使えない上に、お手洗い以外の離席ができないため、軽食や紙媒体で面接対策ができるような準備、さらに長いと3時間以上待たされることがあるので、本など暇つぶしの物を持って行くといいと思います。
私は当日2番目に面接をして、面接が終わったら適宜解散だったので、14:30には帰れましたが、家で軽食を少しだけとり、なにも軽食を持たずに家を出たので、もし後ろの方の順番だったら、空腹でパフォーマンスがとても低下したのではないかと思います。

④合格・内定した時の気持ち

これまで頑張ったことが形になり、よかったと思います。
大変な仕事で、自分に務まるのかという不安な気持ちもありますが、初心を忘れず、国民の生活の基盤を守れる行政官となれるようこれからも努力し続けたいと思います。

またこのような良い結果を得られたのは、家族や友人などの周りの人や、アガルートの講師の方など私を支えてくれた多くの人の力があってこそだと思います。
感謝の気持ちを言葉にして伝えるとともに、関わってくれた人を含めた多くの人の暮らしを支えられるような制度や政策の企画立案を行い、行動でも示していきたいと思います。

振り返ってみて合格の決め手

合格するために最も必要なことは、地道さだと思います。
ここまで読んでもらった方はおわかりだと思いますが、私は何一つ変わったことはしておらず、受験生がよく言われることをやってきただけです。
ただ、このよく言われることをずっとやり続けることは、簡単なようで意外と難しいと思います。
何度も同じ問題を解いたり、面接練習を何回もやったり、苦手な科目に取り組むのを苦痛だと感じる人がほとんどだと思います。
しかし、その単純な努力をできるかどうかが、合否を分ける事だと思います。

当たり前のことや単純なことを馬鹿にせず、地道に努力する心を大切にしていただければよいと思います。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

自分自身は、祖父の介護がきっかけで福祉や公務員に興味を持ちました。
そのきっかけとなった介護を支える介護保険制度に携わり、自分の祖父のように介護を必要とする人や、祖父を介護していた母と叔母のような周囲の人の暮らしを、制度を通じて、よりよいものにしていきたいと思います。

また介護に限らず、世の中には困っている人とそれを支える周囲の人がたくさんいらっしゃいます。
今は困り事がなくても病気や怪我、失業など様々なリスクは潜んでいます。
様々なリスクに対し、政策や制度でアプローチすることで、リスクに対する不安を少しでも減らし、皆の生活の基盤を守り、安心して暮らせる社会を作りたいと思います。

受験生に対するメッセージ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
私自身就活生だった頃は「自分は何にもなれないのではないか」、「自分は価値のない人間ではないか」という不安に駆られることも沢山ありました。
努力をすればするだけ、それが結果に結びつかなかったときの不安や、なかなか伸びない自分に対する焦りが募っていきますが、不安で立ち止まってしまったときには、周囲の人をうまく頼りながら、最後まで自分を信じ続け、突き進んでいただければと思います。
公務員志望者の就活は試験勉強の期間を含め、長期間にわたることが多いです。
そのため、長期戦に耐えられるように心身の健康は第一であり、よく食べてよく寝ることが非常に大切だと思います。
皆様の就職活動が、良い結果となることを願っています。

民間企業向けの就職活動について

①民間企業向けの就職活動はしましたか?

はい

②民間企業の就職活動をされていた場合は、どのような業種・職種を志望されていましたか?

公社系

③公務員試験の対策と並行していくにあたって工夫したことや大変だったこと等ございましたら、ぜひお聞かせください。

本選考の1、2次面接の時期と国家総合職の1次試験の時期が重なっていて、面接対策と試験対策の両立が大変でした。