受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

やりたいことに現実的に携わることができるのが、公務員だと考えたからです。
大学2年生までは検察官という夢があり、司法試験を受けたいと思っていました。
しかし、就活が現実的になる時期に様々な事情を考慮すると、司法試験合格を目指すことは難しいという結論に至りました。
ただ、司法の世界に携わりたいという夢を諦められなかったため、異なる角度から司法に携わることのできる職種がないか探していました。
その時に出会ったのが公務員でした。
調べていくうちに公務員の中には、裁判所職員や検察事務官という職種があり、やりたいことを叶えることができる唯一の手段ではないか、と思うようになりました。

このようなことをきっかけに公務員に興味を持ち、目指すようになりました。

アガルートをお選びいただいた理由

大きな決め手になったことは、他の予備校と比べて価格が安かったからです。
もともと司法試験に挑戦しようと考えていた時期があり、予備校を探していた時にアガルートを見つけました。
大学で法律を学んでいるので少しは知識がありましたが、公務員試験の試験科目の多さから、法律科目は絶対に落とせないと思っていました。
司法試験予備校として有名なアガルートで、法律科目に自信を持てるようにしたかったため選びました。

また、公務員試験を受けるにあたって、できる限り自分自身で費用を負担したいと思っていましたので、価格も重要視したいところでした。
その点で、アガルートは他の予備校と比べて安く、講座内容も満足でしたので、最終的にアガルートを活用して頑張ってみようと決めました。

学習の方針と進め方

学習の方針はしっかりと決めていたわけではありませんが、国家一般職が第一志望ということははっきりしていましたので、専門科目に力を入れるようにしました。
年内に専門の主要6科目の過去問を2周終わらせることを、大きな方針として進めていました。

法律科目は、講義を聞いて覚えられていないところは覚えながら、合わせて過去問を解くようにしていました。
初めての経済科目は講義を聞き、分からないところは参考書で調べながら、教材にある問題で繰り返し練習しました。
3月くらいまでは専門科目重視で進め、4月以降は教養科目にも取り組むようにしながら、専門科目に抜けがないように繰り返す作業をしていました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

特に経済系科目に関しては初学者であり、なかなか難しかったり解けるようにならなかったりして、間に合わないのではないか、という不安で挫折するようなことが多くありました。
大学の友人に公務員試験を受けることを伝えていなかったことや、教室通学型ではなかったことから、相談できる相手や切磋琢磨できる人がいなかったことも、諦めそうになってしまう原因だったと思います。
これらを乗り越えるために、工夫したことは2つあります。
1つ目は、毎日何かしらの形で勉強すること、2つ目は息抜きをしっかりすることです。

忙しい日は、時間を取って問題を解くのではなく、間違えた問題を見返す、暗記科目をやる、講義を聴くなど、数分でできることをするようにしていました。
また、やる気が出ないとき、休むと決めたときは、とことん休むというメリハリを大事にしていました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

問題数が多いところと、覚えるべきところがコンパクトにまとまっていたところが良かったです。
数的や判断推理、文章理解などは量を積み重ねることが必要な科目なので、すごくありがたかったです。

また、何回でも解きなおせるようになっていたのもよかったです。
暗記系科目は、よく出るポイントがまとまっていたので、高校まででやったことのない科目も、無理なく取り組むことができました。
講義が1回終わるごとに、問題がついていたのもよかったです。
暗記系科目については、その問題でこういう風に聞かれるのだな、ということを把握しておくと、より覚えやすくなると思うので、聞いたら解く、を繰り返して習慣づけるといいです。
また、暗記系科目の教材は、試験会場に持っていくようにしていました。
最後の確認にも使いやすかったです。

②専門試験対策

特に経済科目は講義と問題集が一体となった形で、講義を受けて問題を解くというルーティンができたのが良かったです。
ポイントとなる問題が収録されているので、過去問を解きながら分からなかったら、似たような問題を探して解説を聞き解決できました。
法律科目は、よく出るところを強調してくださったので、メリハリをつけながら勉強できたと思います。
過去問を解きながら覚えていないところを教材で見返す、よく出るところを復習する、というように参考書的使い方をしていました。

③人物試験対策

服装や持ち物といった基本から、教えていただけたのが良かったです。
マナーについては、講座で良い例や悪い例を動画で見て、このように見えているのだな、と感じることができたので、より意識的に気を付けるようになりました。

また、様々な面接形式についてどのように振舞って、どのように答えるのが良いのか、困った時の対処法など、本当に使える情報がたくさんだったので、とても助かりました。
言葉遣いも含めて、動画を聴きながら実際に声に出してみるようにしていました。
私は、面接の前段階であるエントリーシートで第一印象が決まるため、力を入れていたのですが、書き方や添削も利用して、より満足のいくものに仕上げることができました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

私は、大学3年の夏から勉強を始めましたが、2月くらいまではアルバイトも続けていました。
学校の空きコマや授業が終わってから図書館に行くなどして、少しでも勉強時間を確保できるように心掛けました。
また、基本的には毎日数分でも何かに取り組むようにしていましたが、都合や体調に合わせて休むときはしっかり休むようにしていました。
アルバイトを休んでからは、1日9~10時間の勉強時間を確保するようにしていました。
そして、1コマ1時間として、何の勉強をするか時間割を立てて、その通りに進めていくという風にして過ごしていました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期は専門試験科目を4時間程度、教養試験科目を残り時間で、というように教養科目に少し重点を置くようにしていました。
教養の中でも文章理解、数的、判断推理に力を入れて取り組みました。
特に、過去問を解いて点数が安定していた文章理解は、時間を設定してその時間内に解くという練習を繰り返しました。
直前期は焦りも増していましたが、焦らずに取れる問題で落とさない、ということを意識して試験に挑むようにしていました。

試験期間中の過ごし方

試験が終わった当日は一切勉強せず、好きなように過ごしていました。
次の日からは、試験で自信をもって解けなかった問題の復習と、自己採点をして間違ったところはすぐに解きなおす、覚えなおすことに力を入れました。

1つの試験が終わるごとに不安な気持ちが増していましたが、過去問で間違えた回数が多いものを繰り返し解くことで、絶対に間違えないと思えるまでできるようにしていました。
また、それ以外は暗記科目に多めに時間を割くようにしていました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

いつもよりも解きやすく感じましたが、手ごたえを感じたわけではなく、他の受験生も同じように感じているのではないか、と不安になりました。
そう思った理由は、私は、専門試験よりも教養試験の方が苦手だったからです。
解きやすく、時間も余裕があったことに対して、何かミスしているのではないかと考え、見直しをしっかりしました。
結果として、例年よりも平均点が高かった教養試験でしたが、そこで惜しいミスをせずに終えられたことが良かったです。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

過去問と比べて解きにくさを感じたり、自信をもって答えられなかったりしたので、手ごたえはありませんでした。
過去問をやって、比較的点数が安定していた法律科目と経済科目合わせた6科目で点数を稼ぐことを目標にしていましたが、その計画が崩れてしまったな、という印象が大きかったです。

また、残り2科目もできた自信はありませんでした。
結果的に思っていたよりは取れていたのですが、受けた試験の中で一番手ごたえはなかったです。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

手ごたえとしては、たぶん大丈夫だろうという程度でした。
人物試験は、しっかり受け答えができていればC評価がもらえるとよく聞くので、それを目指して、聞かれたことに対してきちんと答えることを特に意識していました。

15分程度の短い時間で、基本的に淡々としていました。
しかし、時々核心を突くような質問が飛んできたので、焦る場面もありましたが、落ち着いて1つ1つの質問に答えることができたと思います。
待ち時間が長めだったので、緊張せず面接を受けることができました。

④合格・内定した時の気持ち

最終合格したときは、とても安心しました。
ただ、その時点で内々定がなかったので、これからだな、という思いがありました。
内定したのは、採用面接を受けた当日でした。
2回目の面接を受けた時点で手ごたえが全くなく、落ちたな、と思っていたので、とても驚きました。

また、採用面接の人数が少なかったこともあると思いますが、複数回の面接がテンポよく進み、気づいたらすべて終わっていて内々定を頂けていたという感じで、内々定したという実感はありませんでした。
帰って内々定通知書を見て終わったことを実感し、決まる時はすぐ決まる、というのはこのことなのだな、とかみしめていました。

振り返ってみて合格の決め手

合格の決め手になったことは、最後まで諦めなかったことだと思います。
筆記試験は始めた時期的にも少し遅めで、初学の科目もあったので間に合わないかもしれないという焦りはすごくありました。
しかし、毎日少しでも勉強を続けること、受かるという強い気持ちを持ち続けることで試験を受けるごとに点数は伸びていきました。
また、面接では、諦めない気持ちだけでなく、視野を広げたことが決め手になったと思います。
第一志望の官庁には受かりませんでしたが、やりたいことを別の観点から他の官庁で実現できないか、と視野を広げてみたことで内定を頂くことができました。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

公務員として、安心安全な社会の実現に少しでも寄与できれば、と思っています。
内定先の東京税関では、多様な業務があります。
その中でも、特に興味があるのは空港旅具と犯則調査で、これらの業務に携わりたいと思っています。
空港旅具では、社会悪物品の持ち込みを水際で阻止し、犯則調査では関税法違反の事案について調査を行い、刑事責任を追及したり正しい税を課したりします。

これらは、安心安全な社会の実現に直結するような業務だと感じています。
しかし、税関にはそれだけでなく、適正かつ公正な関税等の徴収、貿易の円滑化という使命もあります。
それらの使命も果たせるよう、責任感とバランス感覚を大事にしながら仕事に取り組みたいです。

受験生に対するメッセージ

公務員試験は長丁場です。
その中で挫折することも、諦めてしまいそうになることもあると思いますが、日々もうちょっとだけ頑張ってみようの精神で取り組んでみてください。

私自身、3月に受けた模試では教養科目が20点に届かず、専門科目も間に合わないかもしれない、という思いをしました。
ただ、最後に受けた国家一般の試験の点数が一番良く、試験日当日まで点数は伸びるということを実感しました。
周りと比べてしまうこともあると思いますが、自分の決めたペースを乱さず、コツコツ続けてください。
また、官庁訪問や面接試験では、手ごたえはあったのに、という場面に遭遇すると思います。
どれだけ強い熱意を持っていても受からないこともあるので、そのようなときは、縁がなかったと次に向かえる強さも必要かなと思います。
公務員試験全般を通して、不安になることの方が多いと思いますが、アガルートのホームルームや個別相談などもどんどん活用して乗り越えてほしいです。

民間企業向けの就職活動について

①民間企業向けの就職活動はしましたか?

 していました。

②民間企業の就職活動をされていた場合は、どのような業種・職種を志望されていましたか?

 メーカーとインフラ系の会社を見ていて、職種は事務職を志望していました。

③公務員試験の対策と並行していくにあたって工夫したことや大変だったこと等ございましたら、ぜひお聞かせください。

工夫したことは、早めに民間就活を始めたことです。
大変だったことは、民間の面接と公務員試験の筆記勉強の両立です。
面接の準備のために勉強時間がほとんどとれない日もありました。
しかし、そのような時でも数問問題を解いたり、暗記科目をやったり、講義を聞いたりというように、1日の中でなにかしら公務員試験勉強に時間を取る、ということを心掛けていました。

使用していた教材とおすすめの使い方

  • スー問

どの問題も3回は解くようにします。
解くごとに〇△✕印をつけて✕になるまで繰り返します。

使用していた文房具やツール

様々な大きさの付箋紙を愛用していました。
また、スー問科目ごとに〇△✕を書きこめるものを作って、可視化できるようにしていました。