受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

大雨の影響で、私の住む街が水害の被害にあったことがきっかけです。
私が住んでいた街は今まで大きな災害被害に見舞われたことはなく、比較的安心・安全であると言われていました。
しかし、全国ニュースになるほどの水害を被り、その時初めて災害を身近に感じました。
常日頃から想定外を想定することの重要性を感じ、県職員として地域の人々の命や安全を守りたいと感じるようになりました。
また、大学入学後、フィールドワークを通じて地域課題を解決するという授業に参加しました。
そこで、生まれ育った栃木県の発展に向け、住民や民間企業など様々な主体と協力し、県の課題解決に努めたいという思いが高まりました。
このような想いから、栃木県庁を目指すようになりました。

アガルートをお選びいただいた理由

私は公務員一本に絞っていたわけではなく、民間企業への就職活動も並行して行なおうと考えていました。
4月以降、なかなか時間がとれなくなることが想定されていたため、場所や時間を選ばず、自分の好きな時期に、好きな科目を学習することのできる通信制の予備校を探していました。
様々な通信制の公務員予備校を比較した中でも、アガルートは一次試験対策だけではなく、論文対策や面接対策といった二次試験以降の対策も充実していることが分かりました。
また、無料のお試し講座を受講した際、講師の説明が非常にわかりやすかったことはもちろん、テキストのみでも十分理解できるほど質の高いものでした。

こうした点が決め手となり、アガルートを選びました。

学習の方針と進め方

大学三年生の12月までに講義内容が理解できるか否かに関わらず、各科目の講義を一通り受け全体像を把握しました。
その後、大学の定期試験終了後の2月から3月末までは、科目ごとに5~7日の期間を取り、その期間に講義動画(二周目)を視聴し、テキストの過去問を二周しました。
さらに、その期間を終了してから二週間後に再び過去問(3周目)を解きました。
ここまでで、本番の試験で解けそうな問題と解けなさそうな問題に分けていたため、民間企業の就活が中心となった4月以降でも、少ない時間で効率的な学習をすることができました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

勉強を進めていく中で、数的処理の理解が追いつかず、繰り返し過去問に取り組んでもなかなか成果が出ない時期がありました。
そこで民間企業の就活も進めていた私は、公務員試験対策の数的処理の学習を一旦辞め、SPIの問題集を中心に学習を進めました。

SPIは数的処理よりも難易度が低く、数的処理の基礎中の基礎という感覚でした。
SPIの学習を通じて、基礎的な考え方を得ることができたおかげで、数的処理の学習を再開した際に、スムーズに理解できるようになりました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

判断推理・数的処理以外の科目に関しては、アガルートの教材しか使いませんでした。
アガルートのテキストは試験に頻出問題に絞った質の高いもので、講師による解説も非常に分かりやすかったため、安心して学習することができました。
いろいろな問題集に手を出すのではなく、アガルートのテキストを信じ、繰り返すことで本番でも類似問題に対応することができました。

②専門試験対策

専門試験の科目に関しては、アガルートの教材のみを使用しました。
基本的にはどの科目も、講義動画を二周してから過去問に取り組みました。
一周目は、テキストに講義の板書を書き込みながら全体像を掴むことに努め、二周目は再生速度を上げて講義内容の理解に努めました。

そうすることによって、過去問が格段に解きやすくなりました。
過去問の解説を読んでも理解できない点や、理解が曖昧な点に関しては、テキストを何度も読み直し、理解に努めました。

③人物試験対策

面策対策講座では、公務員試験面接のポイントを学ぶことができました。
その中でも特に、集団討論の流れを事前に把握することができた点は、本番での余裕に繋がり、大変役立ちました。

集団討論のポイント(協調性や論理性、傾聴力、貢献度)を知ることができたため、本番の集団討論でもこれらの点を意識して話し合うことができました。
また、各役割(リーダー役やタイムキーパー役等)のポイントを事前に学習したことで、どの役割に自分がなったとしても大丈夫という自信に繋がりました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

大学三年次の前期までに、卒業に必要な単位の大半を取得していたため、大学3年次の後期は週に2日、大学4年次の前期は週に1日しか大学に通っていませんでした。
そのため、週に5~6日ほどは朝から学習に取り組むことができました。
私は、夜よりも朝の方が集中できるので、朝食を食べてから夕食までの時間を中心に学習に取り組みました。
夕食以降はテレビを見たり、散歩に行ったりと好きなことをして過ごし、ストレスが過度に掛かりすぎないようにしていました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期は新しいことを詰め込もうとするのではなく、今まで学習してきたことの確認作業を中心に学習しました。
過去問を中心とした学習で、問題を①絶対に解けなくてはいけない問題②少し頑張れば解ける問題③絶対に解けない(本番までに学習が間に合わない)問題というように三種類に分けました。
①、②を中心に問題を解いていき、その中でも特に②に力点を置き学習していきました。
②の問題を解けるようにしていくことで、各科目に対する理解力とともに自信も深めていくことができました。

試験期間中の過ごし方

公務員試験は1つの自治体(栃木県庁)のみしか受けておらず、私が受けた全ての民間企業の面接も終了していました。
そのため、筆記試験終了後は栃木県庁の面接対策に集中することができました。
グループディスカッションでは、事前に与えられたテーマに関する政策案を考え、各々提言する必要があったため、政策案の作成と発表の練習を繰り返し行ないました。
個別面接対策に関しては、コミュニケーションの場と考えていたため、面接カードに書いたことの確認程度しか行ないませんでした。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

得意科目と感じていた文章理解や英文、社会科学、人文科学に関しては概ね手応えを感じることができました。
また、最後まで苦手意識を抱いていた判断推理・数的処理・資料解釈に関しても、出題11問のうち6問は正解することができたという自信がありました。
その他、教養科目では選択肢から確実に正解というものを選ぶことができなかった問題であっても、選択肢を絞るという段階まで進める問題が多く、得点を重ねることができました。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

専門試験に関して、感覚的には5割取れたかどうかというほどの手応えでした。
政治学や行政学、国際関係といった行政系の問題、さらに憲法や行政法といった問題については得点源にできたのではないかと思う一方で、民法や経済学といった出題数の多い問題の手応えがなく、不安を感じました。
ただ、民法や経済学は元々苦手と感じていて、その他の問題でいかに得点できるかを考えて学習を進めていたため想定内という思いもありました。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

人物試験に関してはグループディスカッションも個別面接も民間企業の就活で経験を積んでおり、合わせて20回以上こなしていました。
そのため、開始前からある程度の余裕と自信はありました。
しかし、いざ個別面接が始まってみると、民間企業の面接では聞かれない質問や圧迫気味の面接に焦りと不安を感じる場面もありました。
それでも、会話を楽しもうという姿勢を忘れず、自分の考えを述べることができたので終了後は、合否に関わらず「やりきった」という満足感が残りました。

④合格・内定した時の気持ち

ほっとした、という気持ちが大きかったです。
民間企業と並行して公務員試験対策を行なうと決めた時から不安でいっぱいでした。
就活を進める中で「両立は難しいのではないか」「共倒れしてしまうのではないか」という思いが何度も頭をよぎりました。
しかし、結果的に内定をいただくことができ、これまでの不安が吹き飛び、大きな達成感と満足感を得ることができました。
さらに、民間企業の就活も公務員試験も最後までやりきることができ、思い描いていた通りの結果を得ることができたことに関しては、今後の人生において大きな自信に繋がると感じました。

振り返ってみて合格の決め手

優先順位を明確にして学習したことだと思います。
私は、自分にとっての得意科目や得意分野、少しの努力で解けそうな問題、その反対に苦手科目や得意科目や苦手分野、どう頑張っても解けそうにない問題や、解けるようになるまでに多大な努力を必要とする問題、というように、比較的学習の早い段階から分析・分類分けを行なっていました。
そして、自分の中の「得意」を優先的に取り組んだことで、効率よく点数に繋げることができ、結果として苦手な問題にも取り組む余裕が生まれました。
こうした戦略が上手くいき、合格することができたのだと思います。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

私は、地方創生に尽力したいと考えています。
地元の友人のほとんどが県外での就職を希望したことで、生まれ育った栃木県への危機感を抱きました。
私の強みでもある傾聴力を活かして、県民や県内の民間企業だけではなく、外部の人々の意見も取り入れ栃木県の現状把握や課題の解決に努めたいと思います。
栃木県の魅力発信の他、若者が住みたい・働きたいと思ってもらえる環境作り、観光促進、スポーツ・文化振興、防災などの課題に対して、長期的な視点で、根本的なアプローチで取り組み、県民が安心・安全に過ごすことができるまちづくりを進めていきたいと思います。
そのために、向上心を忘れず、広い視野で物事を捉えることのできる人物を目指したいと考えています。

受験生に対するメッセージ

公務員試験を突破するためには、「戦略」がとても重要だと思います。
科目数が多く、長時間の学習が必要とされる公務員試験。
しかし、戦略次第で大幅に勉強量・勉強時間を削減して合格点に届くことも可能です。
受験する自治体によって科目の配点が異なるため、正しい戦略について一概に言うことはできませんが、私は「どの科目に、どれほどの時間をかけるのか」を重視し戦略を立てました。
得意科目にはそれほど時間を割く必要はありませんし、逆に、配点が大きくてもかけた時間に対する成果が見込めそうにない苦手科目も、「本番で解けたらラッキー」程度に考え、それほど時間をかけませんでした。
合格するためには、ただ闇雲に学習を進めるのではなく、公務員試験の特色をよく理解し、自分にあった戦略を立てることがとても重要であると思います。

民間企業向けの就職活動について

①民間企業向けの就職活動はしましたか?

はい

②民間企業の就職活動をされていた場合は、どのような業種・職種を志望されていましたか?

レジャー・テーマパーク業界を中心に、地銀や不動産など

③公務員試験の対策と並行していくにあたって工夫したことや大変だったこと等ございましたら、ぜひお聞かせください。

民間企業の面接を4月以降20回以上受け、ESも15社程度書いたため、公務員試験対策をする時間が限られたこと。そのため、自分の苦手分野よりも得意分野を伸ばすことに集中して勉強に取り組んだ。

使用していた教材とおすすめの使い方

教養科目に関しては高校で使っていた教科書が役に立った。
高校生の時に、何度も読み込んでいたため、思い出しやすかった。

使用していた文房具やツール

ノック式の蛍光ペンや五色付きのボールペン