受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

社会や国民のために働きたいと思っていたことと、筆記と面接の両方で評価してもらえることから、公務員という職業に関心がありました。
ただ、公務員になりたいと思い勉強を始めても、公務員の働き方や仕事内容そして、勉強の負担を考えた時に、不安が大きく、中途半端な状態が続いていました。
決意を固めたきっかけは、大学3年生の9月に参加した女子霞が関インターンシップです。
そこで、国家一般職の具体的な業務内容を知り、インターネットの情報とは異なり、様々な仕事に挑戦できることに魅力を感じました。

今まで当たり前に思っていた社会の仕組みや制度が、国家公務員によって作られ、実施されていたことを知り、自分もそうした仕事に関わりたいと思いました。
そして座談会などで、職員の方々が親身になって疑問や不安に答えていただいたことや、皆さんの雰囲気に惹かれたことから、公務員を志望することを決めました。

アガルートをお選びいただいた理由

約一年間の長い準備期間を考えた際に、通学型だと電車通学が負担になることや、夜遅くに気軽に通えないことから、通信型を希望しました。
そこから、インターネットで情報収集したところ、幾つかのサイトでアガルートの評判が非常に良かったことと、面接無制限や内定特典制度に惹かれたことから、無料体験を申し込みました。
体験では、テキストがカラーで文字と図のバランスが良く読みやすかったこと、初めて学ぶ法律科目の講義動画も理解しやすいものだったこと、動画の倍速ができ、自分のペースで勉強を進められることから、アガルートに申し込むことを決断しました。

また、誰でも無料で見られる公務員試験に関する記事や、Youtubeの動画などが情報収集に役立っていたので、そこも良いなと思いました。

学習の方針と進め方

アガルートの「初めての公務員試験ガイドブック」の中の学習スケジュールを参考に、勉強を進めました。
7月は数的処理のみ勉強し、8月からは憲法とミクロ経済学を始め、それ以降は1教科の学習がおわったら、次の教科へという形でどんどん進めていきました。
教養論文は年明け以降に、日本史や理科、時事などの暗記科目は直前期に集中して勉強しました。
全体として、新しい科目の勉強を始める際にも、既に勉強した科目の復習を毎日少しでも行うことを心がけていました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

数的処理の勉強に苦労しました。
7月の半ばから数的処理に取り組みましたが、今まで勉強してきた中高の数学とは大きく異なるもので、そして量も多かったため、なかなか慣れることができませんでした。(始めたばかりのころは、公務員試験をやめようと思い、返金の相談をしたぐらいです。)
しかし、講義とテキストは分かりやすく、問題ごとに着眼点や解くコツを学ぶことができました。
そのため、あきらめずに、講義を通して解法を覚えて、演習を2~3周していくうちに、徐々に問題に慣れることができました。

数的処理に限りませんが、複雑な部分や苦手な分野は繰り返し講義を聞いたり、一時停止や低倍速にできたりしたため、通信講座の良さを実感しました。
最後まで、短い時間内で正答率を上げることに苦労しましたが、完璧を目指すのではなく、半分とれればいいやという気持ちで、解けそうな問題を丁寧に解くことを意識していました。
本番では目標を達成でき、最後まで勉強を諦めなくて良かったです。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

どのテキストも演習問題が豊富で、解説が丁寧でした。
特に、文章理解や知識系科目は、講義を見ている時間がなかったのですが、テキストだけで、内容の理解と演習が十分にできました。
その分時間短縮になり、他の専門科目や数的処理、論文などの学習に時間を当てることができました。
数的処理と資料解釈は講義を全て見て、解法を学び、定着するまで、演習を繰り返しました。
特に、資料解釈は、時間短縮のための計算のコツを多く教えて下さったので、役に立ちました。

②専門試験対策

講義を聞く → 演習を繰り返しました。
ただ、演習を行い理解できてもすぐに忘れてしまことが続いたため、自分で間違えノートを作り、問題文と解説文をまとめ、徹底的に復習していました。
特に民法と行政法は、大学で学んだことがなく全て初めて習う内容であり、かつ日常生活でなじみのない内容ばかりだったので、大きな不安がありました。
しかし、小林先生の講義は、具体例や図などを用いて、分かりやすくそして興味の持ちやすい講義をしてくれていたため、最後まで嫌いになることなく学習を進めることができました。

③人物試験対策

アガルートの添削や、模擬面接を利用していました。
特に、官庁訪問直前に模擬面接を担当していただいた、小林先生に助けていただきました。

志望省庁の関心のある分野や政策に関することを、上手く話せないことが不安材料となり、模擬面接では焦りや緊張が目立つ面接になっていました。
模擬面接が終わり、少しリラックスして話している時に「今の普通に話しているその感じでやればいいんだよ」と言っていただき、面接カードも論文の様に知識を書くのではなく、自分の思いを素直にまとめるようにアドバイスをいただきました。
アドバイス通り、面接カードを書き直したことで、面接で過度に緊張することなく、普段通りの自分で臨むことができました。
悩んでいた時に、寄り添い、助けて下さり、とても感謝しています。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

12月までは、大学とサークル、アルバイトがあり忙しかったため、隙間時間を使って勉強していました。
大学までの通学時間が長かったため、暗記科目の勉強を電車の中で行っていました。
年明けからは、時間に余裕ができたため、朝~お昼まで、お昼ご飯&休憩後~夕方、夜ご飯後に分けて勉強していました。
直前期までは、スマホやテレビを過度に制限することなく、また、一日遊ぶ日も作っていたため、ストレスが少なく、長期間勉強のモチベーションを保つことができました。
ただ、全く勉強しない日を作らないように、予定がある日でも1時間は机で勉強することを決めていました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

教養試験の暗記科目、教養論文、時事問題を中心に勉強していました。
暗記科目は、アガルートの教材でインプットとアウトプットを毎日行いました。
日本史や思想などはノートに、理科や地理は単語帳に暗記事項をまとめて覚えていました。
教養論文は、テーマごとに、大まかな構成と国や地方公共団体の主な取組をスラスラ書けるように繰り返していました。
また、アガルートの添削を5回すべて利用し、内容や書き方に関するアドバイスをいただき、それを参考に、時間内に書き切る練習を何度か行いました。
時事問題は、アガルートや書店の参考書、Youtubeの動画などを用いてインプットし、その後演習問題に取り組み、暗記していました。
また、直前期は、模試を多く受けていました。
模試後に自己採点を行い、良かった点と課題、次の模試までに自分のやるべきことをまとめていました。
模試を受けたことで、緊張している時にでる自分の癖、時間管理、問題を解く順番、今後の各教科の勉強配分などがわかり、とても役に立ちました。
また、自分の課題が点数という形で明確に表れるので、勉強のモチベーション維持に役立ちました。

試験期間中の過ごし方

筆記試験期間中は、過去問を用いて本番と同じスケジュールで演習 → 数日かけて復習という作業を繰り返していました。
私は、それまで夜型で過ごしてしまっていたのですが、試験は朝から行われるため、生活スタイルを本番の日と同じにするように意識していました。
筆記試験後は、気が抜けて遊んでしまいましたが、参加した説明会で、官庁訪問まで意外と時間がないことに気づき、面接カードの記入と模擬面接を始めました。
試験期間中は、面接練習の予約が混み合うこともあるので、余裕をもったスケジュール管理が大切だと思いました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

苦手意識があった数的処理は、半分とれればいいと思い、低く目標を設定していたので、大きく不安になることはありませんでした。
一方で時事問題は3問ともすべて難しく、全く手ごたえがありませんでしたが、他の暗記科目や文章理解でカバーすることができたと思います。
全体的に、教養試験は問題数が多く、時間との戦いになりますが、模試や過去問を用いて、本番のシミュレーションを何度もしていたので、過度に焦ることなく、臨むことができました。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

専門試験の法律科目は、十分に学習時間を取ることができたことや、試験時間が長く見直しができたことから、本番も手ごたえがありました。
一方で2科目選択した英語は、確信をもって答えられた問題が少なく、翌日の解答速報まで本当に不安でした。
そのため、全体の手ごたえがあまりなかったのですが、結果として、37点を取ることができ、とても嬉しかったです。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

とても緊張しましたが、面接官の方の多くが穏やかに話しかけて下さり、面接というよりは会話をするという形だったため、少し安心しました。
どんな面接でも、いつも通りの自分で、面接官の話をしっかりと聞き、笑顔で簡潔に話すことを意識していました。
アガルートや大学の模擬面接、友人や先輩と練習し、多くのアドバイスを頂いたことが、とても役に立ちました。
練習や本番などを通して、数をこなすうえで、少しずつ自信がつき、落ち着いて話すことができるようになりました。

④合格・内定した時の気持ち

年明けから、本番が近づけば近づくほど常に不安で、最悪の場合を想像してしまうことが多かったため、内々定を頂いたときは、嬉しかったとともに安心しました。
また、最後まで自分の対策が合っていたのか、足りていたのか自信がなかったため、特別区の最終合格が4位だったことを知った時がとても嬉しかったです。

同時に、こうした結果は、いつも支え応援してくれた家族、多くの相談にのり、アドバイスしてくださった、アガルートの講師の方々や、大学の先生、先輩方のおかげであることを痛感しました。本当にありがとうございました。

振り返ってみて合格の決め手

長期間モチベーションを維持し続けることができたことだと思います。
適度に遊んだり、休憩したりしていたことで、ストレスがたまらないようにしていました。
また、やる気が出ない時は模試を受けて自分の課題を明確にしたり、説明会やイベントに多く参加したりして、公務員になりたいという気持ちを高めていました。
特に、説明会に参加したことは、受験先の理解が深まっただけではなく、面接の際にも良い印象に繋がったのではないかと思います。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

環境にやさしい、持続可能な食料生産の実現に貢献したいです。
現在安定した食料供給を実現するのはもちろんのこと、未来の世代にもそれをつなげていくためには、解決すべき問題がたくさんあると思います。
具体的には、食品ロスの削減や有機農業の推進に取り組みたいです。
その際に、消費者、生産者、事業者など、それぞれの立場にたって考えることを忘れないようにしたいです。
また、食という観点から、国内外問わず様々な業務があると聞いたので、国際関係の分野にも携わってみたいです。
そして、どのような仕事でも、真面目に取り組み自分の課題を克服していくこと、周りの方とコミュニケーションをとりながら丁寧に進めることを意識して、信頼される公務員になれるよう頑張りたいです。

受験生に対するメッセージ

公務員試験は、就職先が決まる時期が遅く、そして筆記試験と面接試験対策の両方をしっかりと行わなければならないので、民間就活とはまた異なる大変さがあると思います。
一方で、特別な能力や意識などは必要なく、最後までコツコツと努力を継続できれば、結果が表れるものだと思いました。

今までのことを振り返ってみると、準備期間中は自分の勉強が十分か、本当に就活が終わるのかなど不安や焦りが大きかったため、どこかに合格することのみを最終目標にしていた時もありました。
ただ、それだけではなく、自分に合う場所を見つけることも大切だと思います。
公務員といっても多くの種類があり、国家公務員の中にも多くの省庁があるので、インターネットなどで情報収集をするだけではなく、実際に働いている職員の方のお話を聞き、仕事内容、働く環境や雰囲気ともに自分に合っている場所をみつけてほしいです。
モチベーションを維持する方法を自分なりに見つけ、不安な時は、一人で抱え込まずに、誰かに相談しながら、頑張ってください!

民間企業向けの就職活動について

①民間企業向けの就職活動はしましたか?

はい。

②民間企業の就職活動をされていた場合は、どのような業種・職種を志望されていましたか?

翻訳や言語関係、公務員に近い法人

③公務員試験の対策と並行していくにあたって工夫したことや大変だったこと等ございましたら、ぜひお聞かせください。

私はあまり多くの民間企業を受験していなかったので、大きな負担になることはありませんでした。
また、民間の面接対策を少しだけ行っていたことで、エントリーシートの書き方や面接の練習などを公務員の対策に生かすことができました。
特に、エントリーシートに関しては、志望動機などを除き、民間と公務員で内容が大きく変わるものではないので、大学3年生の余裕がある時期に、土台を作っておくことをお勧めします。

使用していた教材とおすすめの使い方

  • アガルート教材すべて
  • 『過去問500』
    数的処理は、アガルートのテキストを3周ほどしてから、演習用に用いていました。
    あとは、直前期から、本番のシミュレーションとして時間を測って用いていました。
  • 教養論文:『寺本康之の小論文バイブル2024』
    構成を覚えたり、書き方を学んだりしていました。
    また、テーマごとに、おすすめ参考資料のQRコードがのっていたので、それを用いて、国や特別区の取組の情報収集をしていました。
  • 時事:『公務員のライト 最強の時事』
    本を読むことと、Youtubeの動画が役立ちました。

使用していた文房具やツール

  • 単語帳
    通常より大きめの単語帳です。
    〇×や用語だけだと短期記憶になってしまうため、関連する内容も含めて体系的にまとめ、暗記するようにしていました。
  • 付箋
    テキストの重要部分や、再演習が必要な部分に貼っていました。