受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

私が公務員の仕事に興味を持つようになったのは、中学二年生の夏休みの時からでした。
具体的には、夏休みの自由課題として、住んでいる自治体の待機児童数や保育体制について調べようと、市役所に足を運んだことがきっかけでした。

当時、待機児童問題が社会問題化したばかりの時であったということもあり、その実情を知りたいなと思っていたので、このテーマを選んだと記憶しています。
実際に市役所職員のお話を聞いているなかで、事業所や保育所と連携を取りながら、かつリーダー役として待機児童問題という社会課題、地域課題の解決に向けて働いているということを知り、自分もそのような役割を担いたいと思うようになりました。
待機児童問題に限らず、地域社会のニーズに応え、人々の生活を豊かにする行政の仕事に携わりたいと思わせてくれた貴重な経験でした。

アガルートをお選びいただいた理由

私がアガルートアカデミーを選んだ理由は、主に二つあります。
一つ目は、オンラインで講義が受けられるからです。
私自身、大学の部活動が忙しく、通学に時間を割く余裕がありませんでした。
そのため、スキマ時間で自由に授業動画を視聴できる、そして授業音声をダウンロードして好きな時に聞けるアガルートを選びました。
二つ目は、テキストがすっきりしていて見やすく感じたからです。
サンプルテキストに目を通したとき、そのように感じました。

色分けされている点も見やすく感じたポイントですが、試験に出やすいポイントを中心に無駄なく記載されている印象がありました。
公務員試験は科目数が膨大なため、インプットしやすいテキストであるという点は<非常に重視していました。

学習の方針と進め方

私が学習を始めたのは、大学3年生の8月からでした。
学習の方針としては、12月までに憲法、民法、行政法の理解度をとにかく深めること、文章理解、数的処理の問題に慣れることだけを目標に、学習していました。
年明けからは、その他の科目に取り掛かりつつ、過去問を解くことに多くの時間を割くことを意識していました。

そして、苦手な科目や分野、間違えた問題があったときは、講義動画を見直し、何回もくり返し解くことで正解率を高めるようにしていました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

とにかく数的処理が苦手で、最初の数か月間は「解法が身に付かない」「違う問題に取り掛かると全く歯が立たない」といった状況になってしまって、心が何度も折れかけました。
ただ、これを乗り越えなければ合格できないと思ったので、私はただただ問題に取り掛かるのではなく、授業動画を見ながら解法や考え方のポイントをノートに整理するようにしました。
これをやっていたことで、自分がどの分野が苦手なのか、どこで躓いているのかが視覚化できるようになり、効率的に学習を進めていくことができました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

文章理解に関しては、正解の導き方を一から教えてくれたので良かったです。
出題形式に合わせた考え方や、見るべきポイントなどをインプットしてから取り組んだので、スムーズに学習を進められました。
数的処理や他の教科全体に共通して言えることとしては、講義時間が長すぎず、簡潔にまとめられていたのでスキマ時間で勉強することができます。
特に生物や世界史など知識系の科目は、音声をダウンロードして電車内で聞いていました。
範囲が膨大であるが故に、ひとつひとつの科目に時間をかけすぎるのは非効率であると思うので、この方法はおススメです。

②専門試験対策

専門科目に関しても、教養科目と同様に音声での学習が効果的でした。
特に、憲法、民法、行政法の3科目は試験直前期になると、あまり時間を割くことができないので、電車内で音声を聞くことで、これまでに学習した内容を忘れないようにしていました。
また、教科書もコンパクトなので、パラパラめくって勉強していました。
その他のミクロ・マクロ経済学、経営学、政治学、行政学などは、とにかく過去問を何周も解くようにしていました。

③人物試験対策

私は合計で、五回ほどオンライン上で面接練習をしました。
私は、民間企業を1社も受けていなかったので、面接対策にかなり不安があったのですが、動画上や実際に先生方からのアドバイスを素直に受け止め、自分なりにやってみることで徐々に慣れていきました。
やはり、面接は本番までにどれだけ準備してきたのかが、一発で見抜かれてしまうため、力が入ってしまいますが、筆記試験が終わってから対策を初めても十分に時間がとれるため、焦らず着実にやるのが一番いいと思いました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

年明け前までは、部活動が忙しく、なかなか勉強時間を確保することができなかったのですが、スキマ時間を大切にするようにしていました。
自宅から大学までの通学時間が1時間ほどあったので、最低でも往復の2時間は勉強しようという風に決めていました。
年明け後からは、まとまった時間がとれるようになったので、大学の図書館に行き、平均8時間ほど勉強していました。
ただ、オンオフのメリハリをつけるために、やる気がどうしても起きないときは早めに帰ってリラックスしたり、友達とごはんに行ったりしていました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期は新しいことはせず、これまで解いてきた問題、特に苦手な分野の問題を繰り返し解いていました。
それと同時に、ノートにまとめてきたことを見返したり、忘れていそうで不安な分野の問題もしっかり解いたりしていました。

試験の1週間前~前日にかけては、いつも以上に朝スッキリ起きられるよう、夜遅くまで勉強しすぎないよう気を付けていました。
生活リズムを守り、頭がさえている状態で勉強できるようにすることが、直前期において大切なことだと思います。

試験期間中の過ごし方

私は4月30日の特別区の試験を最初に受けたのですが、その約2週間後に裁判所職員、さらにその後約1カ月後に国税専門官、国家一般職、地方上級の試験が控えていたので、かなり長丁場になりました。
その間に意識していたことは、終わった試験で間違えた問題を解きなおすのはもちろん、なぜ間違えたのかを考えるようにしていました。
また、間違えた問題に関係する分野の問題を一通り解きなおすことで、次の試験で取りこぼしがないようにしていました。
また、地方上級の試験が終わってすぐに、裁判所職員の面接が控えていたので、試験勉強の合間に少しずつ面接対策を進めていました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

教養試験に関しては、自分の力を発揮できたと思いました。
もちろん、全く分からない問題や、あと少しでわかりそうな問題もいくつかはありましたが、満点を取る必要はなく、分かる問題を確実に取りきるという意識を持っていたので、持てる力は出せたと思います。

自然科学や世界史など、範囲が広くかつ出題数が他の科目よりも少ないものに関しては分からなくても気にしすぎず、頭を切り替えるようにしていました。
また、思想の勉強は一切していなかったのですが、政治学で勉強した知識をそのまま思想の問題で使って、正解を導くことができたということがあったので、その時は得をしたなと思いました。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

地方上級の専門試験に関しては、少し難しく感じました。
難しい問題を解くときは、消去法を積極的に使って、正解出来たらラッキーくらいに考えていました。
その代わり、もったいないミスが無いよう、集中して解き切ることを意識していました。

私は勉強を始めたころ、ミクロ・マクロ経済学を苦手としていたのですが、本番では9割近く正解することができていたので良かったな、と感じています。
また、他の専門科目に関しても<過去問を解いていた時よりもわかりやすい問題が多かったので、手ごたえはかなりありました。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

人物試験は、自分の想定より上手く受け答えができたかな、と思います。
最初の挨拶から元気よく、ハキハキと、面接官に目線を送りながら話すよう心掛けていたので、結果的に自分の気持ちをしっかりと伝えられたのではないか、と感じています。
また、準備していない質問が多少あったとしても、つまりながらでも自信をもってハキハキ話すことが非常に大切だと思いました。
自分も詰まった部分はありましたが、焦らず丁寧に話すことができたので、結果的に上位で合格することができたのだ、と思っています。

④合格・内定した時の気持ち

第一志望だった神奈川県庁に合格したということを知った時は、うれしい気持ちはもちろんの事、これまでの努力が実って本当に良かった、と安心した気持ちになりました。
3年生の夏ごろから少しずつ勉強をはじめ、それから約1年間公務員試験合格を目標に、遊びの時間を削って日々を過ごしていましたが、それが無駄ではなかったということが証明され、結果として現れたことが何よりも嬉しかったです。
それと同時に、支えてくれた知人や親に感謝の気持ちを抱きました。

振り返ってみて合格の決め手

「スキマ時間で勉強していたこと」「教材や自分のやり方を最後まで信じたこと」が合格の決め手だったと思います。
まとまった時間を確保して勉強することは当然大事ですが、なかなか勉強だけに時間を割くことは難しかったので、スキマ時間を大切にしていました。
5分だけでも勉強する習慣をつけることで、復習の時間を少なくすることができましたし、理解度もかなり深まりました。
また、年明けごろからは自分の勉強のやり方であっているのだろうか、と不安になりましたが、ネットの情報などに惑わされず、自分の思うように計画を立てて勉強していました。
人それぞれのやり方があるので、余計な情報を参考にしすぎないことも重要かな、と思います。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

私は、公務員として「高齢者になっても生き生きと活動できる社会」を実現させたいと考えています。
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、健康的に当たり前の生活を送れることがありがたいことだと実感しました。
公務員は県民にとっての当たり前を作る存在であり、私は特に健康の面から当たり前の生活を支えたいと思っています。
そのために、高齢者になってからではなく、ライフステージに応じた未病対策を推進し、高齢者になっても元気でいられる神奈川県を実現したいです。
また、自身のキャリアアップの中で、様々な業務を体験したいとも考えています。

受験生に対するメッセージ

公務員試験合格を目標に掲げ、毎日コツコツと努力を積み重ねていけば、きっといい結果を出せるはずです。
部活動に参加しながらだったり、アルバイトをしながらだったり、勉強以外の事にも時間を割かなければいけない人がほとんどだと思います。
自分もそうでしたが、これを決して言い訳にせず、時間を作って勉強するように心掛けましょう。
そして何より大事なのが、一人で抱え込まないことだと思います。
家族や友人、アガルートの先生など周囲の人の力を適度に頼りながら、努力を積み重ねていってください。

勉強をしている間は、不安な気持ちでいっぱいになることが多くありました。
そんなときは、勉強からいったん離れて、遊ぶ時間をつくることがおススメです。
皆さんが「最短ルート」で合格できるよう、心から祈っています。

使用していた教材とおすすめの使い方

  • アガルートの教材
  • 過去問500
  • TACの模試(裁判所職員、国税専門官、国家一般職、特別区、地方上級)

使用していた文房具やツール

  • ラインマーカー
  • 分からない所をまとめるノート
  • アイスティ
  • アイスコーヒー
  • チョコ