受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

公務員が追求する「全体の奉仕者」という概念が、私の持つ価値観と一致したためです。
私は大学で管弦楽団の部活に所属しており、最高学年の大学3年次には、管弦楽団で弦楽器責任者を務めました。
そこで弦パートに所属する約30名をけん引する中で、演奏技術の低い初心者や演奏会への意識の低い低学年の演奏者も含めて、誰も取り残さず全体として成長できるような取組を行った結果、組織としての最大限の力を引き出すことができた経験がありました。
そのような実体験から、仕事をする上でも、「誰もが安心して暮らせる社会の実現」のような社会全体の利益を追い求めたいと思うようになったため、民間企業よりも公務員として社会全体の幸福追求に貢献したいと考えました。

アガルートをお選びいただいた理由

大学の授業や部活動、アルバイトと並行して公務員試験対策をするために、通学制の予備校ではなく、オンデマンド型で自分の都合のよい時間に自分のペースで学習を進めることのできる通信講座を選びました。
また、公務員試験対策を始める時期が大学3年生の秋と、比較的遅かったことも通信制の授業を選ぶ理由になりました。
通信制の公務員講座はいくつかありましたが、中でもアガルートでは、他の予備校と比較して受講にかかる費用を抑えることができ、さらに公務員に内定すれば受講料が全額返金されることが魅力的であり、検討していました。
そのため、資料請求やオペレーターの方との受講相談を経て、アガルートで公務員講座を受講することを決めました。

学習の方針と進め方

まずは知識をインプットし、その後演習問題を通じてアウトプットをするというインプットとアウトプットの繰り返しを行いました。
まずは、テキストの内容に軽く目を通し、その後、倍速で講義動画を視聴し、内容の理解と暗記を行いました。
そして、その後すぐに過去問題を中心とした演習問題に取り組み、知識の定着を図りました。
そこで間違えた問題は必ずマークし、翌日に再度解き直しを行いました。
そこで分からない箇所があればFacebookで質問し、分からない問題を確実になくしていきました。

そのようにしてテキストが一通り終わった後は、演習問題を最低3回、間違えたことのある問題は5回程度周回して確実に知識を定着させていきました。
テキスト内容が完璧になった後には、他の市販のテキストを購入し、知識のさらなる補強を行いました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

公務員勉強と民間企業の就職活動との両立で、挫折経験がありました。
私は公務員が第一志望でしたが、民間企業と並行して就職活動を行っていました。
そのため、大学3年次の夏から大学4年次の4月まで、民間企業の夏・冬インターンや面接を受けていました。
平行する中で、どうしても公務員試験勉強に捻出できる時間が少なくなってしまったときに、自分が何のために頑張っているのかを見失ってしまい、公務員試験に対するモチベーションが低下してしまったことがありました。
そこで、第一志望の市役所に長くお勤めのOBの先輩との面談の機会を設けていただき、今取り組まれていることや、仕事に対するやりがいを伺いました。
そこで、自分のやりたい仕事が再確認でき、合格に向けてさらに努力しようというモチベーションに繋がりました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

どの教科も、実際に公務員試験で出題された過去問題を中心とした演習が内容ごとにまとめられており、アウトプットに役立てられました。
特に社会科学講座のテキストは、どの内容も解説が簡潔にわかりやすく書かれており、あとで見返したいときや、試験前にざっと内容を確認するときに便利でした。
オンデマンド型の授業については、再生速度を変えて倍速で視聴することができ、疲れて眠気があるときにも集中して受講することができました。

②専門試験対策

受講していません。

③人物試験対策

人物試験対策講座では、公務員試験における面接の作法を、しっかりと学ぶことができました。
講義動画の中では、実際に面接官と受験生が面接を行う動画があり、客観視して自分の面接の受け答えや態度を考え直すよい機会になりました。

また、実際に自分の面接カードを添削していただいたり、面接官役の講師と模擬面接をしたりする中で、さらに詳しく自分の改善点を見つけることができました。
模擬面接は、予約を取ることが出来れば試験まで何回でも受けることができるので、時間をつくって積極的に面接練習をするようにしました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

試験勉強を始めた3年生の秋から、部活動引退の12月末までは、授業の空きコマは必ず試験勉強に充てると決め、テキストを一通り終わらせたり実際の過去問題に取り組んだりしました。
年明けからは、民間の就職活動のない日は、1日最低10時間、ある日でも最低5時間は試験勉強の時間に充てることを決め、勉強時間の管理アプリを使いながら、忙しい中でも勉強を習慣づけていました。
食事と睡眠の時間以外は、机に座っている時間以外もYouTubeの公務員試験向け動画を見たり、時事対策を聞き流したりするなど、常に試験対策に励みました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

習慣になっていた1日10時間以上の勉強は継続しつつ、息抜きのために志望する市のイベントに訪れたり、まち歩きをしたりしてリフレッシュをしていました。
直前期になると、分からない問題が出てくるとかなり焦りましたが、基礎を着実に固め、冷静に対処していきました。
試験日が近づいてくるにつれ、不安で眠れなくなる日もありましたが、これまでお世話になったOB・OGの先輩方や、説明会やインターンでお会いした市の職員の方のことを思い返して、士気を高めました。

試験期間中の過ごし方

1次の筆記試験から2次の面接までの期間が比較的長くあり、また民間企業の就職活動経験があり面接には慣れていたので、面接対策漬けになるよりは、市のまち歩きや区役所めぐりなどで市の雰囲気を学ぶ時間を多くとりました。
その中で吸収した情報を基に、面接官に伝えたい志望動機や、入庁後取り組みたいことをブラッシュアップしていきました。
また、面接試験日に向けて、大学のキャリアセンターやアガルートの人物面接対策講座での模擬面接の数もこなし、どのような質問が来てもしっかりと自分の考えが伝えられるように、しっかりと準備しました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

試験時間を通していつも通り落ち着いて解くことができたので、自分の実力は出せたという気持ちがありました。
受験する市役所の試験問題は時事問題が多いと聞いていたものの、予想以上に多く、また試験対策していなかった範囲からの出題もあったため少し焦りましたが、冷静に自分の知識を基に考えて解いていくことができました。
しかし、試験後のグループチャットで「今年は試験が難化している」という不安の声が多くあったので、自分がボーダーを超えられているか心配でした。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

受験していません。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

2次、3次試験の面接試験共に、温かい雰囲気の面接官の方々と対話することができ、自分の素直な思いを伝えられたという実感がありました。
しかし、後から質問と自分の回答を振り返ってみると「このような言い回しをしていたらよかった」「この話題を出していればよかった」という後悔の気持ちもありました。
今年度の試験は、新しい試験方式が導入され、採用人数の枠が減っていたこともあったため、合格できているか不安な気持ちが大きくありました。

④合格・内定した時の気持ち

合格者一覧の中に自分の受験番号を見つけたときに、とても安心したと同時に、今までインターンや説明会、面談、面接などでお世話になった方々のおかげで、このような結果を出すことができたという、感謝の気持ちが強くありました。
また、民間企業の就職活動と並行する大変さや、周りに同じく公務員を志す仲間がいない孤独感に何度もくじけてしまうことがありましたが、ここまで諦めずに夢を追いかけ続けて良かった、と感じることができました。

振り返ってみて合格の決め手

絶対に横浜市役所の職員になりたい、と強く思う軸を常に持っていたからだと思います。
だからこそ、民間企業の就職活動で忙しくなったときも、試験勉強を頑張るモチベーションにすることができたり、面接で面接官の方々に入庁の強い意欲をしっかりと伝えることができたりしたのだ、と感じます。

そのような強い軸を持てたのは、インターンで職員の方々にお話を伺ったり、OG・OBの先輩とお話できたりして、自分のやりたいことが明確になったからだと思うので、勇気を出してそれらにチャレンジしてよかったと感じます。

公務員として実現したいこと、取り組みたいこと

全体の利益を追求し、様々な主体をつなげることのできる公務員として、特定の人だけでなく、あらゆる人が、自分なりの豊かさを追求できる社会の構築に貢献したいと思います。
大学時代に、学習支援ボランティアや、フードバンクで食品を困窮家庭に配布するボランティアなどで活動をする中で、社会における大きな格差の存在を実感したため、そのような環境にあっても、誰もが自分らしく生きるためのサポートを行いたいと考えています。
社会的弱者となりやすい、子ども、外国人、女性、非正規雇用、障害者、貧困層などの方々が自分らしく輝ける環境をつくることで、ボトムアップ的に地域社会全体を暮らしやすく住みよいまちにしていきたいと思っています。

受験生に対するメッセージ

公務員試験は、周りの民間企業の就活生と違い、長期戦であり、かつ試験勉強と面接対策の両方を求められるもので、焦りや不安を感じる場面もたくさんあると思いますが、一度決めた志を忘れずにモチベーションを高く持って、地道に努力を続けていれば結果はついてきてくれると思うので、諦めずに挑戦してもらいたいと思います。
何事も準備が肝心で、準備をすることで心の余裕ができ、試験や面接本番で緊張する中でも自分の力を出し切ることができると思うので、最後まで気を抜かずにやり抜いてほしいです。
もし思うようにいかず心が折れてしまったときは、同じ公務員志望の友人と話したり、OB・OGの先輩方を訪問し、実際のお話を伺ったりして士気を高めることで、きっと乗り越えることができると思います。頑張ってください。

民間企業向けの就職活動について

①民間企業向けの就職活動はしましたか?

はい

②民間企業の就職活動をされていた場合は、どのような業種・職種を志望されていましたか?

金融業界・営業職

③公務員試験の対策と並行していくにあたって工夫したことや大変だったこと等ございましたら、ぜひお聞かせください。

20社以上の民間企業のインターンに参加したので、試験勉強との両立が困難でした。
そこで、どんなに忙しくても最低限これはする、ということを決めておき、両立を図りました。