受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

私が公務員を目指したのは、高校2年生の時に見た児童虐待事件のニュースがきっかけです。
もともと子どもが好きだったこともあって、中学生までは漠然と子どもに関わる仕事がしたいと考えていましたが、高校2年生の時に虐待によって子どもが命を落としてしまったというニュースを見て、日本にはそのような理由で命を落としてしまう子ども達がいるという事実を知りました。
それと同時に、そういう子どもたちを助けたいという気持ちを抱くようになり、そのような仕事ができる機関である児童相談所での勤務を希望するようになりました。
児童相談所で働くためには、地方公務員上級の試験に合格する必要があったため、地方公務員上級試験の合格を目標に、アガルートアカデミーで勉強を始めました。

アガルートをお選びいただいた理由

アガルートアカデミーを選んだ理由はいくつかありますが、1番大きな理由は全てオンラインで講義が完結している点に魅力を感じたことが大きいです。
様々な予備校の見学や説明会にも行きましたが、恥ずかしながら集中力があまり長く続かない私にとっては、通学して講義を受講する形式は合っていないと感じました。
そういった理由から、オンラインで自分のペースで勉強を進めることができるアガルートアカデミーには魅力を感じました。
また、他の予備校でも完全なオンラインでの受講は可能でしたが、福祉職採用では使わない専門試験がセットに含まれていたり、そもそもの値段が高額であったりして、受講を悩んでいました。
そんな中で、自分が求めている教養試験+面接、論文対策講座は手頃な値段で受講することができたというのも大きな理由です。

学習の方針と進め方

学習は、映像を視聴しながら、インプットとアウトプットを繰り返していました。
インプットの映像を視聴して、自分の中で知識を定着させた後は、まず一度テキストに載ってる問題を自分で解いてから、問題の解説などを聞くようにしていました。
また、アウトプットを何度も何度も繰り返すことで、知識の定着をより強固なものにさせていました。

一週目には間違えた問題や、なんとなく勘で正解していた問題も、三週目くらいには完璧にその選択肢のどこが間違っているのかまで、わかるようになっていました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

公務員試験は、膨大な科目を学習しなければならないので、結果がなかなか出にくいと思います。
時間をかけて頑張って勉強した科目で点が取れないと、すごく残念な気持ちになりますし、不安にもなります。
実際私もかなり勉強したと自負した科目が、模試では散々な点数だったこともあります。
ただ、そこで、勉強しても点が取れないから無駄と切り捨てるのではなく、間違えた問題を確実に知識として吸収することで、自分はテスト前よりも賢くなったと思うことができ、不安を和らげることができます。
失敗や挫折を糧にしよう、という意思が大事になると思います。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

どの科目も基礎的な知識のインプットを挟んでから実践的な問題へと進むので、全くやったことのない科目でも何から手をつけていいいかわからないという状態にならない点が非常に優れた点だと思います。
国語や英語といった科目はともかくとして、社会科学や数的処理はこれまでの知識ではとても太刀打ちできなかったので、講義を受講するだけで着実に力がつくような道筋が用意されているのはとても心強かったです。

②専門試験対策

カリキュラムに専門試験対策がありませんので、割愛させていただきます。

③人物試験対策

人物試験対策も教養試験対策同様、当初は何から手を付けていいかわかりませんでしたが、公務員として求められているものは何なのか講座を通じて理解することができ、自分が公務員を目指す理由や公務員として役立てられる自分の能力など自己分析が捗りました。
また、面接再現動画では具体的にどのようなことが聞かれるのか、どのような行動がNG行動なのかを知ることができました。

正直、NG行動については無意識にやってしまっていたものもあり、そういった自分では気づかない自分の弱点を見つけることができる点も、人物試験対策講座の良い点かなと思います。
また、私のカリキュラムでは、模擬面接・添削も行っていただくことができました。
大学のキャリアセンターなどだと、公務員というよりは民間企業の就活サポートに力を入れている節があり、面接を受けてもあまり再現性を感じられずにいましたが、アガルートの模擬面接では、公務員試験の人物試験に特化しているため、厳しくも実践的な面接ができたと思います。
オンラインで空き時間に気軽に面接ができる点も、魅力的だと思います。
何度も模擬面接を繰り返し、自身の弱点を見つけることができたのは、本当に大きかったと思います。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

きっちりとしたルーティンがあるわけではありませんでしたが、朝起きてすぐは知識のアウトプットや前日の復習をしていました。
また、夜にはインプット系の学習を行うようにしていました。

何時間やるという風に決めるのではなく、自分の集中が続く限り勉強するようにしていて、集中が切れた時には休憩を挟んだりもしていました。
また、映像授業の強みを活かして移動中に音声を聞いたり、通学中に講義を視聴して時間を確保していました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

基本的にはインプット学習は避けました。
知らない単語や問題が次々と目に入ると、焦りが出てしまうので、インプットは時事問題のみにしてあとはひたすら復習を繰り返していました。

以前に間違えた問題を復習で解けるようになっていると、自分が成長したことを実感でき、自信になるので特に一度間違えた問題を積極的に解いていました。
学習以外では、体調を崩さないように規則正しい生活を心がけたり、不安や緊張を軽減させるためにこれまで書いてきたノートやルーズリーフを積み重ねて、自分の努力を可視化するようにしていました。
それによって、こんなにやったんだから大丈夫、と気持ちを落ち着かせていました。

試験期間中の過ごし方

とにかく、体調を崩さないように細心の注意を払っていました。
早寝早起きはもちろん、今年3月にマスク着用が自由化された後にも、外出時は必ずマスクを着用していました。
千葉市の試験期間(6月中旬)には社会福祉の実習にも行っていたので、無理に学習して体調を崩すくらいならと学習時間は控えめにしていました。
また、特に遊びを制限していたということはなく、リフレッシュを兼ねて友人と遊びに行ったり、1人で外出などもしていました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

特別区、東京都、千葉市のどの自治体の教養試験もとてもよく出来た、あまりできなかったということはなく、いつも通りの手ごたえを感じました。
これは、今まで基礎をしっかり積み重ねてきたからだと思います。
公務員試験は、基礎問題でどれだけ点が取れるかが重要になる試験であるため、講座やテキストで基礎知識のインプットとアウトプットを繰り返していたことが、しっかり自分の力として身についてたことを手ごたえから感じることができました。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

私が受験した試験区分は、すべて福祉に関する職種だったため、福祉の専門科目が問われました。
ただ、2023/公務員試験/市役所・国立大学法人カリキュラムには福祉の専門試験対策は含まれていないため、独学で本番に臨むことになりました。
本番の手ごたえは、正直なところあまりありませんでした。
福祉の専門科目は膨大な知識の中から、ほとんど無作為に選ばれる問題を記述式で解かなければならなかったため、まったく太刀打ちできないような問題もいくつかありました。
しかし、こちらもまた、基礎をしっかりと身に着けていれば、完答とはいかないまでも、部分点がもらえる程度には回答ができるため、教養試験に引き続き基礎固めが重要だと感じました。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

どの自治体も、かなりの手ごたえを感じることができました。
模擬面接で、ある程度面接慣れしていたこともありましたが、聞かれることは、ほとんどが人物試験対策講座で出てきた事柄だったため、あらかじめ自分の中で答えを整理できていたことも大きいです。
暗記するのではなく、自分の言葉として落とし込むことで違和感なく話せていたと思いますし、面接の序盤はやはり緊張するものの、途中からは楽しく面接を行うことができました。
こういったところからも、やはり公務員試験は、対策がものをいう試験だと感じました。

④合格・内定した時の気持ち

合格発表を見た時には、うれしいのはもちろんですが、これまでにもなかなか感じたことのないほどの達成感を感じました。
私は大学3年生の5月ごろから真剣に試験対策をはじめ、最初に最終合格をいただいたのは、8月の初旬と、1年以上の間常に気を張っていました。
これだけ長い時間、毎日コツコツと努力を積み重ねたのは、高校の部活動以来だったため、正直かなり苦しい時期もありました。
ただ、そういう苦しい時期を乗り越えたからこその達成感を、味わうことができました。
また、自分の夢の実現に一歩近づいた、誇らしさのようなものもありました。

振り返ってみて合格の決め手

ここまでの項目でも何度も繰り返してきましたが、やはり毎日コツコツと基礎を積み重ねてきたことが合格の決め手になったと思います。
大きく進もうとするのではなく、毎日毎日ひたすらにインプットとアウトプットを繰り返し、基礎を固めて、着実に1歩1歩進んでいくことが重要ではないでしょうか。

また、自分なりのリフレッシュの方法を確立していたことも、大きいかもしれません。
集中が切れてしまった時には思い切って休憩したり、たまには思い切り友人と遊ぶなどのリフレッシュがあったからこそ、長い勉強生活の中でも安定したメンタルでいられたのだと思います。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

私は兼ねてよりの夢であった児童相談所の職員として、虐待に苦しみながらも声を上げられない子ども達や、その保護者達を支援していきたいと思っています。
児童虐待に関するニュースが報道された際、「子どもがかわいそう」「そんなことをするなんてひどい親だ」「児童相談所は何をやっているんだ」といった批判の声がSNS上に挙がります。
もちろん、虐待という結果を見れば親に批判が行くことは当然ですが、その裏には様々な要因が複雑に絡み合っています。
また、児童相談所に限らず、行政の職員は、その立場上批判の的にされてしまうこともあります。
公務員という仕事は、時に理不尽に罵詈雑言を浴びたり、凄惨な現状を目にすることもあると思いますが、市民がより豊かに生活を送れる環境を作るために、真摯に公務員としての業務に向き合っていこうと考えています。

受験生に対するメッセージ

受験生の皆さん、公務員試験に向けての勉強、本当にお疲れ様です。
正直、「公務員の勉強楽しい!」という気持ちで勉強できている人は、少数派だと思います。
私もこのくらいの時期は、勉強が苦痛で仕方ありませんでした。
ですが、公務員の勉強は、本当にコツコツ積み上げることが大切だと思います。
試験が終わった今は、余計にそれを感じています。
ただ、本当にやる気が出なかったり、心が折れてしまいそうなときは、思い切ってリフレッシュしてみるのもいいかもしれません。
モチベーションが極端に落ちてしまった時、私は友達と遊んだり、美味しいものを食べに行ったり、散歩して心を落ち着かせてみたりしていました。
モチベーション回復の休息日として私は割り切っていましたし、実際にリフレッシュした後はすっきりとした気持ちで勉強に臨むことができました。
自分の心と折り合いをつけながら、コツコツと頑張っていきましょう!
受験生の皆様の合格を、心から祈っています。頑張ってください!